2月6日〜12日のドイツのニュース



2月 6日(月)

西側はアサドへの圧力を強める

シリアはますます流血の内戦に、深く入り込んでいる。国連決議が
失敗に終わった後、西側はアサド政権に対する圧力を強めている。
米国は最後まで残っていた外交官を引き上げる。

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ドイツはアサドの退陣を求める

連邦政府はシリアに対する態度を厳しいものとしている。国連安全
保障理事会の決議を失敗に終わらせる拒否権が行使されたことを受
け、連邦首相メルケルは、シリア大統領に対して、権力をあきらめ
るように求めている。

EU委員会はギリシア政府と根気よくつきあうよう求める

通例ではない厳しい言葉を使って、EU委員会の広報は、ギリシアの
各政党に、すべての支出削減および改革の義務を受け入れ、そして
実行するように求めている。

市民社会の力

ベルリンで緑の週間、カンヌでG20首脳会談、ダーバンで国連気候
会議が行なわれたが、非政府組織は世界中ですでに出陣体制にあ
る。市民社会が今日では、世界政治の一部である。





2月 7日(火)

ラヴロフ「アサドはシリアでの暴力を終結させる方針」

シリア部隊がホムス市への攻撃を続ける一方、ロシア外務大臣セル
ゲイ ラヴロフの発言によれば、国家元首バシャル アル・アサド
は、国内の暴力を終了させる、と約束した。アサドは、「どこかる
来るものであれ」暴力を終えるために努力をすると決意している、
とラヴロフはダマスカスでアサドと会談した後、ロシアの通信社に
述べた。さらにアサドは、アラブ連盟の監視団の活動の続行および
拡大に賛成した、ともラヴロフは語った。また彼によれば、アサド
はさらに憲法に関する国民投票のための予定表を発表する、と発表
した。
ロシアと中国は土曜日に国連安全保障理事会で、アラブ連盟の計画
を支援するための決議を、拒否権を行使して阻止し、世界各地で怒
りを呼び起こしていた。シリアでの暴力に対する抗議から、今週に
なって英国、米国、イタリア、フランスは、ダマスカスから大使を
引き上げていた。

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連邦政府はシリア大使を呼びつける

シリアのスパイと見られる2人が逮捕されたことを受け、連邦政府
は外務省にシリア大使を呼びつけた。ドイツ国内におけるシリア野
党に対して万一行動するとすれば、連邦政府はいかなる点でも受け
入れることはない、とシリア大使に明確に伝えた、と外相ヴェスタ
ーヴェレはベルリンで述べた。連邦検察はこれより前に、シリアの
スパイと見られる2名をベルリンで拘留していた。この2人に対して
は、数年前から計画的にドイツ国内のシリア反政府勢力を探ってい
た、との容疑が持たれている。治安筋の情報では、この2人は、間
接的に大使に雇われていたが、彼らの周囲の2人の男が問題であ
る。逮捕されたのは、ドイツとリベリアの国籍を持つ47歳の男と、
34歳のシリア人の男である。

ギリシアの支出削減策に反対して全面ストと大規模デモ

ギリシアは国家として倒産の現実的な危機があるにもかかわらず、
警察の発表によれば、アテネでは1万4千人が政府に支出削減策に抗
議を行った。そのほか、学校、官庁、銀行、病院、公共近距離交通
でストが行なわれた。ギリシアの債権国は、約束した総額1千3百億
オイロの支援金は、ギリシアの主要政党が支出削減策をとると約束
した場合にのみ支払う、と明言した。しかし政治家たちは、春に選
挙が行なわれるため、全く人気のない支出削減を実施することに抵
抗している。ギリシアに対する要求の中心は、最低賃金の引き下げ
と、休暇手当の廃止である。ギリシアが今後数日間で、EU、ヨーロ
ッパ中央銀行、国際通貨基金と合意しなければ、手に負えない国家
としての破産が、ほぼ回避できなくなる。

緑の党と社会民主党はメルケルのサルコジ支持を批判

ドイツの野党は、連邦首相メルケルが、フランス大統領サルコジを
選挙戦で支援し続けていることを批判した。緑の党の連邦議会での
会派長トリティンは、キリスト教民主同盟同種のメルケルは、「絶
体絶命の窮地に」立っているサルコジのために全力を挙げて、独仏
関係を壊しており、ドイツとフランスの政府の会合が、保守派政治
家相互の選挙協力のために、本来の目的を離れて使われているのは
容認できない、と述べた。社会民主党は同様に、メルケルがサルコ
ジの選挙活動に参加したことを批判した。また社会民主党党首代理
クラフトは、同党が対抗してフランス社会党の候補者オランドを支
援する、とも予告した。オランドは数ヶ月前から世論調査では、サ
ルコジに対してはっきり優位に立っている。フランス大統領選挙の
第1回投票は、4月22日に行なわれる。




2月 8日(水)

シリアのアサド政権が新たな残虐行為

アサド政権はシリア反政府勢力に対して、ますます残虐に対処して
いる模様である。ホムス市の住宅地域を、戦車と機関銃を使って攻
撃し、再び数十人を殺害した、と「シリア人権監視団」が発表し
た。さらに民兵が反政府勢力の家族のいくつかを、家に押し入っ
て、刃物で殺害した、とも発表した。抗議活動の拠点であるホムス
は、5日続けて激しい銃撃にさらされている。一方アラブ連盟は最
後まで残っていた監視団に、シリアを出国するように求めた。同連
盟の職員がカイロで、この要請を行なったことを認めた。EUは現
在、情勢がさらに悪化した場合、EUの市民を安全な場所に運ぶこと
ができるよう、緊急事態の計画を策定している。

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中進国との協力を拡大

連邦内閣は、外交の基本方針を決定した。これは特にドイツと中進
国の関係を新たな土台の上に築くためのものである。その際、経済
関係の緊密化だけでなく、気候変動や世界の食糧供給などの世界的
な規模の問題の協力も重要である、とされている。この計画は「世
界規模化の創出・協力拡大・責任を共有」という名称で、ブラジ
ル、メキシコ、インド、中国、南アフリカなどを相手とするもので
ある。また外務省はヴェトナム、コロンビア、ナイジェリアなどの
成長する各地の国々を、新たな協力相手とする方針である。燃料や
原材料を産出するカザフスタンなどの国々との関係にも、力を注ぐ
ことになっている。外務省はそれぞれの国々との戦略を練り上げる
めに、所轄を越えるような作業班を設置するつもりである。

連邦政府 カザフスタンとの間で原料をめぐる協力関係で合意

ドイツは、独裁的な政治が行われるカザフスタンとの間で、原料を
めぐる協力関係に合意した。これにより、ドイツ企業は、先進工業
にとって欠かせない希土類元素の入手が可能になる。連邦首相メル
ケルとカザフスタン大統領ナザルバエフが出席する中、首相府でこ
れに関する合意に署名が行なわれた。メルケルはナザルバエフに対
して、ジャナオゼン市の暴行事件を、完全な形で解明するように強
く求めた。12月に起きたこの事件では、治安部隊がストライキ中の
石油作業員少なくとも17人を殺害したとされている。中央アジアの
カザフスタン共和国の原料産出量は、世界で5番目とされている。
希土類元素の市場は、中国に依存している。現在世界市場で取引さ
れる希土類元素の97%は、中国産である。

2011年のドイツの輸出は1兆オイロを上回る

ドイツ産業界の他国との取引は、昨年かつてないほど好調であっ
た。ドイツの輸出業者は2011年に、1兆オイロ以上の価格の商品
を、初めて国外に販売した、とヴィースバーデンの連邦統計庁は発
表した。他の国からの輸入も昨年は、記録的な水準に達した。連邦
経済相レスラーは、ドイツ経済の能力が優れていると強調した。彼
はベルリンで、世界経済が弱い局面であるため、この結果を引き続
き出すのは難しいが、ドイツ経済は「高い競争力」を持っているの
は変わらない、と述べた。




2月 9日(木)

ギリシアは支出削減案に合意

首相ルーカス パパデモス率いるギリシア政府の党幹部は、諸外国
からのさらなる財政支援の前提条件である支出削減の提案に、最終
的に合意した。パパデモスの事務所がアテネでこれを発表した。最
後の対立点は、総額3億オイロの追加年金の縮小であった。新たな
国債支援金を受け取るために、ギリシアはさらに33兆オイロの支出
を削減しなければならない。
オイロ使用国の大蔵大臣は、木曜午後に特別会議を開き、ギリシア
が3月に破産することがないように、同国政府に対する2回目の支援
策の提案について協議した。
ギリシアの財政面での救済を行なうべく努力する中、EU委員会は早
期に決定を出すように促している。「私たちは時間と競争してい
る」とEU通貨委員オリ レーンはブリュッセルで述べた。彼は銀行
や保険会社などの民間債務者の負債を減免する計画を決着させるに
は、数週間かかる、と指摘した。

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欧州中央銀行はオイロ使用圏の基準金利を記録的低水準に維持

ヨーロッパ中央銀行は、オイロ使用地域の基準金利を、最低水準の
ままに維持した。同銀評議会はフランクフルト アム マインで会
議を行ない、民間近郊が発券銀行で資金を調達する時の金利は、
1.0%で以前と変わらない、と同銀広報は発表した。2011年末には
ヨーロッパ中央銀行は、景気を刺激するために基準金利を2段階引
き下げていた。オイロ使用圏の債務危機とギリシアの問題が続け
ば、さらに金利の引き下げが行なわれるかもしれない、と経済学者
は見ている。

ホムスでは政府軍が攻勢をかけて死者多数

ホムス市ではシリア政府軍が攻勢をかけ、再び多くに人が殺され
た。活動家の様々な報告と、アラブでの報道によれば、木曜日に反
乱勢力の拠点である同市では、臼砲およびミサイルの砲撃で住民
30人ほどが死亡した。5日前の攻撃開始以来、数百人が死亡した、
とされている。シリア国民評議会は、湾岸の首長国カタールで、こ
の紛争について協議を行なう方針である。野党組織が設立したこの
評議会は、以前よりも軍事的な手段をとる方向に力を移している。
中でも離反兵士の武装について話し合いが行なわれる。

ドイツはシリア大使館の職員を国外追放

ドイツはシリア大使館の職員4人を国外追放した。連邦外相ヴェス
ターヴェレがこれを支持した。外務省からは、これらのシリア人
は外交官の権限を使って、合意にない活動を行った、との発表が
あった。ドイツ国内でシリアの反政府勢力を苦しめたことを示す
証拠がある場合には、さらなる処罰もあり得る、とのことである。
火曜日にはベルリンで、2人のシリア人スパイが逮捕されていた。
彼らは数年前から、計画的にシリアの反政府勢力を監視していた。
12月にはシリアの反政府勢力で緑の党の政治家アフマが、ベルリン
の住居で何者化によって殴り倒されていた。彼はこの事件を、シリ
ア政府が脅迫使用としたものだ、と見ている。




2月 10日(金)

フランクフルト空港の暗殺犯に終身刑

ヘッセン州上級州裁判所は、フランクフルト空港の暗殺犯に、終身
拘留の判決を言い渡した。さらに同法廷は、刑罰の特別な重さを確
定した。これによって、15年後に拘留を早期に解除する可能性を排
除した。この間に22歳になった犯人は、昨年3月に米兵2名を殺害
し、その他に2名を生命にかかわる怪我を負わせたことを自白し
た。フランクフルト空港での殺害は、イスラーム教徒背景に持つも
のとしては、ドイツで初めて起きた殺人行為と見られている。検察
によれば、コソヴォ生まれの犯人には、イスラーム教のジハード
に、自ら参加する行為であった。

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ドイツは著作権協定を凍結

ドイツは、著作権侵害に関する協定で、反対意見もある協定ACTA
(模造品・海賊版拡散防止条約)に、当面署名しない。数週間に渡
るインターネット上の活動家の抗議に続いて、外務省はこの国際条
約への署名するようにとの指示を撤回した。日本と米国の提案に基
づいて決着したこの協定は、特に「デジタル分野での知的財産の権
利の価値の擁護」を規定するものである。経済同盟は、この合意が
著作権の強化になるのではないか、と懸念し、それに対し、批判的
な人はインターネット上の自由権が制約される、と見ている。

ギリシアの支出削減に関し国会の賛成がえら得るか不透明

ギリシア国会が、交渉で取りまとめられた政府の取り決めに賛成す
るかどうかは、不確実である。ギリシアの右派は、日曜日に国会で
支出削減計画に賛成しない、と予告した。右派の与党党首カラツァ
フェリスは、その他の党の首脳に自分の立場を説明した、と述べ
た。多数派の連立各党の幹部は、木曜日夕刻に、国際通貨基金、EU
委員会、ヨーロッパ中央銀行の圧力に屈して、総額1千3百億オイロ
の大規模な支出削減策に賛成していた。これは、緊急に必要な支援
金を引き渡すための前提条件であった。ただしオイロ使用国の蔵相
は、この支出計画が国会の承認を得なければならない、と求めた。
ギリシア政府はさらに、今年3億2千5百万オイロを越える追加支出
削減策を示すことになっている。

連邦議会はギリシア支援に関し2月末に決定を下す

連邦議会は2月末に、ギリシアに対するさらなる支援を決定する。
キリスト教民主同盟会派長カオダーによれば、すべての会派がこれ
に合意した。オイロ使用国蔵相会議が、次回の支援金の支払いを凍
結するとの決定を下したことを受け、各会派の兆はこれに関する協
議の中で意見を調整した。それより前に、連邦首相メルケルは、連
邦議会に議員を送っている政党の幹部と、交渉の状況について説明
し、ギリシアが破綻しないように、と警告した。




2月 11日(土)

数千人がACTAに抗議

数千人がドイツのいくつかの都市で、著作権に関する問題の「模造
品・海賊版拡散防止条約ACTA」に反対して、路上に繰り出した。警
察の発表によれば、ミュンヒェンだけで1万6千人ほどが、米国と日
本が発案した条約に反対して集会を行なった。ベルリンとケルンで
は、それぞれ2千人が集まった。リトアニア、ブルガリアなど他の
ヨーロッパの国でも、この条約は抵抗を受けている。11の国と国家
連合が、2010年にすでに話し合いの末、この条約を取り決めてい
た。EUは1月にこの条約に署名したが、さらにヨーロッパ議会と連
邦議会の賛成が必要である。ドイツは金曜日にこの署名を当面凍結
していた。この条約を批判している人たちは、インターネット上の
自由権が制約されると、懸念している。

     その他のニュース

ギリシアの各党の幹部は支出削減案を支援するよう理解を求める

ギリシアの二大政党の指導者は、それぞれの国会議員に対して、日
曜日の国会で、支出削減案に賛成するように呼びかけた。総額1千
3百億オイロの救済策の第2弾を受け取り、ギリシアを倒産させない
ために、この支出削減策が必要である、と社会党と保守党が発表し
た。連立政権内部の極右勢力は、金曜日に支出削減計画に反対す
る、と予告していた。数人の閣僚が辞任していた。アテネとテッサ
ロニキでは、2日続けてデモが行なわれ、7千5百人ほどが参加し
た。労働組合は大規模なストライキを行ない、公共部門が麻痺し、
特にバスおよび鉄道、フェリーの交通が影響を受けた。

ダマスカスでは軍高官が射殺される

国営放送によれば、シリアでは初めて軍の将校が殺害された。旅団
の将軍アル チュリが、ダマスカスの一画にある自宅を出たとこ
ろ、テロリストに射殺された、とシリア・アラブ通信社が報じた。
これにより、厳しい監視体制がとられ、今までは平静を保っていた
首都にも、暴力が及んだことになる。ロンドンに本部がある「シリ
ア人権監視団」は、反乱勢力の拠点ホムスの軍が包囲している一画
で、土曜日に民間人4人が殺害された、と発表した。米国の放送局
CNNによれば、サウジ・アラビアは国連安全保障理事会に、シリア
に関する新たな決議案を提出する方針である。この中では、シリア
政府による人権侵害が非難される。

ムバーラク失脚1年の記念日を静かに迎える

エジプト大統領ムバーラクが失脚して1年の記念日は、過去数週間
には抗議活動や衝突が起きたものの、予想に反して平静なままで
あった。30を越える反政府組織が、「市民の不服従の日」として、
全面ストに参加するように呼びかけていた。彼らは支配を続ける軍
事評議会に、権力を文民政権に渡すように求めている。カイロのタ
フリール広場や、同国で最も重要な大学では、午前中にデモが行な
われたが、バスと鉄道は通常通りに運行した。ドイツ外相ヴェスタ
ーヴェレは、この記念日に、エジプトでは当時のような状況が起こ
るのではないか、との懸念を表明した。彼は「ビルト」紙に寄稿し
て、自由はまだ獲得されていないし、賃貸した経済は、新たな活性
化策が必要であるし、権力の移譲はまだ行なわれていない、と述べ
た。




2月 12日(日)

アラブ連盟は国連と協力してシリアでの活動を行う方針

アラブ連盟は、シリアでの監視団の活動が失敗に終わったことを受
け、平和活動を国連と協力して行う。これはカイロで開かれた同連
盟外務大臣会合の、最終声明案に記されている。さらにバシャール
 アル・アサド体制との外交関係を絶ち、渡航禁止および口座凍結
を中心とする間もなく行なわれる制裁を、効力を持つ形で実行する
ことになっている。シリアで暴力が続いているため活動を中止した
監視団の団長を今まで務めていたスーダンの将軍 モハメド アフ
メド アル ダビは、カイロで辞任を発表した。シリアでは軍が住
宅地を攻撃し、反政府勢力の発表によれば、抵抗の拠点であるホム
スを中心に、再び複数の死者が出た。

     その他のニュース

ギリシア国会は支出削減について協議

アテネ議会では、日曜に首相パパデモスの新たな支出削減策につい
て、議論が行なわれる。賛成が得られる見通しである。社会党と保
守党は、無党派の首相を支持しており、300議席のうち236票以上
を持っている。投票は、中部ヨーロッパ時間の夕方遅くに行なわれ
る。最低賃金の引き下げと公共業務の削減を中心に、支出削減を可
決することが、ギリシアが諸外国の資金提供者から巨額の支援を受
けるための前提条件であった。この支援策は総額1千3百億オイロ
で、これがなければ、ギリシア政府は3月末に国家として破綻する
危険があった。テレヴィの演説でパパデモスは、同国は経済にはは
破綻しており、この計画には、ずっと以前に実施されていなければ
ならなかった改革が含まれている、と述べた。

ニーベルはビルマ解放に努力

連邦経済大臣ニーベル(自由民主党)は、ビルマ訪問の初日に、マ
ルタとドイツの世界飢餓支援団を訪問した。ニーベルは、長年孤立
していた同国が解放を開始してから、ドイツの閣僚として初めてビ
ルマを訪問する。ニーベルによれば、ほぼ50年に渡る軍事支配の
後、解放の過程を維持すれば、ビルマは間もなく、国際社会からさ
らなる制裁の解除を期待できるが、それは段階的に行なわれなけれ
ばならない、と述べた。ニーベルは3日間の訪問中に、ビルマ指導
部に改革の方針を強めるように働きかける方針である。大統領セイ
ンおよび長年に渡って拘留されてきた野党の指導者でノーベル平和
賞受賞者のスー チーとの会談が予定されている。

連邦刑事局はネオナチの情報に関する報道を否定

「ビルト紙日曜版」は、ツヴィッカオのネオナチの3人組に関連し
て、連邦警察で捜査情報が抹消されていた、と報じたが、連邦刑事
局はこれを否定した。同局長ツィールケは、この報道は「馬鹿げた
憶測」であり、同局はネオナチも、右翼運動の情報提供者も擁護し
てはいない、と述べた。同局の発表によれば、この情報はまだ完全
な形で、修正が加えられることもなく、利用可能である。「ビルト
紙日曜版」によれば、テロ支援者と見られるものの携帯電話情報が
消去され、連邦計sつの専門家がこれを復元した。この容疑者は、
10件の殺人を引き起こしたネオナチ組織の最重要支援者の1人であ
る、と目されている。彼の携帯電話は、11月24日に逮捕された際
に、捜査陣の手に入っていた。




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