12月19日〜25日のオーストリアのニュース



12月19日(月)

     国外ニュース

ヴァーツラフ ハヴェルの「最高傑作」

これは時間旅行に似ている。ヴァーツラフ ハヴェルの死で、ソ連
の1989年冬の「魅惑的な」革命の記憶が呼び覚まされた。英国の
歴史家ティモシー ガートン アッシュは、唯一の外国人として
「ビロード革命」が決定的な局面を迎えた日々を、(プラハの)ヴ
ァーツラフ広場、「幻灯」劇場、ハヴェルの行きつけの酒場で、彼
のすぐそばで経験した。彼にとって作家ハヴェルは、威光をかざす
ことなく、しかしこの時代の巨大なカリスマ性を駆使して、彼の
「最高傑作」を取りまとめた市民公開会議の転回点であり、中心で
あった。

     国内ニュース

支出削減とともに新たな税の導入が「不可避」

「望みたくはないが不可避である。」委員会議長フェルデラーは月
曜日に、現在行なわれている計画駐の支出削減策が、新たな税を含
めて立案するべきかどうかの議論に、このような言葉を使って言及
した。ただし「大規模な構造改革」がとりわけ必要である、とも述
べた。ただし各党が「それぞれの顧客を守るのであれば、二大政党
にできることは少ない」とフェルデラーは社会民主党と国民党の方
針を批判した。




12月20日(火)

     国外ニュース

離反兵士数十人が殺害 アサドは相変わらず対決姿勢

シリアの権力者アサドには、妥協の用意がある、と諸外国は見てい
る。ロシアの圧力を受けて、アサドは諸外国の監視団の入国を認め
た。しかしシリアでの彼の行動は、別の方向に進んでいることを示
している。彼は全力を挙げて、「自由シリア軍」に結集する離反兵
の数の増加に対抗している。活動家の話によれば、月曜日以降で、
軍基地から抜け出し、抵抗運動に参加することを求めた220人以上
の兵士が射殺された。

     国内ニュース

国債発行の制限で国民党は自由党と交渉する方針を変えず

国民党と自由党は、国の借金を押さえ込む条項を憲法に記載するこ
とについて、話し合いを続けている。国民党会派長カールハインツ
 コプフは、時湯桶の会派長ハインツ・クリスティアン シュトラ
ーヒェと、直接民主制を強化するために、共同での提案を練り上げ
る方針である。これは自由党が、国債発行を制限するのに賛成する
ための条件である。両党は、この詳細は次回の話し合いで取り上げ
られる、と述べた。コプフは共同提案を、(社会民主党を含めた)
「連立内部および超党派」で議論する方針である。




12月21日(水)

     国外ニュース

ロンドンの金融の中枢部が試練にたたされる

英国が金融市場の新たな規則作りに参加することを拒否してから、
同国の金融の中枢部は試練を受けている。その理由は、首相キャメ
ロンが率いる政権が、ロンドンの金融の拠点が中心的な意義を持っ
ていると指摘し続けても、ヨーロッパで最も多くの銀行が集まるロ
ンドンへの依存性がますます失われて行くことになると見られるか
らである。経済大臣ケイブルが先に、「制度の不安定の原因」につ
いて言及したものの、あまり性急な改革は行なわないように、との
警告も同時に出していた。

     国内ニュース

連邦住宅供給会社の書類事件 リヒテンシュタイン政府は窮地に

連邦住宅供給会社事件に関する書類が紛失した事件は、オーストリ
ア以外にも波及し、社会民主党が元蔵相グラサーを捜査のために拘
留するよう求めている所まで広がった。リヒテンシュタインでも、
弁護士が勝利の閲覧後に証拠書類を盗み取っただけでなく、偽造し
たとされており、政府は防戦一方である。報道によれば、問題にな
っているのは、国会議員である。木曜日には追加して政府の会合が
行われた。リヒテンシュタインの新聞は、司法は既に「国際的にさ
らし者になっている」と見ている。




12月22日(木)

     国外ニュース

フィンランドの翻訳の誤り ミサイル差し押さえをめぐる混乱

ドイツと韓国の間の武器の取引が、混乱と多くの問題を生んだ。こ
れは、当局が69基のペイトリオット型ミサイルを、花火の材料と申
告されていたとして、ドイツから韓国に運ぶ途中で差し押さえたフ
ィンランドだけの問題ではない。その後明らかになったのは、フィ
ンランドではおそらく誤訳が紛れ込んだため、「ロケット」推進装
置が花火となってしまったようだ、ということである。フィンラン
ドはその後も捜査を続けているが、それは武器の輸出のために商品
が第三国を経由することが起こらないためである。

     国内ニュース

連邦住宅供給会社の事件でリヒテンシュタインは法的支援を約束

連邦住宅供給会社BUWOG事件に関する書類がなくなった件で、リヒ
テンシュタイン政府は木曜日に、ますます強まる批判に応えた。緊
急会議の後で同国政府は、オーストリアに対する法的支援を「円滑
に」行なう、と約束した。先にはリヒテンシュタインの新聞も、司
法を攻撃しており、重要な証拠書類が同国ではどれほど簡単に消え
失せることがあるか、いぶかりながら報じた。この件で非難を受け
た検事が属する官庁は、これに関するすべての非難を「根拠がな
い」として退けた。




12月23日(金)

     国外ニュース

米国大統領のクリスマスの挨拶は政治的な対立を生む

米国大統領は、政治的議論を引き起こさずに、クリスマスカードの
一枚たりとも送ることはできない。今年はオバマ一家は大統領府の
お祭り用に飾り付けた部屋の様子が映ったカードを選んだ。暖炉の
日の前に愛犬の「ボー」も映っている。共和党の期待の星であった
ペイリンは激昂している。家族、自由、宗教などの伝統的な価値観
を象徴するものが映っていない、と言うのである。大統領からのク
リスマスの挨拶にこの種の批判が行なわれたのは、初めてではな
い。

     国内ニュース

リヒテンシュタインの書類紛失事件 グラサーの信託会社が移転

連邦住宅供給会社の捜査をめぐりリヒテンシュタインの証拠書類紛
失事件で、つじつまの合わない点がさらに浮上している。マルクス
&パートナー弁護士事務所の書類が、法廷へと戻された直後に、信
託会社フェルント社が、スイスのエフレティコンから移転して改称
した、とスイスの新聞が報じている。同社は現在、カナリア諸島の
沿岸へ移り「ソタヴェント」と言う名称になっている。信託会社
は、元大蔵大臣グラサーに対する捜査で、中心的な役割を演じるこ
とになる。




12月24日(土)

     国外ニュース

ロシア全土で大規模な抗議 数万人が路上へ

ロシアでは野党が土曜日に、全国各地でデモに動員を行ない、不正
があったとの非難の声がつきまとう国会議員選挙の疑惑の結果に抗
議した。気温が氷点下まで下がり、多くの雪が降る中、モスクワだ
けで数万人がデモに集まり、政府に不満をぶちまけた。彼らは、彼
らの見方によれば20年前にソ連が解体してから「もっとも汚れた国
会議員選挙」に抗議を行ない、選挙のやり直しを求めている。目撃
者の話によれば、散発的に逮捕が行なわれた。

     国内ニュース

ヨハネス ヘースタースが死去 108歳の誕生日の直後

役者にして芸人ヨハネス 「ヨーピー」 ヘースタースが死去し
た。12月初めに108歳になったばかりの彼は、土曜日にシュタル
ンベルクの病院で亡くなった。彼は活動する役者としては、世界で
最高齢と見なされていた。オランダ生まれの彼は誕生日の直前に、
脱力状態になり、バイエルン州の病院に入院して、手当を受けてい
た。コンサートは中止しなければならなかった。その後彼はあるイ
ンタヴューのなかで、少なくとも110歳にはなりたい、と述べてい
た。ヘースタースは90年間に渡り舞台に立った。




12月25日(日)

     国外ニュース

北極海で海難事故 救助隊がトロール漁船に到着

32人が乗り組んだロシアのトロール漁船「スパルタ」が難破した
が、安堵の息をついた。救助隊が日曜日に同船に到着した。この船
は12月16日に、北極海で氷山と衝突し、それ以来操縦不能になって
いた。乗組員は沈没しないように、ポンプを使って排水を行なって
いた。乗組員たちの健康状態は良い、とのことである。救助隊は、
できた穴を修理しようと努力している。

     国内ニュース

観光業従業員にとっての4つ星ホテル

観光業の従業員にとって、多くの宿泊所は時代遅れとなった。(ス
キー場のある)オーバータウエルンのホテル経営者の何人かは、こ
の点について確信している。彼らは過去数年、従業員に向けに大規
模な投資を行ない、熟練職員が離職しないですむように望んでい
る。




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