4月18日〜24日のオーストリアのニュース



4月18日(月)

     国外ニュース

ギリシアの負債の借り換えの可能性が高まる

新聞報道によれば、ギリシア政府内部では、同国の負債の借り換え
を回避できないと見なされている。「ヴェルト」紙は、ギオルゴス
 パパンドレウ政権の閣僚の話として、月曜日の事前の報告の中
で、「私たちは負債を借り換えるかどうかではなく、今やいつ借り
換えるかが問題である」と述べた、と伝えている。ドイツ連邦政府
の一部でも、負債の借り換えの可能性は極めて高いと見られてい
る、とのことである。報道によれば、ギリシアはEUと国際通貨基金
にこれを既に求めた、とのことである。

     国内ニュース

シュピンデレガーは女性閣僚3人を重要閣僚に起用か?

国民党内部の重要閣僚の人事は、ほぼ確定した模様である。シュピ
ンデレガーは、おそらく女性閣僚3人を重要な内務、法務、大蔵の
各大臣に登用する模様である。ニーダーエスターライヒ州の閣僚ミ
クル・ライトナーは、内務大臣フェクターの後継者として、実質的
に固まった。フェクターは大蔵省への転身が噂されている。月曜日
午後には、科学大臣カールも新たに、バンディオン・オルトナーの
後継者として法務大臣の候補者として名前があがった。退任する事
務長カルテネッガーの後任にも、ティロール州のヨハネス ラオホ
が後継者として浮かび上がった。




4月19日(火)

     国外ニュース

リビアではミスラタ攻防戦 女性と子供を盾に使う

港町ミスラタでは攻防戦が繰り広げられ、銃撃や爆発の音が繰り返
し聴こえる。7週間前からアル カザッフィー軍と反乱勢力が、以
前は繁栄した経済の中心地ミスラタで、家屋をめぐって流血の戦い
を繰り広げている。NATOの報告によれば、カザッフィー軍の兵士
は、民間人の服で偽装し、屋根やモスクから人々を銃撃している。
NATOが空爆できないように、病院や学校の近くに重火器が設置さ
れている。多くのけが人が出ているのは、集束爆弾が使用されてい
る明確な証拠である、と医師は述べている。

     国内ニュース

シュピンデレガーは国民党の閣僚人事を擁護

新副首相で新国民党党首ミヒャエル シュピンデレガーは火曜日、
あらたな閣僚人事をは発表した。彼はテレヴィ番組で、この決定を
擁護し、「最善の人を適した地位に指名」した、と述べた。特に
24歳の男性を移民担当の政務次官に選んだ人事では、多くの方面か
ら批判が起きた。シュピンデレガーは、彼は「有能な若者」であっ
て、「公正な機会」を彼には与えなければならない、と述べた。




4月20日(水)

     国外ニュース

ギリシアの負債の借り換え 専門家は見通しがつかないと警告

数回に渡って否定されていたが、金融危機にあるギリシアは、負債
をさらに借金で返すとの噂が執拗に続いている。夏の時点ですで
に、このような事態が起こりうる、とギリシアでは報道されてい
た。負債の借り換えを行なう場合には、ギリシアの債権者は、要求
額の一部を放棄しなければならなくなる。専門家は今では、結果の
見通しがつかないのは、ギリシアにとってだけでなく、オイロ使用
国すべてにとってである、将棋倒しになる可能性がある、と警告し
ている。

     国内ニュース

政治学者が国民党に「人事より中身が重要」と忠告

国民党の新たな閣僚は、政治学者にもさまざまな驚きをもたらし
た。人事刷新の後で、国民党に何が期待できるかは、あいかわらず
はっきりしない。一点で専門家の意見は一致している。新たな人事
ではなく、内容が同党の未来を決定する、という点である。そして
まさにこの点で、国民党は大きな遅れを取り戻すことを検討してお
り、同党に欠けているのは課題を解決する指導力であるが、新党首
シュピンデレガーが、同党に必要な新たな路線づくりでは、連立相
手の社会民主党に頼っている点が困った点である。




4月21日(木)

     国外ニュース

シリアと近東が事態を変える可能性 イランは特に懸念

抗議活動の波は、数週間前にはシリアにも波及した。ただしこの地
域と諸外国では、誰もバシャール アル・アサドの体制が倒壊して
も、実際に利益を得ることはない、と見られている。シリアはしば
らく前から、近東の和平交渉を再び活性化させる上で、安定的な友
好国であると西側では見られている。米国も、アル・アサド移行、
シリアに対して何が期待できるか、憂慮の姿勢を示している。この
地域事態でも、シリア政府の力が弱まることで、数十年に渡る同盟
関係がぐらつく可能性がある、と見あれている。特にイランはアラ
ブ世界の中での自国の位置を懸念している。

     国内ニュース

カールは自分でまず法務省を熟知しなければならない

法務大臣バンディオン・オルトナーの後継者として宣誓を行なった
当日に、元科学大臣カール(国民党)は、まず司法への信頼を回復
したい、そのために司法従事者の各方面と話し合いをすることが、
「重点的な意義」を持っている、と強調した。法務省の印象を変え
るために、どのような対処をすれば良いのかについて、カールは明
言しなかった。その理由として、「まず法務省を熟知なければ」な
らないと、木曜日に法務大臣として受けた最初のインタヴューで彼
女は述べた。




4月22日(金)

     国外ニュース

日本政府の最終通告 複数の都市で強制退去 立入禁止区域拡大

日本では福島地域で強制退去が、20キロの退去地域の外に拡大され
た。政府は約1万5百人の住民に、5月末までの最終通告をだした。
その理由として、放射線量が高いことが挙げられた。これにいより
木曜日にようやく発行した封鎖区域が、事実上拡大したことにな
る。事故を起こした福島第一原発周辺地域は、これにより正式に立
ち入り禁止となり、国の許可がある場合にのみ立ち入ることができ
る。一方日本経済は、外国での信頼を回復しようとしている。輸出
向けの自動車は、放射線の抜き取り調査が行なわれる。

     国内ニュース

ミクル・ライトナーはリーゼ プロコプを模範に

新内務大臣ヨハンナ ミクル・ライトナー(国民党)は、テレヴィ
番組の中で、自らの目標を明確に示した。「共和国内の治安のため
に配慮し、オーストリアのすべての人が安全だと感じられるように
努力する」と述べた。自分の職務の「偉大な模範」は、元内相の故
リーゼ プロコプであると考えており、プロコプは決断においては
明確で、対処においては人間的であった、と最初の具体的な政治的
な決定を下した彼女は述べた。




4月23日(土)

     国外ニュース

東京電力は福島周辺に塀を築く計画

報道によれば、大災害を引き起こした福島第一原子力発電所を運転
する東京電力は、塀を作ってこの発電所を立ち入り禁止にする計画
である。この塀は、放射線で汚染された水が周辺に流れだすのを阻
止するためのものである、とのことである。ただし作業そのものは
困難をきわめる見通しで、岩盤のある深さ15メートルまで基礎をつ
くらなければならないし、水は反応炉の本体も腐食させる可能性が
ある、とも報じられている。専門家は、余震が再び起きた歳に、不
安定になると警告している。東京電力はこの問題は生じない、と見
ている。

     国内ニュース

シュピンデレガーは移民政策により注意を払う方針

国民党新党首シュピンデレガーはテレヴィのインタヴューに答え
て、自分は「万能」ではないが、党の特徴をより打ち出し、党の立
場をよりはっきりさせるべく、全力をあげるつもりだ、と述べた。
家族問題について彼は、税の軽減措置を取る、と予告したが、具体
的な時期については述べようとしなかった。また彼は移民政策に関
しては修正が必要であれば、関心をもって耳をかたむける、この問
題は家族の国外追放を行なう際に「慎重にならなければ」ならな
い、とも語った。




4月24日(日)

     国外ニュース

諸外国が口座を封鎖したがカザッフィーは巨額の資金を入手

ある報道によれば、リビアの権力者ムアマル アル・カザッフィー
は、暴動が始まってから徐々にトリポリに送金した資金を、徐々に
増やしている。米国、EU、その他の国々が、彼の口座を数週間前か
ら凍結したにもかかわらず、いくつかの国々は、リビアとの経済関
係を悪化させないために、この措置を取るのを怯んでいる。またカ
ザッフィーの銀行預金を探し出すためには、技術的な能力がかけて
いる国もある模様である。

     国内ニュース

オーストリアの電気自動車計画 まだ少数に留まる

電気自動車はオーストリアの道路では、まだかなりの例外的な存在
である。電気バイクは本格的に流通しており、過去3年で2万台が国
内で販売された、とされているが、電気自動車はまだ利用されてい
ない。オーストリアで6百万台の自動車のうち、350台だけが電気
自動車で、6千台はハイブリッド車である。電気自動車が国内で流
通するまでには、まだ多くの対策が他照らねばならないが、良い案
と解決策はまだない。




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