2月2日〜8日のドイツのニュース



2月2日(月)

国連はドイツの人権状況を再調査

(ジュネーヴ)ドイツは、人権状況に関する国連の調査を受けた。ジュネーヴの人
権評議会で開かれた公聴会には、40を越える国々が発言した。人種差別と外国人
を敵視する暴力に関する厳しい批判などが、イラン、キューバ、ロシアから出され
た。これらの国々自体も、大きな人権侵害が行なわれている、と批判を受けてい
る。人権擁護組織および連邦議会の野党も、連邦政府は難民や移住者の情勢を取り
繕っている、と非難した。ドイツ政府の代表は、困難な問題があることを認めた
が、外国人敵視やネオナチに対して、断固対処している、と主張した。人権評議会
は今週水曜日に、改善勧告を発表する方針である。

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カトリック聖職者はヴァティカンでの権力拡大を急ぐ

(ローマ、ハンブルク)教皇ベネディクト16世が最近下した人事
に関する決定に対する抗議は、ますます強さを増して続いている。
グラーツの教会史家リープマンのような専門家からみれば、ホロコ
ーストを否定するウィリアムソンなど4人の伝統主義的司教に対す
る破門の撤回は、「過失」ではなく、ヴァティカンの「熟慮の上で
の戦略」の一部である、と彼はDPA通信に述べた。他のドイツの主
要なカトリックの組織のいくつかが、極端に保守的な立場へ逆戻り
するのではないか、との懸念を表明した。数日前にベネディクト
16世が名誉回復した(コンドーム使用を容認した)司教ドゥ マ
ルレは、「ラ スタンパ」紙の中で、自分の方針を「変更するので
はなく、教会の考え方を変えさせる」つもりだ、と予告した。

政府「HRE銀行には時間的に切迫した問題はない」

(ベルリン)連邦政府は、不動産金融機関ハイポ リアル エステ
イト社(HRE)の倒産を放置するつもりはないが、ただちに行動を
起こす必要はない、と見ている。政府副広報シュテークはベルリン
で、市場全体に組織的に影響を与える同行の破綻を阻止する、と述
べた。彼は今後行なわれるかもしれない国有化の計画について、政
府は時間に迫られてはいない、と述べた。最終期限となる可能性が
ある日として、HRE社の年次決算が行なわれる3月末を、大蔵省は
挙げている。先日ドイツ銀行連邦連合も、倒産した銀行の株主から
没収するまえに、他の選択肢をすべて検討するように促していた。
一方ロイター通信の報道によれば、連邦は改めて、米国の投資会社
フラワーズが持つ25%近くの持ち株を、同社のみずから売却するよ
うに交渉する方針である。

フランスは景気回復策の速度をあげるように求める

(リヨン)フランスは経済恐慌対策に、国による基盤整備計画を前
倒しで行なう方向に進んでいる。首相フィヨンは、総額260億オイ
ロの景気刺激策の詳細を発表した。交通、住宅建設、教育の各分野
を中心に選ばれた約1千の計画に、100億オイロを今後数日以内に
投入を始めることになる、とフィヨンはリヨンで説明し、これは
「国をあげての動員」である、と述べた。




2月3日(火)

シュタインマイアーは初めて米国外相クリントンを訪問

(ワシントン)米国大統領府で政権交代があってから2週間、ドイツの外務大臣フ
ランク・ヴァルター シュタインマイアーは、新米国外務大臣ヒラリー クリント
ンと会談した。彼は最重要議題として、世界規模の経済恐慌、軍備縮小、アフガニ
スタンおよびイラクの今後の情勢を挙げた。シュタインマイアーは、米国大統領バ
ラック オバマ政権の閣僚を訪問する初めてのドイツ人閣僚である。ワシントンで
の会談前に、彼はドイツと米国の関係が新たな始まりを迎えることに、期待を表明
していた。

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連邦首相は教皇を批判

(ベルリン)連邦首相メルケルは、ホロコーストの議論の仕方につ
いて、教皇ベネディクト16世を異例の強い調子で批判した。カト
リック教会の長は、ユダヤ人の大量虐殺を否定することがあっては
ならないという点を、はっきりと述べなければならない、と彼女は
ベルリンで述べた。教皇は先日、ホロコースト否定論者で極端に保
守的な司教ウィリアムソンの破門を解き、そのためカトリック教会
内部にも激怒の嵐を読んでいた。ヴァティカンの公式の態度表明の
中で、ドイツ人の教皇のホロコーストおよびユダヤに対する態度
が、より明確なものとされることはなかった。

情報漏洩疑惑で鉄道社長は手抜かりを認める

(ベルリン)ドイツ鉄道は情報保護問題で激しい批判を浴びている
が、同社社長メードルンは手抜かりがあったことを認めた。17万
3千人の職員にあてた文書の中で彼は、この事件は「過度の熱意」
と「誤解した徹底性」により生じたものだ、と述べた。汚職との戦
いの中で、情報全体を同期化するために、鉄道の所有者としての政
府と労働組合からの大きな圧力に、彼はさらされていた。一方鉄道
側は既に、2005年には全従業員の大部分の調査を行なったことを
認めていた。

イスラエルは再びガザを攻撃

(テル アヴィヴ)ガザ侵攻後わずか2週間で、近東では新たな情
勢の激化のきざしがある。武装パレスチナ人がアシュケロン市に向
けてミサイルを発射したことを受け、イスラエル空軍は、ガザ帯状
地帯の中の目標地点を再び爆撃した。急進派イスラーム教徒ハマー
スの代表は、エジプトでの仲裁会談で、イスラエルとの長期的な停
戦を拒否した。米国外相クリントンは、ミサイルの発射をやめるよ
うに、ハマースに呼びかけた。また彼女は、生活を支えられるパレ
スチナ人国家の建設を断念しないので、今月中にも特使ミッチェル
が紛争地域に戻る、と述べた。イスラエルでは1週間後に、国会議
員選挙が行なわれる。野党の指導者ネタニヤフにも勝利の可能性が
あり、彼は勝利した場合には、ハマースを追い落とすと約束してい
る。




2月4日(水)

ヴァティカンはウィリアムソンに発言撤回を求める

(ローマ)ヴァティカンは伝統主義的な司教リチャード ウィリアムソンに、ホロ
コーストに関する発言を撤回するように求めた。ヴァティカンはこれを記者会見で
発表した。それによれば、誤解の余地がなくかつ公の場での発言撤回をしなけれ
ば、カトリック教会の中で司教の仕事を行なうことは許されない、とのことであ
る。また教皇ベネディクト16世は、ナチによるヨーロッパ在住のユダヤ人6百万人
の大量殺戮を、ウィリアムソンが否定したことを知らなかった、とも発表した。ユ
ダヤ人各組織はヴァティカンのこの決定を歓迎した。
ドイツ人の教皇であるベネディクト16世は1月末に、ウィリアムソンおよび極端に
保守的な教団の3人の聖職者が20年前に破門されたのを取り消したが、これが抗議
のうねりを引き起こした。

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オバマは経営陣の給与を引き下げる

(ワシントン)金融恐慌との戦いで、米国大統領オバマは、高額の
給料を得ている銀行家に標的を絞った。異例の国家からの支援を得
ている企業の経営陣は、今後は年に最高で50万ドルの給与しか認
められない、とオバマは発表した。巨額の一時金の支払いは悪趣味
の証拠である、とも述べた。米国での新聞報道によれば、金融恐慌
であったにもかかわらず、昨年には経営陣に対して180億ドルの一
時金が支払われた。税金投入でようやく倒産を免れた企業の経営陣
も、この中に含まれている。またオバマは保護主義的な措置に反対
する、と述べた。国内経済保護のために障壁を設けるのは誤ってお
り、国際貿易にとって打撃である、とオバマは語った。

オバマは組閣に誤りがあったと見る

(ワシントン)米国大統領オバマは、厚生相に指名したダシュルが
就任を断念したことに、自分で反省を行なった。彼はこれは失敗で
あり、誰もが自分の過ちに責任を持たなければならない、とオバマ
は述べた。彼はダシュルの他に、大統領府に新たに創設された監視
役の職に就任して、政府の立場から無駄遣いを阻止する役目を帯び
たキルファーも、税金滞納で登用できないのに立腹しており、失望
した、と述べた。

キルギスタンは米軍の基地を閉鎖する方針

(ビシケク)キルギスタン政府は、戦略上重要な米空軍の基地マナ
スを閉鎖する方針である。これに関する法案が国会に提出された。
大統領バキエフは前日既に、訪問先のモスクワでこの計画を発表し
ていた。米国とキルギスタンは2001年9月11日以降、この基地の
使用に関して合意をしていた。米国大使館は、この基地の閉鎖につ
いてまだ情報が伝えられていない、と発表した。マナスはアフガニ
スタンの米軍部隊へ物資供給をするうえで、重要な積み替え場所で
ある。




2月5日(木)

メルケル「発展途上国を軽視しない」

(ベルリン)世界経済恐慌との戦いでは、発展途上国を無視することがあってはな
らない、との意向を連邦首相アンゲラ メルケルは述べた。彼女はベルリンで、世
界貿易機関、国際通貨基金、経済開発協力機構、世界銀行の長とベルリンで会談し
た後に、発展途上国抜きでは、経済成長は持続的には達成できない、と語った。ま
たメルケルは、「長期的経済成長のための憲章」が共同で取りまとめられることを
望んでいる、とも語った。さらに彼女は保護主義に陥らないようにと警告し、世界
貿易機関の交渉では、貿易障壁をさらに取り除くことで早期に合意をするように促
した。米国の景気刺激策の中の保護主義的な条項がゆるめられたことを、彼女は重
要な方向である、と歓迎した。
米国では8千億ドルの景気刺激のための対策が、国際的な協定に基づいて米国の義
務に沿う形で作られているが、米国上院は賛成多数でこれを承認した。

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アッカーマン「ドイツ銀行は今後も国の支援を受けない」

(フランクフルト アム マイン)ドイツ銀行は昨年、記録的な
39億オイロの損失を出したにもかかわらず、今後も国の支援を受
けずに危機を乗り切る方針である。同行は保証を必要としていな
い、と理事会長アッカーマンは記者会見で述べた。ただし今後は企
業と個人の家計で貸しつけがこげつくことを覚悟しなければならな
いので、ドイツ銀行は投資銀行業務を新たに作ることになる、とも
語った。またアッカーマンは、予定通り2010年5月には同行を退
職することを確認した。

パキスタン中央部のモスクが爆撃を受ける

(イスラマバード)パキスタンではシーア派のモスクが爆弾で攻撃
され、警察の発表によれば、20人以上が死亡、数人が負傷した。
今のところ、このデーラー ガーズィ ハーン市に対する攻撃を行
なったことを認めたものはいない。ただしパキスタンでは、シーア
派と多数を占めるスンニー派の住民の間で、流血の衝突が繰り返し
起きている。

イラク北東部の自殺攻撃で血が流される

(バグダード)イラク北東部では自殺攻撃犯が、少なくとも12人
を巻き添えに死亡した。犯人は多くの人のいる食堂で爆薬に点火し
た、とクルド人の町カナキン市の警察は発表した。現地では先週末
に行なわれた地方議会選挙からあと、緊張が高まっていた。数百人
のクルド人が、自分の名前が選挙人名簿から抹消されていた、と訴
えていた。




2月6日(金)

シュタインマイアーは軍縮政策を進めるように要請

(ミュンヒェン)連邦外務大臣フランク・ヴァルター シュタインマイアーは、米
国とロシアに対して、新たな軍縮に着手するように求めた。シュタインマイアーは
ミュンヘンでの安全保障会議の開会にあたって演説し、バラック オバマが大統領
に就任したことで、米国は軍縮および安全保障政策について新たな考え方を呈示す
る大統領を持つことになり、ロシア大統領ディミトリ メドヴェージェフも提案を
呈示した、この機会を利用すべきだ、と語った。
バイエルン州の州都ミュンヒェンでは、日曜日まで各国の首脳が集まって、軍縮、
近東紛争、イランの核計画を中心に、話し合いを行なう。3百人ほどが参加すると
見られており、その中には連邦首相アンゲラ メルケル、フランス大統領ニコラ 
サルコズィ、アフガニスタン大統領ハミド カルザイ、新米国副大統領ジョー バ
イデンも含まれている。

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連邦と州は負債増に歯止めをかけることで合意

(ベルリン)連邦と州は、負債増加に歯止めをかけることで合意し
たが、それは2011年からになる。2020年までに国の負債は年額
85億オイロに制限される、と連邦制度委員会の議長であるバーデ
ン・ヴュルテンベルク州首相エッティンガー(キリスト教民主同
盟)と社会民主党会派長シュトルックは確認した。各州は、
2020年までに借入れをゼロにすることが事前に定められている。
一方貧しい州には、支援が行なわれることになっている。負債の上
限は、基本法と州の規則に記される。ただし例外条項が設定される
予定である。世界経済恐慌などのような、緊急事態が起きた場合に
は、この規則は無効にすることも可能である。連邦首相メルケル
は、連邦と州の負債に対する歯止めに関するこの合意を、基本的な
方針転換である、として評価した。

ドイツ鉄道は謝罪を受け入れる

(フランクフルト アム マイン)ドイツ鉄道の事業所評議会は、
従業員の情報事件と監視に関する同社社長メードルンの謝罪を受け
入れた。ただし事業所評議会の議長シュヴァルツは、メードルンの
謝罪は、第一歩に過ぎない、不十分な点を解明することはあいかわ
らず必要だ、と述べた。労働組合および連邦交通省も同じ立場であ
る。彼らは、予定されているドイツ鉄道の監査役会の特別会議を、
2月18日まで行なわないのではなく、4日以内に行なうように求め
ている。ドイツ鉄道は少なくとも2回にわたり、多くの従業員の個
人情報を納入業者の情報と照合し、同社幹部が汚職事件にかかわっ
ていたのではないか、との疑いを明らかにしようとした。17万人
以上の従業員が、この事件に巻き込まれた。

ユダヤ人中央評議会は司教と話し合いをする方針

(ベルリン)ユダヤ人中央評議会は、ドイツ司教会議議長の大司教
ツォリッチュとの話し合いに応じた。ホロコースト否定論者ウィリ
アムソンを、カトリック教会への復帰に関する議論が起きているこ
とを背景に、どう評議会議長クノーブロッホは先週、教会との対話
を一時中断していた。一方大司教ツォリッチュは、教皇ベネディク
ト16世は、来年ドイツを再び訪問する計画である、と発表した。
ドイツ統一20周年の記念がそのきっかけである、とのことであ
る。ツォリッチュは、それまでには多くのことが落ち着きを取り戻
し、教皇は喜びと感激をもってでむかえられると思う、とも付け加
えた。




2月7日(土)

ゼーホーファーはグロースからの辞職の申し出を受け入れず

(ベルリン、ミュンヒェン)キリスト教社会同盟党首ホルスト ゼーホーファー
は、連邦経済大臣ミヒャエル グロースが予想外に申し出た退任を受け入れなかっ
た。自分はグロースを信頼している、とバイエルン州首相ゼーホーファー派のべ
た。これより前にグロースは書簡の中で、退職することができるように、ゼーホー
ファーに申し出ていた。その理由として、特に彼は64歳という彼の年齢を挙げて
いた。ゼーホーファーは退職願いをめぐって、グロースと直接話し合うように申し
入れた。退職願いを拒否するのは、異例の措置である。大臣職の人事を担当するの
は、正式にはゼーホーファーではなく、連邦首相アンゲラ メルケルである。

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米国副大統領バイデンは外交政策で新たな方針を打ち出すと予告

(ミュンヒェン)米国は、国際関係で新たな基調音を鳴らす方針で
ある。米国の新政府は、どの国であっても可能であれば協力関係を
築くべく努力する、と副大統領バイデンは、ミュンヒェンでの国際
安全保障会議で述べた。ただし米国は、アフガニスタンやパキスタ
ンなどで、各国が共に抱える課題を克服できるように、協力国によ
り多くを求めるつもりだ、とも述べた。計画中の東ヨーロッパのミ
サイル迎撃態勢をめぐる対立では、バイデンは譲歩をする姿勢を示
し、この態勢を今後も押し進めたいが、それは技術的に意味があ
り、費用面で有効である場合に限られる、とも述べた。これより前
にドイツ首相メルケルは、NATO内部での協力を視野において、米
国新政府に対して、今後の国際紛争では独断専行をしないように呼
びかけた。警察の発表によれば、ミュンヒェンでは約3千5百人が
安全保障会議とNATOに反対して、デモを行なった。

独仏旅団の一部が現在フランスに

(ミュンヒェン)第二次世界大戦後初めて、ドイツの1個大隊がフ
ランスに駐留することになった。フランス国防相モランが、ミュン
ヒェンで開かれている安全保障会議で、独仏旅団の6百から7百人
規模のドイツ兵が、ストラスブール近郊のイルキルシュへ移され
る、と発表した。これまでこの旅団はドイツ兵2千8百、フランス
兵2千3百の規模で、バーデン・ヴュルテンベルク州のいくつかの
駐屯地に駐留していた。ドイツ首相メルケルとフランス大統領サル
コズィは、旅団のこの移動は「歴史的」名物である、と述べた。独
仏旅団は、1989年に大統領ミッテランと首相コールの提案に基づ
き、設立された。10月には創立20周年を祝った。

アル カーイダと見られる男がシュトゥットガルトで逮捕

(カールスルーエ、シュトゥットガルト)連邦検察庁は、テロ組織
網アル カーイダに属すると見られる男1人を逮捕した。逮捕命令
に基づき、バーデン・ヴュルテンベルク州刑事局の職員が、金曜日
に30歳のドイツ国籍を持つ男を、シュトゥットガルト空港に到着
した際に逮捕していた。彼には、アル カーイダのために、軍事装
備品および現金を調達した、との容疑が持たれている。




2月8日(日)

アフガニスタン問題がミュンヒェン安保会議の中心議題に

(ミュンヒェン)アフガニスタン情勢が、ミュンヒェン安全保障会議の最終日の中
心議題となった。米国政府の安全保障問題の新顧問ジェイムズ ジョーンズは、初
めて公にアフガニスタン政策での失敗を認めた。彼は、この地域の問題の規模に気
がつくのが遅くなりすぎ、警察および法体制の充実があまりに遅くなった、と述べ
た。ドイツ国防大臣フランツ・ヨーゼフ ユングは、民間部門の再建を強めるよう
に理解を求めた。アフガニスタン大統領ハミド カルザイは、同国でのテロ組織と
の戦いが、まだ勝利を収めていない、と指摘した。また彼は、軍事的活動における
諸外国の協調が不足していることも批判した。彼は、多くの一般市民が死亡してい
るため、アフガニスタンの住民の信頼が損なわれている、と強調した。

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ミュンヒェンではキッシンジャーの生涯の業績を表彰

(ミュンヒェン)元米国外務大臣で安保顧問キッシンジャーは、ミ
ュンヒェンの安全保障会議で、彼の生涯の業績で表彰を受けた。ド
イツ系ユダヤ人移民の息子である彼は、同会議の「エーワルト フ
ォン クライスト」賞を受けた。受賞理由は、ノーベル平和賞受賞
者でハーヴァード大学教授である彼は、1969年から77年まで、米
国の外交政策に「決定的な」影響を与え、当時の東側諸国の変革後
には、キッシンジャーはドイツの早期再統一に尽力した点である。
初めて授与されたこの賞は、エーワルト フォン クライストを記
念するものである。フォン クライストは、当初は国防学会議とし
て知られていたこの安全保障会議を活性化させた人物である。

メルケルは教皇と電話会談

(ベルリン、ローマ)教皇ベネディクト16世と連邦首相メルケル
は、ホロコースト否定論者のウィリアムソンをめぐる問題を電話で
話しあった。二人は、「ホロコーストに対する警告をずっと続けて
いく」ことで合意した、と政府広報ヴィルヘルムとヴァティカン広
報ロンバルディは発表した。水曜日にはヴァティカンは、ウィリア
ムソン事件をめぐり、激しさを増す批判に応え、ホロコースト否定
論者である彼に、「誤解の余地がない距離」を取るように求めた。
しかしウィリアムソンは、報道雑誌「シュピーゲル」との話し合い
で、これを拒否した。ドイツ司教会議議長の大司教ツォリッチュ
は、ウィリアムソンはもはやカトリック教会には属していない、と
見ている。彼は「ビルト アム ゾンターク」紙で、改めてウィリ
アムソンを破門するべく努力する、と述べた。

グロースとゼーホーファーは秘密会談

(ベルリン)キリスト教社会同盟では、危機管理が引き続き取られ
ている。ドイツ通信社の情報によれば、党首ゼーホーファーと、職
責に疲れた連邦経済相グロースの話し合いが、間もなく行なわれ
る。場所は秘密にされている。ゼーホーファーは、グロースの後任
をできるだけ早急に発表するように努力するものとみられる。グロ
ースは土曜日に突然、辞任を申し入れた。特に以前から悪化してい
たゼーホーファーとの関係が、今回の決断の原因の一つである、と
の情報である。副首相シュタインマイアーは、連立相手である同党
に、この人事問題で早く明確な結論を出すように求めた。現在の経
済恐慌の中では、経済相の未来について議論するのは不幸なこと
だ、とテレヴィのインタヴューでシュタインマイアーは述べた。




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