9月7日〜13日のドイツのニュース



9月7日(月)

クンドゥス空爆にカルザイから激しい非難

(カブール)アフガニスタン大統領ハミド カルザイは、国防軍が要請したクンド
ゥス地方の空爆を、厳しく批判した。これは、1台の燃料輸送車を爆撃した見込み
違いであったと述べ、なぜNATOは地上部隊を投入しなかったのか、との疑問を呈
した。ドイツ国防省は、この攻撃は軍事的に必要であったと擁護し、爆弾で動かな
くなったトラックで、クンドゥス地方の復興部隊を攻撃する計画があったことをし
めす、深刻な証拠がある、と述べた。この攻撃の犠牲者の数は、あいかわらず不明
である。国防省はタリバーンの56人が死亡した、と述べており、一般市民が死亡
した可能性があることを認めている。カルザイは死者の数は90名以上で、この地
域ハル ダラフ当局は死者の数は135人である、としている。

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メルケルはユング批判に政府声明で応える

(ベルリン)連邦国防相ユングの空爆に関する情報政策に対して、
激しい批判が起きていることから、首相メルケルは火曜日に、アフ
ガニスタン派兵に関する政府声明を発表した。野党と社会民主党の
国会議員は、燃料輸送車の攻撃を国防軍が命じたことに関して、国
防省が十分な情報を与えていない点を非難した。またユングにはさ
らに、犠牲者の数をアフガニスタン側と比べて、大幅に少なく見積
もっている、との非難が為されている。社会民主党の事務長ハイル
は、ユングのとったやり方は、必ずしも適切ではなかった、と述べ
た。緑の党はメルケルに対し、ユングとは正式に一線を画するよう
に求めた。左翼党は、アフガニスタン派兵を選挙戦の中心に置く、
と予告した。

国防軍はソマリアで初めて海賊を殺す

(ベルリン)ドイツ海軍はソマリア沖の対海賊派兵で、海賊と見ら
れる男を初めて殺害した。国防軍の高速艇が海賊船を砲撃したさい
に、この男は重傷を負って、手当てを受けたものの、間もなく死亡
した。国防軍の発表によれば、この兵士達は5人の海賊が乗った高
速艇を拿捕し、調査を行なうつもりであった。この船は威嚇射撃後
も停戦しなかったために、銃撃命令が出されていた。

英国では3人の男がテロ計画容疑で有罪判決

(ロンドン)英国控訴審裁判所は、2006年に液化爆薬を米国およ
びカナダ行きの飛行機に持ち込んで、攻撃しようと計画したことに
ついて、3人の男たちを有罪である、と判断した。ロンドンのこの
裁判所の発表によれば、この中には、組織の長アブドゥラ アフメ
ド アリが含まれている。一方別の3人の被告は、無罪とされた。
この攻撃計画のため、全世界で液体を航空手荷物にして持ち込む条
件が、厳しくされることとなった。




9月8日(火)

メルケルはアフガニスタン空爆で予断による非難を拒絶

(ベルリン)連邦首相アンゲラ メルケルは、アフガニスタンでの燃料輸送車2台
に対する空爆を、全面的に解明する、と明言した。彼女は政府声明の中で、NATO
同盟国からの性急な批判を退け、国内外からの予断による非難に抗議した。また彼
女は連邦議会で、一般市民の中に犠牲者が出たかも知れないことについて、同情の
言葉を述べ、死に値するようなことをしていない人が1人でもいれば、それは多す
ぎる、と述べた。左翼党は国防軍をただちに引き揚げるように求めているが、外務
大臣フランク・ヴァルター シュタインマイアーは、これを拒絶し、撤兵は政治的
な責任を負うものではない、と述べた。国防大臣フランツ ヨーゼフ ユングは、
改めて国防軍が爆撃を要請した措置を擁護し、ドイツ兵にとって大きな危険があっ
た、と述べた。自由民主党と緑の党は、ユングの情報政策を批判した。

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クンドゥスではNATOが民間人の死者を確認 死者はあわせて82人

(カブール)アフガニスタン当局の発表によれば、乗っ取られた燃
料輸送車2台に対する空爆では、82人が死亡、さらに20人が負傷
した。この数は、政府特使がクンドゥスで発表したものである。ま
だ4人が行方不明である。この発表によれば、国防軍が出撃命令を
出す原因となった輸送車の乗っ取りを起こしたのは、現地のタリバ
ーンの指揮官である。一方NATOはこの空爆で、一般市民が死亡お
よび負傷したことを確認した。NATOのISAF部隊の初期の調査で
これが判明した。一方カブール空港前では、新たに自動車爆弾によ
る攻撃があり、少なくとも3人が死亡した。

カルザイは大統領選挙で54%を得て優位に立つ

(カブール)アフガニスタンでの大統領選挙から3週間、現職のカ
ルザイは、明確な勝利に向かって突き進んでいる。すべての票の
92%を集計した時点で、カルザイは半数を越える54%の票を集め
た、とカブールの選挙委員会は発表した。このまま確定すれば、対
立候補のアブドゥッラーは、同じ集計結果で28%の票しか得られて
いないため、決選投票は必要なくなる。この結果が公表された直後
に、国連が支援する中立苦情委員会ECCが、いくつかの州ではっき
りしたそして間違いのない不正の証拠が見つかった、と発表した。

連邦議会はいわゆる戦時反逆者に対する判決を撤回

(ベルリン)第二次世界大戦から64年、連邦議会は、ナチ時代の
国防軍のいわゆる戦時反逆者の名誉回復を行なった。国会は長年に
わたる議論を経て、全会一致でナチ時代の司法による不法な判決
を、一括して破棄することに賛成した。連邦司法相ツュプリース
は、この決定で、「長く忘れられていたナチ時代の司法の犠牲者た
ちの名誉と尊厳」が回復された、と述べた。歴史家の新たな研究に
よれば、第二次世界大戦中には、この刑罰の構成用件を利用して、
恣意的に死刑を特に一般の兵士に対して下していた。




9月9日(水)

国連事務総長「入植地の新規建設は国際法に違反」

(ニュー ヨーク)国連事務総長潘基文は、パレスチナ人居住地域に入植地を新た
に建設していることについて、イスラエルを厳しく批判した。この種の行動は国際
法に違反し、イスラエルとパレスチナの和平実現に向けた合意に違反する、と彼は
声明の中で述べた。また潘は、イスラエル政府がすべての建設活動を一時中止し、
2001年3月から占領している地域にある全ての前哨地を撤去するように要請し
た。イスラエルは月曜日に450を越える新たな住居の建設を許可した。この決定は
国連、EU、パレスチナ人によって批判されている。

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イランは西側との核をめぐる対立で新たな提案

(テヘラン)核計画をめぐる対立で、解決のためにイラン側が独自
の提案を呈示して説明を行なった。外相モッタキはテヘランで、国
連安保理の5大国とドイツの代表に対して、文書を手渡した。国営
放送によれば、この提案は「さまざまな国際的な案件」に関するも
のである。詳細は発表されていない。6カ国はイスラーム教に基づ
く共和国に対し、交渉で提案した点に関して、9月末までに応答し
なければ、新たな制裁を科す、と春に威嚇していた。米国の見解で
は、イランは核爆弾を間もなく製造する状況にある。現時点で既
に、あるいはきわめて間近に、核兵器製造のために十分なウランを
手に入れられる、とウィーンの原発機構の米国大使デイヴィスは述
べた。過去数年から6カ国は、イランに対してウラン濃縮を中止す
るように働きかけ、そのために経済的および外交的な優遇措置を提
案していた。ただしイラン政府はあいかわらず交渉再開を拒否して
いる。

イランの野党は逮捕される

(テヘラン)イラン当局は、さらに野党の2人を逮捕した。敗北し
た大統領候補の信任が厚い要人2人が灰とされた、と野党がインタ
ーネット上で発表した。それによれば逮捕されたのは、大統領候補
ムーサヴィーの支持者ベヘシチと、カブリに近い立場にある元テヘ
ラン市長アルウィリである。ベヘシチには、6月の抗議行動の間に
逮捕に向けた調査が委託されていたが、しばらく前に、このデモで
は72人が死亡した、と発表していた。公式の発表では、死者は
30人とされている。抗議活動は大統領アフマディネジャドが再選
されたことに対する疑惑から、6月12日に始まっていた。

連邦政府はアフガニスタン選挙に関する判断をためらう

(ベルリン)アフガニスタン大統領選挙の結果の一部が公表された
が、ドイツ政府は冷静な態度をとっている。公式の集計が行なわ
れ、苦情委員会がその判断を下すまで、当面は待つつもりである、
と政府広報は発表した。集計と調査が、法治国家としての基準を厳
密に満たしていることが、この選挙が正当であることを示すために
は決定的に重要であり、選挙での不正は排除されることができるよ
うになっていなければならない、とも彼は述べた。アフガニスタン
選挙委員会は、投票の92%ほどが開票された木曜日に、現職のカル
ザイが54%の得票であった、と発表した。彼の対立候補で元外相ア
ブドゥッラーは、わずか28%に留まった。国連が支援する戦局上委
員会は、この結果を疑いの目で見ており、一部の地区で票を数えな
おすよう指示し、不正が行なわれたことを示すはっきりした証拠が
ある、と述べた。EU選挙管理委員会の委員長モリヨンも、この結
果には問題があり、信じられない、と「ヴェルト」紙に述べた。




9月10日(木)

オーペル社はマグナ社に売却されることに

(ベルリン)ドイツの自動車製造業オーペル社は、オーストリア・カナダの自動車
部品会社マグナ社に売却されることなる。米国の親会社ジェネラル モーターズ社
の発表によれば、マグナ社は金融面で協力を受けているロシアのスベル銀行ととも
に、オーペル社の株式の55%を購入する方針である。1割は従業員の者とのある。
新会社「ニュー オーペル」社の株式の残りの35%は、ジェネラル モーターズ社
自体が保有する。オーペル社の信託会社は、この売却を承認したが、連邦と各州が
信託審議会に派遣した代表は、厳しい批判を行なっていて、必要な組織改革が政治
的な理由から行なわれない以上、オーペル社が競争力を回復することはない、と述
べている。さらにジェネラル モーターズとの合意は、金融面での危険を納税者に
残したままである、と指摘している。連邦首相アンゲラ メルケルは、この決定を
歓迎し、ジェネラル モーターズから出された条件は「克服できるし、話し合って
解決できる」と述べた。

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リースター援助は改善の必要性

(ルクセンブルク)ドイツは、個人老齢年金いわゆるリースター援
助を、改善しなければならない。ルクセンブルクのヨーロッパ裁判
所は、国が助成している追加年金の規定のうちいくつかは、EUの
法律に違反している、との判断を下した。中でも裁判官たちが退け
たのは、被雇用者と年金受給者が外国に引っ越した場合に、この援
助金を返却しなければならない、としている規則である。また数万
人のドイツ人とその他のEU国民が、仕事のためにドイツに通勤し
た場合には、支給が受けられない点も非難された。自由意志で加入
し、追加的に受けるこの援助は、法的年金の支給水準が引き下がっ
たのを埋め合わせるためのものである。収入の一部をリースター老
齢年金に投資した人は、国からの追加年金か減税を受けている。

アフガニスタンの選挙結果の最初の発表は取り消される

(カブール)アフガニスタンでは初めて、いくつかの地域での大統
領選挙の結果が、操作があったとして無効と宣言された。苦情委員
会はカブールで、パクティカ、カンダハル、ガズニーの83の選挙
所で、不正の明白な証拠がある、と発表した。ドイツのEU選挙監
視団ムーラックの発表によれば、今まで集計された550万票のう
ち、70万人票以上が怪しいと見られている。投票から3週間、大統
領カルザイの最大の対立候補で元外相のアブドゥッラーは、カルザ
イが大規模な不正を行なった、と非難している。

レバノンのハリリは組閣を断念

(ベイルート)レバノンの次期首相に就任するハリリは、国を一つ
にまとめ上げる政府を作るべく10週間にわたって交渉してきた
が、これに失敗して首相就任を断念した。彼は大統領スレイマンと
ベイルートで会談した後、このように決断した理由として、新たな
話し合いに向けた道を作りたい、と述べた。ハリリは2005年に暗
殺された元首相ラフィク ハリリの息子である。6月の選挙でハリ
リの親西側連立に敗北した急進派イスラーム教徒のヒズブッラーか
らも、閣僚が出されることになる。ヒズブッラーは重要閣僚を出す
ことを求めていたが、ハリリはこれを何度も拒否していた。




9月11日(金)

「アフガニスタンの報道は国防軍の嫌疑を晴らすもの」との報道

(カブール)アフガニスタン北部のクンドゥスで、タリバーン戦闘員に対する爆撃
が、国際的に批判を受けている件について、アフガニスタン政府の調査によって国
防軍の嫌疑が晴らされる。ドイツ テレヴィの情報によれば、大統領ハミド カル
ザイが設置した委員会は、NATOの空爆で一般市民が死亡した件の主たる責任は、
イスラーム教徒急進派にあるとしている。ただし死者数は発表していない。ドイツ
のある将校がこの作戦の件で、数日前から国際的に激しく批判されていた。連邦政
府は全力を挙げて、フランスおよび米国を中心とする批判を、外交的な抗議の覚え
書きを出して押え込もうと努力している。

     その他のニュース

イランの核計画をめぐり間もなく会議が開かれる

(ブリュッセル)イランとの核をめぐる対立で、国連安保理で拒否
権を持つ5大国とドイツは、イスラーム教共和国イランと、間もな
く交渉を開始するべく努力をしている。EU外務特使ソラナは、イ
ラン政府と間もなく接触する、とブリュッセルで発表があった。イ
ランは数日前に、諸外国との新たな交渉に向けて、提案を行なって
いたが、同時に問題となっているウラン濃縮は継続する、と発表し
ていた。同国には、非軍事の核計画を隠れ蓑にして、核爆弾を製造
しているのではないか、との疑惑が持たれている。

レバノンからのミサイルがイスラエルに命中

(ベイルート)何者かがレバノンから、ミサイル2発をイスラエル
北部に向けて打ち込んだ。その直後レバノン治安部隊は、イスラエ
ルのミサイル3発が、同国南部の村落で爆発した。死傷者が出たと
の情報はない。シーア派のヒズブッラー民兵は、2006年夏に1カ
月と少しの間イスラエルと戦争を行なっていた。それ以来、イスラ
エルとレバノンの国境地域は、繰り返しミサイル攻撃が行なわれて
いる。

タリバーン幹部がスワート渓谷で逮捕

(イスラマバード)パキスタン軍は急進派イスラーム教徒タリバー
ンの幹部5人を逮捕した。スワート渓谷で逮捕されたものの中に
は、タリバーンの広報2人と同国北西部地域の指揮官1人が含まれ
ている、と軍は発表した。彼らのうち2人には8万オイロを越える
懸賞金がかかっていた。イスラーム教徒テロリストに対する措置を
強化するように、との米国からの圧力を受け、パキスタン軍は今年
4月に、アフガニスタンとの国境地域で大規模な攻勢をかけてい
た。




9月12日(土)

閣僚「オーペル社はさらに多くの従業員を解雇」

(ベルリン)連邦経済大臣カール・テオドール ツ グッテンベルクは、オーペル
社は、オーストリア・カナダに拠点を置くマグナ社に買収された後、今まで公表さ
れていたよりも大規模の解雇を行なう、と見ている。投資するマグナ社が今まで挙
げていた解雇者数は、製造部門に関するものだけであった、ということがすべての
出資者と事業所委員会の委員には伝えられている、とツ グッテンベルクは「ビル
ト紙日曜版」は報じている。報道雑誌「シュピーゲル」の情報によれば、オーペル
社の製造部門の3千人の他に、管理部門の1千1百人が解雇される。「フランクフル
ト一般新聞日曜版」は、ヨーロッパ全体で1万5百人が解雇され、うち4千5百人が
ドイツで職を失う、と報じている。

     その他のニュース

国家民主党禁止にむけ新たな動き

(シュヴェーリン)メクレンブルク・フォアポメルン州社会民主党
党首で同州首相ゼレリングは、バイエルン州が、極右国家民主党に
対する新たな禁止の手続きを取っているのを支持している。これは
外国人に対する敵意と、異なる思想を持つ人に対する憎しみに対す
る万能薬ではないが、最初の手段である、と彼は「ビルト紙日曜
版」で書いている。極右国家民主党が週末に屋外で行進を行なうこ
とに対して、いくつかの都市では大きな抗議活動が行なわれた。ハ
ノーファーでは約3千人がデモを行なった。ハンブルクでは、最初
は平和的に行なわれていたデモと並行して、負傷者を出す衝突が起
きた。

フランクフルトでの中国討論会で騒動

(フランクフルト アム マイン)フランクフルト図書見本市を前
に行なわれていた中国討論会が、大騒ぎとなった。態勢批判家の女
性作家戴晴が、演壇上で中国に置ける発言および見解の自由の侵害
を批判していたところ、中国の公式代表部の多数が、抗議のために
会場を立ち去った。元大使梅は、民主儀の問題で忠告を受けるため
にここに来たわけではない、と述べた。この会議には、米国で亡命
生活を送る詩人で出版業者のベイ リンも出席していた。

ムガベはEUに対して新たな調子で語りかける

(ハラレ)ジンバブウェの疑惑の大統領ムガベは、7年にわたる中
断を経て、再びEUの代表を受け入れた。ムガベは、対話の雰囲気
は良好であった、と述べた。ヨーロッパ代表団の団長EU発展委員
のデ グフトは、「極めて開かれた雰囲気の中で」進展があった、
と語った。スウェーデンのEU議長カールソンによれば、ムガベを
狙った制裁という慎重を要する議題と、ムガベの信奉者は、この会
談では取り上げられなかった。ジンバブウェに対する開発支援の最
下位を前に、EUは首相ツヴァンギライの国内統一政権を、さらに
改革するように求めている。




9月13日(日)

メルケルとシュタインマイアーはテレヴィ番組で対決

(ベルリン)連邦首相アンゲラ メルケルと社会民主党の首相候補フランク・ヴァ
ルター シュタインマイアーは、日曜日午後にテレヴィ番組で対決する。90分間
の討論番組は、広報に基づく放送局と民間放送局合計4つ、ARD、ZDF、RTL、
SAT1が生中継する。連邦議会選挙の選挙戦で、この2人がテレヴィで直接議論を
するのはこの1回だけである。世論調査期間と放送局は、記録的な視聴率になる、
と予想している。ZDFは2千万人が見る、と見ている。
自由民主党党首グイド ヴェスターヴェレは、野党各党がこの議論に招待されたな
かったことを改めて批判し、野党の選挙戦に政府が関与するのだから、これは非民
主的で不公平である、と述べた。

     その他のニュース

ザールラント州ではSPDと左翼党が連立に向け多くの点で合意

(ザールブリュッケン)ザールラント州議会選挙から2週間、社会
民主党と左翼党は緑の党を交えた3党連立政権の結成に向けて、初
めて相手の意向を打診する話し合いを行なった。会議後には、同
州社会民主党党首マースと左翼党党首ラフォンテーヌが、教育政
策を中心に、両党は内容的には共通性を持っている、と強調した。
その内容としては、社会民主党と左翼党は、これ以上の学校閉鎖は
行なわない、8年制のギュムナーズィウムを改革する、全日制の学
校を拡大し、大学の授業料を廃止する、といったことである。ザー
ルラント州の予算状況が悪化しているのが、もう一つの議題であっ
た。意見が一致しているため、第2回の意向打診会議は行なわれな
い。

クンドゥス爆撃で民間人30人が死亡と委員会は発表

(カブール)国防軍が依頼したクンドゥス爆撃では、アフガニスタ
ンの政府委員会は、一般市民30人が死亡した、と発表した。その
他に9人が死亡した、と同委員バクタシュはカブールで発表した。
燃料を積んだトラック2台に対して1週間ほど前に爆撃が行なわ
れ、タリバーンの戦闘員69人が死亡した。バクタシュ派国防軍の
この行動をはっきり擁護し、政府軍、国際部隊はどれでも、同じよ
うな状況であれば、同じように行動しただろう、と述べた。この攻
撃の原因を作ったのは間違いなくタリバーンである、とも述べた。
急進派イスラーム教徒の戦闘員は、この輸送車を自分たちの支配下
に置いていた。

シュタインマイアーはアフガニスタンからの撤兵計画を発表

(ベルリン)ドイツのアフガニスタンでの活動に関する議論で、社
会民主党の首相候補シュタインマイアーは、初めて国防軍の撤退の
日程を持ち出した。外相である彼は、10項目の計画を呈示し、そ
の中で2013年までにドイツの活動を終えるように求めている、と
「シュピーゲル」誌は報じた。その計画によれば、2011年までに
は、ドイツが管理している北部の122地域全てで、適切に訓練され
た警察が誕生している。不穏なクンドゥス州では、ただちに1千
5百人の警官が養成されねばならない、とも述べている。シュタイ
ンマイアーはさらに、首相メルケルの意向で年内に行なわれること
になっている国際アフガニスタン会議の次期会合では、連邦政府は
あいまいな計画で満足していてはいけない、と求めた。




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