10月24日〜30日のドイツのニュース



10月24日(月)

連邦議会はオイロ救済に関して改めて採決

連邦政府は水曜日のEU首脳会談に受けて、全連邦議会の委託を取り付けた。各
党と各会派の首脳が首相アンゲラ メルケルと会談を行なった後の発表によれ
ば、全議員が水曜日、ブリュッセルでの首脳会談を数時間前に、オイロ救済の
傘EFSF拡大に関して、改めて投票を行なう。以前の計画では、予算委員会だけ
が投票を行なう予定であった。野党各党は、政府の方針転換を歓迎した。ただ
し社会民主党、緑の党、左翼党は、この投票でどのような行動を取るか決めて
いない。
水曜日のEU首脳会談の第2回会合では、オイロ救済基金拡大に関して、最終的な
決断が下されることになっている。連邦政府の発表によれば、オイロ使用国の
政府は、救済基金のいわゆるてこ入れについて、2つの異なる案について話し合
いを行なっている。オイロ救済の傘が民間の投資家に対して、国債購入の際の
危険の一部を引き受ける、という保証する解決法と、公的および国家資金をオ
イロ地域外部の国家からも、一時的に投入するという提案である。

米国はシリア大使を安全面の理由から退去させる

米国はシリア大使を呼び戻した。ワシントンの外務省は、大使フォ
ードの安全が、深刻な危険にさらされていた、彼は既に金曜日に米
国に帰国した、大使が再びダマスカスに戻る時期は未定である、と
発表した。シリア政府がフォードに対する扇動運動を起こした、と
米国政府は非難した。彼は1月に就任したばかりで、大統領アサド
の政権に対する抗議活動を支持していた。そこで彼は7月初めに、
抗議活動の拠点ハマと後には同じく野党の拠点デラーを訪問した。
フォードのこの行動は、西側の外交官の首都ダマスカス外部への旅
行の禁止を無視したものであった。アサドの支持者はその後、数回
に渡ってダマスカスの米国大使館を襲撃していた。

リビア移行評議会はカッザーフィーの死を検証させる

リビア移行評議会は、元権力者カッザーフィーの死の状況を検討す
るように、と指示した。諸外国からのこれを求める声に応えて、調
査委員会を設置する、と移行評議会議長ジャリルがベンガジで発表
した。カッザーフィーは木曜日に、生まれ故郷のシルテが制圧され
た際に死亡していた。彼が銃撃戦で死亡したのか、それとも意図的
に殺害されたのかは不明のままである。その後国連を中心として、
カッザーフィーの死の状況の調査を求めていた。一方シルテでは人
権組織「人権監視団」の隊員が、53人の遺体を発見した。そのうち
の何人かは、後ろ手に縛られていた、とのことである。そのうち数
人は、カッザーフィー支持者である、と地元の住民の手助けを借り
て特定された。「人権監視団」は、移行評議会に対して速やかに大
量処刑と見られるこの事件の解明に、速やかに取り組み、責任者を
裁判にかけるように要請した。

チュニジア選挙では穏健派のイスラーム教徒が勝利の模様

チュニジアでは、権力者ベン アリが失脚してから初めての自由選
挙が行なわれ、穏健派イスラーム教徒が明確な勝利を収めた模様で
ある。予想によれば、アンナフダ党は日曜日の選挙で、最大の得票
を獲得した。集計を終えた投票所の票は、全体の3割ないし5割であ
る、と党幹部は述べた。社会民主党PDPの広報は、この傾向を確認
した。暫定選挙結果は、火曜日に出される予定である。ベン アリ
が失脚してから9ヶ月、およそ7百万人が、憲法を制定する集会の
217議席を決める選挙の投票権を持っていた。この議員は、新移行
大統領を指名し、新たな憲法を作るだけでなく、国会議員および大
統領選挙の準備をすることになっている。投票率は9割を超えた。




10月25日(火)

国防軍の30の拠点が間もなく廃止との報道

「ビルト」紙の報道によれば、国防大臣トーマス デ メズィエールは、4百ほ
どある国防軍の拠点のうち30箇所を閉鎖する方針である。その他に、軍改革の
ために兵営箇所58が縮小される、と同紙は報じている。撤兵の財源には、連邦
と各州が資金を出す。今回の拠点に関する決定は、兵役義務の廃止と、兵の規
模を25万人から18万5千人に削減した後、最も重要な国防軍改革の方針転換の
うち、最後のものである。国防軍が重要な経済の原動力であるため、この決定
は市町村でも、緊迫感を持って見守られている。キリスト教民主同盟所属のデ
 メズィエールは明日水曜日に、4百ある兵営などの軍事施設のうち、どれを残
すのか、発表する方針である。

連邦議会はオイロ危機基金拡大のための条件を提示

連邦議会は、危機にさらされている通貨オイロ救済基金に活力を増
やすという、オイロ使用国の計画を、おそらく賛成多数で支持する
と見られている。与党キリスト教民主、社会同盟と自由民主党は、
野党社会民主党と緑の党との間で、連邦議会が明日水曜日に可決を
する共通の文言に合意した。今までは4千4百億オイロの危機対策基
金を拡大する危険をはらんだ計画に賛成するのと引き換えに、各会
派は一致して、金融取引に対して、ヨーロッパ全体で課税を行なう
ことを要求している。さらに彼らは、ヨーロッパ中央銀行が、反対
意見もある危機にあるオイロ使用国からの国債購入を中止すること
も求めた。首相メルケルは、数日後に開かれる2回目の危機首脳会
談で、これを求めることになる。EU加盟各国の首脳は、オイロ救済
の傘を財政技術上、どのようにすれば数倍に拡大することができる
かなど、詳細について決定を下す。

オイロ危機に関する首脳会談を前に高まる緊張感

オイロ危機に関する特別首脳会談を翌日に控え、ヨーロッパでは負
債の危機解決の道が、全力を挙げて探られている。イタリア連立政
権は、明日水曜日にブリュッセルで開かれる首脳会談までに、信頼
できる支出削減計画を呈示するように、との強い圧力にさらされて
いる。EU加盟各国の見方によれば、高額の負債を抱え、ヨーロッパ
で3番目の経済大国であるイタリアが、改革を進められるとの信頼
が得られていない点が、オイロ使用地域への疑問が続いている主な
原因である。イタリア首相ベルルスコーニは緊急閣議の後、国家の
負債を解消する計画と、連立政府を維持するために奮闘している。
フランス首相フィヨンは、首脳会談が失敗すれば、ヨーロッパは今
まで経験したことがな次元の危機に陥る、との懸念を表明した。

トルコ東部の地震で432人が死亡

トルコ東部での巨大地震から2日、死者の数は少なくとも432人に増
えた。危機対策本部の発表によれば、2千2百以上の建物が倒壊し、
今までの予想をはるかに上回る家屋が壊れた。救助隊は今なお、生
き埋めになった人を捜索している。地震から47時間後、エルシスで
1人の赤ん坊が、母親が救出されてから数時間後に、家の瓦礫の中
から救出された。数千人の住民は、多くの余震が起きているため、
昨夜もまた屋外で過ごしたが、気温は零度になった。現在はさらに
雪が降る、との予想が出ている。




10月26日(水)

EU首脳会談は資本増強を銀行に義務づける

負債の危機との戦いの中で、ヨーロッパは国内の大銀行に対して、危機対策を
とるように命じ、負債削減計画の成果がギリシアに優位になるように、銀行に
武装させる。ブリュッセルでの危機首脳会談では、EU加盟各国の首脳は、主要
な禁輸機関がそれぞれの資本を増強しなければならない、との決定を下した。
ヨーロパの最重要銀行は、いわゆる「中核的自己資本の割合」を9%にまで増や
すために、来年半ばまでの時間的猶予を得る。所有者による資本注入や民間部
門の投資家による資本増強が行なえる。これがうまく行かなければ、各国政府
そして最後の可能性としてはオイロ救済基金EFSFが、資本注入を行ない急場を
しのぐことになる。加盟27カ国の通常のEU首脳会談が終わった後の夕刻、オイ
ロ使用国17カ国の首脳が、救済基金の強化およびギリシアの負債をさらなる借
金で返す金額に着いての協議を行なった。
ブリュッセルでの交渉に向けて、ドイツ首相アンゲラ メルケルは水曜日に、
連邦議会の支援を取り付けていた。キリスト教民主、社会同盟、自由民主党、
社会民主党、緑の党の会派を越えた決議案に、596人の国会議員濃飛503人が
賛成した。

ギリシアの改革の努力を賞賛

ギリシアは支出削減と改革計画を実施する際に、今後はより厳しい
監視を受けることになる。ブリュッセルでの首脳会談の最終声明案
には、EU委員会とオイロ使用国は、ギリシアに監視団を追加派遣
し、この監視団はギリシアを監視する際にはいわゆる三極を支援
し、ギリシアが救済策の枠組みの中で、自らの義務をどの程度果た
しているか検討する、と記されている。EUの危機管理官の改革の意
向に従っている、としてギリシア政府は今は賞賛を得ている。危機
対策班の長ライヒェンバッハはアテネで、ギリシア政府は、成果を
上げるため十分な用意をしているが、膨らんだ行政と非効率的な司
法制度の改革が、相変わらず緊急に必要であって、さらに健康保険
の費用も抑えなければならない、と述べた。

ベルルスコーニは首脳会談で醜態をさらさずにすむ

イタリア政府はEUに、経済改革と新たな支出削減を約束した。ブリ
ュッセルでのEU首脳会談の参加者に当てた書簡の中で、これに関す
る計画を11月中旬までに取る、と予告した。計画の声明には、労働
市場と年金制度の改革、民営化、行政の簡素化が含まれている。イ
タリア首相ベルルスコーニはこの提案により、最後の瞬間で政権の
危機を回避し、EU首脳会談で醜態をさらさずにすんだ。オイロ使用
各国は、負債の危機を押さえ込むための計画全体を軌道に乗せるた
めに、イタリア政府が行動する意志を示すことを条件としていた。
その前提としてベルルスコーニは、右派大衆迎合的な連立与党北部
同盟の党首ボッシと合意することが必要であった。イタリアはオイ
ロ使用地域の最重要問題国と目されてるが、それはかなり大きな負
債の山を抱えており、ギリシアやポルトガルなどの国々よりもはる
かに大きな国だからである。イタリアの発券銀行総裁を退任し、次
期ヨーロッパ中央銀行総裁に就任するドラギは、「国内、国際、政
治、経済すべての局面で」現在は「劇的そして混乱した情勢」であ
ると述べた。

デ メズィエールは国防軍の拠点の閉鎖を擁護

国防相デ メズィエール(キリスト教民主同盟)は、国防軍の拠点
を抜本的に削減することで、ドイツ軍の改革を前進させる方針であ
る。彼がベルリンで発表したところによれば、国内におよそ4百あ
る軍の拠点のうち、31箇所を完全に閉鎖する。さらにいくつかは大
きく縮小する。部隊を切り尽くすことになる、との非難を彼は退
け、国防軍はその拠点があるから存在しているのではなく、「十分
にしかし節約して」任務を果たさなければならない、と述べた。拠
点の閉鎖に関する彼の決定は、兵役義務廃止後としては、最後の重
要な方針転換である。ドイツ兵の数はもとの25万人から、最大に
18万5千人になり、この中には自由意志で兵役についている1万
5千人も含まれている。




10月27日(木)

パパンドレウは負債の減免を受け「新時代」到来と見る

オイロ危機に関するEU首脳会談の決定は、ギリシアでは様々な反応を呼び起こ
した。首相ヨルゴス パパンドレウは、ギリシアに対する負債減免計画を視野
に入れて、これは「新時代」の始まりである、と述べた。政府公報エリアス 
モシアロスは、ようやく国家財政に秩序をもたらす可能性が生まれた、と発表
した。ギリシアの株式市場でも前向きの反応が出た。株価は約5%の上昇となっ
た。一方住民の多くの中では、諸外国からの支援を受ける条件とされた新たな
支出削減策に対して、不安が増している。国家公務員の解雇、増税、年金削減
などが予定されている。二大労働組合連合は、さらに抗議活動を行う、と予告
した。過去数週間、数十万人が路上に出て、抗議を繰り返していた。オイロ使
用各国の首脳は、木曜日午前中に、ギリシアに対して、負債の5割を減免で合意
していた。その他オイロ救済の傘の財源が、1兆オイロのてこ入れの制度へと拡
大されることになっている。

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オイロに関する決定におおむね肯定的な反応

負債の危機を克服するためのEU首脳会談の結果を、ドイツの連立与
党と野党は、おおむね安堵して受け止めた。社会民主党と緑の党
は、各国首脳による決定を歓迎したが、さらなる手段を講じるよう
に要請した。社会民主党党首ガブリエルの見方によれば、ブリュッ
セルでの会議では、重要な前進が見られたが、さらなる危機を回避
するために、銀行分野の規則を作るように、と促した。緑の党党首
エツデミルによれば、ギリシアはさらなる支援を必要としており、
負債の減免だけでは不十分で、ギリシアが再び生産的にならなけれ
ばならない、と述べた。自由民主党党首レースラーは、ヨーロッパ
の問題を短い期間で解決するために、よい土台ができた、と述べ
た。一方左翼党からは批判が出た。同党首エルンストは、EU首脳会
談での決定は、銀行にだけ有利なものである、と見ている。

NATOのリビア派遣は間もなく終了

NATOのリビア派遣は、今月末にも終了する。ニュー ヨークの国
連安全保障理事会は、3月に発表された北アフリカの同国上空の飛
行禁止は、10月31日に終了する、との決議を全会一致で採択し
た。これにより、長期にわたって権力を握ってきたアル・カッザー
フィー失脚に貢献した軍事活動も終了する。リビア国民移行評議会
が、NATOのリビアでの活動延長を求めていたことを受け、過去数
日これついて、議論が行なわれていた。リビア移行政権の長ジブリ
ルは、木曜日にベルリンでドイツ外相ヴェスターヴェレと会談を行
った。この際ヴェスターヴェレは、リビアの政治が新たな出発を切
るのを、ドイツが支援する、と約束していた。

トルコの地震で瓦礫の中からさらに2人の生存者が救出

トルコ東部での大地震から4日、再び生存者が掘り出された。木曜
日には救援隊が、18歳と19歳の男性を瓦礫の中から救出した。た
だし生存者をいつけられる希望はますます少なくなっている。発見
された死者の数は、この間に530人に増加した。国外からは次第に
救援物資が届いている。それにもかかわらず、地震により家を失っ
た生存者の大生は、今なおテントの到着を待っている。また気象状
況も悪化している。被災したヴァン州では、雪が降り始めた。ドイ
ツ赤十字は金曜日に、家族向けのテント、毛布、暖房器具をこの地
域に空輸する方針である。




10月28日(金)

NATOはリビア派兵の終了を議決

NATO評議会は、予想通り、今月末でのリビア派兵の終了を議決した。NATO事務
長アナス フォー ラスムセンが、ブリュッセルでこれを発表した。この際彼
は「統一保護者」作戦を、NATOの歴史上最も成功を収めた作戦の一つ、と評
価した。NATO評議会は今回の議決で、10月31日に派兵の期限を終了する、
との既に出された決定を確認した。以前には、リビア国民移行評議会の要請を
受け、少なくとも1ヶ月間の派兵延長も議題に上っていた。既に木曜日には国
連安全保障理事会は、北アフリカの同国上空の飛行禁止措置が解除されてい
た。派兵が終了しても、リビア政府の要望があれば、民主化への移行でリビア
を支援する用意がある、とNATOは発表した。

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シリアのデモ隊はNATOの支援を要請

シリアの抗議活動は、リビア派兵に倣ってNATOの支援を望んでい
る、と明らかにした。全土で数千人の反体制派が、民間人保護のた
めに、飛行禁止区域の設定を求め、デモを行なった。人々はリビア
の元独裁者アル・カッザーフィーの死により、このように要請する
勇気を得た、と感じている、と野党の代表は発表した。シリア政府
軍は、集会の参加者に向けて再び発砲し、野党勢力の本拠地ハマと
ホムスを中心に、少なくとも30人が死亡した。大統領アル・アサド
政権に体する抗議活動が始まってから、既に3千人以上のデモ隊が
銃殺された、との集計もある。

EUはチュニジアのイスラーム教徒に選挙での勝利を祝う言葉

EU外務委員アシュトンは、チュニジアのイスラーム教徒政党アンナ
フダ党に対して、選挙で勝利を収めたことを祝う言葉を述べた。ま
た彼女は、同国が民主化へ向けた道を歩むのを支援すると約束し、
EUは新憲法を制定する集会について、密接な協力をするつもりであ
る、と強調した。公式の最終結果によれば、日曜日に行なわれた選
挙で、アンナフダ党が議会の217議席のうち90議席を獲得した。第
2党には世俗派の「共和国会議」が30議席で、左派のエタカトル党
の21議席を上回った。アンナフダ党は原理主義であると非難し、女
性の権利と少数派の自由を制限するんではないか、と懸念する批判
的な人もいる。同党はこの批判を退けた。チュニジアの選挙結果
は、いわゆるアラブの春の国々の政治世論を示すもの、と見られて
いる。

イスラーム教徒と見られるものがサラエヴォの米国大使館を襲撃

イスラーム教徒と見られる男が、ボスニアの首都サラエヴォの米国
大使館を襲撃した。報道によれば、この男はカラシニコフ銃で、建
物に向けて数発打ち込み、警官2人が負傷した。その後彼は治安部
隊に殺害された、とのことである。犯人はセルビア出身の23歳で、
急進派イスラーム教徒の組織に属している。この事件の背景はまだ
不明である。




10月29日(土)

カブールで自殺攻撃 米兵13人が死亡

NATOの車団に対する自殺攻撃が行なわれ、アフガニスタンの首都カブールで、
国際保護部隊の米兵13人が死亡した。アフガニスタンの公式の発表によれば、
犯人は子ども2人を含む民間人3人と警官1人も殺害した。自殺攻撃犯は爆弾を積
んだ車で車列に突っ込んだ、とNATO広報は発表した。急進派イスラーム教徒の
タリバーンが、この凶行を行なった、と発表した。その広報サビウラー ムジ
ャヒドは、この攻撃は米国の兵養成の教官を狙ったものだった、と述べた。こ
の攻撃は、今までカブールでNATOの兵士を狙った攻撃の中で最も大きな被害を
出したものであった。
アフガニスタン南部では、国際保護部隊に参加しているオーストラリア兵3人が、
アフガニスタン軍の制服を着た男に射殺された。
この攻撃と同じ頃、カブールではアフガニスタン政府の代表と、NATO加盟国が、
間もなくアフガニスタン人が自ら治安を担当することになる地域について、協
議を行なっていた。すでに7つの州では7月に治安の責任が移譲されていた。

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シリア軍はホムスをを再び砲撃

アラブ連盟によれば、国連も再び問題のシリア大統領アル・アサド
に対して、民間人に対する暴力を中止するように要請した。また国
連事務総長潘は、政治犯と政府を批判する抗議行動のために逮捕さ
れた人々の釈放も求めた、と広報ネシルキーは述べた。それにもか
かわらずシリア兵は、再び野党の拠点ホムスを砲撃した。アサド軍
と離反した兵士が、激しい戦闘を行なった。人権活動家は、20人以
上の死者が出た、と伝えている。野党によれば、前日にはデモの最
中に少なくとも40人が射殺された。数千人のシリア人は、ハマとホ
ムスで金曜日の祈祷の後、路上に繰り出し、リビアに倣って民間人
保護のために、飛行禁止空域を設置するように求めていた。

パレスチナ軍人5人がガザでイスラエルの攻撃を受けて死亡

ガザ帯状地帯南部のパレスチナ戦闘員の訓練施設を、イスラエルが
空爆し、5人の急進派の要人を殺害した。「イスラーム聖戦」は、
犠牲者の中には、司令官と弾薬の専門家4人が含まれており、彼ら
は爆弾とミサイルの製造を担当していた、と発表した。イスラエル
軍広報は、この組織は数発のミサイルの発射を準備しており、殺害
されたのは、水曜日のイスラエルミサイル攻撃を行なった者たちで
あった、と述べた。

連邦政府はトルコ系移民の業績を評価

連邦政府は、トルコ政府との間で結んだ人材募集協定署名50周年を
記念して、トルコ系移民の業績を評価した。彼らはドイツの繁栄に
貢献し、ドイツの一部となった、と首相メルケルは毎週行なわれる
映像での演説の中で述べた。ドイツ語の習得が社会へのとけ込みに
とって重要である、と彼女は改めて強調した。外相ヴェスターヴェ
レも「ヒュリエット」紙への寄稿の中で、トルコに根を持つ数百万
人が、この協定を結んでから、ドイツの一部となった、と述べた。
今度の水曜日には、ベルリンではドイツ・トルコ間の協定の記念日
が祝われる。トルコ首相エルドアンがこれに出席する予定である。




10月30日(日)

イスラエルとパレスチナ人の間の暴力で10人が死亡

イスラエルとパレスチナ人の間で、新たな暴力行為が勃発し、10人が死亡した。
急進派パレスチナ人組織「イスラーム教ジハード」の活動家9人が、イスラエル
によるガザ帯状地帯空爆で死亡した。この攻撃は、ミサイルを発射しようとし
たパレスチナ人に向けたものである、とイスラエルは述べている。イスラエル
のアシュケロンでは土曜日に、民間人1人がミサイルで死亡した。土曜日夜に
は、武装したパレスチナ人が、イスラエルに対するミサイル攻撃を続行した。
多くのイスラエルの学校は日曜日には閉鎖された。両者の報道によれば、エジ
プトが停戦に向けた努力を行ない、仲裁を行なっている。

     その他のニュース

アサドは西側に干渉しないようにと警告

シリア大統領アル・アサドは、西側が国内に干渉しないように、と
警告した。そのような対応はこの地域全体を再び燃やす地震を生む
かもしれない、とアサドは英国の新聞「サンデイ テレグラフ」に
述べた。介入を行なえば「もう一つのアフガニスタン」を生むとい
う結果になるだろう、共語った。このところの反アサドの大規模抗
議活動では、リビアでと同様の飛行禁止空域の設置を求める声が強
くなった。活動家の報告によれば、脱走した兵士との衝突で土曜日
には、少なくとも20人が死亡していた。また治安部隊が民間人21人
を殺害した、とされている。アラブ連盟事務長アル・アラビは、シ
リアは今までアラブ諸国からの圧力に応えてはいない、と述べた。

内務省はアフガニスタンでの警察代表部の盗聴はなかったと発表

パキスタン秘密情報部ISIがアフガニスタンにいるドイツ警察代表
部を盗聴し、軍への出撃命令すら手に入れていたとの報道が行なわ
れたが、連邦内務省はこれを否定した。たしかに10月にはこれに関
する噂があったが、情報漏洩があったことを示すものはない、と内
務省公報はベルリンで発表した。「ビルト紙日曜版」は、治安筋の
情報として、パキスタン秘密情報部は私的な電話、内務省への報
告、軍への出撃命令、連邦警察の名簿が盗み読みされた可能性があ
る、と報じていた。秘密情報部は急進派イスラーム教徒タリバーン
とのつながりがある、と言われている。

ブルガリア大統領選挙でプレヴネリエフが勝利との予想

ブルガリア大統領選挙の決選投票では、最初の得票予想によれば、
市民階層が支持する政府の候補者プレヴネリフが、予想通り勝利し
た模様である。有権者の調査によれば、右派の与党GERBが票の55%
から56%を獲得した。社会党のヨーロッパ議会議員で、元外務大臣
のカルフィンは、44%ないし45%の支持であった。今回の投票は、
2009年以降首相を務め、党友であるプレヴネリフを支持するボリソ
フの政権に対する支持の調査と見なされていた。第2回の投票で
も、票の売買と操作が行なわれていたと見られる証拠がある。有権
者に金を渡すところを見られた容疑者数人を、警察が逮捕した。




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