５月１８日〜２４日のドイツのニュース
５月１８日（月）
オバマとネタニヤフの意見の相違は埋まらず
（ワシントン）米国大統領バラック オバマとイスラエル首相ベンジャミン ネタ
ニヤフが始めて会談を行ない、近東和平実現にむけ異なる立場であることが明確に
なった。オバマは大統領府での話し合い後に、米国はイスラエルとパレスチナ人と
の紛争を仲裁するために、2カ国並立による解決を押し進めていく、と発表した。
ネタニヤフは、パレスチナ人は自分自身を治めるべきだと述べ、パレスチナ人国家
については言及するのを避けた。
イスラエルは大統領府での会合の直前に、諸外国からの抗議にもかかわらず、西ヨ
ルダンランドにおけるユダヤ人入植地の建設を続行する方針である、と発表してい
た。
その他のニュース
スリ ランカ軍は反乱勢力に対する勝利を表明
（コロンボ）スリ ランカで軍は、タミル人勢力に対して最終的に
勝利した、と発表した。最後の激しい戦闘で、いわゆる「タミル
イーラム解放の虎」の戦闘員250人を殺害し、その中には分離独立
派の指導者全員が含まれている、と軍公報が発表した。国営テレヴ
ィの報道によれば、「解放の虎」の指揮官プラブハカランは、戦闘
地域を脱出して北東部に逃走しようとしたところを射殺された。ス
リ ランカ政府が報道関係者の立ち入りを禁止しているため、この
地域からの中立の報道は内。「解放の虎」は1983年以来、スリ
ランカのタミル人少数派独自の国家を求めて戦闘を続けてきた。こ
の紛争では7万人以上が死亡した。ポルシェ社の緊急会議にピエヒは不参加
（シュトゥットガルト）スポーツ型自動車製造のポルシェ社は、独
自性を保つ模様である。所有者であるポルシェ家とピエヒ家は、フ
ォルクスヴァーゲン社からの独立性を補償するために、十分強さを
保つべく努力している、と監査役会の副会長で事業所評議会議長ヒ
ュックは述べた。フォ留守区ヴァーゲン社と監査役会長で、ポルシ
ェの共同所有者ピエヒは、シュトゥットガルトで開かれたこの緊急
会議には参加せず、これは侮辱と受け止められた。約6千5百人の
ポルシェ社の従業員は、フォルクスヴァーゲン社との合併に抗議し
た。その際には特にピエヒに対して不満が表明された。ピエヒは先
日、フォルクスヴァーゲン社によるポルシェ社の買収も考えられ
る、と述べていた。西部州立銀行頭取ヒルゲルトは突然辞任
（デュッセルドルフ）西部州立銀行は経営立て直しの真っ最中であ
るが、同社頭取ヒルゲルトは辞任を発表した。ヒルゲルトはその理
由として、総額約800億オイロの同社の取引を活性化する上で、所
有者の一部から支援が欠けていることを挙げた。ドイツで3番目に
大きな州立銀行である同行は、EU委員会がつけた国家支援に関す
る条件として、縮小されることになっていた。ヒルゲルトは同行の
頭取の職を、1年前に引き受けたばかりであった。
５月１９日（火）
オーペル社のつなぎ融資の案が明らかに
（ベルリン）自動車製造のオーペル社の今後に関する話し合いが、最終曲面に入
る。通信社の報道によれば、連邦政府と銀行の代表がベルリンで会談を行ない、経
営危機に陥っている同社のつなぎ融資のやり方について合意したが、まだ投資家の
問題を解決しなければならない。オーペル社に関心をいだく人が連邦に、具体的な
救済計画を提案する期限は、水曜日に設定されている。その後この計画は、政府と
同社の幹部が首相府に集まり、協議することになっている。投資する可能性がある
のは、イタリアのフィアット社とカナダ・オーストリアの自動車部品工場マグナ社
と見られている。
その他のニュース
ポルシェ社とフォルクスヴァーゲン社は合併に向けてさらに努力
（シュトゥットガルト）ポルシェ社とフォルクスヴァーゲン社は、
先日来対立しているが、将来に関する意向をそれぞれが発表した。
両社は今後も、統合された企業という姿に向けて建設的な努力を行
なう、と両社の監査役会議長ピエヒとポルシェの共同声明の中で述
べた。所有するポルシェ家とピエヒ家は今月初めに、両社の合併で
合意していた。しかし合併交渉は先の日曜日に、フォルクスヴァー
ゲン社が打ち切っていた。ポルシェ社は関心をいだく外部の人たち
とも交渉を行なっていた、との情報もある。通信社の報告によれ
ば、アラブ人投資家が存在している、とのことである。ポルシェ社
は、フォルクスヴァーゲン社の株式の51%を獲得した後、資金面で
苦境に立っている。百貨店の将来をめぐり幹部会談
（デュッセルドルフ）百貨店カオフホーフとカルシュタットの合併
をめぐる観測が、活気づいている。カルシュタットの親会社アルカ
ンドル社社長アイクは、メトロ・カオフホーフ社社長コルデスを木
曜日に招き、今後のドイツの百貨店業界情勢について協議する。条
件をつけづに話し合いを行なう、とアイクは述べた。厳しい経営状
況の観光および小売り業者アルカンドルは、生き残りをかけて苦闘
している。同社は6億5千万オイロを越える国からの保証と、国立
の銀行である復興金融公庫KfWの信用供与を求める方針である。一
方、経営危機に陥った系列小売り店を持つヘルティエ社は、突然打
撃を受けた。投資家集団が同社の買収提案を撤回したためである。ドイツでは右派急進派による犯罪行為が増加
（ベルリン）ドイツの右派急進勢力の犯罪行為の数が、昨年大きく
増加した。これは憲法擁護庁が、内相ショイブレに提出した
2008年の報告書に基づくものである。あわせてネオナチの犯罪行
為は2万件で、2007年と比べると16%増加した。その中には1千件
強の暴力行為が含まれている。ショイブレはドイツの治安情勢が悪
化しているのは、暴力的なイスラーム教徒による点もあると見てお
り、ドイツで生まれ育った急進派が暮らしているテロリスト養成施
設から、現実の危険が生まれている、とも述べた。憲法擁護庁長官
フロムは、イスラーム教徒のドイツを狙った脅威は新たな質のもの
である、と述べた。
５月２０日（水）
ジャワ島で飛行機が墜落 死者は少なくとも78人
（ジャカルタ）インドネシアのジャワ島で軍用機が墜落し、少なくとも78人が死
亡した。病院が現在までに発表したところによれば、19人が生存したまま救出さ
れた。同機にはあわせて約110人の兵士、家族、乗組員が搭乗していた。墜落した
のは、C130ヘラクレス型機で、東ジャワ州の空軍基地近くの数件の住宅の上に墜
落し、炎上した。この家の住民3人も死亡した。この事故の原因はまだ発表されて
いない。
その他のニュース
イスラエルはガザ帯状地帯を空爆
（ガザ市）イスラエル空軍は火曜日の午後に、ガザ帯状地帯を過去
数週間なかったほど激しく攻撃した、とパレスチナ側は発表した。
病院の発表によれば、この攻撃で2人が負傷した、とのことであ
る。それによれば攻撃目標は、ガザにあるエジプトとの国境地帯に
ある密輸用のトンネル数ヶ所、工場、警察派出所である。その後イ
スラエル軍は、トンネルを攻撃したことを確認した。この数時間前
には、武装パレスチナ人がイスラエルのスデロット市に向けて、ミ
サイルを再び発射していた。警察の発表によれば、この際住居1軒
が被害を受けた。ブラウンは諸経費事件を理由とする選挙を拒否
（ロンドン）英国首相ブラウンは、諸経費事件の責任を問う選挙の
実施を拒否している。むしろ必要なのは、諸経費の規定全体を練り
直すことであると述べ、そのために、外部の委員会が国会議員の支
払いを定める監視体制を作るように手暗視他。これに先立ち国会議
長マーティンは、6月中旬に辞任すると発表した。マーティンは、
国会議員の諸経費の規則をより明確化するのを先送りにした、と非
難されていた。すべての政党の国会議員が、最近諸経費の決算書が
怪しげであるとして、批判を受けていた。モルドバ国会は新大統領を選出
（キシニョフ）モルドバでは国会が水曜日に、新大統領を選ぶ。現
与党の共産党の候補グレチェナイーが選出されるには、1票だけ不
足している。2回の投票で、候補者の誰もが必要な過半数61票が得
られなければ、選挙が行なわれることになる。元ソ連の共和国であ
る同国では野党が、すでに投票を行なわないとの威嚇を行なってい
るが、それは共産党が4月上旬の国会議員選挙で、不正を行なった
ためである、と非難している。大統領ボロニンが、2期大統領を務
めたため、これ以上の再選ができないため、大統領を新たに選ぶ必
要がある。
５月２１日（木）
オバマはグアンタナモの収容者を米国に受け入れる方針
（ワシントン）米国大統領バラック オバマは、議会が反対しているにもかかわら
ず、キューバのグアンタナモ逮捕者収容所を閉鎖する方針を変えていない。グアン
タナモの収容者240人の一部は、米国に移されることになり、さらに数人は米国の
裁判所で裁判を受けることになる、とオバマは述べた。グアンタナモ派、米国の道
徳の威信に傷をつけたが、この道徳面の評判は、世界の中で米国が持つもっとも重
要な財産である、とオバマは自分の考え方の根拠を述べた。この収容所閉鎖をめぐ
る努力の中で、オバマは先日敗北を喫していた。下院に続いて上院も、オバマは同
収容所閉鎖のために提案した8千万ドルの支出を拒否した。
その他のニュース
FBIはニュー ヨークのテロ分子へ潜入
（ニュー ヨーク）米国警察はテロの容疑者4人を逮捕した。これ
らの男たちが、ニュー ヨークのシナゴーグへの爆弾攻撃を計画し
ていたことを、検察は認めた。その他、軍用機をミサイルで攻撃す
る予定であった。ただし連邦警察のスパイが、1年前からこの組織
に潜入しており、模造した攻撃力のない武器や爆薬を、この組織に
納入していた。イラクでの攻撃で60人以上が死亡
（バグダード）イラク北部の石油関連都市キルクークでは、自殺攻
撃が行なわれ、少なくとも9人が死亡した。また首都バグダードの
南でも自殺攻撃が行なわれ、12人が死亡した。バグダードでは水
曜日夕刻にも、攻撃が行なわれていた。この攻撃では、シーア派が
主に住む街区の人気のある食堂前で、自動車爆弾に点火され、
40人を越える人が死亡していた。この攻撃は、比較的平静を保っ
ていた短い期間が終わり、イラクがまた暴力の中に入り込む可能性
がある、との懸念を引き起こしている。メドヴェージェフはEU首脳部をシベリアで出迎える
（モスクワ）EUとロシアは、シベリアでの2日間にわたる首脳会談
の冒頭で、このところ緊張している両国関係を改善する期待を強調
した。ロシア大統領メドヴェージェフは、中国との国境近くのハバ
ロフスクで、チェコ大統領クラウス、EU委員会議長バローゾ、主
席外交官ソラナを出迎えた。実務会談は金曜日に始まる。主要な議
題はグルジア戦争、ロシアの燃料輸出の安定、新たな協力協定であ
る。
５月２２日（金）
経済相「オーペル社買収では3社が競争」
（ベルリン）オーペル社の買収に関する基本的な決定は、来週下される。経済大臣
カール・テオドール ツ グッテンベルクが首相府で行なった幹部会談の後、これ
を発表した。現在3つの申し出全てについて、損害がでる危険性をこれから評価す
るが、どの提案でも雇用は大きく削減される、とも述べた。キリスト教社会同盟の
政治家であるツ グッテンベルクは、マグナ社が興味深い計画を呈示したが、これ
は疑問も投げかけている、と述べた。副首相で、社会民主党の首相候補フランク・
ヴァルター シュタインマイアーは、この件に関心を持つ3つの提案全てが賭けで
あるが、マグナ社の提案を優先的に取り上げる方針である、と述べた。月曜日午前
中には、さらなる協議が行なわれる、とも語った。
その他のニュース
ケーラーは危機克服に向け力を注ぐように求める
（ベルリン）連邦大統領ケーラーは、ドイツ連邦共和国建国60周
年を、成功の歴史であると評価し、経済恐慌克服に向け、社会が推
進力を発揮するように求めた。建国記念日を祝うベルリンでの式典
で彼は、国民に対し、基本法の精神に則って未来に向けて、新たな
目標を設定するように呼びかけた。ケーラーは、そのためには国が
一体となることだ、ドイツ人は東部の失業が今なお西部よりもはる
かに多いことを、受け入れてはならない、と述べた。さらに彼は、
環境政策で大幅な思考転換をすることに理解を求めた。プロテスタント教会会議でアハティサリは投票を呼びかける
（ブレーメン）6月初めに行なわれるEU議会選挙を間近に控え、フ
ィンランド元大統領アハティサリは、EUの国民に対して、政治的
な責任を果たすように求めた。投票に行かない人は、自分の権利と
義務を小さく制約している、とノーベル平和賞を受賞したアハティ
サリはブレーメンで開かれたプロテスタント教会会議で述べた。プ
ロテスタント会議の3日目には、さらに天候や世界的な正義など、
全キリスト教徒の課題と未来に関る主題が取り上げられる。シベリアでのEUロシア首脳会談では意見の対立が目立つ
（モスクワ）EUとロシアの関係は、まだ困難なままである。シベ
リアのハバロフスクでの首脳会談では、双方の首脳が、ロシアのガ
ス、石油供給の安定などの対立点で、意見を一致させることができ
なかった。ロシア大統領メドヴェージェフは、ウクライナとガスを
めぐり新たな対立が生じないようにと警告し、EUがウクライナや
グルジアなど元ソ連の共和国を仲間にしようとしている点を批判し
た。EU委員会議長バローゾは、ロシアとウクライナに対して、今
年初めのようなヨーロッパへのガス供給の停止が、今後は起きない
ように訴えた。メドヴェージェフはこれに対して、供給の安定のた
めに、ウクライナに対する信用供与にEUが参加するように呼びか
けた。EUはガスの使用量の4分の1をロシアから得ている。
５月２３日（土）
ケーラーは第1回投票で連邦大統領に再選される
（ベルリン）連邦大統領ホルスト ケーラーは、今後5年間、大統領職に留まる。
ベルリンで開かれた連邦集会で、66歳の彼は第1回投票で必要な絶対多数を越える
613票を獲得し、再び大統領に選ばれた。社会民主党のケーラーの対立候補ゲズィ
ーネ シュヴァーンは、緑の党の多くも票を投じ、503票を獲得した。左翼党の候
補ペーター ゾーダンは91票、極右のフランク レニッケは4票を得た。ケーラー
は短い演説の中で、再選に感謝し、ドイツ人に対して、今後も「最善」を尽くす、
と約束した。自由民主党とキリスト教民主、社会同盟の政治家は、首相アンゲラ
メルケルも含め、ケーラーの再選は、次回の連邦議会選挙後に両党による連立がで
きる良い兆候である、と評価した。社会民主党党首フランツ ミュンテフェリング
は、この予測を退けた。
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60万人以上が基本法60周年を祝う
（ベルリン）ブランデンブルク門と戦勝記念塔の間で開かれた国民
の式典で、60万人を越える人が、連邦共和国基本法制定60周年を
祝う。ダニエル バレンボイムが指揮をして、シュターツカペレ
ベルリンがベートーベンの交響曲第9番を演奏したのが、一番式典
が盛り上がった時点であった。連邦大統領に再選されたケーラーと
連邦首相メルケルも、観客の中にいた。この式典では参加者には、
クラシック以外も含めた音楽の他、各政党、大臣、組織に関する情
報も提供された。美味な特別料理も、観客を引き寄せた。フィアット社はオーペル社買収競争で提案を修正
（ベルリン）自動車製造会社オーペル社買収をめぐる競争で、フィ
アット社は突然提案を改善した。連邦政府が、オーストリアとカナ
ダの部品製造会社マグナ社の提案を、暫定的に高く評価した翌日、
フィアット社は計画を修正して発表した。連邦経済相ツ グッテン
ベルクは、詳細を発表しなかったが、フィアット社にはより多くの
危険を引き受ける用意があることを示唆した。政府筋の情報によれ
ば、マグナ社からも、今まで計画されていたオーペル社のボッフム
工場大量解雇を取り消すことを中心に、さらに修正が出されるもの
と期待している。ツ グッテンベルクはすべての企業と、交渉を行
なう用意があると述べたものの、オーペル社の倒産の可能性を排除
したわけではない。呈示された計画のどれも、危険性がないわけで
はない、と彼は語った。韓国は元大統領の死で混乱
（ソウル）韓国元大統領盧の鮮烈な死は、故郷韓国で大きな混乱と
悲しみを引き起こした。62歳の彼の元政敵も、衝撃を受けた、と
の反応を示した。警察は彼の市の背景を詳しく調査している。現時
点ではあらゆる点が、盧が自殺したことを指し示している。公報の
発表によれば、彼は山歩きの途中で転落死、病院に向かう途中で死
亡した。同家の弁護士は、盧は遺書を残した、と述べた。盧は
2003年から8年まで、韓国の大統領を務めた。彼は先日汚職容疑
で、検察から事情聴取を受けていた。
５月２４日（日）
ケーラーは大統領の直接選挙を主張するも拒否の反応を受ける
（ベルリン）連邦大統領ホルスト ケーラーは、大統領を直接投票で選ぶように示
唆したが、これはキリスト教民主、社会同盟と緑の党の拒否にあった。キリスト教
民主、社会同盟の会派長フォルカー カオダーは、既に現在一般選挙が十分行なわ
れている、と述べた。キリスト教社会同盟党首ホルスト ゼーホーファーは、現在
の選挙のやり方を維持すべきだ、との私見を述べた。緑の党党首クラオディア ロ
ートは「南ドイツ新聞」に、緑の党は直接選挙については何も言わない、発言すれ
ば大統領が今まで以上の権力を持つことになるからだ、と述べた。ケーラーは再選
直後に、政治への国民の参加をさらに強めることに賛成していた。直接民主制を強
める例として、彼は憲法修正だけでなく、連邦大統領選挙も取り上げていた。
その他のニュース
連立与党はオーペル社救済策で合意せず
（ベルリン）大連立内部では、オーペル社の救済に関して、今後取
る対策についてあからさまな対立が生じた。副首相シュタインマイ
アー（社会民主党）はこの問題で、経済相ツ グッテンベルク（キ
リスト教社会同盟）とは距離をとった。ツ グッテンベルクは、同
社に関心を示しているの提案が、不十分なものであれば、同社の倒
産も考えられる対処の一つである、と述べた。シュタインマイアー
は、連邦政府は、新たな巨大な恐怖に常に取り組むのではなく、で
きるだけ多くの職場を確保することに、勢力を向けなければならな
い、と述べた。月曜日には担当する各大臣と、首相メルケルの幹部
会談が予定されている。オーペル社の買収には3つの提案が出てい
る。参加しているのはイタリアの自動車会社フィアット社、オース
トリア・カナダの部品製造会社マグナ社、米国の投資家リップルウ
ッドである。カルシュタットは国の資金提供を求める
（ベルリン）カルシュタット社社長ヘルツベルクは、百貨店網であ
る同社救済のために、緊急の要請を政界に対して行なった。競争相
手であるカオフホーフ社との合併をしても、カルシュタット社の親
会社アルカンドルが早期に保証と信用供与を受けられなければ、も
はや倒産は避けられない、とヘルツベルクは述べた。アルカンドル
社は、総額6億5千万オイロの国による保証に期待している。さら
に同社は2億オイロを越える信用を、国立の復興金融公庫から得る
ことを望んでいる。アルカンドル社社長アイクは、倒産すれば国家
にとって極めて高いつく結果になる、5万人を越える従業員に影響
がでる、と述べた。潘は各企業に気候協定への協力を求める
（コペンハーゲン）国連事務総長潘は、経済界に対して、新たな気
候保護の協定をうまく結ぶために、力を注ぐように求めた。企業は
環境により打撃を経済を実現する戦いの中で、先駆者としての役割
を果たさなければならない、とコペンハーゲンで開かれた工業と気
候安定を議題とする会議で潘は述べた。また彼は、世界経済恐慌が
起きているが、環境保護に対する努力と投資を減らすことは許され
ない、と強調した。