8月22日〜28日のオーストリアのニュース



8月22日(月)

     国外ニュース

カッザーフィーの居所にNATOのものとされる攻撃

放送局「アラビヤ」の報道によれば、NATOの戦闘機が月曜日夜に、
リビアの革命指導者ムアマル アル・カッザーフィーのトリポリの
居所を攻撃した。同国は反乱軍の発表に関する報道の中で、反乱勢
力が昨日来攻め込もうとしている居所は、カッザーフィーに忠実な
部隊の激しい抵抗にあって失敗した、と報じている。戦車や砲兵隊
を用いて激しい抵抗が行なわれているため、カッザーフィーはこの
建物の中にいる、と推定されている。彼の広報は、蜂起勢力の戦果
に関する報道すべてを誤りである、と否定した。彼はトリポリの
8割は、政府に忠実な部隊の制圧かにあり、「カッザーフィーは元
気で、息子たちも同じである」と述べた。

     国内ニュース

移民に早く仕事を与える

移民の経験を持つ人たちは、被雇用者のわずか16%をしめるだけで
あるが、求職者の3分の1がその背景を持っている。統合問題の政務
次官クルツ(国民党)は、週末にオーストリア労働市場局の中に、
特別対策本部を億以降である。社会福祉大臣フンツトルファー(社
会民主党)は、その意向はないが、移民向けに特別の対策を講ずる
意向で、早期に彼らに職を与える方針である。「オーストリアが移
住受け入れ国であるのは変わらない」し、移民はオーストリア人が
就こうと思わない仕事を片付けているのだから、誰からも職を奪う
ことはない、とも語った。労働市場局は、移民の経験を持つ人たち
に職を探す規則を、今までよりも詳しく定める意向である。




8月23日(火)

     国外ニュース

反乱軍の勝利がより確実に「リビア全土が72時間以内に解放」

リビアの反乱勢力は、勝利が間近である、と確信している。遅くと
も72時間以内に、リビア全土が解放される、と新リビアの代表が国
連に確信を伝えた。実際に蜂起勢力は、火曜日に予想外の早さで、
権力者アル・カッザーフィーのトリポリにある巨大な本部の数平方
キロを管理下に置くことに成功していた。戦略的に重要な同国の数
カ所では、火曜日もまだ戦闘が続いている。カッザーフィーはまだ
見つかっていない。

     国内ニュース

「夏の話し合い」でシュトラーヒェはショイヒを援護

自由党党首シュトラーヒェは、「ケルンテン州の自由党」党首ウー
ウェ ショイヒを、改めて支援し、ショイヒは不当な判決を受け
た、と述べた。この判決が法的拘束力を持っていないうちは、一部
は司法に対する激しい批判も正当化されうる、とも語った。シュト
ラーヒェは、自由党が「地下のナチ」に居場所を提供している、と
の非難を認めず、自分の政党は「社会的な故郷政党」である、と主
張した。自分は働かず、社会にとけ込む気もない外国人に反対して
いる、とも述べた。




8月24日(水)

     国外ニュース

外国人誘拐 カッザーフィー軍の新たな戦略

トリポリの高級ホテル リクソスから記者たちが解放される一方、
リビアの別の場所では、4人の報道関係者が誘拐された。背景はま
だ不明であるが、反乱勢力はこの直前に、権力者アル・カッザーフ
ィーの部隊が、圧力をかけるために外国人を誘拐を行なわざるを得
なくなっている、と警告していた。この間に蜂起勢力は、カッザー
フィーの行方を探して、トリポリの各街区を徹底的に捜査してい
る。賞金もかけられた。

     国内ニュース

最高気温37度 熱波を生き延びるためのヒント

屋外プールに行くには、今日はうってつけの気温である。屋外での
体を使った労働には、理想的とは言えない。救護隊は、循環器の痛
みのために出動が頻繁になっている、と発表している。循環器の不
調を生まないためには、いくつかの簡単なことを守り、暑い日を
「生き延びるためのヒント」を守れば十分である。しかし35度、あ
るいはそれ以上の気温が力を奪うのは、多くの人からだけではな
く、科学技術からもである。救急隊の電話は「過熱」状態である。




8月25日(木)

     国外ニュース

リビアでの最近の戦闘で残虐行為が行なわれている

赤十字は、反乱勢力も権力者アル・カッザーフィーの軍も、過去数
日、数週間、数ヶ月、数百人の身柄を拘束した、と見ている。BBC
の報道によれば、武器を持たない人たちを狙って銃殺が行なわれた
ことを示す証拠があり、拷問も行なわれた可能性がある。一方様々
な場所では相変わらず、激しい戦闘が起きている。反乱勢力は精力
的にカッザーフィーの行方を捜査している。移行評議会はすでにト
リポリで活動している。

     国内ニュース

フィッシャー「発展協力により多くの資金を出すべき」

連邦大統領ハインツ フィッシャーは昨日、オーストリア放送局の
「隣人が緊急事態 東アフリカの飢餓」という活動の一環として、
発展協力により多くの資金を支出するように呼びかけた。国連は
1970年に国内総生産の0.7%を、発展のための協力に使用するよう
にとの目標を掲げたが、オーストリアはこの目標から「はるかにか
け離れている」とフィッシャーは指摘した。また彼は、オーストリ
アは経済的にはにたような規模の国々と同様の方向性を撮り、「彼
らを手本にすべきである」とも述べた。現在オーストリアは、国内
総生産の0.32%、9億5百万オイロを発展協力に支出している。そ
の多くは高額の負債を抱える国の借金の免除であり、具体的な発展
計画には資金提供が行なわれていない。スウェーデン、ルクセンブ
ルク、デンマーク、ベルギー、オランダだけが、国連の目標である
0.7%の支援を達成している。




8月26日(金)

     国外ニュース

トリポリの物資供給態勢は劣悪

リビアの首都トリポリでは数カ所で今なお戦闘が続いている。ここ
での物資供給の情勢は目に見えて劣悪である。金曜日夜には完全に
停電し、水や燃料もほとんど底をついている。特に問題なのは、病
院が置かれている状況で、医療従事者も不足している。ある病院で
は戦闘中に、物資不足のため、少なくとも80人が死亡したとのこと
である。

     国内ニュース

シュピンデレガー「電信電話会社事件は国民党の問題ではない」

オーストリア放送局の番組「夏の対談」の、国民党首シュピンデレ
ガーが登場した回では、電信電話会社事件も、中心的な話題となっ
た。副首相でもある彼は、自分の党の党員が、何らかの犯罪を犯し
たとは思っておらず、何か手違いがあったとすれば、厳しく責任を
問う、と述べた。彼は非難がされているにもかかわらず、シュッセ
ル首相政権下の国民党と自由党の連立政権時代を、「成功した時期
の物語」として捉えている。また彼は、兵役義務問題で、現在の連
立相手である社会民主党を批判した。また社会民主党が求めている
財産税を、彼は改めて拒否した。




8月27日(土)

     国外ニュース

聖ピエトロ広場改築 古い模範に従って新たな輝きを

教皇が復活祭に恒例の「ローマ内外の信徒に」あてた祝福を述べる
と、数万人がローマの聖ピエトロ広場での式典を注目する。ヨハネ
 パウロ2世が5月に福者の列に加えられたときには、数百万人が聖
ピエトロ大聖堂の前に押し寄せた。数百年前から、この広場は全世
界からやってきたキリスト教徒が集まる中心の場所として、重要で
ある。しかしこの場所は、巨大な建築現場となる。30ヶ月にわたっ
て、巨額の修復作業によって、バロック様式の建物の本来の壮麗さ
が、取り戻されることになっている。

     国内ニュース

電信電話会社事件 370万オイロがメンスドルフ・プイイに?

電信電話会社事件は、さらに波紋を広げている。報道雑誌「プロフ
ィル」の報道によれば、院外活動家アルフォンス メンスドルフ・
プイイは、2004年の青色警告灯放送と委託契約を結ぶ際に、
370万オイロを受け取ったかもしれない。彼は110万オイロの受け
取りを自分で認め得おり、通常通り帳簿に記載し、税金も支払っ
た、と彼の弁護士は述べた。他の260万オイロは、助言会社に支払
った、とのことである。同誌が契約を示して報道しているところに
よれば、その中にはパナマの架空会社が含まれている。




8月28日(日)

     国外ニュース

トリポリの混乱に対策を早期にとると予告

水は断水し、ゴミは路上にあふれている。数日にわたる戦闘の後、
リビアの首都トリポリでは、緊急事態が続いているある病院では、
2百人が助けを得られず、死亡した。移行評議会は、情勢を早期に
改善するつもりだ、と予告した。支援物資の輸送に続いて、他のイ
スラーム教国家出身の警官をトリポリに駐留させることも検討され
ている。しかし西側の治安部隊による支援が行なわれる可能性は、
全くない。地下に潜伏した元権力者アル・カッザーフィーの行方の
追求は、ほとんど前進を見せていない模様である。

     国内ニュース

電信電話会社事件では華為社による相場操作が明らかに

電信電話会社事件では、中国の巨大技術産業「華為」社に関する捜
査が進む中で、3月に相場の操作が行なわれたのが彰になった、と
「産業新聞」(月曜版)が報じた。オーストリア電信電話会社の委
託を斡旋するために、「華為」社から院外活動家ペーター ホッヘ
ッガーへの資金の流れの解明が、しばらく後には株価操作も白日の
下にさらした、とも報じている。




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