1月10日〜16日のオーストリアのニュース



1月10日(月)

     国外ニュース

ツーソンの犯人の拘留は続く 告訴は5項目になる

厳重な警戒態勢の元、ツーソンの精神に混乱をきたした銃撃犯は、
月曜日に予審判事の元につれて行かれた。彼には殺人2件と、連邦
警察官に対する殺人未遂3件の容疑が持たれている。彼は下院議員
ギフォーズの頭部を銃撃し、彼の状況はあいかわらず危機的であ
る。22歳の犯人はスーパーマーケット前で、6人を射殺したが、そ
の中には9歳の少女もう組まれていた。裁判所では、単独犯と見ら
れる彼が、自覚的に責任を取れる状況で犯行を犯したが、まず彼に
対する問題である。

     国内ニュース

病院内のバクテリアが職員に極めて危険な情勢

EU厚生委員ジョン ダリが月曜日に発表した数字は、警鐘を打ち鳴
らすものである。EU域内の病院のすべての診療のうち1割で、患者
が被害を受けている。その原因の多くは、衛生状況が不十分である
ためである。オーストリアの病院では、過去数年で状況は改善した
ものの、時間および費用面の制約から、あいかわらず不十分な状況
が続いている、と専門家は述べた。患者の代理人も、「オーストリ
アの病院は、他の西側の病院使節と比べて、よくも悪くもないだろ
う」と述べている。




1月11日(火)

     国外ニュース

自動車業界はどちらに進むか

死亡宣告を受けた者たちも、生き延びているのは周知のとおりであ
る。この決まり文句が現在もっともうまくあてはまるのは自動車産
業である。2008年に自動車業界に対して最後の曲が奏でられたが、
2年後には全く異なる曲が演奏された。自動車業界は2010年には記
録的な売り上げの見通しで、製造ラインは全速力で稼働している。
そのためデトロイトの自動車見本市では、自動車業界は復活を祝っ
ている。市歌詞のその背後では、情勢は根本的に変化し、二大自動
車製造会社は、一位の座をめぐって最後の勝負の準備をしている。

     国内ニュース

殺人犯がスイスで逮捕

土曜日午後にブレーゲンツで3歳の息子を殴り殺したとされる25歳
の男が逮捕された。彼は火曜日の午後、スイスのアッペンツェル・
アウサーホーデン郡の自動車の監視所で停止を命じられ、逮捕され
た、とフォアアルルベルク刑事局が発表した。この男は逮捕に抵抗
しなかった。発表によれば、この男は間もなくオーストリアに引き
渡される。




1月12日(水)

     国外ニュース

チュニジア暴動で初めての妥協 市民がベン アリを動かす

数週間前から続くチュニジアでは珍しい市民の抗議活動が、北アフ
リカの同国の注目すべき知らせを産み出した。政府が失業と展望の
ない状況に対して、強い対策を講じて対処する一方、独裁的な政治
を行なう首相ベン アリは初めて妥協を強いられる模様である。暴
動で逮捕された人の釈放や、内務大臣の解任に続いて、汚職容疑で
そこなわれた執行部の姿に、新たな光をあてることになっている。
新たな死者が発生したとの報道があるため、緊張緩和の兆しはな
い。

     国内ニュース

グラサーは裁判は「全くの恣意」で自分は無実と主張

元蔵相グラサーの事業の調査が行なわれているが、新たな容疑が再
び世間にさらされている。複数の報道機関が、儲けの多い不動産投
資について報じている。この投資により、グラサーはこの取引で自
ら利益を受けており、リヒテンシュタインに巨額の資金を移すこと
で脱税が行なわれた、との疑いが報じられている。この裁判手続き
は、「全く恣意的」なものである、とグラサーはテレヴィ番組で述
べ、すべての容疑を否定しており、「私は自分が無実であることを
知っている」と述べた。




1月13日(木)

     国外ニュース

米国防相はソウルで会議を行なう

中国と日本を訪問した米国国防大臣ロバート ゲイツは、東アジア
訪問の最後にソウルを訪れる。韓国国防大臣金寛鎮との会談の中心
は、両国の同盟関係と朝鮮半島の緊張である。米国防省の発表によ
れば、ゲイツの短期訪問の目的は、米国が韓国を防衛するとの断固
たる意志を明示することである。黄海の韓国の島が11月に北朝鮮の
沿岸部隊によって砲撃されたことで、朝鮮半島の緊張は大きく高ま
った。ゲイツはこれより前に東京で、日本の防衛大臣北澤俊美と会
談し、北朝鮮との対処に関して、米国が日韓と密接に協力すること
で合意していた。中国では彼は、北朝鮮が核兵器や大陸弾道ミサイ
ルを持つことで、米国にとって直接的な脅威となることがないよう
に警告した。

     国内ニュース

収入透明化法に激しい批判

野党は収入透明化に関する新たな法律を徹底的に批判した。この法
律は水曜日に国民評議会の担当委員会で、社会民主党と国民党の賛
成で可決された。新法に含まれているのは、一定の規模以上の企業
は、被雇用者の平均給与を公表しなければならない、との内容が含
まれている。緑の党と未来同盟は、自分の収入について何事かをも
らす従業員は処罰を受ける可能性がある、と激しく批判している。
これに対して与党は、これは「大きな前進」であると述べ、計画さ
れている処罰は、経済会議の圧力によるものである、と指摘してい
る。




1月14日(金)

     国外ニュース

ハンガリーで新たな報道機関法に数千人が抗議

ハンガリーでは金曜日午後に、主催者発表では1万5千人が首都ブダ
ペストのコッスト広場で、問題の新たな報道機関法に抗議した。こ
の新法は報道機関に対して、明確な方針をたてずに、厳罰を科すこ
とを含んでいる。この抗議活動は、フェイスブックを通じて組織さ
れた。デモ隊は即時かつ抜本的な法律改正を求めている。ウィーン
ではハンガリー大使館前で、同じ要求を掲げてデモが行なわれた。
オーストリア新聞連合も、この法律を憂慮している。ウィーンのハ
ンガリー大使はこの法律を擁護している。

     国内ニュース

失業率が下がるのは2013年になってから

オーストリアの労働市場は、2010年には経済恐慌から大きく回復
した。仕事は回復したものの、失業率はあいかわらず高い。その理
由は恐慌により発生した「数珠つなぎ効果」である、と(職業安定
所にあたる)労働市場局局長ブーヒンガーは述べた。さらに5月か
らは、外国人の労働力がオーストリアにやって来る。失業率が下が
るのは、2013年になってからと予想される。そのためには、就職
希望者は1月から若干の負担軽減措置が取られる。




1月15日(土)

     国外ニュース

チュニジアでは混乱と暴力が続く 首都では略奪が発生

チュニジアでは混乱と暴力のさなかに、長年にわたって大統領を務
めたズィン エル アビディン ベン アリが国外に逃亡したこと
を受け、国内を一つにまとめ上げる政府を結成するための話し合い
が始まり、発生急いた政権の空白を埋めようとしている。首都チュ
ニスではこの間、武装した者が走行中の自動車から、無差別に歩行
者を銃撃した。略奪が起きたことを受け、秩序を回復するために、
兵士が市中心部に戦車を配備した。チュニスの内務省前では、兵士
と警官が、襲撃犯に発砲した。

     国内ニュース

緑の党はダラボス提案の兵役義務廃止を叱責

月曜日には国防大臣ダラボス(社会民主党)は、オーストリアの兵
役義務撤廃に向け、自分の案を呈示する。彼の案は事前に漏れてい
る。彼はスウェーデンの前例にならったやり方を好んでいる。これ
は職業軍が、強力な民兵と併存する形である、と彼は「プロフィ
ル」紙に述べた。他の政党はこの案とそれほど意見を合わせること
ができない。特に緑の党はダラボスを非難し、「新しくひねり出し
た数字」に基づいて、「大きな混乱」が生じる、と述べている。ま
たこれにより兵役義務は単に中止になるだけで、廃止されるわけで
はない、ということが、女性の兵役義務の導入の逃げ道として確保
されている、と緑の党は述べた。




1月16日(日)

     国外ニュース

チュニジアの政変 アラブ世界に影響を与えるか?

アラブ諸国の体制批判家にとって、これは驚きである。チュニジア
ではアラブ系の国の住民が初めて、社会的および政治的な抗議活動
で自分の意志を押し通し、独裁的な体制から解放された。エジプト
とアルジェリアでも、この空気が沸き立っており、ヨルダンさらに
はイエメンでさえも、火の粉が舞い落ちるのではないかとの期待が
生まれれている。国民が苦しんでいる状況は似たようなものだから
である。ただし、チュニジアの事態が他の国に波及するかどうかは
不明である。

     国内ニュース

兵役義務の廃止提案に連立内部では意見が分かれる

国防大臣ダラボス(社会民主党)は、月曜日に兵役義務の廃止に向
け、7つの素案を呈示する。彼は週末に、スウェーデンの方式を模
範とする職業軍と志願に基づく民兵の混合の態勢を提案していた
が、説明を前に、連立与党内部で不満を招いている。兵役義務の廃
止に対する疑念は、国民党と自由党の他、連邦大統領フィッシャー
と統合幕僚長エントアッハーも抱いている。




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