4月12日〜18日のドイツのニュース



4月12日(月)

連邦政府は「汚い爆弾」からの保護を行なう方針

(ベルリン)米国での核をめぐる首脳会談で、ドイツ首相アンゲラ メルケルは、
いわゆる「汚い爆弾」の製造に使用可能な放射性物質の保全のために、全力を挙げ
る方針である。ワシントンに飛ぶ直前にベルリンで記者を前に彼女は、最大の危険
は、アル カーイダのようなテロリストが違法に放射性物質を入手し、これを通常
兵器に使用することである、と述べた。米国大統領バラック オバマも、以前に同
様のことを述べていた。
47ヶ国の首脳が集まる2日間の会談の中心議題となるのは、これ以上の核の流出防
止と、軍事用および民間用の放射性物質の保全である。この会議と兵刻して、問題
となっているイランの核計画についても話し合われる。

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国防軍の組織が簡素化される

(ベルリン)国防相ツ グッテンベルクは、国防軍の組織および指
揮系統の組織を簡素化するための提案を行なう改革委員会を設置す
る。これは6人の委員からなるもので、連邦労働紹介所所長ヴァイ
ゼが議長を務め、年末までに最終報告を提案することになってい
る。ツ グッテンベルクによれば、特に国防軍の国外派兵の準備が
改善されることになる。この部門では人材および資金が、今まで十
分遊行活用されておらず、海外派兵が可能なドイツ兵の数は、他の
国々と比べて比較的少数であった、とキリスト教社会同盟の政治家
である彼は述べた。

米国はキルギスの基地を今後も使用する

(ビシュケク)キルギスでは流血の政権転覆から数日、米国はアフ
ガニスタン向けの軍輸送機を、ビシュケク近郊のマナス空軍基地を
経由して飛行させるのを再開した。この基地の運営は再び正常に行
なわれている、とビシュケクにある米国大使館はインターネット上
で発表した。中央アジアの同共和国にあるこの空軍基地は、近くに
あるアフガニスタンでの米軍の物資供給および補給に、重要な役割
を果たしてきた。キルギス新政府は、失脚した大統領バキーエフを
逮捕させる方針であり、これに関する措置はすでに講じた、と述べ
た。キルギス秘密情報部の発表によれば、バキーエフは彼の一族が
大きな影響力を持つ同国南部で、武装した支持者を集めようとして
いる。

ポーランドは土曜日にスモレンスクの犠牲者のために国葬を計画

(ワルシャワ)ポーランドは、スモレンスクの飛行機事故で死亡し
た大統領カチンスキおよびその他95人の犠牲者に別れを告げるた
めに、今度の土曜日に国葬を予定している。カチンスキがこの日に
埋葬されるかどうかは、まだ決まっていない。全ての事故犠牲者の
身もとが特定されてから、この決定は下される、とポーランド政府
は発表した。死者の中には特定される前に燃えてしまった遺体も多
く、遺伝子分析を用いてのみ特定が可能な人もいる、とのことであ
る。カチンスキの棺は、大統領宮殿のなかの礼拝堂に安置されてい
る。ポーランド国民には火曜日から、ここで彼と別れを告げる機会
が与えられる。一方大統領自身が、飛行機の操縦士に、濃霧の中ス
モレンスクへの着陸を行なうように指示したかどうかについて、ま
だ推測が行なわれている。




4月13日(火)

お休みです




4月14日(火)

ツ グッテンベルクはアフガニスタンに砲兵隊を派遣

(クンドゥズ)アフガニスタン北部の戦闘で国防軍の兵士3名が死亡してからほぼ
2週間、国防大臣カール・テオドール ツ グッテンベルク(キリスト教社会同
盟)は、この地域に重火器も送りこむ。事前の予告なくクンドゥズを訪問した彼
は、自走榴弾砲2台、歩兵戦闘車を追加して派兵するほか、対戦車ミサイルを現地
軍に投入する、と約束した。新たな武器を投入しても、アフガニスタンでの活動の
性質は変化しない、とツ グッテンベルクは述べた。ドイツ兵の撤退を求める声を
彼は退け、アフガニスタンを放っておくと、今月にも治安面での危険性はより高ま
る、と述べた。

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メルケルはシュワルツェネッガーと面会

(ロス アンジェルス)米国訪問中の連邦首相メルケルは、カリフ
ォルニア州知事シュワルツェネッガーと面会した。ロス アンジェ
ルスでの会談では、世界で8番目に大きな経済地域である同州との
協力関係の強化が議題となった。メルケルの米国訪問中には、ハリ
ウッドの映画産業および人気俳優の代表との面会も予定されてい
る。

中国での大地震では9百人以上の生存者が救出される

(北京)中国西部の大地震では、救援部隊が9百人以上の生存者
を、瓦礫の下から救いだした、と国営放送が報じた。今回の6.9の
強さの地震では、少なくとも4百人以上が死亡、千人ほどが負傷し
た。当局の発表によれば、チベットとの国境地帯にある青海省の玉
樹の大部分が打撃を受けた。山岳地帯であるコの付近では多くの家
屋が木と粘土でできている。兵士と軍事警察官数千人が、救出活動
中である。中国政府は、数千のテント、毛布、上着を調達した。こ
の地震には、諸外国から同情が寄せられている。連邦首相メルケル
と連邦大統領ケーラーは、犠牲者に対する弔慰を中国政府に伝え
た。EUと日本が支援を申し入れている。

EU委員会は負債を抱えるオイロ使用国を救済する基金を作る方針

(ブリュッセル)EU委員会は、巨額の負債を抱えるオイロ使用国
のために、常設の救済基金を作る方針である。ギリシアの経済恐慌
は、このような危機解決の制度が存在する必要性を示している、と
通貨委員レーンはブリュッセルで述べた。ただしこの安全確保のた
めの措置は、最後の頼みの綱としてのみ利用される用に、「強い見
せしめの手段」がこの措置には組み入れられるべきである、とも述
べた。またレーンはポルトガルの支出削減策を検討した後、この救
済基金が使われる可能性のある国は、多額の借金を抱えるポルトガ
ルで、増え続ける借金の山を減らすためにの努力が、同国には不足
している、今年中にも追加の措置が必要となるだろう、とも語っ
た。




4月15日(木)

アフガニスタンの国防軍兵士がさらに4人死亡

(ベルリン、クンドゥズ)ここ数日で2回めとなるアフガニスタン北部の国防軍に
対する激しい攻撃で、ドイツ兵4名が死亡した。国防相の発表によれば、彼らが乗
った装甲車は、バグラーン市近郊を巡回中に、おそらくミサイルによる攻撃を受け
た。このほかに5人の兵士が負傷し、そのうち数人は重傷である。国防大臣カール
・テオドール ツ グッテンベルクは、この部隊を訪問して帰国の途上にあった
が、これを受けてアフガニスタン滞在を延長した。
4月2日にはクンドゥズ近郊で、タリバーンの待ち伏せを受けた国防軍兵士3名が死
亡した。これにより2002年にアフガニスタンでの活動が始まって以来、合わせて
43人のドイツ兵が死亡したことになる。

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メルケルはアフガニスタン派兵で方針を転換しない

(サン フランシスコ、ベルリン)連邦政府は、新たに死者が出た
にもかかわらず、アフガニスタンでの活動を変更しない。米国を訪
問中の連邦首相メルケルはサン フランシスコで、国防軍の任務は
ドイツの安全保障と西側の民主主義を守るために貢献することでも
ある、と述べた。彼女はすでに連邦議会が認めた派兵のあり方を、
転換することを改めて拒否した。メルケルと外相ヴェスターヴェレ
は、犠牲者の家族に同情を表明した。副首相でもあるヴェスターヴ
ェレはベルリンで、この攻撃は全てのドイツ人に衝撃を与えてい
る、と述べた。国防軍部隊は「狼狽しかつ激怒」しており、政界と
国民はもはや、国防軍が特にクンドゥズ地域でどれほど戦争に近い
状態に置かれているのか、これ以上目をそらすことは許されない、
と述べた。

火山灰がヨーロッパの航空運輸を麻痺させる

(ブリュッセル)アイスランドエイヤフィアトラ火山の爆発で、ヨ
ーロッパ各地で飛行機交通が麻痺した。航空の安全を担当するヨー
ロッパ航空管制局は、高々度にある火山灰を含んだ雲のせいで、約
7千便が欠航した、と発表した。英国およびその他の7カ国は、そ
れぞれ自国の空域を閉鎖した。フランスでは当局が、20以上の空
港を閉鎖するように命じた。ドイツは、北ドイツの空域を通行禁止
とし、ハンブルク空港の使用を停止した。ドイツでは350便以上が
欠航した。ヨーロッパ全体では数十万人の利用者が足留めされてい
る。アイスランドからの火山灰を含むこもは、さらに大陸側へ流れ
ており、操縦士の視界を遮っているため、飛行機のエンジンに障害
を起こす可能性がある。

バキーエフはカザフスタンへ飛び立つ

(ビシュケク)権力を失ったキルギス大統領バキーエフは、隣国カ
ザフスタンに飛んだ。ヨーロッパ安全協力機構は、これは内戦へと
発展しないために、重要な一歩であり、今回の妥協は米国とロシア
の仲介で実現した、と発表した。前日にはバキーエフはまだ自分の
支持者たちが南部の都市オシュで行なったデモに参加していたが、
これが暴動となっていた。バキーエフの逃走により、移行政府が置
かれている状況はより整理された。米国副外相ブレイクは、移行政
府に対して更なる支援を約束した。バキーエフは1週間ほど前、民
衆蜂起で職を追われていた。その際少なくとも83人が死亡した。




4月16日(金)

アイスランドの火山がヨーロッパ航空運輸を麻痺させる

(ブリュッセル)アイスランドの火山の杯を含んだ雲が、ヨーロッパの航空運輸
を、歴史上最大の混乱につき落とした。十数ヶ国の航空路線の多くが欠航したた
め、数十万人の旅客が足留めされている。普通であれば毎日29,500便が飛ぶが、
そのおよそ3分の2が欠航した。ルフトハンザ社は、土曜日正午までの全ての便の
運行を取りやめた。金曜日によるには、最後まで飛行機が飛んでいたミュンヒェン
空港も、運行を取りやめた。連邦首相アンゲラ メルケルも、これに巻き込まれ
た。彼は米国からの帰国の途中、ポルトガルに降りなければならなかった。アイル
ランド、スコットランド、ノルウェイ、では、若干の便の離着陸が許された。飛行
機の安全を確保するヨーロッパ航空管制局は、巨大な雲が南に向かって進んでいる
ため、情勢は土曜日も改善に向かわないだろう、と発表した。この火山はあいかわ
らず灰を吐き出している。ヨーロッパ全体で、航空会社の株価は下落した。

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ドイツの航空管制官はストの予定を中止

(フランクフルト アム マイン)ドイツの航空管制官は、アイス
ランドの火山灰の雲による航空障害のため、計画されていたストを
中止した。ただしもともとは来週火曜日に予定されていたストが、
延期されただけである、と航空安全労働組合はフランクフルトで発
表した。労働契約をめぐる対立では、管制官の労働時間が問題とな
っている。ドイツ航空管制会社は、仲裁に訴えれば、ストを回避で
きていた。

ツ グッテンベルクは負傷兵とともにイスタンブルへ移動

(ベルリン)アフガニスタンで負傷した国防軍兵士5人は、イスタ
ンブルに飛行機で移される。ヨーロッパ上空の火山灰を含んだ雲が
ドイツへの空路をじゃましなくなるまで、イスタンブルの病院で手
当てを受ける、と国防省は発表した。国防相ツ グッテンベルク
は、兵士を特殊大型飛行機で運ぶのに同行した。アフガニスタンの
バグラン州では木曜日に、タリバーンの攻撃あるいは銃撃を受け
て、ドイツ兵4名が死亡、5名が負傷していた。ウズベキスタンの
テルメスにあるドイツの基地にいったん着陸した際ツ グッテンベ
ルクは、もっと現実を見据えるようにと促し、アフガニスタンでの
活動は現在もなお危険である、と述べた。

ホロコースト否定論者ウィリアムソンに罰金刑

(レーゲンスブルク)ホロコーストを否定している件で、極端に保
守的な「ピーウス兄弟団」の司教ウィリアムソンは、1万オイロの
罰金を支払わなければならない。この件を担当したレーゲンスブル
ク区裁判所は、70歳の彼に対し、欠席のまま民衆扇動の容疑で有
罪を言い渡した。カトリックの司教である彼は、2008年にスウェ
ーデンのテレヴィ局のインタヴューで、ナチの絶滅収容所の中にガ
ス室があったことを否定していた。ホロコーストに関する発言のた
め、彼に対してはすでに2009年10月に1万2千オイロの罰金刑が
言い渡されていた。彼はこれに対して異議を唱えていた。またウィ
リアムソンは、発言を撤回しなかった。「ピーウス兄弟団」は彼に
対して、公の場にでることを禁じているため、彼は公判は欠席し
た。




4月17日(土)

ヨーロッパの航空運輸の乱れはさらに拡大

(フランクフルト アム マイン)ドイツおよびヨーロッパの航空運輸の混乱は拡
大している。アイスランドの火山から灰を含んだ雲が排出されているため、ドイツ
上空の空域の飛行禁止は、現地時間日曜の8時まで延長された、とドイツ航空安全
局は発表した。この間ヨーロッパ24カ国では、空域や空港が閉鎖されている。離
着陸はヨーロッパ南部でのみ可能である。監視を担当する官庁であるヨーロッパ航
空管制局の発表によれば、この火山灰の雲のため、ヨーロッパではすべての便のう
ち4分の3が欠航する。火山がさらに活動を続けており、大西洋では高気圧が安定
して存在し続けているため、この混乱の終わりは見えていない。連邦首相アンゲラ
 メルケルは、金曜日にリスボンに着陸し、ローマに向けて飛び立ち、そこから陸
路北へと進んでいる。

     その他のニュース

ポーランド人はスモレンスクの墜落事故の犠牲者を追悼

(ワルシャワ)ポーランド国民は、大統領カチンスキに、最後の別
れを告げた。数万人が公式の告別式のために、首都ワルシャワの中
心部に押し寄せ、1週間前にロシアで起きた航空機墜落の死者96人
を追悼した。首相トゥスクはスモレンスクの事故は、ポーランドの
戦後の歴史の中で最大の悲劇である、と述べた。大統領を務めるコ
モロフスキは、支援に対してロシアに感謝の言葉を述べた。日曜日
にはカチンスキと妻が、クラクフのヴァヴェル大聖堂に埋葬され
る。世界各国の首脳多数が、犠牲者に最後の敬意を払う意向であ
る。ただしアイスランドの火山から出ている危険な灰を含む雲のた
め、ヨーロッパの空域が広く通行不可能になっている。

負傷したドイツ兵はイスタンブルで手術を受ける

(イスタンブル)アフガニスタン北部での戦闘で重傷を負った国防
軍兵士2名は、ドイツに向かう中継地トルコで手術を受けた。国防
相ツ グッテンベルクはイスタンブルにある米国系の病院で、この
兵士はこの病院で「最高の処置」を受けており、合わせて5人の負
傷者の容体は安定している、と発表した。ヨーロッパの広い範囲で
飛行が禁じられているため、ツ グッテンベルクの飛行機は金曜夜
にアフガニスタンから帰国する途中、トルコに着陸せざるをえなか
った。木曜日にはアフガニスタン北部では、爆弾による攻撃と奇襲
砲撃により、ドイツ兵4名が死亡、5名が負傷していた。

パキスタンの難民収容施設が攻撃を受け 死者多数

(イスラマバード)パキスタン北西部の難民収容所で、2件の自殺
攻撃が行なわれ、警察の発表によれば、少なくとも41人が死亡、
60人以上が負傷した。この攻撃は、食事が支給されている短時間
の間に、前後して行なわれた。コハト近郊の収容所では、部族の居
住地オラクザイで、タリバーンおよびアル カーイダの急進派に対
する軍事攻勢で、自分たちの住む村落から退去を強制された難民た
ちが暮らしている。一方、パキスタン軍と急進派がアフガニスタン
との国境地域で戦闘を行ない、20人以上の蜂起勢力が殺害され
た、とのことである。




4月18日(日)

ヨーロッパの航空運輸はあいかわらず麻痺状態

(ベルリン)ヨーロッパの広い地域では、アイスランドの火山からでた灰の雲のた
め、航空運輸が麻痺したままである。飛行禁止期間を月曜まで延長した国が多数で
あるが、中には火曜日まで延長した国もある。ドイツは当面飛行禁止を日曜深夜
2時までとしている。ドイツのいくつかの空港は、日曜日に短時間だけ開港した
が、空港運営会社や航空会社はこれを余計なことダ、と批判した。ヨーロッパでは
数十万人が飛行機に乗りこむことができず、また海外からどのようにすればヨーロ
ッパに帰ることができるのか、判らない人も多い。
レイキャヴィクにいる気象学者と火山学者は、エイヤフャトラ氷河の下にあるこの
火山は、今後数日間、あるいは数週間、あるいは数ヶ月、大量の蒸気と火山灰を大
気中に吐き出すだろう、と見ている。

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航空運輸の大混乱でEUは大臣会議を招集

(マドリード)EUは航空運輸が大混乱に陥っているため、各国の
運輸大臣を月曜日に行なわれる映像による会議に招集した。この会
議では、広範な空域通過禁止措置と、飛行機に替わる運輸手段の可
能性について協議が行なわれる、とEU評議会議長であるスペイン
はマドリードで発表した。欠航のため毎日巨額の損失が生じている
ため、航空会社からは飛行禁止に関する批判が強まっている。ドイ
ツの航空会社ルフトハンザ社とベルリン航空社は、当局が決断を下
す際に、試験飛行の結果を重視しなかったと非難し、どのような事
態になるのかをコンピューターによる実験に任せている、と述べ
た。航空管制局はこの批判を退け、重要なのは経済ではなく、安全
である、と述べた。

ポーランドは大統領カチンスキの国葬を行なう

(クラクフ)ポーランドは国葬を行ない、1週間前の飛行機事故で
死亡した大統領カチンスキとその妻マリアに別れを告げた。クラク
フのマリア教会での礼拝の後、棺は葬列を従えてヴァヴェル山へと
向かった。そこで夫妻は最後の安息のため、大聖堂の地下墓所で、
歴代のポーランド国王と国民的英雄の隣に安置された。火山灰を含
む雲がヨーロッパを覆っているため、到着できなかった各国からの
賓客が、クラクフでの葬儀には参加できなかった。その中にはドイ
ツ首相メルケル、米国大統領オバマ、フランス大統領サルコズィも
含まれる。ドイツ大統領ケーラーと外相ヴェスターヴェレは、ヘリ
コプターで到着した。ポーランド大統領機は、4月10日にロシア西
部で墜落した。カチンスキ夫妻の他94人が死亡した。

北キプロスの大統領選挙では強硬派が優位に

(ニコシア)キプロスのトルコ側では大統領選挙が行なわれ、強硬
派と目される首相エロールが勝利する可能性が高まった。95%の開
票時点で、現職のタラートの対立候補である彼が、半分強の票を集
めている、と選挙委員会が夜にウェッブサイトで発表した。キプロ
スのギリシア側との再統一に向けて努力をし、妥協をする用意があ
ると表明しているタラートは、約43%の支持である、とのことであ
る。エロールは選挙前の最後の世論調査で、現職のタラートに対し
て優位に立っていた。右派が勝利すれば、現在ゆっくりながら進ん
でいる再統一の話し合いは、最終的に破綻する可能性もある。そう
なればこの問題が、トルコが求めているEU加盟の努力を、再びつぶ
すことになる可能性もある。




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