6月21日〜27日のオーストリアのニュース



6月21日(月)

     国外ニュース

タイムズ広場の自動車爆弾犯は自ら有罪を認める

ファイサル シャザドは、ニュー ヨークのタイムズ スクウェア
で5月1日で計画されたが、未然に阻止された爆弾攻撃を行なった
ことを認めた。テレヴィ報道によれば、30歳のパキスタン系米国
市民である彼は、マンハッタンの刑事裁判所で、彼はみずからが有
罪であると告白した。シャザドは、謀略、テロ攻撃未遂、大量殺戮
兵器の使用未遂など、10の項目で訴えられている。彼には終身刑
が言い渡される可能性がある。彼は犯行の動機として、米国がアフ
ガニスタン、イラク、ソマリアに駐留していたことをあげた。また
彼は、「我々は今後も米国を攻撃し、私はそれに対しても有罪を認
めるつもりだ」と述べた。彼は2日後に国外に逃げようとしたとこ
ろ、離陸準備の進んでいた飛行機の中で逮捕された。

     国内ニュース

自由党のケルンテン州幹部はFPKとの協力協定に賛成

自由党のケルンテン州幹部会は月曜午後、同党と「ケルンテン州自
由主義者FPK」との間で取りまとめられた協力協定に賛成した。幹
部のうち12人が賛成、3人が反対、2人が保留した。「ケルンテン
州自由主義者」の幹部と指導部は、全会一致でこの協力関係を押し
進める意向を示した。自由党党首ハインツ・クリスティアン シュ
トラーヒェ、クリスティアン レイロウツと、「ケルンテン自由主
義者」党首ウーウェ ショイヒは、火曜日にクラーゲンフルトで記
者会見を開き、内容の詳細を発表する。シュトラーヒェは「多くの
誤解が取り除かれた」と述べた。




6月22日(火)

     国外ニュース

キューバの体制批判家フェレルは収容所から釈放

キューバの芸術家で体制批判家のダルシ フェレルは、11カ月に
わたる取り調べのための拘留を終え、刑務所を立ち去った。フェレ
ルの周辺からの情報によれば、40歳の人権活動家である彼は昨
日、ハヴァナの裁判所から、15カ月の拘留を言い渡されたが、残
りの4カ月は自宅拘留で「つとめ上げる」ことが認められた。フェ
レルは2009年7月に、闇市場で2袋のセメントを入手し、隣人を攻
撃した、との容疑で逮捕された。それ以来彼は刑務所で裁判開始を
待っていた。フェレルの妻によれば、検察の求刑は3年間の拘留で
あった。フェレルはハヴァナで健康および人権組織「フアン ブル
ーノ ザヤス」を運営し、過去には繰り返し12月10日の人権の日
に、行進を組織していた。

     国内ニュース

ファイマンはイスラエルと西ヨルダンランドを訪問

連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)は水曜日から2日
間にわたりイスラエルとパレスチナ人の住む西ヨルダンランドを訪
問する。エルサレムとラマラでは、多くの政界要人と会談を行なう
予定である。会談の相手となるのは、イスラエル大統領シモン ペ
レス、首相ベンヤミン ネタニヤフ、パレスチナ大統領マハムード
 アッバスと首相サラーム ファイヤドである。イスラエルは先
日、「ガザ連帯船団」に属するトルコの旅客船「マヴィ マルマ
ラ」を国際海域で軍事攻撃し、批判を浴びたばかりである。5月
31日の作戦行動では、パレスチナに連帯を表明する活動家9人が死
亡、十数人が負傷した。オーストリアはこれに驚いた、と発表し
た。一方イスラエル政府は、ガザ帯状地帯の封鎖を弱める、と発表
した。




6月23日(水)

     国外ニュース

メドヴェージェフは米国大統領オバマを訪問

ロシア大統領ディミトリ メドヴェージェフは木曜日、米国訪問の
最後に、大統領バラック オバマと大統領府で会談する。メドヴェ
ージェフはこの前にカリフォルニア州で高度技術を持つシリコン 
ヴァリを訪問し、知事アーノルド シュワルツェネッガーと会談し
ていた。オバマとの会談では、「経済協力関係の強化」を中心に話
し合いが行なわれる、これは両国関係の正常化の証しである、と米
国大統領府は発表した。メドヴェージェフはカリフォルニアでも、
モスクワ近郊の学術研究都市建設の巨大計画に対する投資と人材確
保の宣伝を行なっていた。

     国内ニュース

国会では共同養育に関する議論

国会の研究集会では木曜日に、家族法の修正の可能性について話し
合いが行なわれる。議論の中心となるのは、離婚後には何もしなく
ても共同養育を行なえる用にするかどうかである。現在はこれを望
めば、両親双方から裁判所に請求が出されなければならない。この
問題について各会派の立場は、事前の状況では相異なっており、連
立与党両党も意見が一致していない。法務大臣クラオディア バン
ディオン・オルトナーは、即時共同養育が行なえるようになるの
は、「極めて真剣にとらえるべき選択肢である」としているが、社
会民主党はこれを疑問視している。女性大臣ガブリエレ ハイニシ
ュ・ホーセク(社会民主党)は、両親の5割が協議離婚度に共同養
育を行なうことで合意しているのは喜ばしいと思っているが、なぜ
残りの半分がそうしないのかを問わなければならない、半分に「押
しつける」ことは許されない、と述べた。




6月24日(木)

     国外ニュース

アテネの官庁に郵便爆弾 死者1名

ギリシアの官庁で郵便爆弾が爆発し、高官1名が死亡した。犠牲と
なったのは、市民保護大臣ミハリス クリソホイディスの顧問であ
る。警察の広報によれば、この郵便物は開封しようとした彼の手の
中で爆発した、とのことである。この爆発で首都アテネの公的秩序
維持省の8階に大きな被害を引き起こした。大臣はこの時、この建
物の中にいたが、負傷せずにすんだ。同省の建物の中には警察も置
かれている。今所犯行声明は出ていない。ギリシアでは武装した左
派勢力の爆弾攻撃が頻繁に起きている。これらはたいてい警察、公
的な建物、商店を狙ったものである。巨額の負債を抱える同国で
は、社会主義政権の極端な支出削減政策のため、抗議活動が繰り返
されている。5月にはアテネで激しい暴動が起き、銀行の従業員
3人が死亡した。

     国内ニュース

緑の党の内部での対立 ウィーンのマリアヒルフ区で党が分裂

ウィーンのヨーセフシュタットで先日起きた不和に続き、ウィーン
市緑の党は選挙を4カ月後に控え、再び党内部の対立解消に取り組
まなければならない。マリアヒルフ区では分裂騒ぎが起き、これに
より緑の党は2つの会派を持つことになった。




6月25日(金)

     国外ニュース

国連「景気上昇は女性と共にのみ可能である」

発展途上国は、国内の女性の参加がある場合にのみ、経済成長が可
能である、と国連は見ている。女性の平等が、迅速な経済成長の基
本的な条件である、と経済社会評議会ECOSCO議長ハミドン アリ
は昨日ニュー ヨークで述べた。「人口の半分の労働力と創造性を
あきらめることができる国はない」とも述べた。彼は、世界の労働
の3分の2は女性によって行なわれ、食料の半分は女性が生産して
いるのに、女性が得ているのは世界の収入のわずか1割だけであ
り、1%を所有しているに過ぎない。世界の貧困者のほぼ3分の2が
女性であり、失業率も平均を上回っており、多くの国では決定にも
参加できていない、とマレー人である彼は述べた。

     国内ニュース

軍の公務員は大蔵省入りが可能

郵便局員が警官に転身することが認められたのに続いて、間もなく
国防軍の公務員が大蔵省入りすることも可能になる。テレヴィ番組
の報道によれば、公務員を担当する大臣ガブリエレ ハイニシュ・
ホーセク(社会民主党)は、国防省の公務員を、脱税対策に投入す
ることを検討している。大蔵省からは、人材の受け入れに関する交
渉が行なわれているが、まだ何も決まっていない、との報告があっ
た。報道によれば、国防軍の中では1千人ほどの公務員が余剰であ
るのに解雇できない。自らの意志に基づいて、2百から3百人が大
蔵省に転属することになる、とのことである。このような人材が、
非合法労働監視やスロットマシーンの監視にも、投入される可能性
がある、とのことである。




6月26日(土)

     国外ニュース

リトアニア元大統領ブラザウスカスが死去

リトアニアの元大統領で首相も務めたアルギルダス ブラザウスカ
スが、土曜日に死去した。77歳の彼は癌にかかっていた、と妻ク
リスティナ ブラザウスカスは発表した。彼は1990年にソ連から
リトアニアを独立させた政治家の一人であった。彼が首相に在任中
の2004年に、リトアニアはEUとNATOに加盟した。1932年生ま
れのブラザウスカスは、数十年に渡ってさまざまな政治的な職を務
め、リトアニアの歴史に決定的な影響を及ぼしてきた。1988年
10月には、リトアニア共産党第一書記に選ばれた後は、改革路線を
進んできた。彼は1940年のソ連によるリトアニアの併合は、不正
な占領であった、と非難し、就任演説をリトアニア語で行ない、
1989年末には憲法修正を行なって、共産党の主導的な役割に終止
符を打った。共産党の最後の党首として彼は、1990年にリトアニ
アをソ連から独立させた。1992年に国会議長に選ばれたが、その
時は国会議長が国家元首であった。1993年2月には彼は選挙で勝
利して、初代大統領になり、1998年まで在職した。2001年に
68歳で政界に復帰し、首相をまかされた。社会民主党に属した彼
は、2006年まで政権を取り、この時代にEUとNATO加盟を実現し
た。

     国内ニュース

ケルンテン州国民党党首にマルティンツが再選

ケルンテン州国民党党首にヨーセフ マルティンツは、クラーゲン
フルトで開かれた同州の党大会で、対立候補クラオス アオアーを
大差で破った。マルティンツの得票は90.3%、アオアーは9.6%で
あった。




6月27日(日)

     国外ニュース

CIA「イランは2年で核爆弾の保有が可能」

米国の秘密情報部部長レオン パネッタの見方によれば、イランは
2年で核爆弾の保有が可能である。イラン政府は現在、爆弾2つを
製造するに足りる低濃縮ウランを持っている、と昨日米国のABCテ
レヴィに彼は述べた。2年以内にこのウランは爆弾に利用可能な程
度に濃縮され、必要な爆弾製造技術を開発することが可能である、
とも述べた。また彼はイラン政府はこの計画を押し進めている、と
も述べた。またCIAはテロ組織網アル カーイダは、過去数年なか
ったほどに弱体化しており、アフガニスタンにはわずか50ないし
は1百ほどの急進派しかいない、とも述べた。

     国内ニュース

透明な情報備蓄制度で妥協が成立する可能性

透明な情報備蓄制度の最低限度の安全性に関する対立は、解決され
るかもしれない。テレヴィでの報道によれば、政府の代表は週末
に、両者がともに生活できるようにするための方式について合意し
た。この合意には、透明な情報管理所を各州に導入することを含ん
でいる。各州がこの計画全体を阻止使用とするのではないか、と国
民党は恐れているが、もしこれが実現すればそのようなことは起こ
りえなくなる。備蓄された情報は、州内でのみ公開されるためであ
る。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system