2月14日〜20日のドイツのニュース



2月14日(月)

EU外務使節アシュトンがチュニジア入り

(チュニス)EU外務使節キャサリーン アシュトンは、会談を行なうためにチュ
ニジア入りした。EUはチュニジア移行政権に、政治的および経済的な支援を行な
う方針である。アシュトンの訪問では、チュニジアから船で逃げ出した難民たちの
大幅な増加も、議題となる可能性が高い。ここ数日で、北アフリカの同国から約
5千人のが船に乗って、イタリアの小島ランペドゥーザに逃げ出していた。難民の
大量移動野ため、イタリアは人道的な緊急事態を宣言し、違法な移住対策で、警察
官を自らチュニジアの領土に派遣することに理解を求めた。チュニジア政府はこれ
を拒否したが、EUと協力する意志があると約束した。

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エジプト軍事評議会は最初の行動

(カイロ)エジプト大統領ムバーラクが辞任して3日、軍事最高評
議会は選挙と国会の解散を行なう、と予告した。6カ月以内に新た
な国民の代表を選ぶ、とのことである。そのために軍は、体制批判
家が批判していた憲法を失効させた。30年に渡って北アフリカで最
も人口が多い同国を支配してきたムバーラクが、現在どこに滞在し
ているかについては、さまざまな観測が流れている。首相シャフィ
ークは、ムバーラクは今なおエジプトの保養地シャルム エル シ
ャイクに滞在していると述べたが、失脚した大統領はアラブ首長国
連邦にいる、との報道もある。この間にスイスと英国では、ムバー
ラクの家族の口座の有無が捜査されている。

ドイツ政府はエジプト民主化の支援を申し入れ

(ベルリン)連邦政府はエジプトに対して、民主的な体制を作り上
げる上で、支援を申し入れた。ドイツには、憲法に基づく土台と複
数の政党制度を作り上げ、選挙の準備を進めるにあたっては、エジ
プト政府を支援する用意がある、と外務次官ホイアーが「ベルリン
新聞」に述べた。ただしこの過程はエジプト人自身が、しっかり把
握しておかなければならないし、またそうそうべきであり、エジプ
トは今、全世界の地域を照らす灯台の役割を果たす機会を手にして
いる、とも語った。自由民主党に属するホイアーはそのために、選
挙監視員を同国に派遣し、この過程を最初から見守らせたい、と提
案し、選挙の不正は有権者名簿の作成の段階から始まる、と述べ
た。

連邦政府はアルジェリア情勢に懸念を表明

(ベルリン)ドイツ外相ヴェスターヴェレは、アルジェリアの緊迫
した情勢に、懸念を表明した。ドイツラジオで彼は、アルジェリア
政府に対して、民主主義と人権を求めるデモ隊を、暴力を用いて弾
圧しないようにと警告し、デモ隊は人権を守ることを求めているだ
けなので、これを棍棒で殴りたおしてはならない、と述べた。一方
アルジェリア政府は、19年前から科されている非常事態を、早期に
停止する、と予告した。非常事態は数日後には、過去の一部となっ
ているだろう、と外相メデルチは述べた。日曜日には政府と独裁的
な支配を行なう大統領ブーテフリカに反対するデモが行なわれ、外
国人報道関係者を含め、4百人以上が逮捕された。




2月15日(火)

エジプト軍部は民主化の速度を上げる

(カイロ)エジプトの軍幹部は、同国の民主化の速度を上げている。軍最高評議会
は声明を発表し、その中で遅くとも8月までに、権力を非軍事政府と新たに選ばれ
た大統領に委ねる、と強調した。まだ同評議会は、10日以内に新たな憲法を練り
上げるように、とある委員会に委託した。憲法改革の核心は、大統領の任期の上限
設定と、大統領候補になるための条件、司法による選挙の監視である。委員会の司
法関係者10人には、野党のイスラーム教徒兄弟団の元国会議員も含まれている。
先日まで活動が禁止されていた同兄弟団は、政党を結成するとの意向を発表した。
数十年に渡って元大統領ホスニ ムバーラクに圧力をかけられてきたにもかかわら
ず、イスラーム教徒兄弟団は、エジプトでもっとも組織化された野党運動である。

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イランの野党の指導者に死刑求刑

(テヘラン)イランに再び抗議活動が芽生えたことを受け、同国首
脳部は野党に対する圧力を強めた。国会で論戦が繰り広げられてい
る間に、政府に忠実な国会議員たちは、野党の指導者ムーサウィと
カルビの処刑を公然と求めた。国会議員たちの主張は、とくに元大
統領で、野党運動の支援者ハタミに向けられている。この3人は、
デモに火をつけた、と非難されている。チュニジアおよびエジプト
での政権転覆に勇気を得て、月曜日には数千人のイラン人が、政権
に対して抗議を行なっていた。そのさい2人が死亡、多数が負傷し
た。さらに野党の発表によれば、数百人のデモ隊が逮捕された。

バーレーンの首都での大規模抗議活動は続く

(マナーマ)バーレーンでは抗議活動が始まってから1日、湾岸の
同国の情勢は険悪化している。治安対策が強化されているにもかか
わらず、数千人のデモ隊が首都マナーマ中心部の広場に集まった。
彼らは指示的な自由の要求を強く訴えるために、この場所に留まり
つづける、と予告した。この数時間前に、デモ隊が警察と衝突し、
2人目の死者が発生していた。バーレーン最大の野党勢力アル ウ
ェファクは、治安部隊の対処を非難し、議会での協力を当面停止し
た。島国であるバーレーンは、スンナ派の王家に支配されている。
この王族に、多数を占めるシーア派は、さまざまな仕方で差別され
ている、と感じている。

チュニジアの非常事態は延長 外出禁止は解除

(チュニス)チュニジアでは政府が、非常事態をしばらくの間延長
した。それに対して夜間外出禁止は再び解除された。政府のこの措
置は、外出禁止令が観光客を減らすので、これを止めるようにとい
う観光業からの圧力に応えたものである。観光業はチュニジア最大
の収入源の一つである。非常事態と外出禁止は、1月中旬から、当
時はまだ支配者であった大統領ベン アリに対する抗議活動が起き
たため、命じられたものであった。




2月16日(水)

メルケルは欧州中央銀行総裁のドイツからの候補者決定する権限を保持

(ベルリン)連邦首相アンゲラ メルケルは、ヨーロッパ中央銀行総裁ジャン・ク
ロード トリシェの後継者のドイツ人候補を立てる権限を持ち続けている。彼女は
北ドイツラジオで、連邦銀行総裁アクセル ヴェーバーが退任したにもかかわら
ず、この権限は4月末になくなるわけではない、と述べた。ヴェーバーはいまま
で、ヨーロッパ中央銀行総裁の最有力候補と目されていた。またメルケルは、経済
顧問イエンス ヴァイトマンを、ヴェーバーの後継者としたいとの意向であること
を確認した。42歳のヴァイトマンが就任すれば、連邦銀高総裁としては最も若い
総裁ということになる。今まで銀行監督官を務めていたザビーネ ラオテンシュレ
ーガーが、副総裁に就任する予定である。

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EU委員会はヴェスト州立銀行の再建計画に不満

(ブリュッセル)かつてはドイツ最大の州立銀行であったヴェスト
州立銀行の再建計画は、EU委員会では不満を生んでいる。ブリュッ
セルの競争監視員筋の情報では、複数の案が同時に提案されるのは
異例である、とのことである。委員アルムニアは今のところ、書類
の提出が期限を守って行なわれたことを、公式に確認しただけであ
る。それによれば、ヴェスト州立銀行が自ら用意した立て直し計画
と、連邦大蔵省や策定した代案の2つがある。大蔵省案は同行を合
同銀行として維持する、との内容である。ドイツはEUにヴェスト州
立銀行の改革案を呈示しなければならないのは、同行は不良債権を
ため込んでいる経営状況の悪い銀行に対して、高額の国家支援を受
けている、とEUが判断しているためである。EU委員会は7月まで
に、同行の今後に関する決定を下すことになっている。解決に至ら
なければ、同行は最悪の場合、清算される可能性がある。

アイスランドは破綻した銀行に巨額の賠償を約束

(レイキャヴィク)アイスランド国会は、インターネット銀行「ア
イスセイヴ」破綻の負債の支払いに、最終的に道を開いた。同行が
2008年末に倒産した後、北大西洋の小島の共和国であるアイスラ
ンドは、英国とオランダに対して38億オイロを支払わなければなら
ない。最初の賠償協定は、昨年国民投票によって拒否され、3カ国
の政府間で新たな交渉が行なわれた。英国とオランダ政府は、「ア
イスセイヴ」の高い金利の口座で損失を被った顧客を、国内に
30万人抱えており、この資金をアイスランドに返却するよう求めて
いた。この返却が、アイスランドのEU加盟を成功させるための前提
条件と見られている。

メルケルはイラン野党に対する暴力を非難

(ベルリン)ドイツ政府は、イラン政府がデモ隊と野党の政治家に
対して、暴力的に対処しているのを非難した。連邦首相メルケルは
ベルリンで、イランおよびその他の中東の国々で、国民の抗議活動
が暴力的に弾圧され、野党に対して厳しい措置が取られている様子
を、大きな不安をもって見守っている、と発表した。また、彼女
は、イラン政府は人々の多様な意見と、未来に対する正当な期待を
尊重しなければならない、とも語った。国営放送の報道によれば、
水曜日にはデモ隊の犠牲者の葬儀が行なわれる中、イラン指導部の
支持者と反対派が再び衝突した。




2月17日(木)

バーレーンでの抗議運動は流血の末に弾圧される

(マナマ)湾岸の国バーレーンでは、治安部隊が抗議運動をとりあえず弾圧した。
野党の発表によれば、首都マナマの占拠された広場から、特殊部隊がデモ隊を排除
した時に、少なくとも4人が死亡した。目撃者の話によれば、治安部隊は催涙ガス
とゴム弾を使用した、とのことである。引き綴喜郡はマナマに進攻した。バーレー
ンでの抗議運動は、国王モハメド ビン イーサ エル ハリーファ率いるスンナ
派の王家に対して抗議する多数派のシーア派を中心に行なわれている。
リビアでは国家元首ムアマル エル カダフィ(カッザーフィー)に対する抗議活
動が、同国の広い範囲に飛び火した。反カダフィ派と警察が衝突し、今までに合わ
せて11人が死亡した。
アルジェの反政府勢力は、政府が改革を約束したにもかかわらず、計画通りに抗議
の行進を行なう方針である。

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パレスチナ大統領は選挙が予定通りに行なえるか疑問視

(ラマラ)パレスチナ大統領アッバスは、数日前に約束したばかり
の国会および大統領選挙を、行なえるかどうか疑問であるとした。
この選挙は9月までに行なわれることになっているが、急進派イス
ラーム教徒のハマースが支配するガザ帯状地帯で、彼らが予告通り
に投票に参加しないのであれば、この投票は行なわない、とアッバ
スはラマラで述べた。アッバスのファタハは、チュニジアとエジプ
トでのような政治的な抗議活動が起きるのを避けようと、この選挙
を行なうと予告していた。選挙は長きに渡って実施されていない。
前回の選挙は2005年と6年に行なわれた。アッバスの正式な任期
は、2009年に終了していた。先日西ヨルダンの地のラマラでは、
数百人のパレスチナ人が、対立するファタハとハマースの若いを求
めて、デモを行なった。

ツ グッテンベルクは剽窃の疑いでさらに困難な状況に

(バイロイト)国防相ツ グッテンベルクは、博士論文を執筆した
際に剽窃を行なった疑いで、ますます厳しい圧力にさらされてい
る。彼が博士論文を書いたバイロイト大学は、2週間以内に態度を
明らかにするように求めた。キリスト教社会同盟の政治家であるツ
 グッテンベルクは、以前推定されていたよりも、より多くの剽窃
を行なっていた、と去れている。いわゆる剽窃調査団は、インター
ネットを通じた調査で、博士論文の25ページで、指示通りの引用記
号がついていない他人の文章を見つけた、と考えている。社会民主
党会派長代理のエアラーは、ツ グッテンベルクが威信を失ったこ
とが示され、容易ならざる事態である、この疑いが確認された場合
には、彼の閣僚としての日々は長くない、と述べた。

核廃棄物輸送反対派は警察が横暴であると非難

(ルプミーン)原発反対派は、先に行なわれた核廃棄物をメクレン
ブルク・フォアポメルン州のルプミーンに運び込んだ際に、警察は
デモ隊に対して情け容赦なく横暴に対処した、と非難した。集計に
よれば、数人が負傷し、原発反対派の中には、理由も告げられず、
3時間近く拘留されたものもいる、とのことである。また警察に拘
留中に、下着姿にさせられたものもいた、とも述べた。警察は、不
当な暴力行使が行なわれたとのこの容疑を退けた。約60トンの放射
性廃棄物をカールスルーエから運び込んだこの列車は、28時間かか
って朝にルプミーンに到着した。原発反対派は封鎖を行ない、核廃
棄物列車を数回に渡って停車させた。




2月18日(金)

サルコズィはG20首脳会談で国際通貨基金の地位を高めるよう求める

(パリ)世界の国民経済の大国G20の大蔵大臣および発券銀行の総裁は、フランス
が議長として、パリで初めての会合を行なった。フランス大統領ニコラ サルコズ
ィは冒頭の演説で、国際通貨基金の地位を高めるように求めた。また彼は、国際通
貨基金が通貨の部門における国際協力の土台とならなければならない、とも語っ
た。世界の金融秩序の改革が、G20首脳会談の主要議題である。この会議では、不
均衡の原因としての個々の国の経常収支の黒字あるいは外国貿易の赤字を、どのよ
うにすれば減らすことができるかが優先事項である。ドイツ、中国などの輸出国を
中心に、具体的な目標の数値設定には抵抗している。さらなる議題は、原材料と食
料品の爆発的な価格上昇である。

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アフガニスタンで国防軍の兵士が再び死亡

(カブール)アフガニスタンで国防軍の野営地で銃撃戦が起きた
後、2人目の兵士が死亡した。アフガニスタン兵1名が、北部の前哨
地のあるバグラン州で、突然攻撃を行なっていた。国防軍の発表に
よれば、この攻撃では重傷者数人を含め、他に7人が負傷した。攻
撃した男も同じ野営地に駐留していた。この銃撃戦の中で、この男
は射殺された。アフガニスタン派兵開始から、合わせてヒンドゥク
シでは47人の国防軍兵士が死亡し、うち29人は襲撃および攻撃が
原因で死亡していた。

ツ グッテンベルクは博士号問題を当面静観

(ベルリン)博士論文をめぐる盗用の疑惑を持たれ、政治的な圧力
にさらされている国防相ツ グッテンベルクは、自分の博士号を当
面そのままにしておき、辞職はしない。キリスト教社会同盟に属す
る彼は、ベルリンで選ばれた記者の記者会見に応じ、自分の博士論
文には、形式上の誤りや手抜かりがあったかもしれない、と釈明し
た。剽窃あるいは意図的な欺瞞が行なわれた、との非難をツ グッ
テンベルクは退けた。彼はバイロイト大学による調査が終了するま
で、博士号は利用しない、とも述べた。首相府およびキリスト教民
主、社会同盟が、39歳の国防相の支援をする方向を示したが、社会
民主党、緑の党、左翼党の野党の政治家は、改めて辞任を要求し
た。

アラブ諸国で新たな抗議活動

(サヌア)多くのアラブ諸国では、政府に批判的な抗議活動が続い
ている。金曜日の祈祷のあと、権力者に対する失望や経済状態に関
する不満から、数万人が再び路上に繰り出した。イエメン、バーレ
ーン、リビアでは、治安部隊とデモ隊が衝突した。その際数人が死
亡し、多数が負傷した。イエメンの都市タイズでは、手榴弾がデモ
隊のまん中で爆発し、2名が死亡した。バーレーンの首都マナーマ
では、警察がデモ隊に発砲した。湾岸にあるクウェートおよびオマ
ーン、ヨルダンの首都アンマンでも、抗議活動が再び行なわれた。
エジプトの首都カイロでは、金曜日の祈祷の後、数万にがタフリー
ル広場で、大統領ムバーラク失脚1週間を祝った。




2月19日(土)

イランはドイツ人記者を釈放

(テヘラン)イランで4カ月以上に渡って拘留されていたドイツ人報道関係者2名
が、釈放された。2人はタブリーズで、ドイツの外交官に引き渡された。外務大臣
グイド ヴェスターヴェレは、会談のためにテヘランに滞在しているが、ドイツへ
の帰国では彼らにつきそう予定である。イランでの報道によれば、このドイツ人記
者に対しては、もともと20カ月の拘留が言い渡されていたが、3万6千オイロ相当
の罰金と引き換えに釈放された。2人は10月に逮捕されたが、それは彼らが、姦通
罪で死刑を言い渡された女性の家族にインタヴューしようとしたためであった。イ
ランは彼らが、記者としての入国査証を請求しなかったため、不法入国であると非
難していた。

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G20は不均衡の度合を測る基準で合意

(パリ)主要な工業国と中進国20カ国は、初めて経済の不均衡を測
る尺度を作ることに合意した。各国の蔵相はパリで開かれた会合
で、この基準を早期にかつ精確に示すための5つの項目を定めた。
その5項目とは、各国の負債の状況のほか、貿易赤字、民間の貯金
の利率、実際の為替相場、外貨準備である。中国の圧力を受け、外
貨準備に対する利息収入は含められなかった。フランス蔵相ラギャ
ルドは、フランスが初めて議長を務めたG20首脳会談の成果に満足
した、と述べた。ドイツ蔵相ショイブレを中心に、測定の指標の幅
を広く取りまとめるのに尽力した。

アフガニスタンでドイツ兵2名が生命の危機

(ベルリン)アフガニスタンの国防軍の前哨部隊が襲撃を受け、死
者が発生した事件では、今なおドイツ兵2人が声明の危機の状態に
ある。2人の重傷者は、特別機でドイツに運ばれた。アフガニスタ
ン北部の国防軍の前哨部隊が、アフガニスタン兵から予想外の攻撃
を受けたこの事件では、ドイツ兵3人が死亡していた。ただし国防
相ツ グッテンベルクは、アフガニスタン軍との協力関係を疑わな
いように、と警告した。

アフガニスタンの銀行が襲撃され死傷者多数

(カブール)アフガニスタン東部のジャララバードで、自殺攻撃犯
3人が銀行を襲い、少なくとも18人を殺害した。現地当局の発表に
よれば、この事件では70人以上が負傷した。急進派の3名がこの銀
行に押し入り、自動式の武器を使って、銀行員と客に向けて発砲し
た、と当局は発表した。その直後、アフガニスタン治安部隊がこの
建物に入り込んだところ、犯人たちは爆薬に点火した。タリバーン
がこの攻撃を行なったことを認めた。




2月20日(日)

ハンブルク市議会選挙の第1回結果発表 社民党が絶対多数

(ハンブルク)予定を早めて行なわれたハンブルク市議会選挙では、オーラフ シ
ョルツを筆頭候補とする社会民主党が、明確な勝者であることが明らかになった。
調査機関インフラテスト・ディマープの第1回採集得票予想によれば、社会民主党
は投票の49.6%を獲得し、ハンザ都市である同市で今後、単独政権を取ることがで
きる。2008年の選挙の時と比べると、同党は15%以上得票を伸ばした。市長クリ
ストフ アールハオスのキリスト教民主同盟は21.2%の得票で、3年前の前回の結
果の半分に留まった。緑の党は11.4%、左翼党は6.7%。自由民主党は6.0%を獲得
し、7年間議席がなかったハンブルク市議会の議席を復活した。約130万人のハン
ブルク市民が、投票を行なうように呼びかけられた。
新たな選挙法が成立したため、有権者はそれぞれ市議会議員と各地区の議会に、
10票を持っており、票を分割することも、1つの政党ないしは1人の候補者だけに
集めて票を投ずることもできた。

     その他のニュース

リビア情勢はますます制御できなくなる

(トリポリ)リビアでは40年以上支配してきたカダフィ(カッザー
フィー)が、すべての権限を用いて、自分の政権を安定させようと
している模様である。アラブ系の放送局ジャジーラは、ベンガジ市
は内戦に似た状況になっている、と報じた。デモ隊が繰り返し狙撃
兵に意図的に射殺された、とも報じられている。政府の厳しい措置
にもかかわらず、ベンガジでは再び数千人が、カダフィ政権に新た
に抗議して集会を開いた、とのことである。目撃者が電話および携
帯電話で撮影した映像で、同市は戦争地域となった姿を伝えてい
る。リビア第3の都市ミスラタからも、同じようなことが伝えられ
ている。まわりから孤立したリビアの情勢に関しては、中立の情報
があまり得られていない。政府に批判的な勢力の発表によれば、こ
こ2日で2百人以上が死亡した。他のアラブ諸国からも、デモが行な
われたとの報告がある。モロッコでも初めて抗議活動が起きた。

外務省はリビア旅行に関する指示を強化

(ベルリン)リビアで暴動が起きていることを受け、外務省は北ア
フリカの同国へのとこの指示を強化した。治安情勢が緊迫している
ことを理由に、特にリビアへの渡航は思いとどまるように、と同省
の最新の旅行に関する指示では述べられている現在リビアに滞在し
ているドイツ人には、それが可能かつ安全であるようなら、出国が
勧告された。同省は、特に同国東部訪問を行なわないように、と警
告した。

チュニスでデモ隊は移行政権の辞任を要求

(チュニス)チュニスでは数千人のデモ隊が、政府宮殿まで抗議の
行進を行ない、移行政権に辞任を求めた。1月に失脚した大統領ベ
ン アリの長い間腹心であった首相ガンヌーシが、今なお留任して
いることに、怒りを覚えるチュニジア人が多い。彼らが懸念してい
るのは、抗議活動がアラブ世界ほぼ全体に拡大するきっかけとなっ
たチュニジアの政変を、ベン アリの元親衛隊が次第に乗っ取って
いる点である。




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