8月17日〜30日のドイツのニュース



8月24日(月)

ギリシアの火災はほぼ鎮火

(アテネ)ギリシアの首都アテネの北で起きた大規模な森林火災は、ほぼ消し止め
られた。5日間に渡って消防士と兵士は、荒れ狂う炎と戦い続けた。アテネ周辺で
は、炎が燃え盛っているところはないものの、火災が起こる可能性は極めて高いま
まである、と政府広報はテレヴィで発表した。消火用飛行機が、EUからの8機、ト
ルコからの1機を含め、今回は有効に機能した。火災の前線は日曜日には、アテネ
郊外15キロにまで迫っていた。
一方アテネ市政府は、財産を失った人是認に保証を行なう、と約束した。
環境基金WWFは、ギリシアが火災防止に無気力で、政府は2007年夏にギリシア
の森林火災で引き起こされた大災害から何も学ばなかった、と非難した。

NATOの司令官はアフガニスタンへの増派を要請

(ワシントン、カブール)NATOのアフガニスタン司令部は、米国
大統領オバマに対して、勢力を増しているタリバーンとの戦いで、
より多くの兵士と武器を調達するように求めた。特にパキスタンと
の国境近くの東部では、軍の増強が必要だ、と米国の将軍スカパロ
ッティは、アフガニスタン訪問中の米国の使節ホルブルックに述べ
た。これより前に米軍の参謀長ミュレンは、アフガニスタンの治安
情勢は悪化しており、蜂起勢力タリバーンは軍事的な潜在力を高め
ており、戦術が高度化している、と米国のテレヴィでのべた。ドイ
ツ外相シュタインマイアーは、社会民主党が選挙に勝利した場合に
は、国防軍の撤退の期日について、アフガニスタンの新首脳部と話
し合いを行なうつもりだ、と述べた。連邦首相メルケル(キリスト
教民主同盟)も、ドイツは長期的にアフガニスタンに留まるつもり
はない、と述べた。

最年少のグアンタナモ収容者が釈放

(ワシントン)キューバのグアンタナモ湾の収容所に収容されてい
た最年少の男性が、6年半ぶりに自由となった。彼は故郷アフガニ
スタンに帰国できた。米国政府がこのような措置に対する上告を断
念したことを受け、7月末に連邦裁判所の裁判官が、彼の釈放を命
じていた。弁護士の話では、ジャワドは2002年12月に間もなく
12歳になる時に、逮捕された。彼には米兵に対して榴弾を投げつ
けた、との容疑が持たれている。グアンタナモ湾の軍裁判官は昨
年、おそらく拷問によって得られた自白を除けば、ジャワドが有罪
であることを示す証拠はない、と認めていた。

イラク南部で爆弾攻撃 死者少なくとも20人

(バグダード)イラクで2軒の爆弾攻撃があり、少なくとも20人が
死亡した。警察の発表によれば、イラク南部のクート市近郊で、小
型バス2台の中で爆薬が破裂した。イラクでは急進派が先日から再
び攻撃を強めている。先週首都バグダードでは、1百人近くの人が
政府の建物に対する爆弾攻撃で死亡していた。




8月25日(火)

カンダハルで連続攻撃 死者36人

(カンダハル)アフガニスタン南部の都市カンダハル中心部で、連携したうえで自
動車爆弾による連続降雨劇画発生し、最新の警察発表によれば、少なくとも36人
が死亡し、60人以上が負傷した。狙われたのは、秘密情報部の事務所と外国代表
部と見られる。いくつかの建物は大きく倒壊した。
これより前に南部での爆弾攻撃では、NATOの巡回部隊に参加していた米兵4名が
死亡していた。これにより、死亡した外国人兵士の数は295人となった。
2009年は、2001年の派兵開始以来、もっとも大きな被害を出した年となった。

     その他のニュース

選挙結果の一部発表 カルザイがアブドゥッラーより若干優位に

(カブール)アフガニスタンの大統領選挙の一部の結果が正式に発
表され、現職のカルザイが、最有力の対立候補でもと外相アブドゥ
ッラーを若干引き離している。選挙委員会はカブールで、投票の典
型的な傾向を表わすものとはいえないが、およそ1割を抽出して集
計したものを発表した。それによればカルザイは今のところ
40.6%、アブドゥッラーは38.7%を獲得した。暫定集計結果は、早
ければ9月中旬に発表されることになっている。アブドゥッラー
は、報道関係者に、カルザイ陣営による選挙の不正の新たな証拠を
呈示した。それにもかかわらず彼は、アフガニスタン国民に忍耐を
して、平静を保つように呼びかけた。

オーペル社売却をめぐる撹乱戦法はまだ続く

(ベルリン)オーペル社の今後はどちらに転ぶかまだわからない。
連邦と州のいわゆる特別対策班が、米国の自動車会社ジェネラル 
モーターズ社の副社長スミスと会談した後、ベルリンでは秘密厳守
で合意が成された。交渉の参加者たちは、9月末の連邦議会選挙前
に結果がまとまるかどうか、懐疑的である。これより前にスミス
は、ジェネラル モーターズ社は今後もベルギーの金融投資会社
RHJI社の案を優先する、と明言した。ドイツ側は、カナダ・オー
ストリアの部品会社マグナ社の申し入れを気に入っている。通信社
の報道によれば、ジェネラル モーターズ社の幹部の一部は、今後
も自らオーペル社を保有したいと考えているが、これがドイツ政府
およびオーペル社の経営協議委員の間では、さらに不安と不満を呼
び起こしている。

コール政権はゴアレーベン報告を潤色

(ザルツギター)首相コール時代の連邦政府は、岩塩が地表に露出
しているゴアレーベンを、1980年代に専門的な助言に反してむり
やり、核のゴミの最終貯蔵施設とした模様である。連邦放射能保護
局広報も、岩塩岩株の評価に、政治的な介入があったことを認め、
鑑定の最終稿の中では、ゴアレーベンの他に、別の場所を調査する
ようにとの勧告が意図的に外された、と述べた。




8月26日(水)

世界各地でエドワード ケネディ追悼

(ワシントン)米国上院議員エドワード ケネディの死は、世界各地で悲しみと驚
きを引き起こした。「米国の社会の良心」と見なされていた民主党の政治家である
彼は、火曜日に77歳で癌が原因で死亡した。ケネディを上院での重要な助言者と
していた大統領バラック オバマは、ケネディは「米国の歴史の中で比類のない人
物」であった、と述べた。英国およびアイルランドの政治家は、ケネディの北アイ
ルランド和平に対する活動を中心に、高い評価を下。ドイツ首相アンゲラ メルケ
ルは、ドイツとヨーロッパは尊敬できるよき友人を失った、と述べた。
1963年に暗殺された大統領ジョン F. ケネディの兄弟であるエドワードは、半世
紀近く上位員議員を務め、その間何度も社会改革に、最近では社会保健制度改革に
力を注ぎ、また人種隔離と戦った。

     その他のニュース

野党は政府のオーペル戦略を批判

(ベルリン)野党と経済の専門家数人は、自動車性ぞのオーペル社
をめぐる交渉で、連邦政府がとっている戦略を厳しく批判した。特
にオーストリア・カナダの部品供給会社マグナ社を、買い手と一方
的に決めている点が批判されている。自由民主党の政治家たちは、
連立政府はただ一つの投資家に決めてしまうのが早すぎた、これは
職場と巨額の税金を無駄にする、と非難した。緑の党会派長クーン
は、連邦政府は恥さらしであり、あたかもオーペル社問題のマグナ
社による解決が、乾いた雑巾の中にあるかのように、話し合いを進
めている、と述べた。イタリアの報道機関は、フィアット社が再び
オーペル社をめぐる競争に加わるかもしれない、と報じ、注目を集
めている。

蔵相は企業幹部の特別手当を国際的に規制する方針

(ベルリン、パリ)連邦蔵相シュタインブリュックは、銀行業の収
入が再び過大になっていることについて、経営陣の特別手当の支払
いを各国と協調して規制する意向である。この問題は次回のG20蔵
相会談で議題に上げなければならない、と社会民主党の政治家であ
る彼はベルリンで述べた。この問題についてのフランスの計画は、
「大きな同意と支持が得られる」ものと見られる、とシュタインブ
リュックは述べた。パリでは大統領サルコズィが、主要銀行との間
で、経営陣の特別手和手を今後はもっと厳しく監視することで合意
していた。危険な取引を行なわないように、特別手当の支払いを、
長期的な成果に基づくものにすることになっている。

首相はアッカーマンとの夕食会を擁護

(ベルリン)連邦首相メルケルは、ドイツ銀行総裁アッカーマンと
の夕食会を正当化した。これに対し野党は、予算委員会で今一度、
税金の無駄使いであり、連邦首相の銀行幹部との不適切な接近であ
る、と批判した。キリスト教民主同盟党首のメルケルはテレヴィの
インタヴューの中で、アッカーマンの60回目の誕生日という「状
況で」、外部の人を入れない夕食会は「誕生会」ではなかった、と
述べた。しかし彼女は、政治と経済の密接なかかわり出会ったので
はないかとの疑問に理解を示した。1年前にアッカーマンは、誕生
日の記念に首相府に招待されていた。




8月27日(木)

メルケルはイスラエル人入植地建設中止を要請

(ベルリン)ドイツ首相アンゲラ メルケルは、イスラエルに対して、西ヨルダン
ランドの入植地建設を中止するようによう制した。メルケルはイスラエル首相ベン
ジャミン ネタニヤフと会談した後、近東和平を再び活性化するために、この措置
は決定的な意義を持つ、と述べた。また彼女は、ユダヤ人国家であるイスラエルに
対して、いかなる脅迫に対しても支援を行なうことを確約し、イスラエルの生存権
の保護がドイツの基本方針である、と述べた。ネタニヤフは近東和平交渉を、この
後「1ヶ月ないしは2ヶ月中」に再開する、と約束した。イランの核開発への対処
では、両首相はイラン政府に対してエネルギーおよび財政分野で、より厳しい新た
な制裁を科す、と威嚇した。これより前にネタニヤフはアクセル・シュプリンガー
基金から、アウシュヴィッツ絶滅収容所の当初の設計図を受け取った。この設計図
は、エルサレムのジャド ヴァシェムにあるホロコースト記念施設に譲渡されるこ
とになっている。

     その他のニュース

経済恐慌にもかかわらずドイツ人は購買欲は盛ん

(フランクフルト アム マイン)経済恐慌にもかかわらず、購買
意欲はあいかわらず高い。ニュルンベルクの消費研究所の算出によ
れば、指標は過去数年でもっとも高い数値を示した。その原因は物
価が安定あるいはむしろ下がっていることと、所得税の減税であ
り、さらに短時間労働が大規模に導入されたために、労働市場が今
のところ、比較的安定している様子であるためである。研究所や銀
行の専門家は、景気の今後の展開にも楽観的である。「フランクフ
ルト展望」紙の報道によれば、ドイツ銀行は来年の経済成長を
0.4%としていたが、1.4%に修正した。ドイツ経済研究所も、予測
を上方修正する、と予告した。

ツ グッテンベルク「オーペル社への信用供与を1月まで延長」

(ベルリン)米国の自動車製造業ジェネラル モーターズ社との売
却交渉が途中であるにもかかわらず、経営危機に陥った自動車製造
業のオーペル社の資金は、今後5ヶ月間確保された。政府の発表に
よれば、同社に対する国のつなぎ融資は、この後2010年1月まで
延長される。総額15億オイロの短期貸付のうち、10億5千万オイ
ロは支払われた、と連邦経済相ツ グッテンベルクは発表した。こ
の間、買い手としてマグナ社優先を確定しているため、連邦政府に
対する批判は強まっている。ドイツの政界の「決定はあまりに早す
ぎた」とオーペル社信託受注者アーウィンは「ターゲスシュピーゲ
ル」紙に述べた。緑の党とキリスト教民主同盟の中からも批判が出
ていた。バーデン・ヴュルテンベルク州首相エッティンガーは、
「ライン新報」紙に、彼が持ち主になるかが問題の中心ではなく、
オーペル社に対して実現可能で、未来を指し示すような計画を出す
ことが重要だ、と述べた。

ラスムセンはギリシアとトルコに緊張緩和を呼びかけ

(アテネ)NATO事務長ラスムセンは、ギリシアとトルコに対し
て、両国間の緊張を取り除くように訴えた。ラスムセンは訪問先の
アテネで、この緊張はNATO全体を機能不全にするだろう、NATO
とEU間の協定の妨げとならないような解決を、両国が見いだすこ
とが必要だ、と述べた。トルコはEU加盟国キプロスを承認してい
ないため、NATOの中ではEUとのより密接な協力を阻害している、
と述べた。ギリシア政府は、トルコ軍機がギリシアの島の上空を通
過することによって、領土を侵害された、と見ており、そのためト
ルコのより緊密な協力を阻止している。ラスムセンはこの木曜日に
も、アンカラを訪問する予定である。




8月28日(金)

赤軍派の元テロリスト ベッカーがブーバック殺害容疑で逮捕

(カールスルーエ)連邦検事総長ズィークフリート ブーバックの殺害に関連し
て、赤軍派RAFの元テロリストであるヴェレーナ ベッカーが逮捕された。彼女は
ブーバックと彼の随行者2人を1977年に殺害事件に、共犯として加わっていた、
との緊急の容疑がある、と連邦検事局は発表した。彼女が死に致る銃撃を自ら行な
ったという容疑は、今までは持たれていなかった、とのことである。連邦検察は今
回の逮捕の理由として、赤軍派が犯行を認めた当時の文書に残されていた、ベッカ
ーの遺伝子鑑定の結果を挙げた。現在57歳の彼女は、1977年に他の6つの殺人事
件の容疑で、終身刑を言い渡されており、1989年の恩赦で拘留を解かれていた。

     その他のニュース

連邦検事局はテロの協力者と見られるものを逮捕

(カールスルーエ)連邦検事局は、フランクフルト周辺地域で、テ
ロの協力者と見られる男を逮捕した。この24歳のトルコ系ドイツ
人は、いわゆるザオアーラント組織の1人の委託を受けて、ヴィデ
オカメラと暗視用器具を、テロ組織「イスラーム教ジハード連合」
のために調達した、との容疑が持たれている、とのことである。捜
査陣はこの容疑者が、外国のテロ組織の支援を行ない、国際経済法
に違反した、との疑いを持っている。連邦検事局の発表によれば、
逮捕は既に水曜日に行なわれていた。連邦裁判所の捜査判事は、こ
の間に逮捕命令を出し、未決勾留を命じていた。ザオアーラント組
織の隊員たちは、ドイツにある米国の施設に対する攻撃を準備して
いた容疑で、現在デュッセルドルフで裁判を受けている。

メルケルは経済恐慌の中で労組が果たしている役割に感謝

(ベルリン)連邦首相メルケルは、経済恐慌の拡大を抑える中で、
労働組合が果たしている役割に感謝した。労働者連合は、政府の景
気刺激策が「成果を収めた流れの中で、本質的な要素となった」と
メルケルはベルリンで行なわれた各労組の会長と会談の席で述べ
た。またキリスト教民主同盟党首である彼女は、経済恐慌はもう終
わったと見なさないように、と警告した。ドイツ労働組合連合会長
ゾマーは会談後に、メルケルが解雇通告からの保護を緩めるつもり
がない、と約束したことに満足しているが、労組側の全国一律の最
低賃金導入と、年齢に応じた短時間労働が推進されているが、この
時間を延長するようにとの要求に関しては、意見の隔たりは埋まら
なかった、と述べた。

HRE社は2009年にさらに70億オイロを必要とする

(ミュンヒェン)経営に打撃を受けている不動産金融機関ヒューポ
 リアル エステイト社は、今年連邦から、さらに総額で70億オ
イロの金融支援が必要である。これは、金融市場安定基金SoFFin
の委託を受けて行なわれた試算の数字である。これによれば、
50億オイロは直接支払われ、20億オイロは資本増強の形で銀行に
渡されることになる。ただしヒューポ リアル エステイト社は、
この資金注入が行なわれるのは、10月に予定されている特別株主
総会が終わってからになる、と明言している。この株主総会では、
同社の株式の9割を持つ連邦が、強制的に賠償金を支払いながら、
それ以外の株主から残りの株式を引き受ける方針である。株主には
1株ごとに1.30オイロが支払われることになっている。




8月29日(土)

連邦政府は新たな巨額の政策で信用の苦境に対処する計画

(ベルリン)連邦政府は新たに巨額の政策を立てて、企業向けの貸し付けが窮地に
陥る危険に対処する方針である。「ドイツ経済基金」の管理委員会は来週初めに、
商品信用を安定させるために、総額75億オイロの保証に関する決定を行なう。商
品信用の保険会社は、商品の供給者および非製造業の業者を、取引先の不払いから
守ることになる。報道された情報によれば、さらに国営銀行である復興金融公庫
KfWが、商業銀行にいわゆる世界貸付を行なうことを、経済省は計画している。こ
の貸しつけは、損失の危険の9割を復興金融公庫、1割を信用給付を行なう銀行が
負担する形で、企業に対して有利にそして非官僚的なやり方で支払われることにな
っている。企業は数ヶ月前から、銀行の貸し付けが緩慢である、と訴えていた。

     その他のニュース

DAX上場企業がすでに5万人を解雇

(ベルリン)世界経済恐慌は、ドイツの株式会社のうち最重要の
30社だけでも、世界各地で5万人の解雇という結果を生んだ。これ
は「ヴェルト紙日曜版」の算出に基づくものである。同紙は被雇用
者の数を、2008年9月30日と、今年6月30日の決算日とで比較し
た。それによれば、ドイツ株式指数DAX上場企業30社の人員は、
ドイツでは例外的に大きく減少し、今年初めからで2万2千人がド
イツ国内の事業所で減少した。雇用安定のための事業所評議会との
広範囲の協定と、大幅な短時間労働では、解雇に歯止めをかけるこ
とができなかった、と同紙は述べている。ドイツの失業者数は今年
は、4百万人の大台を越えることはない、連邦労働相ショルツは見
積もっている。社会民主党所属の彼は「シュピーゲル」誌に、失業
は経済恐慌のために増加するが、失業者は4百万人を下まわる、と
述べた。

豚インフルエンザの予防接種をドイツ人の多数は受けないつもり

(ミュンヒェン、ハンブルク)連邦医師会は、豚インフルエンザの
流行に備えて、計画されている大規模な予防接種には、高い参加率
は期待できない、と見ている。一斉予防接種の評判は良くない、と
医師会副会長モンゴメリーは報道雑誌「フォークス」に述べた。全
国民の15ないし20%だけが予防注射を受ける、と彼は見ている。
「シュピーゲル」誌の世論調査結果、ドイツ人の多数は新型のイン
フルエンザウィルスに対処する予防接種を受けない、というもの
と、この見通しは一致している。

オバマは逝去した上院議員エドワード ケネディを高く評価

(ボストン)感動的な追悼の礼拝が行なわれ、家族と政界の有力者
は、先に亡くなった上院議員ケネディに別れを告げた。1千5百人
の弔問客の中には、元大統領カーター、クリントン、W. ブッシュ
も含まれていた。現職のオバマは、亡くなったケネディを「民主党
の魂」「上院の獅子」と賞賛した。上院で可決された1千を越える
法律に、ケネディの名前が起債されている。追悼式が終わった後、
遺体はワシントンに運ばれ、市の境にあるアーリントン国立墓地に
埋葬されることになっている。ここでは暗殺された彼の兄弟、ジョ
ン F. ケネディとロバート ケネディも最後の眠りについている。
77歳のマサチューセッツ州選出の民主党上院議員出会った彼は、
先の火曜日に脳腫瘍で亡くなっていた。




8月30日(日)

CDUは2州で敗北 ザクセン州では現状を維持

(ベルリン)キリスト教民主同盟は、テューリンゲン州とザールラント州で、大敗
を喫したが、ザクセン州だけでは、現状を維持した。テューリンゲン州とザールラ
ント州では、キリスト教民主同盟所属の州首相ディーター アルトハオスとペータ
ー ミュラーの立場が危うい。放送局の最終得票予想によれば、テューリンゲン州
では、キリスト教民主同盟は32.2%の支持で、前回を10.8%下まわる。民主社会党
・左翼党は26.5%の得票率で、第2勢力となった。社会民主党は18.5%で、4%増で
あった。自由民主党は7.9%、緑の党は5.7%であった。
ザールラント州でキリスト教民主同盟は33.9%の支持で、前回と比べて13.6%の減
少であった。ハイコ マースを筆頭候補とする社会民主党は、25.1%の得票で、
5.7%の減少であった。元州首相オスカー ラフォンテーヌを擁する左翼党は
21.4%で、19.1%像であった。緑の党はほぼ前回通りの5.7%で、自由民主党は
9.3%、前回を4%上まわった。
ザクセン州では州首相スタニスラフ ティリッヒのキリスト教民主同盟が、前回を
維持し、0.2%像の40.9%との最終得票予想が出ている。左翼党は20.3%で、
3.3%の減少、社会民主党は10%で、0.2%増であるが、4.4%増の10.3%の支持の自
由民主党に追い抜かれた。緑の党は5.9%であった。最終統計予想によれば、国家
民主党は5.8%の得票で、州議会に議席を持つ。

     その他のニュース

CDUはノルトライン・ヴェストファーレン州で最大政党に留まる

(デュッセルドルフ)もっとも人口が多い州ノルトライン・ヴェス
トファーレン州でも、住民が選挙を行なった。ここでは市長と市長
村議会の選挙が行なわれた。放送局の今までの最終結果予想では、
ノルトライン・ヴェストファーレン州で与党のキリスト教民主は、
40.4%の支持で、再大勢力となった。同党は3%の減少を被った。
社会民主党は0.4%減らして、31.3%の得票であった。緑の党は10.2%、自由党は8.2%、左翼党は4.5%であった。同州最大の都市
ケルンでは、キリスト教民主同盟は、市長の座を社会民主党に奪わ
れた。

日本では政権交代

(東京)日本の国会議員選挙では、野党が勝利を収めたが、これは
50年以上にわたってなかったことであった。予想によれば、鳩山
由紀夫を筆頭候補とする民主党が3分の2の多数を占め、与党自由
民主党を野党に追い落とした。投票日の夜のうちに、首相麻生は、
敗北の責任を取る、同党はできるだけ早く新指導部を選ぶことにな
る、と予告した。選挙で勝利した鳩山は、日本人は変化を待ち焦が
れていた、と述べた。

アフガニスタンのホスト州で銃撃戦 タリバーン多数が死亡

(カブール)アフガニスタン南東部で激しい銃撃戦が起こり、アフ
ガニスタン軍と国際部隊が、急進派イスラーム教徒タリバーン少な
くとも35人を殺害した。これはホスト州当局が発表した。同国南
部のヘルマンド州では、道端に隠されていた爆薬が破裂し、英国兵
士1名が死亡した。北部のクンドゥス州では、爆弾攻撃で子供2人
が死亡した。現地では土曜日にも、ドイツ兵が携帯できる武器と対
戦車用の武器で銃撃を受けたが、彼らは負傷することなく、発砲し
かえした、と国防軍は発表した。




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