１月１１日〜１７日のドイツのニュース
１月１１日（月）
北アイルランドの情事問題で首相は休憩時間を求める
（ベルファースト）北アイルランド首相ピーター ロビンソンは、妻アイリスの情
事および資金問題で、一時職を離れる。彼は6週間にわたり大蔵大臣アーリーン
フォスターに、首相の職務を委ねる。プロテスタントの政党DUPの党首であるロビ
ンソンは、北アイルランドでカトリックとプロテスタントの不安定な和平過程を進
めて行くために重要な人物である、と見られている。北アイルランドでは緊張が高
まっているため、完全な辞任につながる可能性が高まっている。ロビンソンは数回
にわたり、妻の問題の行動について何も知らなかった、と強調した。この事件で
は、60歳の妻が約5万ポンドを支援金として、40歳年下の愛人にこっそり手渡し
ていた、とされている。
その他のニュース
国防相は教会要人と共にアフガニスタンに向かう
（ベルリン）国防相ツ グッテンベルクと（プロテスタントの）監
督ケースマンは、共にアフガニスタンのドイツ兵を訪問する。両者
はベルリンで半時間ほど会談した際、現在アフガニスタン北部で行
なっている国防軍の活動について、プロテスタント教会の評議会議
長である彼女の批判を取り上げた。ケースマンはクリスマスに、こ
の活動は、プロテスタント教会の基準に従えば正当化されない、と
述べて、兵士を撤退させることに間接的ながら賛成した。この発言
は、政界の広い範囲から反対意見にさらされた。世論調査「アフガニスタン人は注意しつつも楽観的な見方」
（ケルン）暴力、貧困、汚職にもかかわらず、アフガニスタンの住
民は、数年ぶりに未来に楽観的な見方をしている。ケルンで発表さ
れた、ドイツの放送局ARD、英国のBBC、米国のABCの世論調査
によれば、その理由として、より安定した政治態勢、タリバーンの
弱体化、生活状況の改善が、その理由として挙げられている。その
調査によれば、中期的にはアフガニスタンの7割の国民が、国は正
しい方向に向かっている、と見ている。同国北部では、ドイツはお
そらくクンドゥスでの油送車2台に対する空爆で、多くの民間人の
犠牲者を出した件を中心に、評価を失っているようだ、とのことで
ある。イエメンのドイツ人人質について新たな手がかり
（サヌア）イエメンで誘拐されたドイツ人家族に、新たな希望が見
い出せる可能性がある。同国の首都サヌアを訪問中の外相ヴェスタ
ーヴェレは、現地当局が大人2人と子供3人の家族が生存している
ことを示す、新たな情報を持っている、と述べた。大統領サーレハ
は、彼らの釈放に向け努力する、と約束した、とも述べた。この家
族は6月に英国人1人と共に、同国北部で行方不明になっていた。
彼らと一緒にいたドイツ人女性2人と韓国人女性1人は、その後遺
体で発見された。イエメンは、アル カーイダの急進派が、この誘
拐を引き起こした、と述べていた。ヴェスターヴェレは、テロとの
戦いを支援する、と約束した。
１月１２日（火）
バート ライヒェンハルのスケート場の崩壊をめぐり新たな裁判
（カールスルーエ）バート ライヒェンハルのスケート場の崩壊をめぐる裁判が、
新たに再検討されることになる。連邦裁判は、法律上の手違いを理由として、
2003年にこのスケート場の状態は良いとの証明書を下した静力学の専門家に対す
る無罪判決を取り消した。この裁判はトラオンシュタイン州裁判所にさし戻され
た。2006年にスケート場の屋根が崩落し、子供12人と母親3人が死亡し、34人
が負傷していた。トラオンシュタインの裁判所は2008年に、過失致死で主任建
築技師にのみ、執行猶予月の18カ月間の拘留の判決を言い渡し、建築家と鑑定家
には無罪を言い渡していた。
その他のニュース
各州はワクチンを3分の2ほどしか購入しないですむ
（ハノーファー）各州は注文したよりも少ない量しか、豚インフル
エンザのワクチンを購入しないですむ。ニーダーザクセン州厚生相
ロス・ルットマンは、各州は5千万人分ではなく、3千4百万人分の
ワクチンを購入する、これにより1億3千3百万オイロの支出が削減
できる、と述べた。製薬会社グラクソ スミス クライン社との交
渉は極めて難航したが、公正なものであった と厚生相会議議長を
務める彼女は述べた。ワクチン接種が黒字になったのは、それは予
定よりも少ない人しか接種を受けず、予想に反してワクチンの数が
足りたためである。世界保健機関WHOは先に、H1N1型インフルエ
ンザウィルスとの戦いでの戦略を、独立の機関に調査をさせる、と
予告した。エアバス社は記録的な生産を行なってボーイング社を引き離す
（セビリア）ヨーロッパの飛行機製造会社エアバス社は、米国の競
争相手ボーイング社に対して、7年連続で生産で上まわった。
498機の大型飛行機という記録的な製造は、ボーイング社の481機
を上まわった。2010年もエアバス社は、記録的な水準の製造を維
持する方針である。ただし同社社長エンダースは、軍事輸送機
A400Mの損失が抑えられなければ、同社の未来は危機的である、
と警告した。現在この計画には毎月1億オイロを飲み込んでおり、
A400Mの売却価格が見積もりよりもはるかに高価になるため、エ
アバス社は参加する国々にさらに大きく資金面で参加するように求
めている。ただしエアバス社の記録的な製造は、親会社の欧州航空
宇宙防衛会社EADSの売れ行きが、3.5%減少して、417億オイロに
減少するのを阻止できなかった。メルケルはボスニアのEU早期加盟の希望を否定
（ベルリン）ドイツ首相メルケルは、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
が、早期にEUに加盟する望みはごくわずかである、と述べた。ボ
スニア・ヘルツェゴヴィナ大統領府議長コミスッチとの会談後に、
彼女はベルリンで、道のりはまだ長く、同国での政治活動を活性化
する憲法修正が行なわれなければ、ヨーロッパの一員となる見通し
は「間近にはない」、と述べた。ただしドイツはボスニア人がEU
とNATOに加盟する努力を支援する、とも述べた。今年の始めから
セルビア人、マケドニア人、モンテネグロ人には適用されている
EUへの入国査証なしでの入国を、ボスニア人も熱心に求めている
が、そのためにはボスニア・ヘルツェゴヴィナが「いくつかの作業
を行なう」必要がある、とも語った。
１月１３日（水）
ハイチでの大地震の後に数万人が死亡した恐れ
ハイチではここ数世紀でもっとも強い地震で、首都ポルトー・プランスの大部分で
建物が倒壊した。ハイチ大統領プレヴァルは、5万人ほどの死者がでるのではない
か、との懸念を述べた。首相ベルリーヴはさらに死者の数は10万人を越えるもの
とみている。ハイチの国連平和活動の代表も死亡した、と伝えられている。
その他のニュース
金融恐慌調査委員会活動開始 米国の銀行は謝罪せず
米国の首都ワシントンでは、国会の委員会が、金融恐慌の調査を開
始した。委員会の冒頭では、委員が米国の大銀行各行の幹部に質問
をした。銀行の幹部は、金融恐慌で生まれた必要経費について、謝
罪をすることを拒否し、恐慌の前にそれぞれの銀行が行なっていた
経営の手法を擁護した。首相は減税に賛成 税をめぐる対立に鶴の一声
キリスト教民主、社会同盟と自由民主党の連立内部での、税金をめ
ぐる対立で、首相メルケルは立場を明らかにし、さらなる減税を行
なうのに賛成だ、と述べた。ただし彼女は具体的な金額は述べず、
まだ時期が早すぎる、と述べた。この発言で彼女は、自由民主党を
弁護し、自らの党内からの批判を退けたことになる。世論調査でキリスト教社会同盟は41%の支持に減少
キリスト教社会同盟は、投票が行なわれる場合の、有権者からの支
持をまた失った。基盤調査dimap研究所の抽出世論調査によれ
ば、今度の日曜日にバイエルン州で州議会選挙が行なわれたと仮定
した場合には、同党は41%の支持が得られる、との結果になった。
これはキリスト教社会同盟の支持が減少する傾向が続いていること
を示している。
１月１４日（木）
地震後の大混乱 支援隊の第一陣がハイチに到着
（ポルトー プランス）ハイチの大地震からほぼ2日、大規模に破壊された大都市
ポルトー プランスでは、瓦礫の山の中で、大混乱の状況が続いている。外国から
の支援隊の第一陣の前には、あちこちで恐るべき光景が広がっている。路上にはま
だ遺体が放置されている、との報道がなされている。多くの負傷者には、まだ医療
面の介護が行なわれていない。飲み水と食料はますます減っている。疫病が広がる
危険もある。重機が不足しているため、生き埋めになった人の捜索は極めてゆっく
りしか、すすんでいない。死者は数万人に上る、と推定されている。国際赤十字委
員会の推定によれば、3百万人ほどが緊急の支援を必要としている。大地震に襲わ
れた地域への交通は、ハイチ空港が被害を受けたため、制約を受けている。支援の
約束は世界中から来ている。米国だけでも、ハイチの人々に対して1億ドルの支援
を約束した。
その他のニュース
メルケルは政治の進め方に対する批判に一喝
（ベルリン）キリスト教民主同盟内部では、今後の税制に関する首
脳部の対立が再燃した。同党の幹部は、ベルリンで行なわれる恒例
の非公開会議で、首相にして同党党首メルケルを、あからさまに攻
撃した。彼らは5月に税収に関する見通しが発表されるので、それ
を待って減税の規模を決定することができる、と指摘した。メルケ
ルは、党内からの指導の手法に関するを退けた。テレヴィ番組で彼
女は、回りが自分を司会役だといっているが、司会とは全く異なる
もので、何かを決定に導くために、目標を設定した上での行動であ
る、と述べた。オバマは銀行に国家からの緊急支援を返すように求める
（ワシントン）米国大統領オバマは、金融機関に対して、国家から
の緊急支援を全額返却するように求める方針である。金融機関が米
国民に借りているお金は最後の1セントまで取り立てる決意をして
いる、と彼は述べた。自分のこの決意は、米国民のおかげで営業を
続けているまさにその企業が、「巨額の利益をあげ、べらぼうな賞
与を支払っていること」に関する報道を聞くと、ますます強くな
る、とも述べた。大統領府の発表によれば、銀行救済計画からの支
援を全額返済させるために、計画中の銀行の特別課税は、10年な
いしそれ以上に渡って引き上げられる、とのことである。米国は、
倒産を阻止し、経済的な影響を緩和するために、税収からあわせて
7千億ドルを国内の銀行分野に注入していた。ヴェスターヴェレは日本との貿易障壁を廃止する意向
（東京）ドイツ外相ヴェスターヴェレは、日本との貿易赤字を解消
するように迫った。ドイツは日本に輸出するよりも倍の商品を輸入
している、と訪問先の東京で述べた。それゆえお互いの貿易をさら
に増やすことには意味がある、と述べた。また彼は両大工業国間の
貿易障壁を撤廃することに理解を求めた。また日本とドイツは軍備
縮小を進めて行く方針である。両国は、核兵器のない世界に向け
て、中心的な役割を果たす意向である。またアフガニスタンでは、
北部の病院の建設などで、より密接な協力を行なうことになってい
る。
１月１５日（金）
ハイチでは生き残るために戦いが続く
（ポルトー プランス）ハイチの被災地域では、ますます多くの人がただただ生き
残るために苦闘している。地震から3日、広い範囲で破壊された首都ポルトー プ
ランスでは、今なおほとんど清潔な飲み水や食料が手に入らない。希望を失った住
民が増えている、と通信員は伝えている。国連は、支援物資の貯蔵庫で、当所略奪
が起きたと記録している。いらいらがつのった生存者は、現状に対する抗議とし
て、封鎖の所にたくさんのいたいを積み上げた。外国からの支援隊は、一部は地震
から数時間後に活動を開始したが、多くは人々のところまでたどりつけていない。
生き埋めになった多くの人にとって、3日間の遅れは、死を意味することになりか
ねない。
緊急に必要とされているのは、医者と看護士の他、遺体の収容袋である。大量の負
傷者に医療的な手当てができるように、国際機関は同国の国立サッカー場を野営地
に変えた。また犠牲者の数は、今なお推測するのみである。
その他のニュース
キリスト教民主同盟幹部は対立を経て同じ方針で合意
（ベルリン）党の近代化を求めて、キリスト教民主同盟は数週間前
から争いが続いていたが、幹部会は党首メルケルの方針を歩むこと
をはっきり認めた。非公開会議を終えるにあたって、幹部会はいわ
ゆるベルリン声明を採択した。それによれば同党は、その中には緑
の党および社会民主党の支持者を含め、有権者の新たな層に向け、
党を開いていく方針である。キリスト教民主同盟の政治的な今後の
計画についても確定した。同党はその計画で、減税計画を支持する
ことを表明するが、負債を押え込むことで、制約をする可能性が重
視されねばならない、と指摘しており、そのため部分的に連立相手
の自由民主党の発言とは、距離を保つことになっている。メルケル
は今回の会議が「立派」なものであった、キリスト教民主同盟が国
民の支持を集める政党としての基本的な方針を確定するために、方
針についてお互いに集中して話し合うことは重要であった、と述べ
た。バルチュは左翼党の執行部長職を断念
（ベルリン）数週間前から続いている左翼党の権力争いは、連邦執
行部長バルチュの退任で、当面の決着を得た。彼は党首ラフォンテ
ーヌにクーデタを企てた、との非難を受けてバルチュは、5月中旬
の党大会では、執行部長には再び立候補しないつもりだ、と発表し
た。彼は自分に対する告発を退けた。ラフォンテーヌとの関係が破
綻したと見られているバルチュは、先に党に忠誠心がない、と非難
されていた。ドイツ東部の州連合の執行部長である彼は大きな支持
を得たが、西側の左派の政治家は彼の解任を求めていた。社民党は政策の修正を計画
（ベルリン）社会民主党は連邦議会選挙で大きな敗北を喫したこと
を受け、政策を修正しても、市民の信頼を回復する方針である。ベ
ルリンで開かれた非公開会議では、社会民主党会派は、最大野党勢
力として要求も突きつけて行く方針を改めて示した。社会民主党会
派長シュタインマイアーと党首ガブリエルは、いわゆるハルツIV
法と67歳からの年金受給開始に関する党の発言が、悪い影響を与
えたため、これを修正する、と予告した。同党の基本的な問題は、
日曜日にベルリンで始まる2日間の党幹部による非公開会議の中心
的な議題である。
１月１６日（土）
ハイチではドイツ人も死亡 ベルリンから更に支援
（ベルリン）ハイチの地震被災地域では、ドイツ人の犠牲者が初めて見つかった、
と連邦外務大臣グイド ヴェスターヴェレは述べた。家族に同情している、と彼は
述べた。まだドイツ人30人ほどが行方不明であり、さらにドイツ人の死者が増え
る可能性がある、ともヴェスターヴェレは述べた。また彼は、ドイツはハイチ支援
を今までの150万オイロから750万オイロに増額する、と予告した。ドイツの緊急
支援組織の活動も、大規模に開始された。
その他のニュース
米国はハイチ支援の先頭を切る
（ポルトー プランス）ハイチの大地震のあと、米国は支援の努力
を先頭を切って行なった。ハイチ政府は、首都ポルトー プランス
空港の管理を米国に委ねた。一方米国の輸送機1機がこの地域に到
着した。月曜日までには、1万人ほどの米兵が、支援物資配分の仕
事を支援することになっている。ワシントンの米国大統領オバマ
は、この活動は米国の歴史上最大の支援活動である、と述べた。オ
バマは前任大統領ブッシュとクリントンと、大統領府で会談した。
オバマは、彼らに対してハイチに向けて募金集めを行なうように依
頼した。配置大統領プレヴァルは、諸外国の支援に感謝の言葉を述
べた。国内の治安を担当する大臣ルイは、死者は14万人、家を失
った人は150万人と予想している。余震が住民に新たな混乱を招い
ている。アフガニスタン議会はカルザイの提案を再び拒否
（カブール）ロンドンでの国際アフガニスタン会議まであと2週間
ほど、アフガニスタン内閣はまだ全容が整わない。大統領カルザイ
は、第2回の組閣を行なったが、再び拒否を甘受しなければならな
かった。カブールの国会は信任投票を行ない、17人の閣僚のうち
10人が否決された。それでもカルザイは、今まで安全保障の顧問
だったラスルを新外相にすることには成功した。3人提案された女
性大臣は、1人だけが投票で認められた。今月初めに行なわれた
第1回の信任投票では、国会は24人の候補のうち17人を拒否し、
カルザイは手痛い打撃を受けていた。米国と他の国々は、できれば
1月28日のロンドンでの会議が始まる前に、新政権が活動を開始で
きるように、と迫っていた。首相は社民党にアフガニスタン政策で同調を求めるとの報道
（ベルリン）アフガニスタン政策で、連邦首相メルケルは、最大野
党社会民主党と連携をする道を探っている、と報じられている。キ
リスト教民主同盟党首の彼女と、社会民主党会派長シュタインマイ
アーは、問題となっているドイツ兵の活動を、政党同士の対決に含
めないことで合意した、と「南ドイツ新聞」は報じた。「ライン
ポスト」紙によれば、シュタインマイアーは、アフガニスタンアフ
ガニスタンの非軍事分野の再建に関する全面的な計画を呈示し、戦
闘部隊のこれ以上の増員をあきらめるのであれば、社会民主党は賛
成する、と約束した。一方社会民主党党首ガブリエルは、国防軍は
2011年にはアフガニスタンからの撤兵を開始しなければならな
い、と強調した。1月末にはロンドンで、新たな戦略が協議され
る。米国は既に、3万人の兵士増強を決定した。
１月１７日（日）
ハイチの被災規模がだんだん明らかに
（ポルトー プランス）ハイチの大地震の後、数百万の人々が生きるために戦いを
続けており、水、食料品、医薬品を待っている。被災の規模は地震から5日経っ
て、だんだん明らかになってきている。壊滅的な首都ポルトー プランスのほか、
カリブ海の国である同国の南部と西部でも、多くの都市がほぼ完全に荒廃した。地
震から長い時間が過ぎたが、瓦礫の下から生存者がときどき救出されている。その
中にはホテル モンタナの所有者であるドイツ人女性ナディーネ カルドソも含ま
れている。
支援隊にとって情勢は深刻である。2004年末にアジアで起き、23万人を越える死
者を出した津波の時ですら、今回のような物資運搬上の問題は生じなかった、と国
連機関は見ている。
より効果的に支援物資を処理するために、一時米国の管理下の置かれている空港
が、頼みの綱である。空港があまりに混雑しているため、飛行機は数時間も旋回し
て着陸を待たなければならない。
国連事務総長潘基文は、ポルトー プランスで自ら災害の全容に関する情報を集め
た。
その他のニュース
国防軍の兵士はアフガニスタンで地元民を射殺
（カブール）ドイツ兵がアフガニスタン北部のクンドゥスで、地元
の住民1人を射殺、1人を負傷させた。国防軍の発表によれば、民
間人の自動車が、威嚇射撃をしたにもかかわらず停止せず、検問所
に向かって突進してきたので、兵士は携帯火器で車を銃撃した。自
殺攻撃が行なわれるとの警告があったため、検問所が建設されてい
た、とのことである。同じような事例は南部の州ヘルマンドからも
報告されている。ここではNATOの兵士が、ガルムシル区で高速で
走る自動車が、輸送車列に突っ込んできた民間人を射殺した。ベルリンの首相府の連立両党の首脳会談は終了
（ベルリン）キリスト教民主、社会同盟と自由民主党の幹部は、
2時間半に渡る首相府での首脳会談を終えた。成果は発表されなか
った。メルケル、ゼーホーファー、ヴェスターヴェレは、3人での
会談の後に、声明を発表しなかった。主要な議題は、国民はいつそ
してどの範囲で、さらなる減税を期待できるか、という以前からの
対立点であると見られる。各党首は第二次世界対戦後の追放者基金
の審議委員会の人事と、1月末にロンドンで開かれるアフガニスタ
ン会議の戦略についても話し合った、と見られる。コッホの失業給付金受給者に労働の義務を課す要請に批判の声
（ベルリン）ヘッセン州首相コッホ（キリスト教民主同盟）は、ハ
ルツIV法に基づく支援金の受給者に、労働の義務を課すように求
めたが、これは強い抵抗の声にさらされた。コッホは「経済週報」
に、失業給付金の受給者には、たとえ低賃金であっても、仕事に従
事するように求めなければならない、と述べていた。労働相フォン
デア ライエン（キリスト教民主同盟）は、ハルツIV法の受給者
をののしっても、この問題は解決できないのであって、彼らに適切
な支援をしなければならない、既に制度化されている制裁について
は、責任をもって適用しなければならない、と述べた。ドイツ労働
組合連合会長ゾマーは、失業者が仕事につくのを嫌がっていると示
唆するのは、「礼儀にかなり反している」と述べた。左翼党会派長
エルンストは、コッホの発言を「中世のようだ」と述べた。