7月4日〜10日のオーストリアのニュース



7月4日(月)

     国外ニュース

ストロース・カーンにフランスで強姦未遂での裁判の可能性

米国での拘留から解放されてわずか数日、国際通貨基金元総裁スト
ロース・カーンに新たな問題が迫っている。9年前の強姦未遂の容
疑で、あるフランス人記者が新たに告発する、と予告した。この女
性は2007年に初めて非難していたが、ストロース・カーンの名前
はニュー ヨークでの容疑が起きて初めて持ち出した。これより前
にフランスでは、ストロース・カーンの政界復帰が既に大きく取り
ざたされていた。この新たな非難はこの可能性を損なうかもしれな
い。

     国内ニュース

公務員の本採用前の試用期間導入 給与体系の修正の可能性

オーストリアの公務員は、様々な修正に適応しなければならないか
もしれない。閣僚ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)が任命した
改革検討班の報告書に、これが記されている。本採用は試用期間の
後になる。更なる柔軟性と、移動の可能性が全般的に求められてい
る。これを内部の人事代理店を行うことになる。行政の印象を良く
することも求められ、行政は「魅力的な使用者」である、と自らを
売り込み、有能な職員を積極的に確保することになる。給与体系の
大幅な修正も検討された。




7月5日(火)

     国外ニュース

ビン ラーディンを転落させた男

米国では彼はテロとの戦いで、名前が知られない英雄である。世間
にはジョンという名前だけで知られる秘密情報部員は、ビン ラー
ディンを長年にわたって追跡してきた陰の男と目されている。
10年近くにわたり米国秘密情報部の分析官で歩かれは、書き物机
から、テロ組織の名付け親ビン ラーディンを指し示すものと詳細
をすべて追いかけてきた。ようやく彼は決定的な証拠をつかみ、ビ
ン ラーディンの殺害につながった、とハフィングトン新聞は報じ
ている。このジョンは血の味を覚えてしまい、もはやビン ラーデ
ィンに対する強迫観念から逃れられない、と彼の上司は書いてい
る。

     国内ニュース

事故は増加しているが125ccのオートバイの運転は16歳から

125ccのオートバイの運転は、今後は16歳から可能になる。水曜日
の国民評議会で可決される自動車運転免許の新法に、これが含まれ
る。10年前と比べると、小型オートバイの運転者による事故の数
は、一般の交通事故の数の趨勢を遥かに上回って高くなっている
が、それにも関わらず運転可能年齢が引き下げられる。この修正は
EUの基本方針に基づいたものであるが、最低年齢の引き下げは強制
的なものではない、との激しい批判がオーストリア交通愛好会から
出されている。




7月6日(水)

     国外ニュース

EUは携帯電話事業者の手綱を締める

EU委員会は今後、外国滞在後の携帯電話料金がびっくりするほど高
額になる件への対策を強める。水曜日に発表された命令の中で、携
帯電話の外国で情報使用した場合の末端利用価格に対する規則が、
初めて定められた。2014年までに1メガバイトあたり、税込み
で50ツェントの最高料金が定められた。現在、休暇の滞在先では、
最高で25オイロが適用されることもある。携帯電話事業者は、より
大きな競争に備えて、接続回路を開放することになる。

     国内ニュース

オーバーエスターライヒで14歳の行方不明の少女が遺体で発見

火曜日から行方不明になっていたバート イシュル(オーバーエス
ターライヒ州)の14歳の少女は、遺体で発見された。彼女の遺体は
埋められており、また完全な身元の特定は終わっていないが、警察
が大規模に動員されて、ヴォルフガング湖近くで発見された。その
前には警察幹部は犯罪に巻き込まれた、との懸念を述べていた。
2人の男、母親の元恋人とその息子は、遺体発見前に既に逮捕され
ていた。犯行の背景は謎に満ちており、捜索開始の時点ですでに
「家庭内部の問題」の可能性は排除されていた。




7月7日(木)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

エジプトでデモ計画「決着の金曜日」

エジプトでは新たな抗議活動が行われる。青年運動とイスラーム教
徒兄弟団は、金曜日に大規模な抗議活動に参加するように呼びかけ
た。「決着の金曜日」という言葉を掲げて、暴力的な警官と汚職に
関わった元政治家たちの罪の追求が、彼らの見方からすればあまり
に無気力に行われていることに対して、講義を行う方針である。中
央集会は、カイロのタフリール広場で計画されている。「アラブの
春」が始まったとき、この広場では数十万人が大統領ムバーラクに
退陣を迫った。2月11日に彼が退陣した後、軍事評議会が権力を引
き継いだ。しかし多くのエジプト人が、国内の政治的変動の歩みに
不満足である。

     国内ニュース

拘留は維持できず BAWAG元頭取エルスナー釈放

労働と経済銀行BAWAG事件で意外な成り行き。同行の元頭取エルス
ナーが釈放された。ウィーン州裁判所の広報は木曜日午後に、これ
を確認した。彼はエルスナーの拘留が維持できなくなった理由とし
て、健康状態が悪いことを挙げた。エルスナーは1年半拘留されて
いた。彼はこの事件で横領で10年間の拘留が言い渡されていた。刑
務所の中で、76歳の彼の健康状態はますます悪化した、との診断が
出ている。



7月8日(金)

     国外ニュース

南スーダンが独立

数十年にわたる紛争を終え、国民投票を行って、土曜日にようやく
南スーダンは、アフリカ大陸54番目の国家として独立する。ただし
北部からの独立が、紛争を伴わないわけではない。国境では先頭が
行われている。南部で石油が産出されるのが、特に大きな問題であ
る。南部側の発表によれば、北部はあらゆる手段を使って、新国家
に揺さぶりをかけようとしている。多くの仕事が若い共和国を待っ
ている、と国際支援団体は述べている。

     国内ニュース

オーストリアはEU委員会の予算案を否決

EU委員会の予算案を、オーストリア政府は拒否した、と副首相で外
務大臣ミヒャエル シュピンデレガー(国民党)は、「クリール」
紙(土曜版)に述べた。オーストリア政府は、これに関する閣議報
告で合意した。EU委員会の2014年から20年の予算計画は、5%上
積みされて1兆280億オイロで、年額8億オイロをオーストリアが負
担する、と同紙は報じている。シュピンデレガーは、この規模の増
額は正当化できない、すべてのEU加盟国は支出削減し、予算を正常
化しなければならないので、EU委員会にはなぜ支出削減が必要でな
いのか、国民を説得できない、と述べた。




7月9日(土)

     国外ニュース

イタリアの文化遺産をめぐる不安 支出削減と管理の失敗

ポンペイとコロッセオに続いて、ヴィッラ アドリアーナも、イタ
リアを象徴する世界的に有名な建造物であるが、これがおかれてい
る憂慮すべき状態は、イタリア政府の文化遺産の扱いに不利な印象
を与えている。イタリアが抱える借金の山との戦いで、支出削減を
か勧告されており、資金不足で良好な状態を維持する作業が不足し
ている。たとえ文化大臣ガランが、資金数百万オイロを上積みする
と約束しても、イタリアの文化遺産は暗い未来の中にある。

     国内ニュース

国民評議会 ラオホ・カラットは発言もなく退任

金曜日には、夏休み前の最後の国民評議会の会議が、滑稽な終わり
方を迎えた。退陣する国会議員で、元国民党の女性大臣であったマ
リーア ラオホ・カラットは、総会での最後の演説で、連邦国歌の
歌詞の修正を目指す法案を提出するつもりであった。「故郷よ、汝
は偉大な息子」という歌詞は、今後は「故郷は偉大な娘、息子」と
しなければならない、というものである。しかし男性党員がそれを
許さず、会派の発言時間すべてを使い切った。




7月10日(日)

     国外ニュース

ヴォルガでの船舶の事故 これ以上の生存者は望み薄

ロシアの一部をなすタタールスタン共和国では、ヴォルガ川を巡航
する観光船が沈没し、更なる生存者を見つける可能性は消え去っ
た。「MSブルガリア」丸は188人を乗せ、日曜午後わずか数分で最
も川幅の広い地点で沈没した。80人ほどが救出されたが、その他の
人には、いかなる支援も遅すぎた。暗闇がすべてをのみ込む中、潜
水夫が難破船の捜索を開始し、最初の遺体をいくつか発見した。

     国内ニュース

自転車に対する「厳しい措置」

来週から警察は町の中心部で、自転車に乗る人に対する監視を強め
る。これはちょうどその町に滞在する多くの観光客を保護するため
のものである。このような形で対策がとられるのは初めてである。
そのため、自転車は歩行者専用路や歩道を走ることが禁止され、監
視される。




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