11月22日〜28日のオーストリアのニュース



11月22日(月)

     国外ニュース

カンボジアでは橋の上で混乱 死者数百人

カンボジアの首都プノン ペンでは、3日間にわたる水祭の最後と
なる月曜夜に、大規模な混乱が発生した。数千人がメコン川にある
小島へつながる橋を渡ろうとして、混雑となり死亡事件となった。
首相フン センの発表によれば、少なくとも339人が死亡した。混
乱して橋から川に飛び降りた人が多数いたため、死者の数は増える
可能性がある。

     国内ニュース

大学生定員の話し合いで政府は学長の要求を拒絶

月曜日午後の「大学首脳会談」は、各大学の代表を失望させる形で
終わった。首相ファイマン(社会民主党)と大蔵大臣プレル(国民
党)は、各大学の学長とオーストリア大学連合の代表との話し合い
で、追加の対策を取らない、と発表した。ただし家族支援金問題で
は、社会的不公正を除去するつもりである、と述べた。オーストリ
ア大学連合が憤激して会談を退席したのに対し、学長側は冷静な態
度であった。学長会会長ズュンケルは、「3億オイロの手形を手に
入れられるとは期待していなかった」し、学生を支える財源に関す
る新しいやり方を交渉で取りまとめるつもりだ、と述べた。




11月23日(火)

お休みです。




11月24日(水)

     国外ニュース

メキシコでは観光客20人が「誤って」殺害される

今週当局は、メキシコの麻薬犯罪組織に対して、大きな攻撃を行な
った。その際には、殺人犯カルロス モンテ目イヤーも捜査網にひ
っかかった。彼は、アカプルコ近郊で10月初めに20人の観光客を
殺害したことを認めた。おそらくこの観光客たちは、単純な手違い
の犠牲になったと見られる。モンテメイヤーは、殺された旅行客を
対立する組織の一員と見ていた、と延べた。

     国内ニュース

ウィーンの社民・緑の党の連立が宣誓

ウィーン市議会では木曜日、初めて成立した社会民主党と緑の党の
市政府が宣誓を行なった。12人の閣僚の選出は、市議会の組織を
決める会議で行なわれる。緑の党の幹部マリーア ヴァシラコフの
副市長への指名と、ウィーン社会民主党党首ミヒャエル ホイプル
の市長への再選も、議事に乗っている。その他ホイプルは午前中
に、連邦大統領ハインツ フィッシャーにより、市長としての宣誓
を王宮で行なう。




11月25日(木)

     国外ニュース

ベルギーが次の悩みの種 高額の負債に政権が成立せず

アイルランド、ギリシア、ポルトガル、スペイン、これらが現在オ
イロ使用地域の心配をかける子供たちである。市場はおそらく既
に、次に問題を起こす候補者を見つけた模様である。ベルギーであ
る。同国では国の負債は国内総生産とほぼ同額であり、国債が不良
債権化した場合の保障に必要な資金が、新たな記録的金額に達して
いる。しかし特に深刻なのは政治情勢である。4月から同国には機
能する政権がない上、この解決の見通しもない。

     国内ニュース

鉄道貨物輸送は3億オイロの損失を出す見通し

大きな赤字を抱えるオーストリア鉄道の貨物輸送の子会社レイル 
カーゴ オーストリアは、木曜日に幹部が交代する事態となった。
役員のリースラントと国民党に近いマッハーは、オーストリア鉄道
社長ケルンによって解任された。この決定は党派的な動機に基づく
ものではなく、この2人は契約期間の終わりまで、「給料の半額」
を受け取ることができる、と述べた。ケルンはレイル カーゴ オ
ーストリアの経営に一時的に、自ら乗り出す方針で、同社の経営健
全化の計画を提出する。今年の損失は3億オイロに上る、とのこと
である。




11月26日(金)

     国外ニュース

オイロ危機が欧州中央銀行の計画を妨害

オイロ危機が再び緊急の度合を増したため、ジャン・クロード ト
リシェを総裁とするヨーロッパ中央銀行は、危機回避の策に全面的
に取り組んでいる。現在の問題は、ゆっくりと危機発生前の状態に
戻るというトリシェの計画を阻害している。民間金融機関の状態が
回復しても、危機対策の状態と高金利からの脱出は、アイルラン
ド、ポルトガルなどの国々の「せいで」ますます遠ざかっている。

     国内ニュース

予算審議は最終局面へ 慌ただしく微調整へ

大蔵大臣プレル(国民党)が予算に関する演説を行なう期日が火曜
日に迫るが、予算の内容はまだ最終的に固まっていない。決着まで
に、支出削減策の「微調整」にむけ対決、交渉、議論が行なわれ
る。連邦首相ファイマン(社会民主党)は最終的に週末には予算案
で合意ができる、と期待している。政府はもともと支出削減計画に
戻るつもりであって、それが実現されると予感される。そのためウ
ィーンで土曜日に行なわれる大規模デモで重点が置かれる懸案事項
を実現する余地は、少ないままである。




11月27日(土)

     国外ニュース

警察は麻薬組織に最終通告をつきつける

ファベーラ ビラ クルゼイロの制圧に続き、麻薬組織との戦いを
続けるリオ デ ジャネイロ警察と軍は、隣にある貧民街を包囲し
ている。アレマオからは、この麻薬組織が貧民街アレマオから逃れ
すべはない。最終的な警告は、彼らに武器を捨て、当局に出頭する
ように求め、もしそうしなければ、「突入」する、としている。治
安部隊は大規模な動員を行なって、アレマオを包囲した。麻薬組織
がこれに心を動かされるかどうかは疑問である。今まで彼らは、陰
険なやり方で当局から勝利を収めていた。

     国内ニュース

予算は成立したが抗議は続いている

最終的に予算に合意が取りつけられてからわずか数時間後、土曜日
のウィーンでは数千人が、政府の支出削減策から何を得るかを示し
た。大規模なデモが行なわれ、演説した人は一様に厳しさを削ぎ落
としたのは単なる「まやかし」で、根本的に予算政策を変えること
が必要だ、と述べた。この言葉の選択は、政府に対する冷たい非難
から、手厳しいあざけりの言葉まで多様であった。政府の予算に関
してどれほど困難があるかは、土曜日にも(年金に関する)ハック
ラー規則についての「誤解」が示している。




11月28日(日)

     国外ニュース

850億オイロのアイルランド支援 オーストリアは8億オイロの保証

高額の負債を抱えたアイルランドに対して、850億オイロの支援策
がまとまった。EU加盟各国の蔵相は日曜日夕刻ブリュッセルで、
これを認めた。175億オイロはアイルランド自身が工面しなければ
ならない。オーストリア蔵相プレル(国民党)は、オーストリアは
6億ないし8億オイロの保証を行なう、と述べた。このほか不安定
なオイロ使用国を救済する長期的な制度を新たに作ることでも合意
が成立した。5月に作られた救済の傘は、2013年半には解消す
る。銀行など民間の債権者は、その時点でも資金提供が義務づけら
れる「場合」があるだけですむ。

     国内ニュース

公共の建物は2016年までに障碍者対応型に

政府は予算合意の中で、公共の建物を2016年初めまでに、障碍者
対応型にする、との方針を堅持している。ただしこの期日を守れる
かどうか検討する審査報告書の素案は、まだ完成していない。ただ
しこれを定める日程は提案される。9百の建物を抱える教育省な
ど、多くの建物を建て替えることになる官庁は、これにより便宜が
得られる。障碍者対応型の建物にする最終的な期日は2020年であ
る。




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