4月13日〜19日のドイツのニュース



4月13日(月)

バンコクでは路上戦 死者発生

(バンコク)タイの首都バンコクでは暴力的な抗議活動が行なわれ、2人が死亡し
た。抗議活動の参加者が数人に向けて発砲し、この2人が死亡した、と政府公報が
テレヴィで発表した。救援隊の発表によれば、軍とデモ隊が月曜日に衝突して、暴
力を行使し、百人以上が負傷した。軍はデモ隊に向けて発砲し、催涙ガスを使用し
た。反政府勢力は、兵士に向け火炎瓶と石を投げつけた。彼らは首相アピシット 
ウエチャチワの退陣を要求している。アピシットは日曜日に、抗議活動により東南
アジア諸国連合の首脳会談が中止に追い込まれてから、バンコクに緊急事態を宣言
した。デモ隊の中心は、2006年に失脚した首相タクシン チナワットの支持者で
ある。

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外務省はバンコクへの旅行をしないように警告

(ベルリン)タイで暴動が起きているため、外務省はバンコクへの
「不必要な旅行」を中止するように、助言している。さらに外務省
は、バンコクの「人だかり」の中に入らないように呼びかけた。同
国南部のプーケットなどの観光拠点には、旅行に関する警告は出さ
れていない。

中国は人権擁護に向けて初めて行動計画を発表

(北京)長年にわたって諸外国から批判を受け続けた中国は、初め
て人権を擁護するための行動計画を発表した。この2年に渡る計画
で、政府は違法な逮捕と拷問を行なわないことを約束した。その
他、女性、障碍者、失業者、少数派が置かれていた状況が改善され
ることになっている。国営の通信機関によって発表されたこの計画
は、中国の第1回調査に関連して、国連人権評議会によって作成さ
れた。この計画は、拷問および違法逮捕の拒否など、政府の今まで
の立場を強調しているが、それに対して具体的にどんな措置が取ら
れるかは、指摘していない。

海賊の人質をめぐる懸念は解放活動後に増大

(モガディシオ)米国人船長フィリップスが、ソマリアの海賊から
逃れてから、今なお海賊の手の中にある人質をめぐる不安は増して
いる。米国の精鋭兵がフィリップスを解放した際、3人の海賊が射
殺された。この件で、ソマリア沖での暴力は爆発的に増加する可能
性がある、と米国海軍中将ゴートニーは述べた。通信社の情報によ
れば、海賊は既に報復を行なう、と脅迫したとのことである。現
在、220人ほどの乗組員を乗せた10隻以上の艦船が海賊に押さえ
られている。その中にはドイツ人5人を乗せた「ハンザ シュタフ
ァンガー」も含まれている。




4月14日(火)

北朝鮮は国連の核査察を国外退去に

(ウィーン、ピョンヤン)国際原発機構のウィーンでの発表によれば、北朝鮮はす
べての国連の査察官を国外に退去させ、各施設を稼働させた。国連安全保障理事会
が、北朝鮮の長距離ミサイルの実験を批判したことに抗議して、同国はこれまで
に、核計画に関する国際会議に不参加としていた。また共産主義の同国の指導部
は、核による威嚇を強め、ヨンビョンにあり既に停止している核施設を、核武器に
使用可能な材料の生産に向けて、再稼働する方針である、と威嚇していた。

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レバノンの貨物船がソマリア沖で乗っ取られる

(モガディシオ)NATOの発表によれば、ソマリアの海賊がアデン
湾で、また1隻の船を拿捕した。この種の事件はここ2日で、4軒目
である。レバノンの貨物船「MV タツノオトシゴ」は火曜日に、ソ
マリア沖で海賊の数隻の高速艇から攻撃を受けた、とNATOの公報
は述べた。その数時間前に海賊は、ギリシアの輸送船「MV イレー
ネ」を襲い、フィリピン人乗組員を人質にした。現在のところ、ソ
マリアの海賊は10隻以上を乗っ取っており、その中には10日前に
乗っ取られ、ドイツ人5人が乗り組んでいる貨物船「ハンザ シュ
ターファンガー」も含まれている。

オバマは自国の経済に対して中間報告を行なう

(ワシントン)米国大統領オバマは、米国国民に対して、かすかな
望みはあるものの、長期的に経済が問題をはらむことを覚悟させ
た。米国はまだまだ最大の難関を脱してはいない、とワシントンの
ジョージタウン大学でオバマは述べた。彼は就任以来3カ月弱の時
点での景気動向に関する中間報告を発表し、世界的な金融恐慌から
の回復は、米国経済が新たな土台を作り、政治の修正がその前提と
なる、とは説明した。オバマは経済が前むきに進んでいる最初のき
ざしがあるが、それは国の景気刺激計画によるものだ、と指摘し
た。これにより、学校や警察での解雇計画が中止され、建設業や環
境に打撃を与えない電力会社が、新しい力を産み出しはじめてい
る、とも語った。

バイナイがハンガリー新首相に

(ブダペスト)ハンガリーでは、国会が今まで経済大臣を務めてい
たバイナイを新首相に選んだ。3月21日に突然辞任を発表したジュ
ルチャーニの後任になるのは、無党派のバイナイである。彼は投票
を前に、内閣改造を行なう、と予告した。経済の鍵を握る大臣、蔵
相、経済相、社会福祉相、交通相、エネルギー相は、無所属の専門
家を置く、とのことである。新首相は2010年4月か5月の次回選挙
まで、首相を務める。




4月15日(水)

北朝鮮は核査察官を国外退去に

(ピョンヤン)核計画をめぐる対立で、北朝鮮は中立の専門家の国外追放を開始し
た。外交官筋の情報によれば、国際原子力発電機構の査察官は、ヨンビョンの核施
設の監視カメラを使用できないようにし、敷地から出て行くように指示された。国
連安保理が今月初めの問題のミサイル発射を非難したことを受け、北朝鮮政府は、
同機構との協力を取りやめる、と通告していた。また北朝鮮の幹部は、すべての核
施設を再稼働させる、とも予告した。北朝鮮は国連安保理による非難に対して、す
でに軍備縮小会談の中止で対抗していた。

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イランは核をめぐる対話で新たな提案を行なう方針

(テヘラン)イランは、自国の核計画についての国際会談を、新た
に開始する用意がある。同国はいわゆる6カ国にたいして、交渉を
前進させる新たな提案を行なうが、核計画を中止することはない、
と大統領アフマディネジャドはイラン南部の都市ケルマンで述べ
た。この6カ国に属するのは、国連で拒否権を持つ5大国、米国、
ロシア、中国、フランス、英国とドイツである。これら6ヶ国は、
イランの核計画を詳しく述べるように迫っている。6カ国は、イラ
ンが秘密裏に核兵器を開発しているのではないか、と疑っている。
米国大統領オバマは3週間前、2カ国間の関係を新たに始めるよう
に、イランに対して提案していた。

フランス軍は海賊11人を逮捕

(パリ、ワシントン)フランスの快速艇「ニヴォーズ」はインド洋
で、海賊船を拿捕し、海賊11人を逮捕した、とフランス国防相は
発表した。「ニヴォーズ」は、EUの監視作戦「アタランタ」に参
加している。これより前には、国連の支援物資をモンバサに運ぼう
としていた米国の輸送船に対する攻撃が阻止されていた。海賊は米
国人船長が実力を持って解放されたことに報復として、この船を沈
めるつもりであった、との情報がある。この作戦行動では海賊3人
が米兵に射殺された。一方ギリシャ海運省の発表によれば、3月中
旬にアデン湾で乗っ取られたギリシアの貨物船が解放された。身代
金が支払われたかどうかは、不明である。

ムンバイ攻撃の容疑者の裁判は延期

(ムンバイ)11月末のムンバイでのテロ攻撃で、ただ1人生き残っ
た犯人の裁判は、木曜日に延期された。インドの経済の中心地ムン
バイの特別法廷は、被告カサブの国選弁護人を解任したが、それは
彼女が裁判前に目撃者と話しをしていたためである、と主席裁判官
はその理由を述べた。検察は、イスラームテロ組織ラシュカレ ト
イバに属しているとされるパキスタン出身のカサブが、インドに対
して「敵対的な行動」、殺人および誘拐を行なった、との容疑を持
っている。彼は11月末に他の9人の犯人とともに、高級ホテル、
駅、司法の建物を占拠し、人質をとったとされている。3日間にわ
たる戦闘では、少なくとも170人が死亡した。




4月16日(木)

インド人は国会議員を選ぶ

(ニュー デリー)毛沢東主義者の反乱勢力が投票所と治安部隊を襲い、暗い影を
落とす中、インドでは国会議員選挙の最初の段階が始まった。ビハール州、ジャー
ルカンド州、チャッティースガル州、オリッサ州から、少なくとも17人が死亡し
たとの報告があり、その多くは投票所の係員と警官であった。約1億4千3百万人の
市民が、17のインド東部および北部の連邦州で、投票を呼びかけられており、国
会の124議席が選ばれる。5月13日までに、他の州でさらに4つの投票が行なわれ
る。最初の結果は5月中旬に呈示されることになっている。選挙結果は、全く予断
を許さない。有力なのは、首相マンモハン シン率いる政権党の国民会議党とヒン
ドゥ教政党のBJPである。

     その他のニュース

ロシアはチェチェーニアの反テロ派兵を終了

(モスクワ)15年間で2度に及ぶ戦争の末、ロシアはその内部の共
和国チェチェーニアへの軍事派遣を終了する、と発表した。ロシア
首脳部は、1994年に始まったカフカス地域の独立を求める戦闘員
とイスラーム教徒に対する攻勢を、反テロの派兵と名づけ、これに
より戦時法に似た規則で拘束していた。大統領メドヴェージェフ
は、この規則を廃止した、とモスクワの国民反テロ委員会が発表し
た。報道によれば、これにより、ロシア兵2万人がチェチェーニア
から撤退する道が開かれる。チェチェーニア共和国の情勢は、ずっ
と以前からかなり平穏と見られている。

NATOはグルジアの軍事演習を実施

(ブリュッセル)ロシアは5月に予定している元ソ連の共和国グル
ジアでの軍事作戦を断念するように求めていたが、NATOはこの要
請を退けた。同同盟の公報はブリュッセルで、NATOとグルジアの
相互活動ではなく、「平和のための協力関係」の枠組みの中で演習
を行なうことが重要だ、と発表した。この協力関係では22カ国が、
NATOと結びついている。この軍事演習には19ヶ国から1千3百人
が参加することになっている。

トルコとアルメニアは対立を克服する方針

(エレバン)アルメニアとトルコは、数十年続いている対立で譲歩
する意志がある、と発表した。黒海隣接国会議で、アルメニア外相
ナルバンジャンは、両国間で高所を行ない進展があった、と述べ
た。トルコ外相ババジャンは、トルコ政府は包括的な規則を作るべ
く努力をしている、との声明を出した。紛争のきっかけになったの
は、第一次世界大戦の終わり頃に、当時のオスマン帝国で、アルメ
ニア人の大量虐殺が起きた事件であった。




4月17日(金)

クリントン「米国の対キューバ政策は失敗に終わった」

(サント ドミンゴ、カラカス)米国外務大臣ヒラリー クリントンは、米国の今
までの対キューバ政策は失敗であった、と認めた。キューバ政府から、包括的な交
渉を行なおうとの招待を先日受けたが、これは前向きの提案である、とクリントン
は、トリニダードで開かれるアメリカ諸国機構OASの首脳会談でに出発する前にド
ミニカ共和国で述べた。キューバ大統領ラウル カストロは、ヴェネズエラの左派
政権との会談で、米国政府とは人権問題や政治犯の囚人の問題を含めて、話し合い
を行なう用意がある、と述べた。カストロのこの発言は、大統領バラック オバマ
が、カリブ海の社会主義国家であるキューバに対する長年にわたる禁輸措置を緩和
する、との決定に応えたものである。

     その他のニュース

オバマは拷問を行なったCIA職員を罰しない方針

(ワシントン、ロンドン)米国大統領オバマは、CIAの捜査官によ
る虐待について下した最新の決定に対して、全世界の人権組織と米
国の元囚人は、驚いた、との反応を示した。アムネスティ インタ
ーナショナルは、これは拷問を行なったものに対する「無料乗車
券」である、と述べた。米国の公民権組織も、この決定を「支持で
きない」として批判した。オバマは、問題となっているテロ容疑者
に対する事情聴取の手法の問題で、秘密情報部員に法的な責任を問
わない方針である。大統領府の声明の中で、彼らに対して刑の免除
を約束している。元大統領ブッシュ政権下で容認された虐待の手
法、いわゆる「水責め拷問」が問題となっている。この手法では、
収容者が溺死するのではないか、と感じる。国際的には拷問とみな
されているこの種の事情聴取の手法を、オバマは大統領就任以降た
だちに禁止した。

米国はイスラエル政府に対してさらに圧力をかける

(ラマラ)米国特使ミッチェルは近東訪問を行なっているが、米国
とイスラエルの新政府の意見の相違を、ますます白日の下に晒して
いる。パレスチナ大統領アッバスと西ヨルダンランドで会談した
後、ミッチェルは改めて2カ国並立による解決が「不可欠」であ
る、と述べた。また彼は、パレスチナ人居住地域からの完全撤退の
代わりに、イスラエルを全面的に承認するとの内容の2002年のア
ラブ和平提案について、今一度言及した。イスラエル首相ネタニヤ
フの周囲からは、急進派イスラーム教徒ハマースも、ガザ帯状地帯
などで権力を握る可能性があるため、パレスチナ人国家に対しては
拒否の態度をとっている、との情報が聞こえてくる。イスラエルの
隔離壁建設に抗議するデモで、西ヨルダンランドのビルインで、パ
レスチナ人1人がイスラエル軍に射殺された。

EUは東方との友好関係設立のためルカシェンコを招待

(ミンスク、プラハ)長年にわたって仲間はずれにされていたベラ
ルーシ大統領ルカシェンコは、5月8日のプラハでのEU首脳会談に
招待された。EU評議会議長であるチェコの外相シュワルツェンベ
ルクが、ミンスクを訪問した際に、これを発表した。ルカシェンコ
は、EUの東方の協力国である旧ソ連の共和国6カ国との会談に出席
する。EUは1カ月前にルカシェンコとベラルーシの幹部40人対し
て、さらに9ヶ月間外交的な制裁を解除していた。独裁的な態勢
は、民主化と同国開放を前進させるよう、働きを受けることにな
る。この会議には、ベラルーシの他、東方の協力国アルメニア、ア
ゼルバイジャン、グルジア、モルドヴァ、ウクライナが出席する。




4月18日(土)

社民党委員会は選挙綱領を承認

(ベルリン)社会民主党執行委員会は、ベルリンで会合を開き、同党の連邦議会選
挙の綱領の案を、全会一致で承認した。首相候補フランク・ヴァルター シュタイ
ンマイアーは、社会民主党にとって重要な日である、この綱領は党の立ち位置と方
向性を示すものだ、と述べた。この文書の核心部分には、収入の低い人にはより低
い所得税率、高額所得者にはより高い税金、株式税の採用と、法的最低賃金の導
入、さらに教育および家族に対する支出増が含まれている。この綱領は6月14日
に、連邦党大会で承認される必要がある。

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アメリカ諸国機構首脳会談は協議を続行

(ポート オヴ スペイン)アメリカ諸国機構OASは、引き続きト
リニダードで首脳会談を行なっている。手始めに南アメリカ諸国連
合UNASUR加盟諸国の大統領が、協議を行なった。米国大統領オバ
マは、ヴェネズエラ大統領で、米国を断固批判するチャヴェスと初
めて直接話し合う機会を得る。首脳会談の冒頭でオバマは、米国政
府はラテンアメリカ諸国との「新たな協力関係」を築き、キューバ
との関係に関して、新たな出発を切るべく努力している、と強調し
た。ラテンアメリカ諸国の多数は、1962年に科されたキューバに
対する米国の禁輸措置の撤回と、キューバの同機構復帰を求めてい
る。またオバマは、小規模の事業所に対する小額の信用供与を行な
うための基金を設立する、と予告した。

ミッチェルは近東問題の2カ国並立による解決にむけ力を注ぐ

(カイロ)米国の近東特使ミッチェルは、エジプトで近東和平の過
程を再び活発にするための努力を続けた。大統領ムバラクとカイロ
で会談した後に彼は、米国政府は今後も全力を挙げて、2カ国併存
による解決に努力する、と強調した。彼は過去数日、イスラエルと
パレスチナ人居住地域で会談を行ない、米国はパレスチナ人独自の
国家建国という目標を堅持する、という点を明確にしていた。イス
ラエルの右派志向の新政府は、2カ国並立による解決を拒否してい
る。

女性記者サベリがイランで有罪判決を受ける

(テヘラン)イラン革命裁判所は、イラン系米国人女性記者サベリ
に、米国のためにスパイ行為を働いた件で、8年間の拘留を言い渡
した、と彼女の弁護士は発表した。弁護士はテヘランで、この判決
に異議を唱える、と予告した。彼女の父によれば、31歳の彼女は
釈放されることを望んで、虚偽の自白を行なった、とのことであ
る。イランと米国の旅券を持つサベリは、その期限が切れていたた
め1月に逮捕されていた。4月に彼女は、スパイ容疑で訴えられ
た。彼女は米国の放送局2つとBBCのために働いていた。BBCは、
サベリは密かに告訴されていた、と非難した。




4月19日(日)

社民党は勝利を確信して選挙戦に臨む

(ベルリン)社会民主党の首相候補フランク・ヴァルター シュタインマイアー
は、同党主導の政府が作れるものとの攻撃的な意見を述べて、首相の座をめぐる戦
いの火蓋を切った。改善のために立ち上がり、ドイツにおける社会的市場経済が新
たな出発を切ることを支持する、とベルリンのテンポドロムに集まった同党の支持
者2千5百人を前に、副首相である彼は述べた。そのために9月に行なわれる連邦議
会選挙では、政治的な多数派とならなければならない、とも語った。シュタインマ
イアーは、同党の選挙綱領を批判から擁護し、所得税の最高税率の引き上げを計画
しているため、パンの耳をかみしめる必要が出てくる人はいない、と述べた。キリ
スト教民主、社会同盟と自由民主党はこれより前に、この計画を強く批判し、連邦
議会選挙の後、社会民主党との連立は、この前提の下では考えられない、と述べて
いた。

     その他のニュース

ケーラーは経済の生態学に基づいた改革を要請

(ハノーファー)連邦大統領ケーラーは、現在恐慌に直面している
ため、経済を生態学に基づいて立て直すのに賛成である、と述べ
た。ハノーファー見本市の開会式でケーラーは、今取られている景
気刺激策は、恐慌から脱出する道から障害を取り除くのに貢献して
おり、この見本市は、エネルギーの効率性および再利用可能なエネ
ルギーという重要分野で、明確かつ正しい方向性を示している、と
述べた。また彼は、経済恐慌にもかかわらず、60カ国の6千を越え
る出展社が、世界最大の工業見本市に参加してくれたのは喜ばし
い、と述べた。今年の協力国は韓国である。

トリニダードおよびトバゴでのOAS首脳会談は終了

(ポート オヴ スペイン)アメリカ諸国機構OASの第5回首脳会
談は、トリニダードおよびトバゴの首都ポート オヴ スペインで
開かれていたが、終了した。米国大統領オバマは閉幕にあたって、
話し合いは前向きの結果がでた、特に米国とキューバおよびヴェネ
ズエラとの関係で、言葉だけでなく、実際の行動においても、前向
きの進展がある、と述べた。トリニダード首相マニングは、最終宣
言には34カ国全てが署名したわけではない、と発表した。ヴェネ
ズエラ大統領チャヴェスなどの米国に批判的な元首は、この宣言が
キューバに対する米国の禁輸措置について言及していないため、賛
成するのを拒否した。

反人種差別会議への米国の参加拒否に驚き

(ジュネーヴ)国連人権委員ピライは、米国がジュネーヴでの反人
種差別会議の参加を拒否したことに対して、「衝撃を受けた」と述
べた。彼女はジュネーヴで、米国およびその他の欠席した西側諸国
の懸念は、世界から容易に取り除くことができる、と述べた。米国
の他、オランダ、オーストラリア、カナダ、イタリア、イスラエル
が、月曜日に始まるこの会議を欠席する。ドイツ政府はまだ、参加
に関して決定を下していない。米国他の各国は、イスラエルを一方
的に非難するのではないかとの懸念を持っている。またイラン大統
領アフマディネジャドが、この会合をイスラエルを敵視する議論の
場として利用する可能性がある、との懸念も生まれている。




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