1月30日〜2月5日のオーストリアのニュース



1月30日(月)

     国外ニュース

EU加盟各国は財政管理官設置で合意 支出削減を支持

EU首脳会談は、多くの対立と激しい議論を行なった後、融和をして
月曜午後の話し合いを終了した。加盟25カ国は、国際条約の中で、
強力な支出削減と負債拡大に足止めをする措置の導入で合意した。
英国とこれは予想外にチェコも、同調しなかった。これに対して、
ポーランドとハンガリーは同じ船に乗り込んだので、彼らの賛成の
おかげで広い範囲の賛成が得られた。新たな救済の傘と雇用促進計
画も可決された。ドイツが求めたギリシアに対する「支出削減委員
会」設置をめぐる対立が、この首脳会談に暗い影が落ちた。

     国内ニュース

シュレッカー社倒産 オーストリアでも影響が懸念される

オーストリア シュレッカー社は、つい最近まで「きわめて採算に
あう」と評価されていた。しかし専門家たちは、ドイツ シュレッ
カー社の倒産が、オーストリアにある1千近くの店舗にどれほど大
きな影響を持つか、懸念を持ち始めている。少なくともドイツの同
社社長は月曜日に、海外での営業については交渉を行なう、とし
た。オーストリア シュレッカー社の先行きは不透明である。同社
の内部では、情勢は危機的である、と評価し、「この沈黙は前向き
に受け止めることはできない」と述べた。




1月31日(火)

     国外ニュース

経済恐慌でスペイン人1百万人が貧困層に

スペインに関する新たな調査の結果、現在財政面で苦境に立ってい
る同国の深刻な情勢が明らかになっている。百万人のスペイン人
が、経済恐慌が始まってから、貧困状態に陥った。国民のほぼ4分
の1にあたる約1千2百万人が、2008年の恐慌が始まってから、経
済的には深刻な状態にある。一方政府は労働市場改革を決定したた
め、全面ストライキが起こると予想している。国民にはさらなる支
出削減が迫っている。

     国内ニュース

シュトラーヒェは自分のユダヤ人発言は誤解されていると弁明

学生組合(ブルシェンシャフト)の舞踏会の参加者とナチ時代に迫
害されたユダヤ人を比較したことで、自由党党首のシュトラーヒェ
は、騒動を引き起こした。シュトラーヒェはこの比較をするつもり
は全くなかった、と少なくとも間接的には、火曜日午後のテレヴィ
番組で主張した。彼は議論の中で、「全体主義的な群集心理状況」
が、ナチ時代と同じように生まれて来る様子を説明したかっただけ
だ、そうしようと思ったのは、多くの舞踏会参加者が、王宮前のデ
モ隊を目にして「死の恐怖」を感じたからだ、と述べた。自分の発
言は「全く曲解された」と繰り返した。




2月1日(水)

     国外ニュース

「象は芝刈り機」とのオーストラリアの発想

オーストラリアにとって、国内固有でない動物および植物の種類
は、きわめて特異な問題である。オーストラリアにはもともと大食
漢の動物はおらず、食物連鎖にも適応していないので、これらは孤
立した大陸オーストリアでは「侵略種」として、容易に「苦労の
種」となる。例えば輸入された熱帯産の(イネ科の植物)バルトグ
ラス供給過剰は、その一つに過ぎない。あるオーストラリアの環境
生物学者は、これと一風変わったやり方で戦うつもりである。象と
サイを「風景の手入れ係」として使うというのである。

     国内ニュース

「酒類と百科事典を購入」 ゴルバッハの秘書への金は謎のまま

あわせて26万8千8百オイロが元経済基盤大臣ゴルバッハ(当時自由
党、未来同盟に所属)の元女性秘書クレル・マイアーに対して、支
払われたとの噂が、現在行なわれている国務に近い分野での汚職容
疑の調査委員会では、相変わらず憶測を生んでいる。この資金は主
として「酒類、列車の切符、百科事典」の為に支出された、とのこ
とである。ゴルバッハは水曜日に、この資金の出所と「何に対する
報酬」であったのかについて、自ら解答する責任があった。クレル
・マイアーが今後、調査委員会に召還されることで、解明が期待さ
れる。




2月2日(木)

     国外ニュース

エジプトのサッカー暴動 軍事評議会に対する新たな抗議

エジプトのサッカーティーム アハリとマスリの試合の後の暴動
は、木曜日にさらなる抗議活動を生んだ。サッカー協会の数人の幹
部とポルト サイードの治安の責任者が解任された。しかしこれを
不十分だと思う人が多い。彼らは政治的な背景がある、と考えてい
る。数千人がカイロで路上に出て、軍事評議会に抗議活動を行なっ
た。警察は催涙ガスを使用し、数百人が負傷した。

     国内ニュース

極端な天気 体感温度はさらに凍てつく低さに

シベリアの寒気が、オーストリアをほぼ覆っている。予想によれ
ば、気温は今後数日間さらに下がる。体感温度は凍てつく寒さであ
る。わずかな風でも、客観的に測定される気温をさらに下げる。専
門家が算出した体感温度によれば、時速10キロの微風が0度のとき
吹くと、感じられる温度は零下3度に下がる。専門家はスキーをす
る時も注意をするように促している。微風の時でも、向かい風が体
感温度を下げるからである。




2月3日(金)

     国外ニュース

モスクワでは週末を前に抗議 20年間で最大のデモ

大統領選挙まで4週間、ロシアでは対立の兆しが生まれている。土
曜日にはモスクワだけで、数万人の反政府勢力と、政府支持派が、
それぞれおそらく過去20年で最大の抗議活動を行なう予定である。
抗議活動の週末は、プーチンが大統領に返り咲く計画の大統領選挙
の重要な意志表明と目されている。ただし次期大統領候補である彼
は、2004年の前回選挙の時よりも強い向かい風を感じている。

     国内ニュース

シュトラーヒェの発言を受け社民党は自由党支持者を切り崩す

自由党党首シュトラーヒェによる自由党員をユダヤ人になぞらえる
問題発言の挑発を、今度は社会民主党が自分のために利用する。社
会民主党は、「今まで自由党を支持していた人々」に支持を変える
ように呼びかけた。自由党は社会民主党を「偽善の震源地」と呼
び、元連邦首相グーセンバオアー(社会民主党)も、2004年に国
民評議会の会議で「迫害投票」を口にしていた、と指摘した。木曜
日に自由党所属のEU議員オーバーマイアは、「迫害投票」という言
葉を利用していたが、これは(連邦内務省の催しである)ウィーン
社団連合舞踏会に関して使われたものであった。




2月4日(土)

     国外ニュース

核施設爆破 テレヴィ広告にイランの人々が逆上

イスラエルのケーブル・テレヴィ放送の広告が、イランの人々を逆
上させている。この広告の中では、イスラエル秘密警察モサッドの
女性の服を着たスパイが、サムスン社製の薄型端末を使って、イラ
ンの原子炉を爆破している。この映像はイランを「野蛮」で、イス
ラエルを「強力」に描いている、とイランから違反の声が上がって
いる。サムスン社この広告とのつながりは一切ない、と直ちに否定
した。この広告は危険な時期に登場している。イランに対する軍事
攻撃が行なわれる、との観測が強まっている。

     国内ニュース

支出削減では年金受給者に「正しい金槌」の計画

副首相シュピンデレガー(国民党)は、支出削減策と並行して、年
金問題をうまく決着させた、と見ている。この分野に「正しい金
槌」をふるう計画である、と「エスターライヒ」紙に書いた。彼は
「クリール」紙の中で、早期年金受給者の制度を廃止する、「不揃
いな年金」は減らして行き、すべての抜け穴を埋める、と述べた。
年金受給開始年齢は、2020年までには4年引き上げることになっ
ている。シュピンデレガーは支出削減交渉は、最終段階に来てい
る、と見ており、社会民主党の支持が必要なだけだ、とも語った。




2月5日(日)

     国外ニュース

危険な寒波 既にヨーロッパで3百人が死亡

長く続く寒波で、ヨーロッパでは既に3百人ほどの犠牲を出した。
最も大きな影響を受けているのはウクライナとポーランドで、あわ
せて180人以上が凍死した。凍死者の多くは家を失った人で、路上
で死亡した。ただし自宅で凍死する人が、ますます増えている。一
方イタリアでは、大規模な混乱が生じている。27年ぶりの豪雪が、
ローマの光津を麻痺させ、その他の地域では軍が救助活動を行わな
ければならなかった。

     国内ニュース

支出削減策をめぐる交渉 年金改革が連立両党を引き裂く

しばらく前には、支出削減策は成立したも同様に思われた。しかし
改革計画をめぐる粘り強い駆け引き派、最後の局面で、年金受給者
の問題が対立の可能性を大きくしている。副首相シュピンデレガー
(国民党)が、土曜日午後に、年金の計画に関して「広範な合意」
が成立した、と明言し、社会民主党に怒りを引き起こした。連邦首
相ファイマン(社会民主党)と社会福祉大臣フンツトルファー(社
会民主党)は、直ちにこの対策が成立したことを否定した。ミッテ
ルレーナー(国民党)は、その後日曜日に、シュピンデレガーの発
言の絵依拠を抑えるために出動し、社会民主党にも義務がある、と
述べた。




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