10月17日〜23日のオーストリアのニュース



10月17日(月)

     国外ニュース

スペインの和平会議 ETAは暴力を断つ方針 解散の計画はなし

バスクの地下組織ETAは、歴史的な声明を発表する計画である。諸
外国からの要人が集まったスペインでの和平会議で、バスク地方の
分離独立派は11月の国会議員選挙前に、最終的に暴力とは縁を切る
方針である。ETAは、北アイルランド紛争のIRAを先例として、その
方針に従うと見られている。ただしETAの解散はあり得ない、と月
曜日に発表になった。

     国内ニュース

大学は授業料を早期に徴収することができるとの専門家意見

月曜日には大学授業料に関する議論に、ある専門家の意見が火をつ
けた。政府が2月までに大学法の改正案に合意しないのであれば、
大学は2012年3月から、大学授業虜を徴収するかどうかを、自ら決
めることができる、という意見である。授業料をいくらにするのか
も、大学が自分で決めることができる、と教育大臣テヒテルレの委
託を受けた憲法学者マイアーの専門家意見には記されてる。ただし
連立与党社会民主党は、「共同で解決策」を見いだすことに期待を
寄せており、オーストリア学生組合は「驚愕した」と発表した。




10月18日(火)

     国外ニュース

ムーディーズ社もスペイン国債の格付けを引き下げる

スタンダード&プアーズ社とフィッチ社が、スペインの信用力を低
く評価してからわずか数日、ムーディーズ社もこれに追随した。ス
ペインの信用状態は、火曜日の午後に2段階引き下げられ、A1とな
り、さらなる引き下げが起きる可能性も否定されていない。その理
由として、スペインは相変わらず市場の混乱に抵抗する力がなく、
銀行と企業は高額の負債を抱えていることが上げられている。

     国内ニュース

大学授業料で専門家はマイアーの意見を支持

大学自身が授業料を一方的に値上げすることができる、との専門家
意見が出たが、これが現在オーストリアの教育政策で長期的な問題
の火種に油を阻止でいる。憲法裁判所は、廃止のためだけでなく、
大学授業料導入のための「法的規則」は、もし現在の規則の必要な
点を修正しなければ、存在しなくなる、と協調した。この事例で
は、大学は授業料を自ら導入することができるのは、少なくとも
「理論上はあり得る」と、専門家は見ている。しかしある法律の専
門家は、この専門家の影響が意見の影響が及ぶことについて「かな
りの異議」を表明した。




10月19日(水)

     国外ニュース

エリゼ宮に赤ん坊誕生 ブルーニが女児を出産

フランス大統領夫人カーラ ブルーニ・サルコジの妊娠は、今まで
公式に発表されたことはない。フランス大統領が在職中に父親にな
るのは初めてであるが、これがいつかは不明であった。水曜日午後
に、ブルーニの娘が誕生した。昼の間大統領サルコジは、パリの個
人病院で半時間妻を見舞い、その後ドイツ首相メルケルとのオイロ
危機会議に、フランクフルトへ旅立った。

     国内ニュース

予算演説でフェクターは大学予算を増やすと予告

大蔵大臣フェクター(国民党)は、オーストリアの「予算の船は安
全な航路上」にある、と見ている。彼女が作成した2012年予算は、
国内総生産の3.2%の赤字である。野党はフェクターの予算演説を厳
しく批判した。専門家は、大きな改革がないと非難したが、2010年
にとられた支出削減の方針を維持していることを評価した。フェク
ターがこの演説の直前に、水曜日の閣議で支持を受けた2012年予算
は、教育に優先権を与えた者である。彼女は演説の中で、何度も議
論されてきた大学の資金を巨額にする、と予告した。




10月20日(木)

     国外ニュース

リビア人はカッザーフィー時代の終わりを喜ぶ

リビアの住民は木曜日に、カッザーフィー死亡の知らせに、熱狂的
な歓喜の声で応えた。みなが路上に繰り出し、喜びの声を上げ、
「彼が死んだ、確かなことだ」革命軍の指揮官の言葉を復唱した。
諸外国でも、とくに米国大統領オバマは、リビアの「つらい時期」
はようやく終わった、と発表した。一方カッザーフィーの息子2人
の死亡も確認された。一方、リビアを長期間に渡って支配したカッ
ザーフィーの死の詳しい経緯は不明のままである。

     国内ニュース

ホーホエッガー問題で社民党と緑の党は自らを擁護

問題の陳情家ペーター ホーホエッガーは、全方面に対する攻撃を
加え、混乱を引き起こしている。「ニューズ」とのインタヴューの
中で彼は、当時の国民党と自由との連立政府を巻き添えにしたこと
を認めたが、社会民主党と緑の党とも接触を持った、と述べた。両
党は激しく自らを擁護し、これは話題をそらすための陽動作戦であ
る、と述べた。ほほエッガーはおそらく、社会民主党もオーストリ
ア電信電話会社事件に巻き込もうとしている、と同党会派長カープ
は述べた。緑の党の国会議員モーサーは、間もなく開かれる調査委
員会で、緑の党の立場を不利にしようという試みである、と述べ
た。




10月21日(金)

     国外ニュース

オバマはイラクからの完全撤兵を発表

イラクに侵攻してからおよそ9年、米国大統領オバマは金曜日に突
然、年末までにすべての舞台の撤兵を行なう、と発表した。米国の
イラクでの戦争は終了した、とオバマは述べ、さらにこれは「重要
な里程標」である、と述べた。この措置は方針転換同然である、と
いうのは、米国はイラク政府との間で、数千人の兵士の残留をめぐ
って、話し合いを続けていたからである。

     国内ニュース

州行政裁判所設置で合意

連邦各州は昨日、州行政裁判所の設置と、透明な情報保管機関設立
に向けた次の一歩に関して、最終的に合意した。各州首相が政府の
幹部と話し合った後、ケルンテン州首相ゲアハルト デルフラー
(ケルンテン州の自由党)がこれを確認した。さらに連邦亡命移住
局の設置にも合意した。




10月22日(土)

     国外ニュース

EU首脳会談 ギリシア政府は「歴史的決断」を要請

ギリシア首相パパンドレウは、EU首脳会談の前夜にあたる土曜日、
EUに対して緊迫感に満ちた訴えを行なった。彼は、「ヨーロッパの
存続」を確実にするために、「歴史的な決断」を下すように求め
た。その際重要なのは、きわめて大きな打撃を受けているギリシア
だけではない、とも語った。EU委員会議長バローゾは、目的に関し
て楽観的な姿勢を示した。彼は、解決は手が届く範囲にあり、国家
のすべての指導者が、最高責任者であってほしい、と述べた。一方
どのような解決が可能かについて、初めて詳細を発表した。

     国内ニュース

ロシアのスパイが逮捕 オーストリアの旅券をめぐる謎

ドイツでロシアのスパイと見られる夫婦が逮捕された。この夫婦は
冷戦時代と全く同じように、暗号化した文書を無線機でモスクワに
送っていた、とのことである。彼らは2通の正式に発行されたと見
られるオーストリアの旅券が見つかったが、その中では2人の誕生
した国に関して誤った情報が記載されていた。内務省は、少なくと
も今のところ、説明ができる状態にはない。この夫婦は伝説上のロ
シアのスパイ、アンナ チャップマンを知っていた、とのことであ
る。




10月23日(日)

     国外ニュース

カッザーフィーの死から3日 リビア「解放」が正式に発表

数ヶ月に渡る内戦の末、元権力者カッザーフィーが暴力による死を
遂げてから3日、国民移行評議会は日曜日に、リビアの「解放」を
正式に発表した。数万人がベンガジの中心部での式典に集まった。
多くの人が路上で踊り、旗を打ち振っている姿が、テレヴィで見ら
れた。カッザーフィーの遺体をめぐる対立は、式典を前にようやく
譲歩が行なわれた。リビアにまだ潜伏しているカッザーフィーの最
後の息子サイフ アル・イスラームは、音声による親書を発表し、
自分が生きていることを示した。

     国内ニュース

経済研究所はガソリン税の引き上げを求める

オーストリア経済研究所所長アイギンガーは、きわめて異議の多い
提案を行なって、人々の関心を読んでいる。財産にはより高い税金
を課すべきであり、それは金融資産に限らず、不動産も同じであ
る、とアイギンガーは日曜日のテレヴィ番組で述べた。その他彼
は、タバコとガソリンにも増税することに賛成した。ガソリン税は
1年で6%上げるべきであり、それと引き換えに、労働分野の負担を
軽減すべきである、と主張した。自由党と未来同盟は、これは中間
層と自動車運転手に対する攻撃である、と見ている。




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