10月24日〜30日のオーストリアのニュース



10月24日(月)

     国外ニュース

リビア解放 新たな出発に向けた障害

リビアは日曜日から、正式に自由である。しかし新たな出発を切る
のは困難である。多くの障害を取り去らなければならない。反カッ
ザーフィーの民兵は、長年に渡る権力者にたいする憎しみだけでま
とまっており、彼らに武装を放棄させ、民主的な過程へ組み込まれ
なければならない。そのため軍と警察は、組織替えの必要がある。
これがうまく行かなければ、内戦に陥り、部族同士の私闘が再燃す
る危険がある、と専門家は警告している。またカッザーフィー支持
派も、相変わらず危険である。

     国内ニュース

郵便局職員はストライキ許可を勝ち取る

オーストリア郵便は、ストライキを間もなく起こす。火曜日には郵
便労働組合は、オーストリア労働組合連合から、ストライキを起こ
す許可を取り付けた。郵便の長ゲオルグ ペルツルとの間で合意に
至らなければ、来週にも対抗措置をとり、ストライキを起こす可能
性もある。「私たちは後ずさりすることはない」と郵便労働組合議
長ヘルムート ケスティンガーは述べた。




10月25日(火)

     国外ニュース

カッザーフィーの息子の逃亡阻止は困難

サイフ アル・イスラーム アル・カッザーフィーが、最後にNATO
に対して侮辱の言葉で発言を求める前に、彼は既に死亡あるいは逮
捕されていたと発表された。ただしリビア移行政府によれば、彼は
サハラに潜伏しており、国境を越えてアルジェリアないしはニジェ
ールへの逃亡を計画している可能性が高いが、彼はそれに既に成功
はしていない。彼の父親である長期間権力の座にあったカッザーフ
ィーは、火曜日朝に埋葬されたが、サイフ アル・イスラームを早
期に見つける可能性はあるが、それはかなり困難である。

     国内ニュース

本過程学校は廃止 新型中等学校の導入計画が固まる

政府は火曜日の閣議で、新型中等学校拡大を決定した。2015/6年度
までに、すべての本課程学校は、新型中等学校に置き換えられる、
と首相ファイマン(社会民主党)と副首相シュピンデレガー(国民
党)は発表した。完全な拡大は2018/9年度までに達成する。連立政
府の首脳は6千8百万オイロのこの解決を、「大規模な改革」と教育
改革の「重大な一歩」である、と自賛した。ただし社会民主党は、
総合学校を開校するとの要求を取り下げるつもりはない。




10月26日(水)

     国外ニュース

オイロ首脳会談で救済の傘は1兆オイロに増強

オイロ安定の傘EFSFは、資金を今後は倍増させて、1兆オイロに
まで増額する可能性があるもようである。オイロ使用17カ国の首
脳は、水曜夜にブリュッセルでこれに合意した、と外交官は述べ
た。現在EFSFは4千4百億の信用を供与できる。これを増額するこ
とは、いわゆるてこ入れと共に機能するが、特に倒産の危機に瀕し
ている国々で損失を出す危険が高めるものでもある。

     国内ニュース

国民の祝日でフィッシャーはヨーロッパとの連帯を訴える

恒例となった国民の祝日のテレヴィ演説で、連邦大統領フィッシャ
ーは、ヨーロッパという共通の計画を支持するように訴えた。彼
は、問題は解決可能である、と自信をのぞかせ、ただしそのための
条件として、早急に全力を挙げて先を見通した行動をとることが必
要だ、と述べた。オーストリアの国内政治にたいしても、彼は警告
の言葉を述べた。汚職調査委員会は、「お互いを侮辱し合う機関」
になって医舞うことは許されず、政治的および道徳的責任を目に見
えるようにするために、好機として利用しなければならない、とも
述べた。




10月27日(木)

     国外ニュース

カッザーフィーの死をめぐり暗殺者が法廷に立つべきとの意見も

リビア国民移行評議会では、長期にわたって権力を握ってきたカッ
ザーフィーが死亡することになった状況を、どのように扱うかで、
方針をめぐり対立がある模様である。一部は再調査を行なう方針で
ある。暗殺者は法廷に立つべきであると同評議会議長代理が述べ
た。これは間接的ながら、処刑が容認されていたと判断される。一
方他の幹部は、まずカッザーフィーが逮捕後至近距離から殺害され
たかどうか、まず確認すべきだ、と述べた。

     国内ニュース

年金問題では効果的な将来への準備をめぐり議論

ずっと以前からオーストリアの国営年金は死を宣告され、民間の年
金が大きく売り込まれてきた。2度の財政危機が発生したことを受
け、情勢が変化し、民間の年金は、もはや金の卵ではなくなってい
る、と労働者会議は計算をしている。将来のために十分な備えを持
つためには、勧められた個人年金は「間違った方策」であった、と
同会議は警告し、国営年金の枠組みの中で、自由意志でより高額の
個人年金に入るように勧告して言うr。保険会社は、国庫が空の時
代に政治的な議論をすべきでない、と警告し、合理的な協力をする
ように理解を求めた。




10月28日(金)

     国外ニュース

負債の危機 ノルウェイはオイロ使用国を支援しない方針

負債の危機との戦いで、オイロ使用国は救済の傘EFSFに体する投資
を世界各地から得ようとしている。中国、アラブ世界その他の国々
のようなオイロを支援する可能性がある国々は、十分に資金を持っ
てはいるが、支援の用意は並外れて大きいというわけではない。金
曜日にはノルウェイから拒絶の声が寄せられた。同国中央銀行総裁
オルセンは、特に石油輸入から得られる4千億オイロの国営年基金
基金は、そのためには使えない、と述べた。中国も控えめな態度を
取っており、救済に参加する見返りを求めている。

     国内ニュース

オイロ救済をめぐり国民評議会で激しい議論

国民評議会では金曜日に、未来同盟の提案で特別会議が開かれ、オ
イロ危機に関して激しい議論が行なわれた。未来同盟と自由党は、
政府を攻撃した。未来同盟党首ブーハーは、負債の減免は納税者に
も影響を与える、と述べた。両党の「驚くべき計画」は、社会民主
党と国民党だけでなく、緑の党からも激しく批判された。連邦首相
ファイマン(社会民主党)も、EU首脳会談で下された決定は、「す
べての問題に体する回答では全くあり得ない」と認めた。




10月29日(土)

     国外ニュース

不良債権処理銀行の清算に555億オイロ ドイツ蔵相は苦境に

巨額の計算の誤りで、ドイツ大蔵大臣ショイブレは苦境になってい
る。大蔵省は、国有化された不動産銀行ハイポ リアル エステイ
トの不良債権処理銀行に、誤って総額555億オイロを2重に記入した
ことを認めた。野党はこの誤りに激昂しており、これほどの金額を
見落とすとは「全く無責任」であって、政府の新しい標語は「10億
オイロはもはや重要ではない。我々は1兆オイロの計算を行なって
いる」である、と述べた。しかしこの誤りはより影響もある。誤り
を修正すれば、ドイツの負債の重荷は、急激に減少するからであ
る。

     国内ニュース

フェクターは警告「オーストリアの負債もきわめて巨額」

大蔵大臣フェクター(国民党)は、オーストリアは経済的には、き
わめてよい状況にある、と見ている。最初の措置は取られたが、負
債の危機はまだ解消していない、と彼女は土曜日のテレヴィのイン
タヴューで述べた。「オーストリアもあまりに多くの負債を抱えて
いる」と付け加え、オーストリアは宿題を片付けなければならな
い、と語った。さらにオーストリアの各銀行が抱えている危険性
が、東ヨーロッパに波及することもありうるので、オーストリアは
この危機のために、傘を広げなければならない、「そうすれば私た
ちは困難な状態に陥る可能性がある」と述べた。




10月30日(日)

     国外ニュース

人権組織はカッザーフィー支持者に対する報復行為を報告

「人権監視団」は、リビアの新たな権力者に対して、厳しい告発を
行なっている。反カッザーフィー民兵は、カッザーフィー支持者に
対する報復を行なっている、とこの人権擁護団体は報告している。
特にカッザーフィーの元拠点で、反乱勢力の町ミスラタに対する軍
事活動の出発地であったタワルガを中心に、私的制裁やその他の報
復行為が行なわれている、と目撃者の話をもとに伝えており、人々
が「テロで恐怖に陥っている」と述べた。

     国内ニュース

地方鉄道が散弾銃で銃撃される

警察は隣り合ったバイエルン州とザルツブルク州で、週末にローゼ
ンハイムとザルツブルク間を走る地方鉄道に対して、数発の弾丸を
発砲した狙撃者を探している。ザルツブルク中央駅でも、この武器
に関して痕跡が確認された。




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