10月3日〜9日のオーストリアのニュース



10月3日(月)

     国外ニュース

中国は武器と石油でロシアをもはや必要としない

依存を減らし自信を強める。中国は対ロシア関係で優位に立ってい
る。これはストックホルムの平和研究所SIPRIの調査結果である。
同研究所によれば、中国はもはや武器の技術と石油でロシアを頼る
必要はない。さらに両国の協力は、お互いの信頼感喪失により困難
となり、これはロシアにとって高いものにつく可能性がある。

     国内ニュース

プレルに叱責 富裕者税が国民党を分断

国民党は富める者への課税をめぐる問題で、一定の方針を見いだせ
ていない。ニーダーエスターライヒ州首相プレルは週末に、一時的
な富裕者税の提案を行なった。国民党事務長ラオホは、その直後に
この提案を「議論に値する」と述べ、党の方針としたが、プレルは
月曜日に党員数人からはっきりした拒絶を受けた。経済大臣ミッタ
ーレーナー、大蔵大臣フェクターは、これは望ましくない試みであ
る、と見ている。党首シュピンデレガーも、既に同じような意見を
表明し、プレルに出過ぎた振る舞いをしないように、と述べた。




10月4日(火)

     国外ニュース

航空運輸が麻痺 ギリシアではまた大規模スト

大量解雇に抗議して、ギリシアではストライキが再び行なわれる。
官庁、国営企業、学校は、24時間へいさされる。アテネの近距離交
通も被害を受ける。水曜日には大規模デモが行なわれる予定であ
る。ただし航空運輸などは完全に停止する。現地時間の23時から、
航空管制官もストに参加する。数百便が欠航し、その中にはオース
トリア便も含まれる。

     国内ニュース

金曜日には寒気が入り込む 夏は最後の段階に

雲のない空からの日差しと27度の気温。オーストリアは現在、小説
の中にあるような小春日和を経験している。この理由は最後の高気
圧、晴天前線が数日前から2つの低気圧帯に挟まれているためであ
る。ただし金曜日には、遅くまで残った夏の喜びは、ついに過ぎ去
る。雨と強い風邪をもたらす寒冷前線が入り込み、いつも通りの気
温に下がる。




10月5日(水)

     国外ニュース

負債の危機でヨーロッパの銀行が十字砲火にさらされる

ギリシアおよび負債の危機で打撃を受けているその他のオイロ使用
国をめぐる最近の混乱で、ヨーロッパの銀行は支払い能力を失う瀬
戸際まで追いやられている模様である。フランスとベルギーに拠点
を持つ大銀行デクシアは、おそらく壊滅に追い込まれ、顧客はすで
に巨額の資金を引き出した。銀行相互の不信感は、長い間なかった
ほど高まっている。ヨーロッパの政治家たちは、日宇町花愛には資
本注入を改めて行なう、と既に予告している。オーストリアではお
そらく、現実的な危機の事例はないが、地元銀行は国の支援をかな
り以前から受けている。

     国内ニュース

電信電話会社事件 ミキ・ライトナーの官房長が容疑をもたれる

オーストリア電信電話会社事件で、ウィーン検察は今度は、内務大
臣ミキ・ライトナー(国民党)の官房長ミヒャエル クロイプミュ
ラーを、職権乱用および機密漏洩容疑で捜査している。クロイプミ
ュラーは8月に電信電話会社幹部に対して、圧力をかけ、陳情者メ
ンスドルフ・プイイがテレコム事件に関与している件を積極的に伝
えないようにしていた、とのことである。さらに検察は、機密の捜
査計画が漏洩した情報の穴も捜査している。元内務大臣シュトラサ
ー(国民党)の官房ウルマーも、事情聴取を受けた。




10月6日(木)

     国外ニュース

東西ヨーロッパの移住で2020年には23万人の医師が不足

EUの予想によれば、今後10年でヨーロッパには23万人の医師が不足
する。看護士は必要とされる人数の3倍となる。ドイツだけでも、
10年後には5万2千人を補充しなければならない。オーストリアに
も、年金受給の波が訪れる。医師不足は特に貧しい国々で深刻にな
る。医療費をたくさん支払える豊かな国は、ルーマニアやスロヴァ
キアなどの国から医師を獲得するからである。

     国内ニュース

若い難民の扱いに厳しい批判

人権審議会は、未成年の亡命希望者のオーストリアでの扱いに厳し
い批判を行なっている。彼らの多くは収容されているときに独房に
入れられ、レントゲンの調査によりかなり頻繁に年齢確認を行なわ
れるが、この措置は医学的な見地からすれば全く必要のないもので
ある。しかしとくに若い亡命希望者に対する最近の厳しさ措置は、
望まれている影響とは全く反対の状況を生んでいる。家族から一人
で送り出される難民の年齢は、ますます下がっている。




10月7日(金)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

ドイツでナチ犯罪者は後の裁判を受ける危険性

ドイツではナチによる暴力的な支配体制が終わってからほぼ70年、
ナチ犯罪者に対する新たな名裁判の波が起きる可能性がある。この
きっかけとなりかねないのは、元強制収容所の看守ジョン デミャ
ニュクに対する判決である。今までは法的効力を持っていなかった
判決が、裁判の管轄を変え、当局が「同じような事情の事例を今一
度取り上げる」ことになる、とナチ犯罪解明のためのドイツ本部の
長が発表した。

     国内ニュース

ファイマンの新聞広告事件 ブーレスは新たな容疑は奇妙と見る

基盤整備大臣ドーリス ブーレス(社会民主党)は、彼女の前任者
で現在の連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)と高速道
路資金調達株式会社ASFINAGの間の報道に関する協力に関する疑い
は、「奇妙」である、と見ている。オーストリア全体の高速道路網
を担当している同社が、新聞広告や報道機関との協力について、広
報の仕事も事業とするのは明らかなことである、と彼女は昨日の通
達の中で述べた。




10月8日(土)

     国外ニュース

埋葬に5万人が出席 シリア政府は葬儀参加者に発砲

シリアの対立はますます激しさを増している。権力者アサドの政府
が、全力を挙げて民間人のこうg機活動に対処しているため、衝突
ではさらに流血が増えている。クルド人の野党勢力の要人の一人タ
モが暗殺されたことを受け、土曜日の彼の葬儀には大規模な反アサ
ドのデモが起きた。軍は平和的な講義を行う人々に発砲し、その際
少なくとも1名が死亡した。外交的にはアサドは、圧力を受けてい
ないが、困難な経済情勢のため、近い将来に影響力を発揮する可能
性がある。

     国内ニュース

国防軍将軍に汚職の容疑

国防省の幹部職員に対して、汚職容疑で捜査が行なわれている。調
達部門の責任者である中将フライオ アップファルターには、背任
および150台の装甲車の調達に関連する背任を指示した容疑がもた
れている、「日刊ティロール紙」は報じている。この調達は2009年
に国防大臣ノルバート ダラボス(社会民主党)が、資金不足のた
めに正式に中止した。しかし実際にはこの中止の背後には、汚職容
疑があった、と同紙は報じている。アップファルター自身は、この
容疑を否定し、これは陰謀である、と述べている。




10月9日(日)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

カイロでは宗教的紛争で死者多数 コプト人の抗議活動が激化

日曜日午後にカイロ中心部で、宗教的な同機に基づく激しい衝突が
起こり、多くの人が死亡した。軍による抗議活動の弾圧で、少なく
とも19人が死亡、150人以上が負傷した、と厚生省は発表した。エ
ジプト国営テレヴィの報道によれば、兵士も3人が死亡した。教会
が放火されたことを受け、宗派的な暴力に反対して、約2千人が抗
議活動を行った。

     国内ニュース

ダラボスは迎撃戦闘機採用停止の可能性があると述べる

国防大臣ノルバート ダラボス(社会民主党)は、迎撃戦闘機オイ
ロファイターの契約の解除を検討するのをまだあきらめていない。
元国防相ヘルバート シャイプナー(未来同盟)の汚職疑惑が証明
されれば、関連する条項で取引の解除を通告することが可能にな
る、と昨日のテレヴィ番組でダラボスは述べた。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system