8月9日〜15日のオーストリアのニュース



8月9日(月)

     国外ニュース

コロンビアとベネズエラの間で和解を求める首脳会談

外交的関係が途絶してからほぼ3週間、ベネズエラとコロンビアは
和解に向け努力を行なっている。火曜日にはコロンビア新大統領フ
アン マヌエル サントスは、ベネズエラ大統領フーゴ チャベス
とコロンビアで会談する。両者は国交の再会について話し合う方針
である。サントスの前任大統領アルバロ ウリベが、ベネズエラは
コロンビアの反乱勢力「コロンビア革命軍」1千5百人に、逃げ場
所を提供している、と述べたため、チャベスはコロンビアとの国交
断絶を行なった。サントスとチャベスがどこで、いつ会談するか
は、両者はまだ発表していない。

     国内ニュース

法律家はウィーン市選挙での郵便投票は「困難」と見る

憲法の専門家は、ウィーン選挙での郵便による投票の規則は、「実
施困難」とみている。郵便投票で票を投ずる人の票は、選挙後8日
たってようやく、郵便で到着するため、戦術的にこれを利用するこ
とが可能であるためである。




8月10日(火)

     国外ニュース

トルコでは油送管が攻撃を受け2名が死亡

トルコ南東部で石油の油送管が爆破され、2名が死亡、1人が負傷
した。治安当局によれば、この犯行は「クルド労働者党PKK」によ
るものであり、この組織は過去に同様の攻撃を行なったことを認め
ている。イラクのキルクーク地域から、トルコの港町ジェイハンへ
石油を輸送する道が絶たれた。この油送管により、イラクは外国向
けと定められている石油の4分の1を送り出している。匿名の政府
代表はロイター通信に、犠牲者の乗った自動車は、攻撃地点を通っ
た時に火を噴いた、と述べた。この油送管はシルナク州の高速道路
沿いに走っている。

     国内ニュース

5歳児向けの教育計画

5歳児を義務として幼稚園に通わせる計画が、秋から実現する。し
かし子供たちが学校入学に向けて、どのように、そしてどのような
内容の準備をすることになるのだろうか? この問題を担当する政
務次官クリスティーネ マレック(国民党)は、教育計画を呈示し
た。この計画は、社会的な関係を結ぶ、言葉、運動と健康、芸術、
自然、技術6つの分野に別れている。この計画は「時間割」ではな
く、幼稚園の教員向け指導書である、と理解するよう求められてい
る。




8月11日(水)

     国外ニュース

スロヴァキアはギリシア支援を再び拒否

スロヴァキアはオイロ使用地域で唯一、国家として破綻の際にある
ギリシアに対する共同金融支援に加わることを、断固拒否する。ブ
ラティスラヴァの同国議会が、圧倒的多数の支持でこれを可決し
た。出席した84人の議員のうちわずか2人だけが、スロヴァキアが
高額の負債を抱えるオイロ使用国ギリシアに対する緊急融資に参加
することに賛成した。参加に反対したのは69人、棄権が13人であ
った。EU委員会はこの決定を、オイロ使用国の連帯を壊すもの
だ、と批判した。通貨委員オリ レーンは、オイロ使用16カ国
が、9月末の時期会議では、この問題に取り組むことになると思
う、と述べた。

     国内ニュース

ヒュポ ニーダーエスターライヒの捜査が中断

ヒュポ ニーダーエスターライヒ事件では、検察の捜査が一時中止
された。「シュタンダルト」紙がこれを報じたが、州刑事部はこの
報道を事実と確認した。捜査陣の最終報告は出されていない。サン
クト ペルテン検察の広報は、捜査の中止が確定したとは述べてお
らず、今までに出た結果を再検討し、今後の捜査が必要かどうかを
決定する、と述べた。




8月12日(木)

     国外ニュース

裁判官はカリフォルニア州での同性婚を認める

カリフォルニア州の同性愛者は、これからは結婚が出来る。サン 
フランシスコ連邦裁判所の裁判官ヴォーン ウォーカーがこの判決
を昨日下した、と米国の放送局CNNが報じた。ウォーカーは先週、
米国西岸の州で現在通用している同性同士の結婚を禁止している法
律は憲法違反であると判断し、これを取り消した。ただし彼は、同
性同士の結婚を即時再開するための許可を、自動的に与えはしなか
った。一方反対派は、先週のこの判断に反対して、控訴していた。
法律の専門家は、結局最高裁判所で最終的な判断が下されることに
なる、と見ている。

     国内ニュース

宝くじは未来同盟に近い代理店への支払いを認める

ある賭博会社から政党「未来同盟」に資金が流れこんだ、と最近取
りざたされているが、今夏磯野確認が取れた。「フォルマット」誌
の報道によれば、宝くじ会社が「インターネットを用いた賭博およ
び信頼できる賭博、分析、比較、展望」という題名の10ページの
調査報告書に、30万オイロを未来同盟に近い立場の代理店「オレ
ンジ」に支払った。この資金は、新しい賭博法が計画されていた
2006年に、まとめて支払われた。当時法律の修正によって、賭博
の独占状態が廃止されることになっていた。新法は成立しなかった
が、それは当時の政権党国民党と未来同盟が、あっさりとこの法案
を修正したためであった。




8月13日(金)

     国外ニュース

米国はメキシコとの国境の監視強化を決定

米国大統領バラック オバマは昨日、メキシコとの国境の監視の財
源の増加を認める法律に署名し、これによりこの法律は発効した。
議会が可決した法律は、6億ドルを調達し、これによって中南米か
ら仕事を求めてやって来る人の不法移民の対策を強化することにな
っている。この資金では、1千5百人の公安官を追加雇用すること
になっている。さらに無人偵察機が、3千1百キロの国境を監視す
ることになっている。この財源は、外国人労働者を期限を区切って
米国内に入れている企業に対し、入国査証の手数料を1人当たり
2千ドルに引き上げることで対処する。この措置は特に、インドで
不満を生んでいる。インドからは毎年数千人が、期限つき労働者と
して米国にやってきている。米国故郷防衛大臣ジャネッツ ナポリ
ターノは、この措置を擁護して、国境の安全は、米国の国家予算が
高い赤字をさらに増やすものではない、と指摘した。

     国内ニュース

国会議長プラマーも教員雇用を州の管轄とするのに反対

教員に対する使用者側の権限に関する議論の中で、教育大臣クラオ
ディア シュミート(社会民主党)は、党友である国民議会議長バ
ルバラ プラマーの支援も取りつけた。「教員の州による雇用の問
題では、学校および教育分野での今後の改革は、ほとんど実現でき
ない」と「ティロール新聞」のインタヴューで彼女は述べた。「教
員の勤務の権限を州に移すことには、ほとんど何の意味もない。私
たちは新たな雇用の権利を作り出していないからだ。すべての教員
が雇用について州の管轄下に置かれるのであれば、州が自分で決め
る部局を持つことになる。そうでなければ各州が今後教員の給与を
支払うつもりがあるのだろうか?」とプラマーは述べた。シュミー
トはこの問題を、夏の政治の見世物であって、考慮が不十分であ
り、多くの考え方のうちの一つでしかない、と述べた。




8月14日(土)

     国外ニュース

パキスタンで米国の無人偵察機が攻撃 13人が死亡

パキスタンの北西部の部族が住む地域で、米国の無人偵察機が攻撃
を行ない、正式の発表によれば、昨日反乱勢力13人が殺害され
た。その他に5人がアフガニスタンとの国境地点で、蜂起勢力の陣
営が攻撃を受け、負傷した、と治安部隊の兵士は発表した。それに
よれば、北ワジリスタン最大の都市ミランシャフの東20キロの村
落エッソリが攻撃を受けた。この地域はアル カーイダとつながり
を持つタリバーンと反乱勢力の拠点と目されている。殺害された人
の国籍は、まだ判っていない。米国の無人偵察機は、蜂起勢力の拠
点と見られる場所のすぐ近くから攻撃を行なった。米国大統領バラ
ック オバマがパキスタン情勢をテロ組織網アル カーイダおよび
タリバーンとの戦いにとって、決定的に重要であると判断してか
ら、攻撃は激しさを増している。

     国内ニュース

ウィーン市政でグラウィシュニヒは社民党と緑の党の連立を望む

連邦緑の党代表エーファ グラウィシュニヒは、10月10日のウィ
ーン市選挙の後、連邦の首都ウィーンで、社会民主党と緑の党によ
る連立を「絶対に」実現すべく努力している。これについて彼女は
日刊紙「エスターライヒ」紙と「クリール」紙のインタヴューで述
べた。彼女の前任者アレクサンダー ファン デア ベレンは、理
想的な大蔵大臣であり、予算について実によく知っているオースト
リアでは限られた人物の1人である、と彼女は述べた。社会民主党
所属の市長ミヒャエル ホイプルに、彼女は連邦政治での国民党と
の連立がうまくいかなかったことを指摘して、この連立を魅力的な
ものに見せるつもりである。




8月15日(日)

お休みです。




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