4月19日〜25日のドイツのニュース



4月19日(月)

ヨーロッパの飛行禁止は緩和される

(ブリュッセル)ヨーロッパで施行されている火山灰の雲による飛行禁止は、5日
たってようやく緩和される。火山灰の雲が特に集中している範囲でだけ、空域への
立ち入り禁止が残される、とのことである。EU加盟27カ国の運輸大臣は、これに
合意した。ドイツ運輸大臣ペーター ラムザオアーは、いわゆる有視界飛行の申請
は、火山灰の雲が出ている範囲より南の部分で行なうことができる、と述べた。す
でにルフトハンザ社およびベルリン航空社では、いくつかの有視界飛行が許可され
ている。両社は外国で足留めされている旅行客をドイツに運ぶ方針である。外務省
の発表によれば、約10万人の観光客が被害を受けている。操縦士労働組合コック
ピットは、有視界飛行の許可は無責任であ、と述べた。同労組広報によれば、経済
的な圧力がかかっているため、空域が安全であろうがなかろうが、非行禁止を回避
する方策が探られている、とのことである。

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ドイツの空域はもはや完全に封鎖されてはいない

(ベルリン)数日間にわたる麻痺の後、ドイツの空域は完全に飛行
禁止されているにもかかわらず、いくつかの飛行が許可された。管
制局と連邦航空局が、ほぼ4日間ぶりにドイツ発着の最初の飛行を
許可したことを受け、ルフトハンザ社とベルリン航空社は、飛行機
を飛ばした。これで操縦士は、火山灰の雲の南側の飛行が禁止され
ていない空域で、有視界飛行を行なう。火山灰の雲のためドイツに
出されていた全面的な飛行禁止は、少なくとも火曜日の朝までは続
く。運輸相ラムザオアーは、非行禁止措置を擁護して、乗客の安全
が企業の利益に優先する、と指摘した。この間にEUは、航空会社
に対する金融支援を行なう可能性を否定しなかった。

国防軍司令官クラインに対する訴訟は行なわれない

(カールスルーエ)クンドゥズの空爆の責任者である国防軍の司令
官クラインは、裁判所で責任を問われることはない。民間人から多
くの死者を出したアフガニスタン北部でのこの空爆に、国際法違反
も刑法違反も適用されない、クラインは乗っ取られた油送車2台の
そばに民間人がいたと判断していなかった、と連邦検察はその理由
を発表した。国防相ツ グッテンベルクは、2009年9月にクライ
ンが命じた2機の米軍戦闘機が行なった空爆を、当初は適切であっ
たと述べたが、その後発言を変えていた。

イラク選挙 一部の票の再集計の命令

(バグダード)イラクの国会議員選挙からほぼ1カ月半、極めて奇
妙な結果が再検討される。選挙委員会の決定を受け、首都バグダー
ドで投ぜられたすべての票が、今一度数え直される。現首相アル・
マリキの抗告があったためである。彼は3月7日の暫定集計結果で
は、対立候補のアラウィにわずかの差で敗れていた。




4月20日(火)

ヨーロッパの航空会社は運行を再開

(ブリュッセル)アイスランドの火山から火山灰を含んだ雲はあいかわらず出てい
るにもかかわらず、ヨーロッパ全体の航空運輸は再び動きはじめた。空の安全を担
当するヨーロッパ管制局は、予定されている便の半分が火曜日には保証できる、と
見ている。ドイツでも飛行禁止措置が科されているにもかかわらず、数百の飛行機
が離着陸した。これらの飛行機には、火山灰の雲の下では有視界飛行をするため
に、例外措置が適用されている。航空会社は、海外の滞在地から観光客らを連れ戻
すよう努力している。統計の取り方によっては、33万人のドイツ人が、過去数日
間の飛行禁止のため、外国に足留めされている。

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ラムザオアーの有視界飛行を認める決定に抗議の声

(ベルリン)連邦運輸大臣ラムザオアーは、数日間に渡る飛行禁止
措置のため、激しい批判を受けている。彼の火山灰の雲に関する危
機管理は、「破壊的にひどい」と社会民主党の代表は交通委員会の
会議後に発表した。ラムザオアーは議論の結果として、航空安全の
ための国際的な規則を再検討させる、と予告した。国会議員たち
は、計器による飛行ではなく、有視界飛行を行なうとの条件下での
運行を認める規則は、つじつまがあわない、と述べていた。航空会
社は例外的な許可を得るために、正解に大きな圧力をかけた、と緑
の党は批判した。

キリスト教民主、社会同盟はクンドゥズ調査を早期に終える方針

(ベルリン)キリスト教民主同盟とキリスト教社会同盟は、クンド
ゥズ空爆に関する調査委員会を、できるだけ早く終わらせる方針で
ある。アフガニスタンでの攻撃を命じ、142人の死傷者を出した国
防軍の司令官クラインに対する刑事訴訟が中止されたことで、この
案件は基本的には処理済みである、と発表した。さらに木曜日に予
定されている連邦国防相ツ グッテンベルクへの尋問で、新たな知
見が得られるかどうかは疑問である、とも述べた。野党は、両党が
2009年9月のこの事件の解明をじゃまするつもりだ、と非難した。

司教ミクサが赦しを請う

(アウクスブルク)殴打容疑で批判されている司教ミクサは、自分
の過ちに対して赦しを請うた。多くの人に心痛を与えたことを申し
訳なく思うとの彼の言葉を、アウクスブルクのアウクスブルク司教
区はカトリックの信徒に対して伝えた。以前施設にいた子供たち
は、彼が虐待をした、と非難していた。ミクサはこれをはじめ否定
していたが、彼は過去先週、耳を叩いたことを認めた。その他に彼
は、シュローベンハオゼン孤児院の基金の代表の任期中に起きた、
この基金の財政の不整合性への調査を開始した。




4月21日(水)

空港はゆっくり正常化

(フランクフルト アム マイン)火山灰が空中に放出されて生じた危険で、航空
運輸が数日に渡って麻痺したが、ヨーロッパの多くの地域の上空を再び飛行機が飛
べるようになった。ドイツ航空管制局は、全土に対して再び計器を用いた飛行を許
可した。これにより水曜日には早くも、通常の離着陸の6割ほどが運行される可能
性がある、と述べた。正常化には数日かかる予定である。ヨーロッパ内部の諸国で
も、情勢は改善した。この間に足留めされていた乗客数万人は、目的地に到着し
た。連邦運輸大臣ペーター ラムザオアーは連邦議会で、一部は激しく批判されて
いたこの危機の間の決定を、安全のためには絶対に必要なものであった、と擁護し
た。また彼は飛行機のエンジンを、より頻繁に検査するように命じた。

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ツ グッテンベルクはアフガニスタンの指揮官と会談

(ベルリン)国防相ツ グッテンベルクは、国際アフガニスタン保
護部隊の指揮官マクリスタルと会談した後、同国北部でのドイツの
活動について発表を行なった。国防軍は今後も以前同様、責任を引
き受けることになる、と彼はベルリンで述べた。マクリスタルは急
進派イスラーム教徒タリバーンとの戦いで、困難な年月が続くと述
べた。両者はこれ以前に国防省の敷地の中で、花輪を供えた。これ
により彼らは、先日アフガニスタンで死亡したドイツの兵士7人に
敬意を表した。このわずか数日前に、死亡した若い兵士の遺体を収
容した棺が、ドイツ入りした。

化学産業では一時金の支払い

(ヴュルツブルク)化学産業は2日間の交渉の末、新たな労働契約
を結んだ。これによれば、危機に苦しんでいるこの業種の被雇用者
55万人は、数百オイロの一時金と、企業に経済的な支払能力があ
る場合には特別手当を受け取る。この労働契約の期限は、11ヶ月
間である。

内閣は短時間労働の延長と「短時間労働施設」改革を可決

(ベルリン)経済危機により生じた短時間労働補助金は、本来は年
末に終了する予定であったが、2012年3月まで15カ月間延長され
る。さらに連邦政府は、25歳以下の失業中の若者には今後は、6週
間以内に短時間労働か、職業訓練、あるいは別の就業先を紹介しな
ければならない、との決定を下した。また内閣は「短時間労働施
設」の新たな規則も可決した。これにより憲法修正後には、長期間
失業者の担当は、再び連邦労働紹介所と市町村となる。2千万人の
年金受給者については、今年は年金の引き上げは行なわれないこと
になった。




4月22日(木)

バンコクで連続爆破 死者3人

(バンコク)タイの首都バンコクでは数週間前から緊迫した情勢が続いていたが、
それが劇的に先鋭化した。連続爆破事件が起こり、政府の発表によれば、3人が死
亡、外国人を含め70人以上が負傷した。軍の発表によれば、まだ原因ははっきり
していないが、数発の榴弾が爆発した。デモを行なっている野党の支持者が、バン
コクの銀行や商店が集まる一画に入り込むのを阻止するために、兵士数百人が月曜
日から配備されている。いわゆる「赤シャツ団」が、政府に退任を迫って、隣接す
る商店街を占拠したままである。先日はここで首相アビシット ウェチャチワの支
持者も、デモを行なおうと終結し、「赤シャツ団」に引き下がるよう求めた。

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ツ グッテンベルク「空爆は後からみれば間違いであった」

(ベルリン)連邦国防省ツ グッテンベルクは、クンドゥズ事件で
の自分の対処を正当化した。同時に問題となっている空爆は、後か
ら振り返って見れば間違いであった、民間人の犠牲がやむを得ない
としても受け入れるほど、脅威の情勢は直接的ではなかった、とキ
リスト教社会同盟の政治家である彼は、連邦議会のいわゆるクンド
ゥズ調査委員会で発言した。また統合幕僚長シュナイダーハンと政
務次官ヴィヒャートの解任に対する批判には根拠がない、とツ グ
ッテンベルクは述べ、 親密な関係にあったこれらの顧問に対する
信頼がいつ失われたのか、述べることはできない、とも語った。
2009年9月には国防軍将校が、アフガニスタン北部のクンドゥズ
の2台の油送車に対して攻撃するよう命じたが、この攻撃で民間人
多数を含む多くの人が死亡していた。

メルケル「アフガニスタンから撤退するとすればそれは無責任」

(ベルリン)連邦首相メルケルは、国防軍兵士7名がここ2週間で
死亡したが、それでもアフガニスタンに置いておく方針である。即
時撤兵を求める人は、無責任に振る舞っている、と連邦議会の政府
声明の中で彼女は述べた。アフガニスタンは混乱と無政府状態の中
に沈みかねないだけでなく、ドイツがその中で責任を果たさなけれ
ばならない国際社会と同盟関係にとって、どんな結果になるのかが
見通しがつかない、と彼女は述べた。また彼女は、多くの兵士がア
フガニスタンで日々経験していることを「戦争」と受け止めている
のは理解できる、とも語った。社会民主党と緑の党は、現在の戦略
をとり続けると、急進派イスラーム教徒のタリバーンとアル カー
イダが権力の座に復帰するのを阻止できるかどうか、質問した。左
翼党は改めて、国防軍の即時撤退を求めた。

ヨーロッパの核軍縮に異論

(タリン)ドイツの他のNATO加盟国が提案していた、ヨーロッパ
の実質的な核武装の解除は、NATO内部では疑問の目で受け止めら
れている。NATO加盟国の外相会談がエストニアで開かれ、東ヨー
ロッパの加盟国は、核大国ロシアに対する不安から、批判的な意見
がでた。NATO事務長ラスムセンも留保を付け、NATOにとって、
抑止のためには、「核兵器の代わりになるものはない」と述べた。
これより前ドイツ外相ヴェスターヴェレは、米国の短距離ミサイル
の撤去に理解を求め、先日署名されたばかりの米国とロシアの新た
な戦略核兵器削減条約は、軍縮を前に進める好機である、と述べ
た。




4月23日(金)

ギリシアはEUと国際通貨基金に経済支援を申請

(アテネ)高額の負債を抱えるギリシアは、既に約束を取りつけていたEUおよび
国際通貨基金の支援を、実施するように求める、と正式に発表した。これを受けて
EUと国際通貨基金は、ギリシアに対して迅速な支援を約束した。ただしドイツ首
相アンゲラ メルケルは、早期に支援を行なうための前提として、信頼できる支出
削減策を新たにギリシア政府が呈示し、これをEUおよび国際通貨基金とともに話
し合うことを挙げた。また支援措置を行なう前に、オイロ使用地域を危機にさらす
ことになるのは確実で、オイロの安定性を保つことが至上課題だ、と述べた。
これより前にギリシア首相ギオルゴス パパンドレウは、テレヴィで緊迫感にあふ
れた演説を行ない、救済策は「国が必要としているものだ」と説明し、市場は今ま
でギリシア政府の支出削減策に、良い反応を示してこなかった、とその必要性の理
由を説明した。
3月末にはEUは、ギリシアが国際金融市場で借り入れを行なえなくなった場合に
は、国際通貨基金とオイロ使用国双方が支援を行なうことで、原則的に合意してい
た。オイロ使用国はギリシアに対して、今年最大で300億オイロの支援を行なう、
と約束していた。これが実施されれば、ドイツはそのうち約8.4%を負担しなけれ
ばならない。
ギリシア政府は5月19日までに、最初の支援を受けとれるように望んでいる。この
日が高額の負債の返却期日である。

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投資会社トリトンがカールシュタットを購入する方針

(エッセン)ドイツとスカンディナヴィアで活動する投資会社トリ
トン社は、支払不能に陥ったエッセンの百貨店網カールシュタット
社に、購入の提案を行なった。ただしその条件として、2万5千人
の従業員と債権者の承諾を挙げた、と同社広報は発表した。購入金
額については発表がなかった。破産管財人によれば、今までもいく
つかの購入の提案はあった、とのことである。カールシュタット社
は2009年に、親会社アルカンドル社とともに破産した。破産管財
人ゲルクは、同社の分割を阻止するために、120の支店全てを売却
する方針である。

虐待事件をめぐる円卓会議は早急に話し合いを進める方針

(ベルリン)連邦政府が設置した児童の性的虐待を防止する円卓会
議は、具体的な成果を早期に出す方針である。今年末には中間的な
成果を報告したい、と組織を固める会議の後に発表した。連邦、
州、教会、さまざまな組織の代表や犠牲者相談所から60人が、こ
の会議には参加する。連邦法相ロイトホイサー・シュナレンベルガ
ーは、犠牲者の保証の問題が特に難題となる、と見ている。法的責
任と再発防止の他、参加者は研究および教育の部門、たとえば性的
虐待の問題を、医師および教員の養成と、より強く結びつけるとい
った問題についても、調査を行なう方針である。

ドイツ鉄道に新たな汚職の疑い

(ベルリン)ドイツ鉄道は、かなり大きな汚職事件の容疑を追及し
ている。同社の発表によれば、フランクフルト アム マイン検察
が、同社の子会社DBインターナツィオナールの従業員に対して、
捜査を行なっている。彼らはアルジェリア、ルワンダ、ギリシアな
どの外国で、決定権を持つ人たちを買収しており、疑惑の支払いの
総額は、今までの調査では、百万オイロ台に上る、とのことであ
る。また発表によれば、検察は既に昨年の時点で情報を得ており、
現在は監査会社KPMG社に、特別調査を委託している。




4月24日(土)

アフガニスタンで死亡した兵の追悼式

(インゴルシュタット)連邦首相アンゲラ メルケルとその他の主要な政治家は、
死亡したドイツ兵に別れを告げたが、これは2週間で2度目である。約1千人が、
4月15日にアフガニスタンで死亡した国防軍兵士の追悼を行なうために、インゴル
シュタット大聖堂に集まった。国防大臣カール・テオドール ツ グッテンベルク
は演説を行ない、家族に慰めの言葉をかけ、政治の責任は残された者の痛みにつり
あうものでなければならない、と述べた。また彼は国民に対して、さらなる犠牲に
備えて心の準備をするように呼びかけ、アフガニスタンやその他のどこででも、国
防軍の活動には今後も死傷者が残念ながら発生するだろう、と述べた。

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自民党副党首ピンクヴァルトは党大会で連立相手を攻撃

(ケルン)ノルトライン・ヴェストファーレン州州議会選挙まで
2週間となったが、キリスト教民主、社会同盟から、減税計画につ
いて引き続き批判を受けている自由民主党は、反撃に出た。党首代
理ピンクヴァルトは、ケルンで開かれた連邦党大会で、同党の減税
の財源が確保できないと考える連邦蔵相ショイブレを攻撃した。ギ
リシアに巨額の支援を約束したが、労働者および小規模企業意の負
担軽減のために、全く資金を持たない人は、市民の顔面に一発食ら
わせる人である、とピンクヴァルトは述べた。自由民主党は2日間
の党大会で、中傷所得者の税金を160億オイロ減らす税制案を可決
する方針である。党首ヴェスターヴェレは、アフガニスタンで死亡
した国防軍兵士の追悼式に参加したため、日曜日に代議員に語りか
けることになっている。

原発反対派が120キロの人間の鎖を作る

(ハンブルク)過去10年で最大の反原発の集会が開かれ、数万人
が人間の鎖を作った。120キロの長さのこの鎖は、ブルンスビュッ
テル原発から、エルベ川に沿うようにしてシュレースヴィヒ・ホル
シュタイン州からハンブルクを通って、ゲーストハハトのクリュン
メル原子炉までつついた。これにより彼らは、連邦政府の原子力発
電所の運転期間延長計画に反対する意志を表明した。さらに平和的
な反対行動が、ノルトライン・ヴェストファーレン州のアハオスの
燃料棒中間貯蔵施設と、南ヘッセンのビブリスでも行なわれ、いず
れも数千人が原子力発電の利用を中止することを求めた。

オバマはアルメニアでの大量殺戮を思いこさせる

(ワシントン、エレバン)米国大統領オバマは、第一次世界大戦中
のオスマン帝国でのアルメニア人大量殺戮を、20世紀「最悪の戦
争中の残虐行為」と呼んだ。過去の過ちを繰り返さないために、こ
の出来事を記憶に鮮明に留めることが重要だ、と大統領府が発表し
た声明の中で述べた。この土曜日はこの殺戮開始された95回目の
記念日である。アルメニアの首都エレバンでは、数万人が殺害され
たアルメニア人に思いを馳せた。当時のオスマン帝国、現在のトル
コでは、この時に150万人ほどが殺されたと推定し、20世紀最初
の民族虐殺である、と述べる歴史家もいる。トルコはこれを断固否
定し、犠牲者の数は過大に評価されており、またアルメニア人を組
織的に迫害して殺害したことはなかった、としている。




4月25日(日)

国際通貨基金はギリシアに関する対話を急ぐ

(ワシントン)国際通貨基金は、ギリシア政府との金融支援に関する話し合いで、
速度を挙げるように迫っている。同基金総裁ドミニク ストロス・カーンは、ギリ
シアの大蔵大臣ギオルゴス パパコンスタンティノウと協議を行ない、情勢が深刻
であるため、支援を急ぐと予告した。国際通貨基金は現在、高額の借金を抱えたギ
リシアに対し、300億オイロほどの信用供与について話し合っている。ドイツの負
担分はその内84億オイロである。ただしドイツ政府はこの支援の決定を下すにあ
たっては、条件を付けている。ドイツが抵抗しているが、オイロ使用国の支援計画
の合意が5月上旬には取りまとめられる、とギリシアは見ている、とパパコンスタ
ンティノウは述べた。

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ギリシア支援に関する議論

(ベルリン)高額の負債を抱えたギリシアに対するドイツの国家と
しての信用供与の決定が、下されるかどうかはまだわからない、と
連邦蔵相ショイブレは述べた。ギリシア政府が厳しい支出削減を行
なうことが条件である、と彼は述べた。連邦議会の各会派と、連邦
による信用供与に対する法案について、最初の協議を月曜日に行な
う、とも彼は予告した。社会民主党もこの支援の法的根拠を作るよ
うに主張している。自由民主党は、EU加盟国に対して、長期的な
支援を行なわないように、と警告した。キリスト教社会同盟は、ギ
リシアに対して、オイロ使用圏から離脱するように勧めた。

自由民主党は反対意見のある減税計画を可決

(ケルン)自由民主党は連邦党大会を開き、異論も出ている5段階
の累進課税案を、賛成多数で可決した。これは遅くとも2012年に
は、納税者の負担を年額で160億オイロ軽減する者である。ノルト
ライン・ヴェストファーレン州州議会選挙まで2週間の今日、ケル
ンで開かれた党大会では、反対票はわずかであった。6百人の同党
の代議員の批判は、主としてキリスト教民主同盟所属の蔵相ショイ
ブレに向けられており、彼は巨額の減税案を、ずっと以前から疑問
視していた。自由民主党党首ヴェスターヴェレはこれを退け、銀
行、自動車産業、EUに出す金はあるが、中間層の負担軽減に使う
金はない、との印象を国民が持つようになってはならない、と述べ
た。

フィッシャーはオーストリア大統領に留任

(ウィーン)オーストリア連邦大統領フィッシャーは、今後6年間
大統領職に留まる。社会民主党の支持を受けた71歳の彼は、暫定
的な最終結果によれば、すべての票の約79%を獲得した。彼の対立
候補である問題の右派オーストリア自由党のローセンクランツは、
約16%の支持であった。オーストリア キリスト教党のゲーリング
は、5%強であった。投票率は49%に留まり、歴史的に低い水準で
あった。約640万人のオーストリア人が投票権を持っていた。




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