7月26日〜8月1日のオーストリアのニュース



7月26日(月)

お休みです。




7月27日(火)

     国外ニュース

カタルニア人は闘牛禁止に関する決定を下す

スペインのカタルニア地方議会は水曜日、動物保護家が長年に渡り
求めていた闘牛禁止に関する決定を下す。保守派のスペイン人にと
っては、国民的な文化財であり、反対派にとっては動物虐待である
闘牛が禁止されるかどうかは、予断を許さない状況である。保守派
の新聞「エル ムンド」は政治的に重要な事件であり、カタルニア
人は、スペイン的であるもの全てを禁止することを望んでいる、と
非難した。ある国際動物保護組織は、闘牛禁止を求めて14万人分
の署名を提出した。闘牛は4万人分の雇用と巨額の収入を挙げてお
り、経済的にも重要な分野である。今まで闘牛は、カナリア諸島で
のみ禁止されている。

     国内ニュース

支出削減策でローパトカは年金を焦点に

大蔵政務次官ラインホールト ローパトカ(国民党)は、年金に大
きな支出削減の可能性を見ている。来年から始まってその後増加す
る、数億オイロにおよぶ金額の支出削減が可能である、と彼は「テ
ィロール新聞」に述べた。彼はオーストリア鉄道と国立銀行の特別
規則を廃止するほか、年金額の引き上げをできるだけ低く抑えるこ
とに賛成である。「最終的に引き上げ額をゼロに近づければ近づけ
るほど、年金の掛け金は安定する」と述べた。ドイツとは異なっ
て、年金は「平均以上に」引き上げられている、とも述べた。オー
ストリアの公務員給与も、引き上げてきているが、EU27カ国のう
ち22カ国では、今年は全く引きあげがなかった、とも述べた。




7月28日(水)

     国外ニュース

シュワルツェネッガーは財政危機で公務員を一時帰休させる

カリフォルニア州での財政が崩壊する可能性があり、抜本的な対策
が取られる。知事アーノルド シュワルツェネッガーは昨日、財政
の危機を宣言し、緊急支出削減策として、20万人を越える公務員
に対して、無給の強制休暇を指示した。彼らは1カ月あたり3日間
出勤せず、この分の賃金を受け取れなくなる。この原因は予算の大
規模な不足である。米国でもっとも多くの人口を抱えるカリフォル
ニア州議会は、新財政年度が始まる7月1日までに、予算案で合意
することができなかった。シュワルツェネッガーは、現在の赤字を
190億ドルと見積もっている。同州の予算が支出削減をめぐる駆け
引きで、成立が遅れるのはほぼ毎年のことである。昨年も公務員は
一時帰休となった。税収が落ち込み、失業者が増える中、今年も抜
本的な支出削減が予定されている。

     国内ニュース

緑の党は法相をのんびりしていると非難

緑の党は法務大臣クラオディア バンディオン・オルトナーの職務
執行を強く批判した。この1年、司法はずっと「批判され続けて」
いるのに、何の変化もない、と緑の党の司法の専門家アルベルト 
シュタインハオサーは昨日の記者会見で述べた。シュタインハオサ
ーは、特に経済犯罪と汚職対策がかけており、バンディオン・オル
トナーは、これらの問題に取り組むには「ぐずぐずしているという
か、やる気がないあるいは荷が重すぎる」と述べ、特に経済犯罪対
策を取るように司法省に要請した。汚職防止検察のような連邦官庁
を設立すれば、必要な人員は50人ほどである、と彼は見ている。




7月29日(木)

     国外ニュース

ベルルスコーニはフィニ信任を断念

イタリアの与党「自由の国民PdL」の幹部が緊急会議を開いたが、
首相で党首のシルヴィオ ベルルスコーニと、長い間彼と友好的な
関係にあったジャンフランコ フィニが、決定的に決裂するのは避
けられない模様である。報道によれば、たとえ昨年設立されたばか
りの地方政党からの除名が行なわれても、ベルルスコーニはフィニ
に対する信頼を維持することはできない模様である。ベルルスコー
ニは、協力するための土台がもう存在しないと述べ、フィニに対し
て下院議長も辞任するように求めた。通信社ANSAによれば、ファ
シスト党の後継政党である国民連合会長であるフィニは、下院議長
はもはや自分のものではないが、辞任するかどうかを決定するのは
首相ではない、と述べた。数ヶ月前からくすぶりつづける危機にも
かかわらず、ベルルスコーニはまだ政権が終わらない、見ている。
にもかかわらず、間もなく74歳になる彼は、必要な過半数を失う
可能性が高まっている。フィニの支持者多数が、新たな議員集団を
組織すると予告しているためである。

     国内ニュース

情報保有でヨーロッパ裁判所はオーストリアを非難

ヨーロッパ裁判所は、EU委員会が導入した定期的な手続きの一環
としてオーストリアを非難した。それによれば、オーストリアはた
くわえた情報の蓄積に関するEUの指針を、手抜かりなく実施して
いない、とのことである。




7月30日(金)

     国外ニュース

オランダ政府はウィルダース抜きで組閣

オランダでは自由党、キリスト教民主党、およびヘルト ウィルダ
ースの反イスラーム教政党からなる連立協議が行なわれていたが、
昨日これが失敗に終わった。先月の国会議員選挙で勝利した右派自
由主義の「自由民主国民党VVD」と、「キリスト教民主主義の訴え
CDA」はデン ハーグで、少数派政権を結成する方針で、ウィルダ
ースの「自由党PVV」の支援を国会内では受ける、と発表した。ウ
ィルダースは、議会の重要な投票では、この少数派政権を支援する
用意がある、と予告していた。自由民主国民党党首マルク ルッテ
は、キリスト教民主主義の訴え党首マクシーメ フェアハーゲンと
の連立協議を開始する、と発表した。全150議席のうち、自由民主
国民党は31議席、キリスト教民主主義の訴えは21議席を持ってい
る。ウィルダースの自由党は24議席である。

     国内ニュース

移民問題でフェクターは「オーストリア カード」に賛成

外務大臣ミヒャエル シュピンデレガー(国民党)が、特殊技能を
持つ移民の受け入れの増加に関する議論を言い出したが、彼は内務
大臣マリーア フェクター(国民党)の支持を取りつけた。彼女は
「オーストリア カード」の実施を主張し、労使双方に対して、要
望が多い移民に関する規則を早期に練り上げるように求めた。その
理由として、現在は「山村出身の非熟練で、字も読めない人」が、
高度の技能を有し、緊急に必要とされている外国人技術者と同じ扱
いを受けている、と述べた。




7月31日(土)

     国外ニュース

集束爆弾が禁止

集束爆弾は1日から禁止される。複数の小型爆弾からなる弾頭の追
放に関する国際協定は、38カ国による批准を経て発効した。オー
ストリアは2008年初めに、世界の先頭を切って、集束爆弾の全面
的な禁止を布告し、国連のこの協定を2009年に、世界で6番目の
国として批准した。この種類の爆弾の使用、製造、保管、輸出入を
禁ずるこの協定には、今までに108の国がこの協定に署名した。国
連事務総長潘基文は、この協定は「世界的な武器削減にとって前
進」である、と述べた。オーストリア外務大臣ミヒャエル シュピ
ンデレガーは、画期的な出来事である、と述べた。集束爆弾は、発
射後に3から2千の小型爆弾を放出する弾頭からなっており、死の
雨としてサッカー場数個分の広さの土地に小型爆弾を落下させる。

     国内ニュース

プレルは教員に州の業務を分担させる意向

教員は州の業務を引きうけるべきだ。州首相会議の議長を現在務め
ているニーダーエスターライヒ州首相エルウィン プレル(国民
党)は、このように要請した。その他彼は、教育制度をより融通の
きくものにするように求めた。




8月1日(日)

お休みです。




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