4月9日〜15日のドイツのニュース



4月9日(月)

シリア軍はトルコ国境で難民を銃撃

シリア兵は国境を越えて、トルコ側の収容所のシリア難民を銃撃し
た。報道によれば、その際少なくとも2人のシリア人が殺害され、
多くの人が負傷した。トルコ外務省は、シリア政府に対して侵犯行
為を直ちにやめるように求めた。シリア側での戦闘も続いている。
抵抗活動の拠点ホムスでは、少なくとも9人が死亡した、と活動家
は述べている。早期にシリアで停戦が実現する望みは、大統領バシ
ャル アル・アサド政権が、合意済みの停戦と、今後の予定を疑問
視してから、目に見えて減少している。もともとはアサドは、火曜
日までに部隊を撤収させ、木曜日午前に停戦を行なうことを含む、
特使コフィ アナンの和平計画に賛成していた。

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ナイジェリア北部で攻撃 再び血が流れる

イスラーム教徒が多く住むナイジェリア北部は、キリスト教の復活
祭のお祭りが過ぎても、静けさを取り戻していない。日曜日にカド
ゥナ市のキリスト教の教会で自殺攻撃が行なわれ、少なくとも38人
が死亡した後、日曜日夜には北東部でさらに2件の主劇事件があっ
た。ディクワ市では、交番、教会、銀行が襲われ、3人が死亡し
た。さらに軍は攻撃側3人を射殺した。ポティスクムでは、何者か
が警官1人とその家族に発砲し、警官の6歳の娘が死亡した。攻撃す
べては、イスラーム教の一派ボコ ハラムが引き起こしたとされて
いる。この組織はイスラーム教に基づく国家建国のために戦ってい
る。AP通信の集計では、今年だけで、この組織が起こしたとされる
襲撃で、380人以上が殺害された。

南イエメンで急進派との戦闘で多数の死者

イスラーム教徒と兵士がイエメン南部で交戦し、少なくとも24人が
死亡した。軍の発表によれば、急進派はラウダー市の軍施設を襲撃
したが、撃退した。一方急進派は、戦闘員は1名たりとも死亡して
いない、と発表した。新大統領ハディは、テロ組織網アル カーイ
ダに近い急進派たちに、戦闘を行なうと通告した。米国とサウジ・
アラビアのお膳立で、2月にハディが大統領に就任してから、イス
ラーム教徒による襲撃が大幅に増加した。米国とサウジ・アラビア
政府の構想では、ハディがアル カーイダが重要な石油の輸送経路
を制圧するのを阻止する予定であった。米国は、急進派の拠点と見
られる場所に、無人偵察機とミサイルを投入している。

イランは核をめぐる交渉開始の前提条件を受け入れない

イランは、1年以上前から続いている西側との第1回核協議では、米
国の前提条件を拒否している。外相サーレヒは、同国は話し合いを
始める前に要求を突きつけられるのを容認しない方針である、と述
べた。米国政府筋の情報では、米国政府は来たる土曜日の交渉で
は、イランは強い放射能を持つウランの製造を中止し、先に運転準
備が整ったフォルドの地下核施設の閉鎖を求める方針である。イラ
ンは、発電を隠れ蓑に核兵器を製造している、との疑いが持たれて
いる。イラン自身はその疑いを否定している。イランと国連安全保
障理事会の5カ国とドイツの核をめぐる交渉は、土曜日にイスタン
ブルで始まることになっている。




4月10日(火)

アナンはシリアでの暴力を無条件に終わらせるよう求める

国連とアラブ連盟のシリア特使コフィ アナンは、シリアでの戦闘
を即時終わらせるように求めた。トルコのハタイでの記者会見でア
ナンは、自分の和平計画は失敗に終わっていない、シリア政府はこ
の計画を実施するにあたって、まだ木曜日まで時間的な猶予を持っ
ている、と述べた。政府は部隊をいくつかの地点から撤退させた
が、別の今まで戦闘が行なわれていない地域に移した、国連安全保
障理事会は、この問題を今後数日かけて取り上げることになる、と
も述べた。アナンはこれより前、トルコにあるシリア難民のための
施設を訪問していた。活動家はアレッポとハマの領収で、激しい戦
闘が起きた、と報告した。反政府勢力の拠点ホムスだけで、少なく
とも27人が死亡した。これより前に、ロシアはシリアに対して、約
束した義務を厳格に守るように求めた。

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アフガニスタンで襲撃事件 死者多数

アフガニスタンでは2件の自殺攻撃が行なわれ、少なくとも24人が
死亡した。ヘラート州では2人の犯人が、爆発物を積んだ自動車
で、グサーラの地方行政の建物に突っ込もうとし、警官に停止させ
られたところ、彼らは爆薬に点火し、8人の一般市民と警官3人を巻
き添えに爆死した、負傷者は22人であった、とカブールの内務省は
発表した。ヘラートはイランとの国境地域にあり、今までは比較的
平和な州とモックされていた。2件目の攻撃は、紛争が多発するヘ
ルマンド州で起きた。こちらでは3人の自殺攻撃特殊部隊が、ムー
サ カラ地域の警察本部に突入しようとしがが、1人は射殺され、
他の2人は建物の中で爆死し、警官8人が死亡、多数の負傷者が出
た、と州政府の広報は述べた。

ロシアはイランに核をめぐる対立で譲歩するよう求める

6カ国がイランとの核をめぐる話し合いを再開するのを直前に控
え、ロシアはイラン政府に対して、国連と密接な作業を行うように
求めた。インターファクス通信によれば、国連安全保障理事会はイ
ランに対し、数回に渡り核計画が純粋に非軍事的なものであること
を証明するよう、はっきりと要請した、ロシア外務省公報ルカシェ
ヴィッチは述べた。ロシア政府は、イラン政府に要求に完全な形で
応えるように主張している、とのことである。国連安全保障理事会
の5カ国およびドイツとイランの核をめぐる交渉は、14ヶ月前から
中断していたが、土曜日に再開することになっている。イラン大統
領アフマディネジャドは、改めに核計画を断念するのを拒否した。

エジプトのイスラーム教徒に痛手

カイロの行政裁判所は、憲法を制定する集会を解散させた。同法廷
は、この集会は新憲法を練り上げる権限を持っていない、と発表し
た。裁判官はさしあたって、その根拠を示さなかった。自由党と司
法は、この裁判を起こす理由として、イスラーム教政党によって支
配されている国会は、憲法制定の集会の議席配分で、権限を逸脱し
たことを挙げた。批判的な立場の人は、この集会では多数派をしめ
るイスラーム教徒は、自らの利益を追求し、イスラーム教の立場を
憲法の中で強化するつもりである、と非難している。世俗政党、憲
法裁判所、コプト派のキリスト教教会は、この集会から代表を既に
引き上げていた。憲法制定の集会が明確化しなければならない最重
要の問題には、大統領の権限と国家と宗教の関係が含まれる。




4月11日(水)

シリアでは停戦の兆しは見えず

シリアは、合意した停戦を守ると約束したにもかかわらず、反政府
勢力に対する攻勢をさらに続けている。政府軍は再び、反政府勢力
の拠点ホムスを砲撃した。ホムス州、南部のデラー、ユーフラテス
渓谷での戦闘では、少なくとも12人が死亡した、とロンドンに本拠
地があるシリア人権監視団は発表した。戦闘は、トルコとの国境お
よび南部、ならびに東部からも報告されている。国連特使コフィ 
アナンは、この間に自らの和平計画を指示するよう訴えた。イラン
外務大臣アリ アクバル サーレヒは、イランはいかなるものであ
れ、この紛争への外国の介入を拒否する、と述べた。さらに大統領
バシャル アル・アサドはいかなる場合にも、留任しなければなら
ない、そうしなければ権力の空白が生まれてしまう、とも述べた。
シリアでは木曜日午前から、停戦が発効している。それまでにアサ
ドは、自分の部隊を各都市から撤兵していなければならなかった。

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ヴェスターヴェレはG8会議がシリアに声明を発表するように期待

ドイツ外相ヴェスターヴェレは、ワシントンで開かれるG8外相会談
が、シリアに対して、暴力を停止するように求める「はっきりした
声明」を発すると期待している。彼はワシントン到着後、特別調停
役アナンの6項目和平計画は、即座に守らなければならない、「民
間人および難民の恥ずべき殺害」を終えなければならない、と述べ
た。ワシントンでは主要工業国7カ国とロシアG8の外務大臣は、木
曜日までイランとの核をめぐる会談の再開と近東情勢に関して、協
議を行なう。8カ国の中にはドイツロシアの他、米国、カナダ、英
国、フランス、イタリア、日本が含まれている。

アフリカ連合はスーダン紛争を懸念

アフリカ連合はスーダンと南スーダンの間で暴力が新たに勃発した
ことを心配し、両国に対して、石油産出地域であるヘグリグ周辺の
戦闘地域から、軍を撤退するように求めた。南スーダン軍はこれよ
り前、スーダン領土内の油田を占領していた。スーダン政府はその
直後、南スーダンとの間で未解決の問題に関する話し合いを中止し
ていた。南スーダンが独立してから9ヶ月たっても、国境地域が今
後どちらの国に属することになるのか、未だにはっきりしていな
い。油田地帯ヘグリグは、両国ともが領有を主張している。

インド洋の津波警報が解除

インドネシアのスマトラ島沿岸での大地震で、インド洋沿岸諸国に
は津波警報が出されていたが、これは解除された。危険はなくなっ
た、と専門家が明言した、とハワイにある米国の津波警戒本部は発
表した。いくつかの国の当局は、湾岸地域の住民に対し、家に戻る
ように求めた。最初の自信は8.7の強さで、少なくとも1回の余震が
8.1に達した。損害や死者に関する報告は出ていない。今回の自信
は、インドネシア沿岸でドイツの支援で開発された津波警戒態勢が
真価を証明する試練であった。ポツダム出身の専門家たちは、
2004年の津波災害の後にこの態勢を中心となって作り上げ、
2011年にインドネシア当局に譲り渡していた。




4月12日(木)

シリアでは停戦が広範囲で安定した模様

シリアでは停戦が、現在のところ、広範囲で安定した模様である。
ただしシリア反政府勢力の発表によれば、予想に反して、軍は兵舎
に戻ることはなく、今なお舞台の活動が見られている。シリアの人
権活動家の話によれば、アサドの軍は各地で、砲兵隊を住宅地に配
備した、とのことである。軍から離脱した兵士を中心とする「自由
シリア軍」は、自分たちは停戦を維持する方針である、と発表し
た。ただし放送局ジャジーラは、反政府勢力の言葉として、停戦違
反の最初の事例が見られた、イドリブ州とハマ州で、治安部隊によ
り3人が殺された、とのことである。シリア政府の発表では、アレ
ッポでは将校1名が襲撃を受けて死亡した。
中部ヨーロッパ時間の5時から、シリアでは停戦が発効している。
この停戦は国連とアラブ連盟の特別仲介役コフィ アナンが交渉で
取りまとめたものである。

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スーダンと南スーダンの国境紛争は続く

スーダンと隣国南スーダンの間の紛争は、南スーダン軍がヘグリグ
近郊の国境地域の油田を占拠した後も、激しさを増している。スー
ダン軍は隣国の北部地域へさらに侵攻した。同国政府は報復する、
と威嚇している。EUは懸念を表明した。EU特別委員アシュトンは
声明で、両国がアフリカ連合の後援の元で、石油を産出する国境地
域に関する紛争について話し合いを開始することが書かせない、と
述べた。国連安全保障理事会とアフリカ連合は、南スーダンに対し
て、軍を引き上げるように求めた。南スーダンは昨年7月にスーダ
ンから独立した。数十年前から、アラブ系が中心の北部と、地下資
源が豊かな南部は、国境地域の各州で地下資源をめぐって対立して
いる。

金正恩の地位がさらに強化される

北朝鮮の権力者たちは、長年に渡る独裁者金正日の末息子で後継者
の地位をさらに強化した。国営放送によれば、金正恩は軍中央委委
員会の議長と政治局正規局員に指名された。水曜日には彼は、支配
する労働党の第1書記に選ばれていた。一方北朝鮮の長距離ミサイ
ルの発射計画は、遅れている。日本の共同通信が北朝鮮政府代表の
言葉を引用して伝えたところによれば、木曜日には天候上の理由
で、発射は行なわれない、とのことである。公式発表によれば、こ
のミサイルは気象衛星を、宇宙空間に打ち上げるためのものであ
る。ただし隣国と米国は、核弾頭を装備しアラスカまで届くミサイ
ルの軍事用の実験である、と推定している。

マリでは移行政権の元首が宣誓

西アフリカのマリでは先日政治をめぐって混乱が起きたが、今まで
国会議長を務めていたトラオレが、暫定元首の宣誓を行なった。憲
法裁判所の判決によれば、彼は大統領の職務を委託を受けて、最大
で40日間執行し、選挙の準備を行なう。3月21日には軍の一部が、
大統領トゥレにクーデタを起こした。週末には軍は、憲法に基づく
態勢へ戻る用意がある、と発表した。一方クーデタ参加者には、恩
赦が与えられた。マリに対する制裁措置も解除された。3月22日の
クーデタ後の数週間で、同国北部を支配下に置き、一方的に独立を
宣言したトゥアレグ族との紛争は、まだ未解決である。




4月13日(金)

シリアの停戦は危うい情勢

シリアでは金曜日の礼拝の後、数千人が停戦に信頼を寄せて、街に
繰り出した。ただし激しい突発的な事態が今までに発生しており、
少なくとも3人が殺害された。北部のイドリブ州と首都ダマスカス
の周辺では、治安部隊が実弾をデモ隊に発砲した、とロンドンに本
部がある「シリア人権監視団」は伝えている。抗議行動は港町ラタ
キア、紛争が続くホムス州、南部のダラー州でも起きた、と伝えら
れている。その他トルコとの国境地帯を含め、国内の数カ所で突発
的な銃撃戦が起きている。停戦を監視するために、国連はできるだ
け早く監視団を派遣する意向である。

     その他のニュース

ポルトガル国会はEU財政管理官協定を批准

ポルトガルは国会議員の賛成多数で、EU財政管理官協定を受け入れ
た。EUの国家財政の規律に関する協定に署名したのは、ポルトガル
が初めてである。また同議会は、苦境に陥ったオイロ使用国を救済
するための新安定機構ESMにも賛成した。前日には最大野党である
社会党も、財政管理官協定を支持したばかりであった。高額の負債
を抱えるポルトガルは、現在70年代以降で最もひどい景気後退にあ
り、EUと国際通貨基金の支援を求めなければならなくなっている。
国際通貨基金は1週間ほど前に、ポルトガルの改革が進んでいる、
と確認していた。

原発をめぐりEUは新たな議論

ドイツとは異なり、EU加盟国の中には原子力発電を拡大し、再び補
助金を得られるようにする方針である。EU全体として原子力発電を
気候に影響を与えないと格付けすることができるかどうかが、ブリ
ュッセルでのEU委員会で問題になっている。再利用可能な発電と同
じような評価をすれば、国からの支援がよい容易に得られることに
なる。「南ドイツ新聞」の情報によれば、フランス、英国、ポーラ
ンド、チェコはこれを支持する書簡をブリュッセルに送った。ドイ
ツは2011年に原子力発電の廃止を決議していた。この議論の背景
には、今後のEUの電力政策を確定する「2050年エネルギー行程
表」がある。

北朝鮮のミサイル発射を諸外国が批判

北朝鮮は長距離ミサイルを発射しようとしたが、これは失敗に終わ
った。発射の直後にミサイルは分解して、海に墜落した。この発射
実験を諸外国は激しく非難した。韓国、日本、米国は、これは挑発
であり、この地域の安全に対する脅威である、と述べた。EU外務委
員アシュトンは、国連事務総長国連事務総長潘、G8各国の外相は、
共産主義国家である北朝鮮は国連決議に違反した、と述べた。同様
のことをドイツ外相ヴェスターヴェレも述べた。国連安全保障理事
会は緊急会議を開いて、このミサイル発射を調査する方針である。
ロシアは北朝鮮に対する懲罰の措置には賛成しない、と強調した。
ロシア政府は中国とインドと並んで、各方面に冷静な態度を取るよ
うに呼びかけた。北朝鮮の核計画をめぐって、密かに軍事的な試験
を行っているのではないかとの懸念が持たれている。これに対して
北朝鮮は、人工衛星の打ち上げである、と述べている。




4月14日(土)

シリアの暴力は減少 安保理は監視団派遣を決める方針

シリアで危うい形ながら停戦が行なわれて3日目、ロンドンの人権
監視団の発表によれば、8人が死亡した。その発表では、アレッポ
では治安部隊が、葬儀に参加していた4人を殺害した他、反政府勢
力の拠点ホムスも攻撃した。人権監視団の団長ラミ アブデル ラ
ハマンは、停戦は再三途切れるものの、戦闘は行なわれず、犠牲者
の数は大幅に減少するなど、「事態は基本的には前向きである」と
語った。国連安全保障理事会による監視団派遣の決定は、ロシアが
賛成したことを受け、実質的には確実なものとなった。投票は中部
ヨーロッパ時間の17時に設定されている。

     その他のニュース

連邦政府はシリアへの武器輸出と見られるものを再調査

ドイツの貨物船が、武器をイランからシリアに輸送しようとした、
との報道があるが、連邦政府はこれを調査している。連邦経済省
は、事態は明らかであり、「影響を及ぼす可能性があるものすべ
て」を利用して、「輸出禁止に違反した可能性があるものをすべて
解明」すると発表した。報道雑誌「シュピーゲル」はインターネッ
ト上で、エムデンの船会社ボックシュティーゲル社の「アトランテ
ィック クルーザー」がシリア向けの「重火器と弾薬」を積んで、
地中海で停船させられた、この船は数日前にジブチの港で、イラン
船からこの積み荷を受け取った、シリア当局へ寝返ったものによっ
て、この会社は警告を受けた、と報じた。「アトランティック ク
ルーザー」はその直後に、進路を変更していた。

イランとの核をめぐる対話は「建設的」であった

イランと諸外国の核をめぐる話し合いは、注意が必要であるもの
の、期待を持たせるものとなった。EU外務委員アシュトンの広報は
イスタンブルで、話し合いの冒頭はよいものであった、「対話は建
設的であった」と述べた。昼休みの後には、2国間協議の形で、話
し合いは続く。15ヶ月に渡る交渉中断の後、諸外国はイランに核計
画の放棄を検討させる新たな試みを行なった。この交渉は、イラン
の核施設に対する軍事攻撃を回避できる最後の可能性である、と見
られている。核心にあるのは、問題のウラン濃縮である。トルコの
大都市イスタンブルでは、イランの核交渉役ジャリリ、国連安全保
障理事会で拒否権を持つ5カ国とドイツが、話し合いに集まってい
る。

サラフディン ラバニがアフガニスタン平和評議会議長に指名

ブルハヌディン ラバニが暗殺されて7ヶ月、その息子のサラフデ
ィンが高等平和評議会の議長に指名された。彼は急進派イスラーム
教徒のタリバーンと直接対話を行ない、紛争の政治的な解決を目指
す。彼は現在、駐トルコアフガニスタン大使である。彼の父で、元
アフガニスタン大統領のブルハヌディン ラバニは、昨年9月にカ
ブールの米国大使館近くで起きた自殺攻撃で死亡していた。アフガ
ニスタンで最も高名で影響力の大きい政治家の一人と見られていた
彼の死は、2010年から続いてきた、タリバーンが参加した平和的
な解決の努力に、手痛い打撃を与え、逆行させるものであった。




4月15日(日)

タリバーンはアフガニスタンで春の攻勢

タリバーンの戦闘員たちは、連携を取った軍事作戦を行ない、アフ
ガニスタンの首都カブールおよび3つの州都の目標地点を攻撃し
た。急進派イスラーム教徒組織であるタリバーンは、春の攻勢を開
始する、と述べた。カブールの大使館の集まる一画と、国会議事堂
近くで戦闘が起きた。ベルリンの外務省は、ドイツ大使館の敷地に
被害が出たことを熟知している。ただし当初の情報によれば、外交
官は怪我をすることはなかった。該当地域には、米国および英国の
大使館もある。その他、重装備をしたものたちが、カブールの国会
議事堂に入り込み、あらたに建設された「カブール スター ホテ
ル」を選挙した。ここは米軍基地、国連事務所、大統領宮もある地
域である。当局の発表によれば、タリバーンはナンガルハール州、
ローガル州、パクティヤー州の州都の地点にも、攻撃を行なった。

     その他のニュース

反政府勢力はパキスタンの収容者4百人を解放

武装イスラーム教徒がパキスタン北西部の収容所を攻撃し、4百人
ほどの収容者を解放した。150人を超える蜂起勢力は、一斉射撃
し、対戦車砲を使用して、部族の支配する地域との教会にあるバヌ
市近くのこの建物に攻めこんだ、と警察広報は述べた。警察によれ
ば、避難した住民の中には、元大統領ムシャラフ暗殺に関与したラ
シドを含め、少なくとも20人の「タリバーンのきわめて危険な蜂起
分子」がふくまれている。パキスタンの急進派イスラーム教徒タリ
バーンは、動詞数百人を解放した、と発表した。

ホムスは再び砲撃にさらされる 国連監視団は出発

国連の監視団の第一陣がシリアに到着する直前になっても、停戦は
あちこちで守られていない。目撃者の話によれば、抗議活動の本拠
地ホムスを再び爆撃した。ロンドンの「シリア人権監視団」は、木
曜日に正式に停戦が始まって以来、最も激しい攻撃であった、と述
べた。アレッポ州からも、アサド政権の兵士と離反した兵士の間
で、激しい交戦があった、と伝えられている。これより前に法規制
力は、警察署を攻撃していた。土曜日にはニュー ヨークの国連安
全保障理事会は、暴力の即時停止と、和平交渉を行なうように求め
る決議案を可決した。これは1年以上前に戦闘が始まってから初め
てのことであった。国連の最高機関である安保理は、国連の監視団
をシリアに派遣することを決議した。先遣隊は今日にも現地入りす
ることになっている。

イスラエルはパレスチナ人活動家の入国を認めず

イスラエルは数百人の警官を投入して、新パレスチナ活動家の入国
を阻止した。テル アヴィヴのベン グリオン交際空港では、数人
のデモ参加予定者が事情聴取を受け、送り返された。これより前
に、イスラエルの圧力を受けた航空会社は、先に少なくとも百人の
有名な活動家の予約を取り消していた。約1千5百人が、毎年行なわ
れる抗議活動「パレスチナへようこそ」に参加するつもりである、
と予告していた。彼らの抗議下都度は、イスラエルによってパレス
チナ人居住地区が厳しく支配されていることに向けられている。




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