１月１７日〜２３日のドイツのニュース
１月１７日（月）
チュニジアで国を一つにまとめ上げる新政府誕生
（チュニス）大統領ズィン エル アビディン ベン アリが失脚して3日、チュ
ニジアには国を一つにまとめ上げる新政権が呈示された。その中には、3人の野党
の政治家が含まれている。ただし旧体制の要人6人が大臣の地位を得ており、その
中には首相モハメド ガンヌーシ、外務大臣、国防大臣、内務大臣も含まれてい
る。移行政府の中心的な課題は、自由な選挙を用意することである、とガンヌーシ
は述べた。また彼は就任後最初の仕事として、すべての政治犯の釈放を行なうと予
告し、報道の自由を約束した。その他今まで禁止されていた政党が合法化できるか
どうか、調査が行なわれる。移行政権の中の野党の政治家の中で重要なのは、マル
クス主義政党PDP「民主前進党」のアフメド ネジブ シェッビである。
その他のニュース
チュニジアにはまだ5百人のドイツ人がいる模様
（ベルリン）ドイツ人観光客のチュニジアからの輸送が行なわれた
が、外務省の発表によれば、今なお北アフリカの同国にはドイツの
国民が少なくとも5百人が滞在している。過去数日旅行会社は特別
機を飛ばして、6千人以上のドイツ人を帰国させた、とのことであ
る。帰国を望む人はすべて帰国した、と外務省公報は述べた。ルフ
トハンザ社はチュニス行きの定期路線を、昼には再開した。ベルリンのクロアチア大使館に手榴弾入りの小包が送られる
（ベルリン）在ドイツ・クロアチア大使館に、何者かが手榴弾入り
の小包を送りつけた。この小包は大使館職員が開封し、ベルリン警
察に情報を止せた。警察広報は、疑わしい物は実際に手榴弾であ
る、と認めた。連邦外相ヴェスターヴェレは、この事件で人的損害
が発生しなかったことにほっとしている、と述べた。今週半ばに
は、クロアチア大統領ヨシポヴィッチがベルリンを訪問することに
なっている。蔵相会議でオイロ救済の傘について協議
（ブリュッセル）オイロ救済基金の増額が可能であるかどうかをめ
ぐり、対立が生じそうであるが、オイロ使用国の蔵相が今年初めて
会合を開いた。EU委員会とヨーロッパ中央銀行が、この基金の増強
を求めているが、ドイツ政府はそれは不要である、と見ている。救
済の傘は実際には圧迫されてはいない、と蔵相ショイブレはブリュ
ッセルで述べた。救済基金は現在7千5百億オイロ規模で、そのうち
4千4百億オイロはオイロ使用国から提供されている。
１月１８日（火）
チュニジア大統領と首相が与党を離党
（チュニス）チュニジアでは、移行大統領フェド メバザと暫定首相モハメド ガ
ンヌーシは、失脚した大統領ズィン エル アビディン ベン アリの以前の政権
党RCDを離党した。一方彼らは、自分たちの職を離れないつもりである、と現地で
は報道されている。野党はRCDの党員を、国を一つにまとめ上げる新政権から排除
するように求めているが、政治家たちのこの行動はこれに反応したものであると見
られる。月曜日に指名されたばかりの閣僚4人が、新内閣に以前の権力者が残って
いることに対して抗議して、辞任した。国内各地で、国民の抗議活動が行なわれ
た。首都チュニスでは警察が、RCDの解散を求める人々数百人に催涙ガスと警棒を
使用した。
その他のニュース
元独裁者デュヴァリエがハイチで逮捕
（ポルトープランス）ハイチの元独裁者デュヴァリエが、突然ハイ
チに帰国してから2日たらずで逮捕された。59歳の彼は、ポルトー
プランスのホテルから、警察に連行された。これおり前に彼は、警
察と検察から事情聴取を受けていた。この席で、デュヴァリエ通称
「ベイビー ドク」が、支配していた時期に、国庫から資金を着服
していた、と警察高官は述べた。ハイチ政府は、これより前に彼に
対する裁判を行なう可能性を、原則的に否定していなかった。デュ
ヴァリエは日曜日に、25年ぶりにフランスでの亡命生活を止め、カ
リブ海の島国である同国に帰国していた。人権組織は、数千人の反
対派の殺害と拷問の責任が彼にはある、と述べている。ラヴパレード事故でデュースブルク検察は16人を調査
（デュースブルク）デュースブルクのラヴパレードで21人の死者を
出した事故からほぼ半年、検察は16人に対する捜査手続きを開始し
た。当局の発表によれば当初は、過失致死および傷害の容疑が持た
れている。容疑者16人はデュースブルク市、主催したローパヴェン
ト社、警察それぞれの職員である。検察によれば、デュースブルク
市長およびローパヴェント社社長シャラーは、捜査されない。7月
24日のラヴパレードの期間中には、入り口に設置されたトンネルに
人があふれ、大混乱が発生していた。21人が死亡、5百人以上が負
傷した。連邦と州はダイオキシンの監視強化で合意
（ベルリン）連邦と各州は、協力して行動計画をたて、食料品に問
題が起きないようにする方針である。各州の農相および購買者保護
相は火曜日に、連邦の担当する大臣アイクナー（キリスト教社会同
盟）と、14項目で合意した。これはできるだけ早期に実施されるこ
とになっている。監視の強化、透明性の確保、罰則の強化、調査結
果の報告義務の導入が計画されている。アイクナーは特別会議の
後、ヨーロッパでもっと高い水準の飼料および食料の安全をドイツ
で達成するのが目標であり、連邦と州は今後、16州の監視の状況を
共同で順位づける、と述べた。先日起きたダイオキシン問題では、
飼料の中に工業用脂肪が入り込んでおり、ダイオキシンで汚染され
た卵と豚肉が売買されていた。
１月１９日（水）
チュニジア移行政府は逮捕者を釈放
（チュニス）チュニジアで成立した移行政府は、最初の措置として、1千8百人の
逮捕者を釈放するように命じた。6ヶ月以下の拘留刑をうけている人は、すべて自
由にする、とチュニスの法務省は発表した。また政府は、政治犯を釈放するため
に、恩赦法制定に取りかかった。ある野党の指導者は、政治犯すべては既に自由の
身であると発表したが、まだ確認は取れていない。
チュニスでは水曜日に、約2千人が移行政府の内閣に抗議した。彼らはこの内閣
は、以前の政治指導部と密接なつながりがあると批判していた。
その他のニュース
スイスはチュニジア大統領の金を凍結
（チューリヒ、チュニス）スイスは、失脚したチュニジア大統領ベ
ン アリと、その周囲の人物がスイスにおいている資産を封鎖した
模様である。これにより、チュニジアのものである資金が流出した
り、横領されたりするのを阻止できる、と外相カルミ・レは述べ
た。この封鎖は3年間適用される、とも述べた。チュニジア検察
は、サウディ・アラビアに逃走したベン アリとその家族の国外資
産の捜査を開始した。オバマ「胡の訪米が30年間の土台を作られる」
（ワシントン）大統領オバマは、中国大統領胡の米国正式訪問を、
両国の未来の未来を指し示すものである、と評価した。今回の訪問
で、今後30年間の関係の土台を作ることができる、両国は好敵手で
はあるが、多くの分野で協力が可能である、とオバマは大統領府前
での公式歓迎式で述べた。胡はオバマ就任以来、両国関係が新たな
前進を見せており、それにより両国民が利益を得ていると述べ、お
互いを尊重するように求めた。両国間には通貨、武装、人権など数
多くの対立点がある。米国政府によれば、この訪問中に、中国は米
国の企業に総額450億ドルの追加発注を行なった。米国のボーイン
グ社から2百機の飛行機を買うのが、突出している。国連はコートジボワールに兵士を追加派遣
（ニュー ヨーク、アビジャン）コートジボワールで権力争いが続
いていることを受け、国連は駐留軍を増強する。国連安保理は、
6月末までにさらに2千人の兵士を派遣することを決定した。これに
より11,500人の諸外国の兵士と警官が、西アフリカの同国に駐留
することになる。アフリカの諸国が、コートジボワールで仲裁を試
みたが、失敗に終わった。ケニア首相オディンガは、アビジャンで
夜遅くまで会談をした後、この責任は特に選挙で敗れた大統領バグ
ボにある、と述べた。出国を前にオディンガは、制裁を行なうとの
威嚇を繰り返した。スイスは、国内に存在するかもしれないバグボ
の口座の取引を停止した。外相カルミ・レはベルンで、違法に獲得
した資産の貯蔵場所になるつもりはない、と述べた。
１月２０日（木）
チュニジア移行内閣は恩赦を決定
（チュニス）チュニジア移行政権は、改革と民主化を行なうとの最初の約束を果た
した。第1回の閣議のあと、閣僚数人がすべての政治組織の合法化と、政治犯に対
する恩赦を行なう、と予告した。この間に、これまで支配していた統一政党「立憲
民主連合RCD」が解散する可能性が高まった。同党の中央委員会は、中央委員の多
数が離党を発表したことを理由として、解散した。デモ隊は、同党全体の解党を要
求した。
その他のニュース
国防軍は「ゴルヒ フォック」とアフガニスタンの件で圧迫
（ベルリン）国防軍の幹部は現在、いくつかの事件で、隠蔽容疑の
弁明をしなければならなくなっている。訓練用帆船「ゴルヒ フォ
ック」が、南米渡航を中断し、海軍の捜査官が乗り込み、反乱と性
的暴行の容疑を解明しようとしている。25歳の女性士官候補生が
11月に、マストから落下したことを受け、その他の4人の海軍幼年
学校の学生がマストに上るのを拒否している。また北アフガニスタ
ンで射殺されて見つかった兵士の事件では、同僚が誤って発射した
銃弾で死亡したのかどうか、捜査を行なっている。またアフガニス
タン兵士向けの軍事郵便を、秘密裏に開封したのは誰かも、あいか
わらず不明である。国防相ツ グッテンベルクは、すべての事件の
解明を約束した。米国議会は人権状況を胡に指摘
（ワシントン）中国元首で党首の胡は、米国大統領オバマと会談し
た翌日、議会の要人からの批判にさらされた。中国の人権侵害の報
道を中心に、大きくそして長い間、懸念を表明してきた、と下院の
新議長ベイナー（共和党）は胡との会談後に述べた。そこでも中国
の通貨および貿易政策に関して、話し合いが行なわれた。胡はワシ
ントンで発表した基本声明の中で、中国は覇権を握ろうとはしてお
らず、軍拡競争に参加することにも関心はない、と約束した。韓国は北朝鮮の対話の申し入れを受け入れる
（ソウル）韓国と北朝鮮は、緊張感が高まった後、再びお互いに話
し合いを行なう方針である。共産主義の隣国北朝鮮が、韓国の島を
砲撃してから2カ月、韓国は北朝鮮の軍高官同士の対話を行なうと
の提案を受け入れた。ただし韓国政府は、対話の条件を挙げ、北朝
鮮は韓国の島の砲撃だけでなく、韓国の軍艦を昨年3月に沈めた責
任を取らなければならない、と述べた。さらに韓国は、北朝鮮の核
計画の中止に関する官僚相互の話し合いを、いくつかに分けて行な
うよう提案する意向である。
１月２１日（金）
連邦政府はアフガニスタンでの活動を多数が支持するよう宣伝
（ベルリン）国防軍がアフガニスタンで新たな任務を引き受けることをめぐる議論
で、外務大臣グイド ヴェスターヴェレと国防大臣カール・テオドール ツ グッ
テンベルクは、年内の軍の撤退開始が条件となっている、と強調した。この日程は
一定の条件下で成立するものであるのは明らかである、とヴェスターヴェレは連邦
議会で述べた。また彼は、派兵の継続に広い範囲の人からの支持が得られるように
、と理解を求めた。ツ グッテンベルクは、2011年末までに撤兵を開始できるよ
うな情勢を作り出すよう、あらゆることを行うつもりである、と述べた。新たな派
兵に関する採決は、来週に予定されている。ドイツ兵の派遣は、今後1年続き、
2012年2月まで延長される。
その他のニュース
ツ グッテンベルクは隠蔽の非難を退ける
（ベルリン）国防相ツ グッテンベルクは、国防軍の最近の事件で
自分に対して隠蔽を行なったとの容疑が持たれているが、これを否
定した。この非難は卑劣である、と彼は連邦議会で述べた。さらに
彼は、「全面的な解明」を行なうと約束し、最終的には必要があれ
ば「厳しい責任追及」も行なうと述べた。現在帆船「ゴルヒ フォ
ック」はアルゼンチンに停泊中で、海軍の捜査官が、女性訓練生の
事故死に関する対立を解明しようとしている。ツ グッテンベルク
によれば、アフガニスタンからの軍事郵便が秘密裏に開封された件
と、現地の野営地で兵士1名の過失と思われる死亡事件の捜査も、
進行中である。当局はダイオキシンの混入源を発見
（デュッセルドルフ）先日起きたダイオキシン事件の背景の捜査
で、当局は前進を果たした。ノルトライン・ヴェストファーレン州
の購買者保護省は、飼料の中で見つかった毒性物質が、食料から作
られる燃料製造のための原料から入り込んだ、と発表した。汚染さ
れた卵に見つかったダイオキシンは、工業的に作られた脂肪の製造
会社試験結果と一致しており、この業者は食料燃料製造会社ペトロ
テック社向けに揚げ物油などを精製し、抽出していた。ペトロテッ
ク社は繰り返し、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン社のある企業
に納入を行ない、この会社は今までの調査によれば、工業用油脂と
飼料用の油脂を混ぜ、ダイオキシン事件を引き起こしていた。テプファーは食料投機を批判
（ベルリン）世界食料支援の副会長テプファーは、世界各地で起き
ている食料に対する投機的な動きを厳しく批判した。国連環境計画
の元所長でもある彼はベルリンで、基本的な食料の供給は、世界の
安全の問題となったと述べ、エジプト、ハイチ、あるいはカメルー
ンでの最近の飢餓による暴動を指摘した。テプファーは、食料市場
の完全な禁止は行なうべきでないが、極端な価格高騰が起きないよ
うにすることには賛成した。「緑のの週間」の一環として、ベルリ
ンでは週末に世界各国の農業大臣が、食料品生産の未来について、
協議を行なう予定である。
１月２２日（土）
社民党「ツ グッテンベルクは責任を転嫁してはならない」
（ベルリン）帆船「ゴルヒ フォック」の指揮官が、国防大臣カール・テオドール
ツ グッテンベルク（キリスト教社会同盟）によって解任されたことを受け、社
会民主党会派長フランク・ヴァルター シュタインマイアーは、ツ グッテンベル
クに、自分の担当部署の情報の不適切な取り扱いの責任を、他人に押しつけないよ
うに求めた。彼はこれに関連して、2009年にアフガニスタンのクンドゥズ近郊で
誤爆があった後、統合幕僚長ヴォルフガング シュナイダーハンと、政務次官が解
任されたことを指摘した。ツ グッテンベルクは、船長の解任の理由として、大量
の衝撃的な報道を挙げた。「ビルト」紙の報道によれば、死亡した女性兵士は、深
海に落ちる前に、艦船のマストをよじ登るよう強いられていた。
その他のニュース
ザールラント州首相ミュラーが退任
（エッペルボルン）ザールラント州首相で同州キリスト教民主同盟
党首ミュラーが、今年半ばに辞任する。55歳の彼は生まれ故郷のエ
ッペルボルンで開かれた党の会議の席上、これを発表した。後継者
には現在、労働・社会福祉大臣を務めている、クランプ・カレンバ
オアーが就任する、とのことである。数ヶ月前からミュラーがカー
ルスルーエの憲法裁判所に移るのではないか、との観測が流れてい
た。法律家である彼は、1999年からザールラント州の州首相を務
めている。2009年8月の選挙で絶対多数を失ってから、彼はキリス
ト教民主同盟、自由民主党、緑の党との連立を組んでいるが、この
連立は唯一同州でのみ行なわれている。アシュトンはイランとの核をめぐる対話に失望
（イスタンブル）イランとの核の交渉が新たに行なわれたが、目立
った成果がなく終了した。EUの主席交渉役アシュトンは、イスタン
ブルで行なわれた2日間の話し合いの後、失望を表明した。彼女は
国連の拒否権を持つ5カ国と、ドイツの代表団の団長であり、イス
ラーム教共和国イランが出した前提条件は、受け入れられるもので
はなかったが、今後の対話の扉は開かれているものの、新たな会談
の計画はない、と述べた。イラン使節の代表は、交渉はさらに続
く、と発表した。6カ国会談はイスタンブルでは、イランに対し
て、問題のウラン濃縮を断念するように働きかけたが、失敗に終わ
った。イラン政府は、諸外国からの制裁措置を終了するように求め
た。アイルランド首相は党首を辞任
（ダブリン）アイルランド首相カウエンは、与党フィアナ フォイ
ル党の党首を辞任した。彼は政府の仕事に集中したい、とダブリン
で発表した。同国の経済恐慌の対処をめぐって、同党の国会議員た
ちも彼に辞任を求めていた。2日前に彼は、選挙を前倒しして3月
11日に実施する、と発表したばかりであった。来たる水曜日には、
野党労働党は議会に不信任動議を提出する。
１月２３日（日）
アイルランド政府は最終的に間もなく退陣
（ダブリン）高額の負債を抱えるアイルランド政府は、間もなく最終的に退陣す
る。緑の党はダブリンで、首相ブライアン カウエン率いるフィアナ フォイル党
との連立を離脱する、と予告した。また同党は、金融恐慌のために計画されている
国家財政の支出削減に関する決定を、野党の立場から支援して行く、と約束した。
この決定は、国際通貨基金とEUが850億オイロに及ぶ支援策を取るための条件で
ある。政治的に打撃を受けた首相カウエンは前日にようやく辞任していたが、予定
を早めて行なわれる選挙までは、政権を担当する意向である。
その他のニュース
ベルギーでは数万人が新政権に賛成してデモ
（ブリュッセル）ベルギーでは政治的危機が続いているため、首都
ブリュッセルでは数万人が新政権の樹立を指示して、路上で行進を
行なった。デモ隊は今までに失敗に終わっていた中層政府に関する
すべての話し合いを、「面汚し」と述べて批判し、フラマン系とワ
ロン系が誠実に話し合うように求めた。6月の国会議員選挙以来、
同国の北部と南部を基盤におく7人のフラマン系とフランス系の政
党が、国家の改革を目指して妥協に向けて模作を行ってきた。その
際には、財政問題とフランドル地方のフランス語を使う少数派の問
題が主要な争点となってきた。選挙で勝利したフランドル国民党
は、自分たちの地域の独立と現在のベルギーの終焉にのみ関心を持
っている、と非難されている。イスラエルはガザへの船団を攻撃したことを弁護
（テル アヴィヴ）イスラエルの調査委員会は、ガザ支援の船団を
昨年軍事攻撃し、流血の事態となったのには正当性がある、と弁護
した。海軍の精鋭軍は5月末に、トルコの活動家が多く乗る「マヴ
ィ マルマラ」丸の乗員が、公海上でこの船を明け渡すことを拒否
したため、乗っていた9人をを殺害していた。今回公表されたほぼ
3百ページの報告書では、兵士が取ったこの措置は、国際法にかな
ったものである、とされている。最高裁判所の元判事を議長とする
調査委員会は、イスラエル人5人の他、諸外国の監視役2人からなっ
ている。トルコ政府は、その報告を信頼できないとして拒絶してい
る。ツ グッテンベルクは国防軍の規律違反を調査させる
（ベルリン）国防相ツ グッテンベルクは、国防軍全体の規律違反
を調査する用に命じた。幹部候補生が帆船「ゴルヒ フォック」上
で死亡し、アフガニスタンで兵士1名が同僚の発砲で死亡したこと
を受けたものである。新聞のインタヴューの中でツ グッテンベル
クは、すべての軍の組織を調査する、と述べた。国防軍の原則に反
する儀礼上を行なう原因があるのではないか、調査が行なわれる。
そのほか、武器の軽率な扱いがなかったかどうか、調査される。