7月2日〜8日のオーストリアのニュース



7月2日(月)

     国外ニュース

ロシアの面目をかけた建設計画「空虚にかける橋」が完成

ロシア政府は、秋にアジア太平洋経済協力閣僚会議APECの首脳会談
が行われるのに合わせて、東シベリアのウラジオストックに磨きを
かけている。大規模建設の一部が完成した。1億オイロかけた橋
で、首相メドヴェージェフが落成式を行った。ロシアはこれによ
り、極東などに刺激を与え、中国の経済的な優勢に対抗するつもり
である。ウラジオストックは、東のサン フランシスコのようなも
のになることになる。この威信をかけた建設計画は、ほとんど誰も
住んでいない島との連絡路は「空虚にかける橋」である、との批判
が当初からあった。

     国内ニュース

求職活動 若者の流動性は低い

EU全体で若者の就職状況が暗い中、オーストリアの若者は未来に楽
観的である。14歳から24歳までの半分は、比較的早期に仕事を見
つけられる、と考えている。この調査で目を引くのは、3分の2が就
職に当たっては、できるだけすみかを変えることを望んでいない、
という店である。経済大臣ミッターレーナー(国民党)は、流動性
を挙げることを望んでいる。反対に労働組合は、経営者側の怠慢を
批判した。




7月3日(火)

     国外ニュース

ベタンクール事件 サルコジが家宅捜査を受ける

違法な政党資金を提供していた可能性があるとの事件で、火曜日に
フランス司法は、元大統領サルコジの自宅および事務所を捜査し
た。彼は不逮捕特権をすでに失っている。ロレアル社の創業者で大
金持ちとベタンクールは、選挙戦中にサルコジに違法な財源の寄付
金で支援した、との疑いが持たれている。サルコジの腹心ブルト
は、この件ですでに2つの裁判で訴えられている。彼には、資金を
受け取ったとの容疑が持たれている。サルコジは今までのところ、
これを全く知らなかった、と述べていた。サルコジの弁護士ヘルツ
ォークは、火曜日の家宅捜査を「無駄」であると評した。

     国内ニュース

シュトローナハの政党

先にフランク シュトローナハは、国内政界入りするのではない
か、との見通しを否定したが、火曜日にマグナ社創設者である彼自
身がこの噂を再びまき散らした。秋までに彼は、何らかの新政党を
支援するかどうかを決めたい、とテレヴィ番組のインタヴューで述
べた。水曜日に国民評議会で採決がおこなわれるヨーロッパ安定化
機構に対する反感を吸収して、今後の政治生活のエネルギーとす
る、とのことである。党首にふさわしい人物としては、経営者のズ
ィークフリート ウォルフが「よい連邦首相を務めるだろう」と述
べた。




7月4日(水)

     国外ニュース

免税取引 フォルクスヴァーゲン社はポルシェ買収を急ぐ

フォルクスヴァーゲン社とポルシェ社は、予想より早く合併する。
両者が水曜日にこれを発表した。ポルシェのスポーツ車部門は、
8月1日に100%ヴォルフスブルクのフォルクスヴァーゲン社の一
部になるが、1ツェントの税金もかからない。ポルシェ持株会社
は、その借金を免れ、今後は大企業フォルクスヴァーゲン社のた
めに、新会社を起こすことが可能になる。

     国内ニュース

セバスティアンの死を警察が確認 事故と推測される

日曜日からアムルムで行方不明になっていたセバスティアンは死亡
した。ウィーン生まれの10歳の少年は、おそらく事故で死亡した、
とフースム警察広報は水曜日の午後に確認した。彼はおそらく日曜
日に、自分で砂地に掘った穴に生き埋めとなり、窒息死した。警察
は午後に、数日間の捜査の後に、彼の遺体を遊園地で発見した、両
親とともにアムルムで休暇を過ごしに来ていたセバスティアンに関
して、確実なことを発表した。




7月5日(木)

     国外ニュース

欧州中央銀行の金利引き下げが市場では効果なく終わる

ヨーロッパ中央銀行の歴史的な金利の引き下げは、木曜日の金融市
場を納得させることはできなかった。株式市場は価格を下げ、1オ
イロは1.24ドルの基準を下回った。専門家は、今回の金利引き下
げの経済的な効果は少ないだろう、と見ている。基準金利を記録的
な低さの0.75から引き下げるのは、金利は以前からきわめて低い
状態であったことから、むしろ心理的な影響を狙ったものである、
との見方である。

     国内ニュース

夏休みは西部から始まる アドリア海を目指す車の洪水

先週末はまだ静かであったが、オーストリアの人の移動に関する今
年の夏の最初の大きな負荷試験が、まもなく始まる。その理由は西
部で休暇が始まったことにとどまらない。ドイツとオランダから
も、多くの観光客がオーストリアを経由して、待望の休暇にアドリ
ア海を目指して突進している。




7月6日(金)

     国外ニュース

リビアでは1952年以来の選挙 民主主義が試される

リビア人が前回選挙を行なったのは60年以上前である。その直後、
すべての政党が禁止され、カッザーフィーのもとで、選挙は無用な
ものとされ、民主主義は「国民の意志の歪曲」であるとされた。戦
争終了後数ヶ月でリビア人は土曜日に、憲法を制定する集会のため
に投票するよう呼びかけられた。事前に投票をやめるようにとの呼
びかけと、部族が流血の争いはあったものの、専門家はこの投票が
成功を収めるだろう、と期待している。

     国内ニュース

自由党は今回はショイヒ判決に沈黙

自由党の幹部は、6ヶ月の執行猶予と罰金刑の有罪判決が、姉妹政
党「ケルンテン州の自由党」の党首ウーウェ ショイヒに下された
ことについて、口を閉ざしている。「我々からは態度表明はない。
この判決は確定しているわけではないからだ」と同党広報は金曜日
に述べた。昨年8月の第一審の後、自由党は司法を激しく攻撃し、
騒ぎを引き起こしていた。このとき自由党は、これは政治裁判で、
思想裁判所である、と述べていた。一方ショイヒは州および連邦政
治に関わるすべての政党から辞任を求められた。




7月7日(土)

     国外ニュース

ロシアで数十人が死亡 睡眠中に洪水が襲う

ロシアの黒海地域クラスノダールを嵐が襲い、土曜日夕刻までに
130人以上が死亡した。激しい降雨と暴風が、洪水と地滑りを引き
起こした。7メートルの洪水だった、との話もある。人々は、就寝
中で大量の洪水に驚くいとまもなかった。犠牲者の中には、高齢者
がたくさん含まれている。犠牲者の数は、さらに増える可能性があ
る。天候の情勢が好転する見通しはまだほとんどない。

     国内ニュース

プラマーはショイヒの辞任に賛成

国民評議会議長バルバラ プラマー(社会民主党)は、黒海が夏休
みに入るにあたって、政治家に対する規則を強化するように求め
た。その中には、強情な国会議員に対する罰金、国民評議会議長に
よる解任投票の可能性、12ヶ月以内の拘留刑が言い渡された場合
にも自動で職務の喪失が含まれる。プラマーは、第一審で有罪とな
ったばかりの「ケルンテン州の自由党」党首ウーウェ ショイヒ
に、辞任をするよう勧告した。




7月8日(日)

     国外ニュース

軍事大演習で対立姿勢 アサドは勝者として振る舞い続ける

大規模な軍事演習の一環として、シリア政府は週末に、「軍の応戦
能力」を試した。国営通信社によれば、この作戦には地上部隊、空
軍、海軍が参加した。専門家の見方によれば、この軍事演習はシリ
ア政府が外部からの攻撃を全力を挙げて跳ね返すつもりであること
を、明確に示すものである。大統領アサドは、日曜日の夕刻に放送
されたインタヴューの中で、自分にとっては西側および反政府勢力
が求めている辞任は、話し合うべきものではない、と明言した。

     国内ニュース

フィッシャーはショイヒ事件では「辞任が喝采にふさわしい」

連邦大統領ハインツ フィッシャーは、テレヴィ番組で、「ゲーム
の一部」裁判の第一審で有罪判決を受けたケルンテン州副首相ショ
イヒ(ケルンテン州の自由党)の辞任に賛成である、と述べた。
「正直な政治家」にとって、行動は狭い範囲に限られる、とフィッ
シャーは述べた。また国会のESMおよび財政管理官に関する国会の
決定に関連して、フィッシャーは自分の今後の態度を、示唆するに
とどまり、これに署名するかどうかは姿勢を明らかにしていない。
ヨーロッパの債務危機に関しては、「下らぬこと」だと考える政治
家がいるとしても、ギリシアをまとめて非難するべきではない、と
も述べた。




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