6月8日〜14日のオーストリアのニュース



6月8日(月)

     国外ニュース

米国防省は民間人を空爆したことを認める

米国国防相の調査報告書によれば、5月上旬にアフガニスタンで民
間人が謝って攻撃を受けたのは、米軍の手違いで引き起こされたも
のである。「戦術、技術、実行」に問題があって、アフガニスタン
のバラ ブルクを5月4日に攻撃し、死者を出した、と米国国防省
報道官は昨日ワシントンで述べた。この部隊はこの攻撃で、部隊の
活動規則を軽視していた、とも彼は述べた。この作戦中の民間人の
死亡は、アフガニスタンで怒りに満ちた抗議活動を引き起こしてい
た。アフガニスタン政府の調査によれば、タリバーンの拠点とされ
る場所の空爆では、一般市民140人が死亡し、うち95人は子供で
あった。

     国内ニュース

社民党の敗北を受けファイマンは党内で攻撃にさらされる

「首相は緊急事態にある。」ヨーロッパ議会選挙を報ずる「クライ
ン新聞」の昨日の見出しはこのようであった。実際に連邦首相で社
会民主党党首のウェルナー ファイマンは、同党の敗北を受けて、
大打撃を被っているようである。日曜日には彼は身を潜めており、
それはまだ続いているが、辞任要求がでたことを受け、連帯し、
「党が一つにまとまる」ように求めた。社会民主党は、自由党を中
心に票を奪われ、1945年以来最悪の結果となった。連立相手であ
る国民党は、よい提案をする用意ができている。




6月9日(火)

     国外ニュース

パキスタンで豪華ホテルが爆弾攻撃

パキスタンでは火曜日午後、豪華ホテルが爆弾で攻撃され、少なく
とも11人が死亡した。北西部の都市ペシャワールで起きたこの爆
弾事件では、少なくとも50人が負傷した、と当局は発表した。そ
れによれば、負傷者の中には外国人2名と、パキスタン人の政治家
と見られる2人が含まれている。爆破の勢いで、パール コンティ
ネンタル ホテルは、大きな損傷を受けた。ホテルのそばに泊まっ
ていた多くの自動車が破壊された、とのことである。このホテルは
軍の基地の近くにあり、厳重な安全対策が取られた地域にある重要
な建物である。

     国内ニュース

社民党はEU選挙の結果について協議

社会民主党は水曜日に、日曜日に行なわれたヨーロッパ議会選挙の
悲惨な結果の責任について協議する。議長団による会議と引き続き
行なわれる連邦党幹部の会議では、幹部の交代に関しては議論され
ない見通しである。社会民主党所属の閣僚は昨日、党首で連邦首相
のウェルナー ファイマンをめぐる党首人事を芽のうちに摘みとろ
うとして、少なくとも努力をしていた。ただし連邦執行部長ラウラ
 ルーダスとギュンター クロイターにとってはこれは不愉快な行
動であった。シュタイアーマルク州首相フランツ フォーフェス
は、連邦同党との対立姿勢をとっており、財産税を導入するよう
に、との要求を繰り返した。また彼はファイマンに対し、党の正常
化のための期間は、最大限で10月までである、とも述べた。




6月10日(水)

     国外ニュース

ペルーでは原住民の抗議を受け問題となっている法律が停止

ペルー警察と原住民が衝突し流血沙汰になった事件を受け、国会は
問題となっているアマゾンの原生林伐採に関して、異論ある政令を
失効とした。国会議長ハヴィエル ヴェラスケスは昨日、国会議員
は特別会議で、賛成59、反対49で、この政令1090号「森林と森
林の動物界保護の法律」を、90日間執行停止とした、と発表し
た。野党は以前から、この政令は「血で汚れている」ため、この完
全な失効を求めていた。

     国内ニュース

ファイマンは党の「幹部交代を行なわない」

EU選挙の敗北に関する社会民主党の幹部会が昨日行なわれたが、
その後で連邦首相で社会党党首ウェルナー ファイマンは、人事に
関する議論を行なうことを拒否した。「幹部の交代、責任のなすり
つけ、尻ぬぐい」は行なわない、その代わりに同党は、「強い結
束」をしていることを示す、と記者会見で述べた。彼はテレヴィ番
組の中で、「政府が仕事を続け、対立していないことを誇りかに」
と思うとも語った。同党のEU議員選挙の筆頭候補ハネス スォボ
ダに関する議論も、同党の連邦執行部長ラウラ ルーダスとギュン
ター クロイターについての議論も行なわない、とファイマンは述
べた。「多様な意見を一つにまとめること」は容易な課題ではない
が、すべてのことを議論しつくした、とも語った。




6月11日(木)

     国外ニュース

米国とEUはグアンタナモ収容者について合意

米国とEUは、元グアンタナモ収容者のEU諸国への受け入れの条件
について、原則的には合意した模様である。外交官が昨日述べたと
ころでは、この決定では、初期の合意とは異なり、元収容者を米国
に受け入れるとの発言は含まれていない。特にオーストリアとドイ
ツは、米国が「自らには元収容者何人かを受け入れる責任があるこ
とを認める」との文言を入れるように努力指定が。最終的な合意で
は単に、収容者の滞在地探しの「主な責任」は米国にある、とされ
ている。ある外交官は「これは譲歩である。現時点では元収容者の
米国への受け入れは、微妙な問題である」と述べた。EU加盟各国
の外相は、月曜日にこの合意に対して賛成をすることになってお
り、引き続きEUと米国の共同声明が予定されている。今までのと
ころEU加盟国である英国、フランス、イタリア、ポルトガル、ス
ペイン、ベルギーが元収容者を受け入れる用意がある、と発表し
た。

     国内ニュース

EU選挙でカラスが10万6千票を越える得票

国民党のヨーロッパ議会の代表団長オットマール カラスは、日曜
日の選挙で獲得した10万6千票を越える賛成票に「責任をもって」
応える方針である。「これは多くの期待と喜びに結びついている
が、どのように国民党がこれに応えるかという別の問題」も提起し
ており、「私は寄せられた信頼を壊したり、乱用したりすることは
しない」とカラスは昨日APA通信にのべた。彼にとって優先される
べきなのは、役職ではなく、この支持の声にどのように応えるか」
であり、国民党だけではなく、社会民主党、緑の党を含めた親ヨー
ロッパ派から自分は支持されている、と確信することができた、と
述べた。極めて多くの若者たちが、その気持ちをもっており、これ
を「きわめて前向きに受け止めている」とも語った。




6月12日(金)

     国外ニュース

アフマディネジャドとムーサヴィーは選挙での勝利を主張

イランの大統領選挙が正式に終了する前から、有力候補2人は勝利
を宣言した。国営通信社IRNAは金曜午後、大統領マハムード ア
フマディネジャドが再選された、と発表した。一方、対立候補であ
る改革派のミール・ホセイン ムーサヴィーは記者会見で、「この
選挙では絶対的に勝利を収めた」と宣言した。どちらの発表もその
情報源を明らかにしていない。公式の結果が発表されるのは、土曜
日以降の予定である。多くの有権者が訪れたため、投票は6時間延
長された。19%の票の集計が行なわれた時点では、アフマディネジ
ャドが69%の支持である、と内務省内部の選挙委員会議長は金曜午
後に発表した。それによれば、現職はその時点で346万票、ムーサ
ヴィは140万票を獲得した。

     国内ニュース

社民党は電信電話会社の国有化に賛成との報道

社会民主党の経済問題の専門家で、経済会議副議長クリストフ マ
ツネッターは、株式上の必要性から一部呼吸化されているオースト
リア電信電話会社の固定電話の施設を、国営のオーストリア持株会
社の子会社にする方針である。ぜい弱な固定電話網部門では、約
6千5百人の公務員が技術者として配属されることになる、と彼は
「プレッセ」紙に述べた。ただし彼は、固定電話の施設だけを切り
離す方針で、この営業の売却は固定電話部門に残すことする考えで
ある。




6月13日(土)

おやすみです




6月14日(日)

     国外ニュース

パキスタンはタリバーンの指導者に対して行動を計画

パキスタンはタリバーンの指導者メフスド バイトゥッラーとその
配下に対し、軍事行動を計画している。軍は、作戦を開始し、あら
ゆる可能性を利用するように、との指令を受けた、と北西部の国境
地帯の知事アワイス グハーニは述べた。彼はメフスドの本部があ
るワジリスタン南部の部族の住む地域の、行政部門の長である。メ
フスドは、いくつかのテロ組織の上部組織の長である。これらのテ
ロ組織は、治安部隊および民間人に対する自殺攻撃十数件を、パキ
スタン全土で引き越し、先日は州都ラホーレでも攻撃を行なってい
た元パキスタン首相ベナズィール ブットーの暗殺の糸を引いてい
るのは彼である、と見られている。

     国内ニュース

国民評議会議長団解任 国民党は新たな提案

国民党の会派長カールハインツ コプフは昨日午後、テレヴィの討
論番組で、新たな提案を行ない、国民評議会第3議長マルティン 
グラーフ(自由党)を解任するかどうかの議論で、注目を引く発言
を行なった。国民評議会議長が、連邦憲法違反をすれば、国民評議
会は、3分の2の賛成で、憲法裁判所に告発するとの決議を行なえ
るようにすべきである、というものである。これにより国民評議会
議長は、連邦大統領の保護にのみ置かれることになる。ただしグラ
ーフの事例でも、憲法違反を行なったわけではないので、おそらく
解任にはつながらない、とコプフは述べた。また議長を国民評議会
が自由に解任することを彼はあいかわらず拒否した。




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