12月27日〜31日のオーストリアのニュース



12月27日(月)

     国外ニュース

ホドルコフスキーの有罪判決で諸外国から批判

元石油会社社長で、ロシア政府の批判家ミハイル ホドルコフスキ
ーが、ロシアで有罪判決を受けたことで、諸外国からの明確な批判
が起きた。「国際アムネスティ」は、有罪判決後に中立の立場から
有罪判決の検査を行なうように求めた。米国外務大臣ヒラリー ク
リントンは、この判決から、ロシアでは権利に関して政治的な検討
が行なわれるかどうかという疑問が生じている、と述べた。フラン
スとドイツからも厳しい火は班が出ている。首相プーチンも大統領
メドヴェージェフも、今までのところ態度を公表していない。

     国内ニュース

ペーター クライスキが死去

元オーストリア大統領ブルーノ クライスキの息子が死亡した。ス
ペインでの報道によれば66歳のペーター クライスキは、妻と自
宅で暮らすマヨルカ島でハイキング中に死亡した。この家では
1990年に死去した父親が休暇を過ごしていた。外務省は、クライ
スキが日曜日に一人でハイキングに出かけたが、帰宅しなかったこ
とを認めた。大規模な捜索が行なわれ、彼の遺体は月曜夕刻によう
やく見つかった。死因については今のところ何も公表されていな
い。




12月28日(火)

     国外ニュース

世界の人口は間もなく70億人になる

昨年より地球の8千万人人口が増えた。来年半ばまでに、70億人の
大台を突破する、とドイツ世界人口基金は見積もっている。人間の
多くは、つまり8割以上は、発展途上国に暮らしている。発展途上
国では過去最大の人口増加も記録されている。アフリカなどでは、
人口が今後40年で倍増する見通しで、この急速な人口爆発は貧困
をさらに拡大する。

     国内ニュース

ピューリンガーは教員を各州の管轄にすることはないと確信

オーバーエスターライヒ州首相ヨーセフ ピューリンガー(国民
党)は、すべての教員の勤務に関する権限を各州に委ねることはな
い、と確信している。「私はこの提案を連邦が受け入れることはな
い、と承知しています」とピューリンガーは「オーバーエスターラ
イヒ通信」紙に述べた。「私は今でもこの提案が正しいと思ってい
ますが。」と述べた。今まで通り、州の教員(国民学校、機関学
校、特殊学級、高等専門学校、職業学校)と、連邦の教員(高等一
般教育、中等・高等職業訓練学校)の担当分野は、分割されたまま
である、と彼は見ている。彼はこれは教育に関する議論であって、
行政に関する議論ではない、と述べた。「現在重要なのは読む、書
く、計算するなどの基本的な文化的技術を強めることであり、国民
学校に力を注がなければなりません」とも語った。




12月29日(水)

     国外ニュース

中国は原料をめぐる戦いをあおる

金属、綿花、小麦、カカオ豆。自動車工業から洋服製造業、お菓子
部門にいたるまで、企業は緊急に必要な原材料の価格急騰にうめき
声をあげている。中国は改めて、2011年前半には、科学技術部門
にとって欠かせない「希土類元素」の輸出を35%削減するとの極端
な発表を行なって、この値上がりをあおっている。これによる価格
高騰は避けられず、すでに供給不足を警戒する工業国諸国には大き
な打撃を与える。

     国内ニュース

オーストリア脱出 黒人GIの子供の運命

オーストリア女性と米軍兵士の情事で生まれた黒い肌の子供たち
は、1950年代始めからたくさん米国に運ばれた。米国では彼らは
養子縁組みが行なわれた。どれぐらい多くの子供たちが、父親の故
国を新たな故郷としたか、誰が養子縁組みを組織し、渡航費用を工
面し、子供たちをその後どのような方向に歩ませたかは不明であ
る。彼らの運命について、インターネット上の「ツァイト」が報じ
ている。




12月30日(木)

     国外ニュース

ホドルコフスキーに2017年まで13年以上の拘留の判決

ロシアの元石油富豪で政府に批判的なミハイル ホドルコフスキー
は木曜日、2つめの裁判で、13年半の拘留が言い渡された。彼の共
同経営者であったレベジェフも同じ量刑であった。彼ら二人は、背
任および脱税で、7年前から拘留されており、本来であれば来年に
は釈放されることになっていた。既に経過した刑期は今回の数百万
トンの石油の横領容疑での裁判でも考慮される。これによりホドル
コフスキーは、おそらく2017年まで拘留されつづけることいなる。

     国内ニュース

見かけ上の好調か? ウィーン株式市場は2005年の水準に戻す

今年最後の株式取引で、オーストリアの株式指数は、この1年で経
済恐慌の損失の16%以上を取り戻し、2005年の水準を回復した。
最後の数日の取引のおかげで、ウィーン株式市場の決算は、国際的
な比較でも光り輝くものとなった。ただしこの点では、輝くものは
必ずしも金ではない。というのは「熱い」12月の後には、極めて
「凍てつく」1月が続く可能性があるからである。




12月31日(金)

     国外ニュース

コートジボワールで国連は反乱勢力の攻撃を予想

コートジボワール情勢は結局、制御できなくなった。元大統領バグ
ボの支持者は、正当な手段で大統領に指名されたワタラが、国連の
保護下でたてこもっているホテルに押し寄せるつもりである。国連
事務総長潘基文は、平静を保つように呼びかけたが、既に国連の委
託のもとでの軍事的介入の準備が進んでいる。ワタラ陣営は、コー
トジボワールは既に現在「内戦状態」である、と見ている。元日に
はあらゆる点から見て、事態が激化する見通しである。

     国内ニュース

シュタイアーマルク州フォーンスドルフ市議会は解散

シュタイアーマルク州のフォーンスドルフ市議会は、木曜日にみず
から解散した。市長ヨハン シュトラーナー(社会民主党)によれ
ば、シュタイアーマルク州政府が1月13日に予定している政府委員
の任命を阻止する方針である。




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