11月16日〜22日のドイツのニュース



11月16日(月)

飢餓対策の新戦略はまとまるも資金がない

(ローマ)イタリアの首都では世界の食糧事情に関する首脳会談が開かれ、世界の
貧困との戦いで新たな戦略が決定された。農業への大規模な投資によって、貧困国
がみずから十分な初句労を清算できる状態にすることになっている。国連がそのた
めに提案した財政援助には、ローマに集まった各国首脳はまだ賛成しなかった。ま
た世界から飢餓を2025年までになくすという政治的な目標も、結論には含められ
なかった。教皇ベネディクト16世は、3日間の会議の暴動で、食料企業を批判し、
投機家の行動が中期的には穀物市場を支配し、職業を他の商品と同じようなものの
地位におとしめている、と述べた。

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メルケルは世界気候会議に出席

(ベルリン)連邦政府は、コペンハーゲンで12月に開かれる国連
のいわゆる世界気候首脳会談で、拘束力を持つ協定が可決できる見
通しはもはやない、と見ている。それにもかかわらず首相メルケル
は、この会議に出席する、との発表があった。悪影響のある温室効
果ガス削減をめぐる交渉が、最近行き詰まっているにもかかわら
ず、期限の切れる京都議定書の後を受ける条約を結ぶために、重要
な進展がコペンハーゲンでは為されなければならない、と出席する
理由が挙げられた。一方デンマークの首都コペンハーゲンでは、約
40カ国から環境大臣が集まり、最後の準備が始まった。気候変動
の影響および温室効果ガスの削減に対して各国が果たす責任の財源
をめぐって、対立が続いている。

EUの最高幹部職には女性が就任か?

(ブリュッセル)EUの最高幹部に誰がつくかをめぐる駆け引き
で、EU評議会議長団の情報によれば、まだ意見の歩み寄りは見ら
れない。決着を点ける首脳会談を数日後に控え、最高幹部職を女性
に委ねよう、との声が強まっている。ラトビアは正式に元大統領ヴ
ィーチェ・フレイベルガを次のEU評議会常任議長選挙に送り出し
た。ただしベルギー首相ファン ロンパウが優勢との観測も多い。
イタリアは同国の社会党員で元閣僚のダレルマをEUの新主席外交
官に召喚しよう、と強く提案した。木曜日のEU特別首脳会談は、
ブリュッセルで開かれるEU外相会談が並行して行なわれているた
め、延期になる可能性が高い。

アフガニスタンの部族長との会談にミサイルが打ち込まれる

(カブール)アフガニスタンの首都カブールの北東カピサ州のタガ
ブで、蜂起勢力が人通りの多い市場をミサイルで攻撃した。この場
所で開かれた各部族の指導者の会談に、この地域のフランスの上級
司令官が参加していた。この攻撃で少なくとも12人の民間人が死
亡、40人ほどが負傷した、とフランス軍は発表した。フランス軍
将軍の訪問は、現地での信頼と支援の拡大に理解を得ようという
NATOの努力の一環であった。




11月17日(火)

ショイブレ「政府は2011年の税制改正で合意」

(ベルリン)ドイツ人は2011年に、巨額の減税実施をあてにできる。連邦内閣
は、メーゼベルク城で非公開会議を行ない、もう一度200億オイロの減税を行なう
ための追加対策に合意した、と連邦大蔵大臣ヴォルフガング ショイブレは説明し
た。収支を均衡させるために、新政府は何よりも景気回復によって、収入が増加す
ることに期待をしている。2010年初めにはあ、政府はいわゆる「成長加速法案」
を発効させ、各家庭に対して総額46億オイロの負担軽減を行なう計画である。

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第二次対戦後の被追放ドイツ人は議長決定を延期

(フランクフルト アム マイン)追放者連盟BdVは、反対意見も
あるシュタインバッハの反追放ベルリン本部の基金評議会議長への
指名を、今一度延期したが、基本的には彼女の議長就任の方針を変
えていない。政府に時間的な猶予を与えたいと思っている、とフラ
ンクフルトでの協議の後、同連盟会長は発表した。ただし連邦政府
には、追放者同盟に指名の権限があるとの主張を押し通したい、と
の意向を伝えている。前回の任期中の社会民主党同様、自由民主党
の幹部は、シュタインバッハの基金評議員就任に反対している。キ
リスト教民主同盟の政治家である彼女はポーランドで極めて不人気
であるため、関係悪化が懸念されている。

ラフォンテーヌが癌をわずらう

(ベルリン)左翼党党首ラフォンテーヌは、癌にかかっており、外
科手術を受けなければならない。これはさまざまな観測をあらかじ
め避けるために、ベルリンで発表された。出術に耐えた後、来年初
めに彼は今後の政治活動について決定を下すつもりだ、と66歳の
彼は述べた。ラフォンテーヌは10月に、連邦議会の会派長就任を
断念し、党首職に専念する、と突然発表していた。

早期警戒機のアフガニスタンでの活動は延長しない

(ベルリン)連邦政府は、アフガニスタン上空を飛ぶNATOの早期
警戒機にドイツ兵を登場させる任務を、当面延長しない方針であ
る。12月半ばの期限後は「新たな任務」につくのは断念した、と
国防相ツ グッテンベルクはベルリンで発表した。空飛ぶレーダー
機器である同機は、アゼルバイジャンとトルクメニスタンの飛行許
可が得られえないため、今までまだ任務についていなかった。同機
は本来ならば、トルコのコンヤからアフガニスタンの空域を監視す
ることになっていた。




11月18日(水)

イランは国外でのウラン濃縮を拒否

(テヘラン)イランは、核をめぐる対立を解消するために、諸外国が呈示した最新
の妥協案を拒否した。外務大臣マヌーチェフル モッタキは通信社ISNAに対し、
イランはウランを外国に運ぶことはないが、国内で濃縮済みのウランと交換する用
意はある、と述べた。
国連で拒否権を持つ5大国とドイツは、少しだけ濃縮したウランをロシアとフラン
スでさらに濃縮し、イランでの医療目的のために処理する、との提案を行なってい
た。この提案は、イランの核計画をめぐる対立で、信頼感を育むための措置とされ
ていた。

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内閣は作業の重点項目を確定

(ベルリン)新連邦政府は初めて非公開会議を行ない、今後数ヶ月
の作業計画を確定した。連邦首相メルケルは、ブランデンブルク州
のメーゼンベルクで行なわれ、ほぼ2日に渡った協議の後、12月
2日には労働組合の代表、経済界および銀行の代表と、経済恐慌克
服のための幹部会談を行う予定である、と予告した。12月16日に
は内閣は2010年予算案を可決する予定である、ともメルケルは述
べた。外相ヴェスターヴェレ(自由民主党)は、内閣は国防軍のア
フガニスタン、アフリカの角、レバノン沖合いへの派兵の延長を決
定した。今後この任務については、連邦議会の賛成が必要である。

シュタインバッハ選出をめぐる対立は解消せず

(ベルリン)被追放者同盟会長シュタインバッハを、第二次世界大
戦後のドイツ人追放に対する抗議本部の審議委員会の議長に任命す
るかどうかをめぐって、連立政権内部での対立が解消する見込みは
ない。連邦首相メルケルの発表によれば、内閣は非公開会議ではこ
の問題は取り上げなかった。政府広報ヴィルヘルムは補足して、追
放者同盟は今まで、正式にシュタインバッハを議長に任命するため
の正式な動議は提出していない、と述べた。外相ヴェスターヴェレ
は、ポーランドとの関係を念頭において、キリスト教民主同盟所属
の国会議員であるシュタインバッハが、同心議会委員長に就任する
のを拒否している。一方キリスト教社会同盟を中心に、シュタイン
バッハを支援している。

オバマはアフガニスタン戦争を2013年までに終える方針

(ワシントン)米国大統領オバマはは、アフガニスタンでの戦争を
彼の任期が切れる2013年までに終える方針である。米国のテレヴ
ィでのインタヴューの中で、アジア訪問中のオバマは、長年にわた
る駐留はアメリカの利益にはならないので、軍が求めている増派
と、アフガニスタンからの撤退に関する戦略の双方について、近々
決定を下す、と述べた。オバマはこの間に今回の訪問の最終滞在地
である韓国に到着した。




11月19日(木)

EU特別首脳会談は突破口を見いだす

(ブリュッセル)外交官の情報によれば、EUの新幹部を選出するために開かれた
加盟27ヶ国の特別首脳会談は、間もなく結論を見いだす。確かな筋の情報によれ
ば、各国首脳の中では、ベルギー首相ヘルマン ファン ロンパウが、常任の評議
会議長に就任するということで、合意が成立している。ファン ロンパウは、EU
評議会議長であるスウェーデンが提案した人物である。これより前には社会民主党
所属の各国首脳は、英国のEU貿易委員キャサリン アシュトンを、外交および安
全保障政策の上級代表職に推しており、これには反対がないようである。この2つ
の職は、12月1日に発効するリスボン条約で設置が決められた。

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カルザイは大統領宣誓を行ない、汚職との戦いを予告

(カブール)アフガニスタン大統領カルザイは、2期目を始めるに
あたって、安全に対する責任を段階的に引き継ぎ、汚職と戦って行
く、と予告した。アフガニスタン治安部隊は5年のうちに、全土を
安定させる、とカルザイは約束した。また51歳のパシュトゥン人
である彼は、評議員の大集会、いわゆるロヤ ジルガを開き、タリ
バーン民兵と和解したい、と述べた。これより前に、疑惑の大統領
再選から3カ月、就任の宣誓を行なった。この式典は、最高の安全
対策が取られる中、カブールの大統領宮で行なわれた。一方アフガ
ニスタン南部では自殺攻撃が発生し、少なくとも10人が死亡し、
民間人10人以上が負傷した。

外相ヴェスターヴェレはカルザイの発表を歓迎

(カブール)ドイツ外相ヴェスターヴェレは、アフガニスタン大統
領カルザイの就任演説を歓迎した。カルザイはドイツの期待を満足
させるような重点項目を設定した、とヴぇスターヴェレはカブール
で述べた。彼は諸外国の外相とともに、カルザイの宣誓式に出席し
ていた。引き続きヴェスターヴェレは、同国北部のマザリ・シャリ
フのドイツ軍陣地を訪問する。ここには現在2,750人の兵士が駐留
している。

米国と北朝鮮の会談は12月初めに

(ソウル)米国大統領オバマは8日間にわたるアジア歴訪の最後
に、就任後初めて、共産主義の北朝鮮との直接対話を行なう、と予
告した。彼は韓国大統領李とソウルで会談した後、12月8日に特使
ボースワースをピョンヤンに派遣する、と述べた。また北朝鮮が問
題となっている核をめぐる計画を中止すれば、米国は大規模な経済
支援を行なう用意がある、との米国政府の提案をオバマは繰り返し
た。




11月20日(金)

サッカー疑惑 ドイツでは32試合が八百長か

(ボッフム)ヨーロッパのサッカー界は、歴史上最大の八百長疑惑に揺れている。
ボッフム検察の発表によれば、今年ヨーロッパ全体で、少なくとも2百試合が操作
を受けている模様である。疑惑が持たれている試合には、チャンピオンズ リーグ
とヨーロッパ リーグの試合も含まれている。ドイツだけで、ブンデスリーガ2部
以下の32試合が該当する。ヨーロッパ全体ではあわせて2百人が、八百長で行なわ
れた試合に参加していたのではないか、との疑いが持たれている。検察および警察
の発表によれば、ドイツでは15人が、スイスでは2人が逮捕された。あわせて9カ
国で賭博がらみの試合が行なわれている。ドイツの他、ベルギー、スイス、クロア
チア、スロヴェニア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、ハンガリー、トルコ、オース
トリアである。

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フォルクスヴァーゲン社のポルシェ社買収完了

(ヴォルフスブルク)ヨーロッパ最大の自動車製造会社フォルクス
ヴァーゲン社は、世界最大の自動車会社を目指して、未来への重要
な一歩を踏み出した。同社監査役会は、シュトゥットガルトのスポ
ーツ用自動車ポルシェ社と同じ未来を歩むことを既に確認していた
が、金曜日夕刻には、ポルシェ社の監査役会も合併契約に賛成し
た。これにより、世界最大の自動車製造会社トヨタ社に迫る新しい
自動車界の巨人が誕生した。ポルシェは、2011年までに段階的
に、10番目の商標としてフォルクスヴァーゲン社の一部となる。
さらにフォルクスヴァーゲン社は、倒産した自動車部品会社カーマ
ン社の中核部分を獲得し、その所在地オスナブリュックでは、今後
新型ゴルフのオープンカーを製造する。ここでは新たに1千人分の
雇用が生まれる。

鉄道はカタールでの巨額の受注

(ベルリン)ドイツ鉄道は、砂漠の首長国カタールから、巨額の注
文を受けた。そのために、共同企業体を設立し、カタールの鉄道整
備に大きな投資を行なうことになった、と連邦交通相ラムザオアー
は発表した。それによれば、この計画には、鉄道のドーハ空港路線
を含んでおり、鉄道および建設産業に対する投資の規模は、合わせ
えて170億オイロに上る、とのことである。またラムザオアーは、
土曜日に鉄道社長グルーベと一緒にカタールに飛び、翌日にはこの
計画の確認を取ることにしている、と述べた。

ヴェスターヴェレはロシアとの密接な協力に賛成

(モスクワ)連邦外相ヴェスターヴェレは、初めてモスクワを訪問
し、ドイツとロシアの関係を拡大することに賛成した。彼はロシア
外相ラフロフと会談し、ドイツはロシアと、単なる通商および経済
的なつながりを越える戦略的な協力関係を持つことを求めている、
と述べた。司法と文化の分野でも、協力関係を拡大したい、とも語
った。またヴェスターヴェレはモスクワで、イランとの核をめぐる
対立で、共通の態度を取ることに理解を求め、そのようにした場合
にのみ、国際社会はイラン政府に対する圧力をかけることで、成果
をあげることができる、と述べた。彼は報慰問の最後に、ロシア人
権団体の代表と会談を行なった。




11月21日(土)

賭博事件で大臣は法の厳格化に反対

(ベルリン)連邦法務大臣ザビーネ ロイトホイザー・シュナレンベルガーは、サ
ッカー賭博で新たな事件が起きたことに関連して、法を厳格化するよう求める声を
退けた。過去に上がった非難の声は、現行の法律が、スポーツでの八百長に対する
懸念には十分であることを示している、と自由民主党の政治家である彼女は、「タ
ーゲスシュピーゲル日曜版」に述べた。
ドイツサッカー連盟会長テオ ツヴァンツィガーは、証拠書類が提出されしだい、
八百長に関係した選手と幹部を、スポーツ裁判で早期に処罰する、と予告した。
ボッフム検察の調査によれば、ヨーロッパ全体で約2百の試合が八百長であった。
報道によればドイツでは、6部リーグから2部リーグの試合30試合強がこれに該当
する。

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プーチンは経済改革を要請

(サンクト ペテルブルク)ロシア大統領メドヴェージェフは、国
内の経済の抜本的な近代化を求めたが、首相プーチンもこれに続い
た。経済恐慌の結果、技術革新を拒否するのはロシアにとって高く
つくことがわかったはずだ、とプーチンはサンクト ペテルブルク
で開かれた与党「統一ロシア」の党大会で述べた。メドヴェージェ
フの要求は、社会全体の声に基づくものである、とプーチンは述べ
た。大統領メドヴェージェフは「統一ロシア」党に、より多くの解
放と民主主義を実現するように求めた。異論がある10月の地方議
会選挙に関しては、党はは自党の利益と公の利益を混同してはなら
ない、と述べた。

クンドゥス攻撃の犠牲者の家族が賠償を要求

(ベルリン)アフガニスタンで行なわれた2台の油送車に対する空
からの攻撃で、死亡した犠牲者の家族いくつかが、ドイツ政府に賠
償の支払いを要求している。犠牲者から委託を受けた弁護士は、ブ
レーメンの「ヴェーザー クリール」紙に、他の弁護士3人ととも
に、国防相にこれに関する書簡を送った、と述べた。これらの弁護
士は、9月4日の空爆の犠牲者の遺族の全権を委ねられている、と
述べた。NATOによればクンドゥス近郊で起きたこの空爆では、
142人ほどが死亡し、その中には民間人も含まれていた。同紙の報
道によれば、弁護士は連邦政府と特別裁判所の設置で合意すること
を望んでいる。この攻撃は、連邦国防軍の指揮官が命令を下したも
のであった。

タリバーンの80人が武器を捨てる

(カブール)アフガニスタン西部の都市ヘラートでは、約80人の
タリバーン戦闘員が武器を捨て、大統領カルザイの恩赦の申し入れ
を受け入れた、と現地警察は発表した。「平和と和解を求める委員
会」の発表によれば、2005年以降8千3百人のタリバーンが、恩赦
の申し入れを受け入れた。首都カブールでは、高級ホテル「セレ
ナ」がミサイル攻撃で被害を受けた。当局の発表によれば、4人が
負傷した。




11月22日(日)

ドイツ鉄道は巨額の契約を完了

(ドーハ)ドイツ鉄道は湾岸地域の首長国カタールで、同社の歴史上最大の契約に
署名をした。同社はカタールの首都ドーハで、最新式の近距離鉄道路線網を建設す
ることになっている。さらに同国の空港からドーハを結ぶ高速鉄道の建設予定線
と、さらにバーレーン島までの延長が予定されている。この計画の全計画には、
170億オイロに上る。連邦交通大臣ペーター ラムザオアーと鉄道社長リューディ
ガー グルーベは、ドーハでの契約署名後に、この巨額の受注でドイツでは多くの
雇用が確保される、と述べた。

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シュタインバッハは任命に固執

(ベルリン)追放者同盟会長シュタインバッハは、追放者基金の審
議委員会の議長への任命にあいかわらず固執している。キリスト教
民主同盟に属する彼女はテレヴィ番組で、この問題では「犠牲者団
体が誰を選ぶかを自由に任命できる権利」が重要だ、と述べた。シ
ュタインバッハの任命をめぐる議論は、1カ月前に成立したばかり
のキリスト教民主、社会同盟と自由民主党の連立政権の負担となっ
ている。報道雑誌「フォークス」の情報によれば、連邦政府内部で
は、彼女にこの職を断念するように求める具体的な提案について、
議論が行なわれている。シュタインバッハは90年代前半に、ドイ
ツとポーランドの国境オーダー・ナイセ線を承認することに反対
し、その政策のため主としてポーランドで激しい議論が起きてい
た。

デ メズィエルは内政の転換に向け努力

(ベルリン)ドイツ内相デ メズィエルは、内政上の主要項目を新
たに立てるべく努力をしている。キリスト教民主同盟に属する彼は
「南ドイツ新聞」に、自分は治安および警察の大臣であるだけでは
なく、ドイツに「心の奥底での団結」をもたらすものを実現するた
めに、あらゆることを行いたい、と述べた。テロとの戦いでデ メ
ズィエルは、将来を見通す判断力をもって政治を行なうと予告し、
「あらゆる危険に対処するために新たな法律を作る」つもりはな
い、とも語った。彼はまた、急進派右翼との戦いに力を注ぐ、と語
るとともに、自由民主党に対しては、インターネットを通じた捜査
などを議論の対象にするなど、反テロ法の柔軟化を行なわないよう
にと警告した。「連立両党の意見が一致しなければ、変化は生まれ
ない」と述べた。

オバマの健康保険改革は米国上院での最初の障害を突破

(ワシントン)米国大統領オバマは健康保険改革に向け、努力をし
ているが、数ヶ月にわたる対立を経て、上院で初めての重大な障害
を突破した。必要な過半数の60人の上院議員が、オバマの内政上
最重要の計画を、立方手続きに向けて動きだすことに賛成した。民
主党に近い議員2人も賛成したことになり、共和党はこの改革に原
則的には批判的な立場である。上院での議論は、11月30日に始ま
る可能性がある。健康保険改革では、全てのアメリカ人が、健康保
険に加入することが可能となる。そのために総額で8千5百万ドル
の予算が予定されている。




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