7月20日〜26日のオーストリアのニュース



7月20日(月)

     国外ニュース

ペルー元大統領に7年半の拘留

ペルーの元大統領アルベルト フジモリ昨日、汚職容疑で7年半の
拘留の有罪判決を受けた。裁判所は、フジモリが1990年から
2000年の任期の最後の数ヶ月に、不正に1千5百万ドルの特別配当
金を顧問で秘密情報部のウラディミール モンテシノスに振り込ん
だことが証明された、と判断した。70歳のフジモリは無実を主張
していた。フジモリは4月には既に、大統領時代の深刻な人権侵害
容疑で、25年間の拘留を言い渡されていた。この判決に彼は上告
している。2007年末にフジモリはさらに、権力乱用容疑で7年間
の拘留を言い渡されていた。

     国内ニュース

トラックの通行料金は環境保護のため2010年から導入

2010年1月初めから、排出する汚染物質の度合に応じて、トラッ
クの通行料金が、環境に配慮する形で実施に移される。基盤整備大
臣ドーリス ブーレス(社会民主党)は昨日、これに関する指示に
署名した。貨物運送会社とバス会社は、この改革に大きな反応を示
していない。オーストリア交通クラブはこの改革を歓迎している。




7月21日(火)

     国外ニュース

ホンジュラスはヴェネズエラとの国交を断絶

ホンジュラス暫定政府は、ヴェネズエラとの外交関係を断絶した。
同国政府はベネズエラに対して、すべての外交官を72時間以内に
ホンジュラスから引き揚げるように、最終的に要請した。副外相マ
ルタ ロレーナ カスコは、ホンジュラスも外交官をカラカスから
引き揚げる、と述べた。ヴェネズエラ大統領フーゴ チャヴェス
は、ホンジュラスの国家の危機に際しては、失脚した大統領マヌエ
ル セラヤを支持している。ロベルト ミチェレッティの暫定政府
は、チャヴェスが国内案件に介入した、と非難している。チャヴェ
スはこの危機が始まった時点ですでに、セラヤを権力の座に戻すこ
とを可能にするように、新政府を失脚させるつもりだ、と発表して
いた。

     国内ニュース

ガールはカザフスタンに探偵を紹介したことを認める

社会民主党で以前国防問題を担当し、国防軍異議申し立て委員下院
議長を務めていたアントン ガールは、カザフスタンの秘密情報部
員イルダル A.に、ある親しい私立探偵を紹介したのは自分である
ことを認めた。国防軍の元スパイであった私立探偵が、具体的な調
査依頼を受けたとされる2人の会合場所には、自分は「実際には居
合わせず」、その時にはある飲食店で店員と雑談していた、と彼は
述べた。ガールは改めて、カザフスタン大使館とも、カザフスタン
の秘密情報部とも、一度も連絡をとったことはない、と強調した。
「プレッセ」紙によれば、イルダル A. との95回の通話を行なっ
た、と報じているが、彼はこれを「全く馬鹿げたことだ」と述べ
た。イルダル A.は、安全保障上の情報を、民間防衛連合代表とし
てのガールにもたらした、とも語った。




7月22日(水)

お休みです。




7月23日(木)

     国外ニュース

ホンジュラスではセラヤの支持者が彼の帰国の準備を進める

4週間前に失脚したホンジュラス大統領マヌエル セラヤの帰国を
めぐる争いが始まった。セラヤがニカラグアで、ホンジュラスへ出
発する準備に取り組んでいる一方、ホンジュラスでは彼の支持者数
千人が、重要な道路、建物、港を占拠して、セラヤの首都入りへの
道を整えている。セラヤは、ニカラグアとの国境を今日にも越える
つもりである、と予告していた。一方昨日警官数千人がストライキ
を行ない、今年1月から未解決のままの賃上げを要求している。暫
定政府に反対して抵抗活動を調整しているホアン バラホナは、全
面ストが終了するのは、憲法に基づく秩序が回復されてからであ
る、と述べた。

     国内ニュース

連邦の観測は「見込みのあるものにも気がついていない」

連邦金融融資局OeBFA元局長ヘルムート エーダーは、損失を被る
恐れのある査定をしたために生じた損失の責任は、格付け会社にあ
る、と見ている。最高の格付けを受けている有価証券だけを査定
し、一部の「見込みがあるものも全く知らない」と述べた。専門家
は「スタンダード&プアズ」と「ムーディズ」を信頼しており、査
定はすべて、最高の格付けを受けている生産物あるいは国々につい
て行なわれているが、「我々はドイツもオランダも、資金を貸して
いるが、格付け会社はそれを考慮に入れていない、とエーダーは述
べた。格付け会社は「全く役に立たない」とも彼は語った。




7月24日(金)

     国外ニュース

セラヤはホンジュラスとの国境を越えは短時間で終わる

失脚したホンジュラス大統領セラヤは、現地時間の昨日午後、ニカ
ラグアから間もなくホンジュラスとの国境を越えたが、ラス マノ
ス村に短時間滞在しただけで、再びニカラグアに戻った。彼はその
前に、国境管理所に到着し、カメラを持った記者団に取り囲まれ
た。セラヤは国境を越えた後、ホンジュラスの将校と語り合った。
彼に同行した輸送車団は国境の前で止められた、とセラヤの随行員
は述べた。今回のセラヤの帰国の試みは2度目のものである。彼は
帰国できるまで、国境地点で待つつもりである、と述べた。米国外
務大臣ヒラリー クリントンは、セラヤの帰国の試みを「向こう見
ず」である、と述べ、対立する両勢力に対して、挑発を止め、「平
和的に話し合いによる解決」に向け努力するように求めた。

     国内ニュース

マルティンは立候補者をめぐり対立が生じているの報道を否定

無所属のEU議会議員ハンス・ペーター マルティンは、彼の立候
補者名簿をめぐり対立が生じているとの報道を、「全く馬鹿げた
話」である、と見ている。マルティン エーレンハオサーを、候補
者名簿の上位に置くのは、選挙前に既に決まっていたことで、それ
をめぐって対立は生じていない、と彼は述べた。エーレンハオサー
が候補者名簿の第2位にいることは、形式的な問題に過ぎない、候
補者名簿内の議席の割り振りは、選挙のずっと前、具体的には4月
26日に合意済みで、党内ではこのような問題は話題になっていな
い、とマルティンは昨日午後にAPA通信に述べた。




7月25日(土)

     国外ニュース

セラヤは再びホンジュラス国境に姿を現す

大統領に復帰すべく戦いを続けるホンジュラスの元大統領マヌエル
 セラヤは、再びニカラグアとホンジュラスの国境地域にいる。し
かしセラヤは、ホンジュラスの領土に再び足を踏み入れようとはし
なかった。再入国した場合には、新たに権力を握った者たちが、彼
を逮捕する可能性がある。セラヤは金曜日に短時間、ホンジュラス
の地に足を踏み入れ、その後ニカラグアに戻っていた。米国外務大
臣ヒラリー クリントンは、彼の行動を向こう見ずだ、と批判し
た。セラヤはそれにもかかわらず、国境のところにテントを設置す
るつもりだ、と予告した。彼は国境地点であるラス マノスにテン
トを設営し、帰国がかなうまでそこに留まるつもりである、ともの
べた。ホンジュラス当局は、この地域に外出禁止を科し、道路を封
鎖して自動車の通行を阻止している。

     国内ニュース

陪審裁判制度改革に批判

政権与党は、6月に予算関連法によって、陪審裁判制度を大きく廃
止した。日刊紙「クリール」がこれを報じている。陪審裁判官は今
後は、5年以上の刑期になる可能性のある犯罪に関してのみ、判断
を下すことになる。法律家の間では、抗議の声が上がっており、そ
れはとくに政府のやり方に対するものである。




7月26日(日)

     国外ニュース

ラフサンジャニ「イランには権力争いはない」

イラン元大統領ハシェミ ラフサンジャニは、イランには指導部内
での権力争いはない、と述べた。権力争いがあると示唆しているの
は「外国の報道機関の宣伝」であって、これは「公平でもなければ
公正でもない」とイランの通信社メーアは昨日報じた。ラフサンジ
ャニは、宗教的な指導者アヤトッラー アリ ヒメネイと密接かつ
長期にわたる友好関係を築いている、と強調した。ハメネイは「進
歩的で未来を見つめる思想家」であり、自分はハメネイが現在の問
題を解決するだろう、と期待している、と述べた。

     国内ニュース

郵便局閉鎖に反対する国民発議が始まる

立方措置により、オーストリアには、郵便局事態が経営する郵便局
を少なくとも1千3百カ所存続させることを、確実にする。これが
今日から始まるキリスト教徒労働組合が提出する、国民発議の中心
的な要求である。この発議は今日から始まる。さらに郵便局職員の
集団的労働契約が、この職種全体に、つまり2011年から郵便を配
達する民間配達員にも適用されることも求めている。今年の始めか
ら、既に郵便局91カ所が閉鎖された。




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