7月16日〜22日のオーストリアのニュース



7月16日(月)

     国外ニュース

「まさに戦争状態」 ダマスカスでの戦闘は拡大

シリアの首都ダマスカスでの戦闘は、休むことなく拡大している。
軍は初めて、市の歴史ある街区ミダンに、戦車を用いて拠点を作っ
た、この戦闘では実弾も使われた、と反政府勢力は発表した。この
一画にすむある住民は、「まさに戦争である」と述べた。日曜日に
始まった反政府勢力とシリア軍の戦闘は、ますます激しさを増して
他の街区にも広がった。イスラーム教徒兄弟団は住民に対して、戦
闘に参加するように、と呼びかけた。

     国内ニュース

「ケルンテン州の自由党」と未来同盟に背任容疑

「ケルンテン州の自由党」と未来同盟に、2009年に分裂したケル
ンテン州の正解幹部は、昨日から汚職検察の不愉快な質問に答えな
ければならない。問題となっているのは、納税者の負担で作られ、
人目を引くような当時の州議会選挙用の小冊子である。この容疑
は、背任と20万オイロ相当の党資金に関するものである。この問題
に関してテレヴィ局が集めたインタヴューに続いて、未来同盟の国
会議員シュテファン ペッツナーも見解を表明した。彼は中立の裁
判官による質問の冒頭で、事実関係について発言を行なった。元の
党友たちは、この事件に言及する気があまりない、「ケルンテン州
の自由党」と未来同盟の「兄弟げんか」に巻き込まれるためであ
る。




7月17日(火)

     国外ニュース

シリアの反政府勢力はダマスカスで勝利すると約束

シリアの反政府勢力は、ダマスカスの「解放のための戦い」を開始
した、と発表した。戦闘員たちは、首都で政府にどのようにすれば
勝利できるか「明確な計画」を持っており、「予想外の出来事」に
も対処することになっている、と述べた。実際には僅かな武器しか
持たない反乱勢力は、都市のゲリラ戦での方が、権力者アサドの軍
隊に勝利する可能性が大きい。外交面では、国連は中国とロシアを
親アサドの方針から離脱させようと努力している。特使アナンはモ
スクワにおり、一方国連事務総長潘は北京で、主要な問題について
話し合いを行なった。

     国内ニュース

ウィーンの駐車事情 中心部では相変わらず高額の駐車料

ウィーンで駐車場を見つけるのは、多くの地域で簡単ではない。社
会民主党と緑の党の連立市政府が火曜日に可決した短時間駐車地域
の拡大で、道路沿いの居住者の状況は改善される。ただしこれは、
今後駐車が有料となる5つの区に限られており、この規則は環状道
路内部などの地域には適用されない。むしろ一種の「簡易版」短時
間駐車地域の導入であり、より安価で、短時間しかし全域で適応さ
れるものではない。秋からどれぐらいの時間、そしてどのような条
件の下で駐車するかは、ウィーンの住民以外にとってきわめて複雑
な件になるだろう。




7月18日(水)

     国外ニュース

シリアでの凶行を受けアサド軍からの脱走に関する報道

シリアの首都ダマスカスでの凶行で、権力者アサドの信頼が厚い側
近少なくとも3人が、水曜日に殺害されたが、これが対姿勢の内部
で予想外の反応を引き越している。反政府勢力が離反した軍に関し
て発表したところによれば、アサド自身は家族を首都ダマスカスか
ら脱出させた、との噂がある。ますます激しい戦闘が続くダマスカ
スでは、民間人に対する毒ガス攻撃が懸念されている。反政府勢力
は、アサド体制の終焉は「ごく間近」である、と見ているが、政府
側は攻撃にはより厳しい反撃をおこなう、と明言した。

     国内ニュース

ダラボスは職業軍人による軍に大きな関心を示す

国防省は、一般兵役義務の廃止と職業軍人による軍への改編に賛成
する議論が正しいことを、IFESの調査に基づいて認めた。無料の新
聞「ホイテ」紙によれば、550人を対象としておこなわれた世論調
査では、16歳から30歳までのウィーン、ニーダーエスターライヒ
州、ブルゲンラント州、シュタイアーマルク州の75%が、職業軍へ
の転換に賛成した。兵役義務の存続に賛成したのは21%だけで、
38%は職業軍人としての就職に関心がある、と述べた。もっとも高
く見積もると34万2千人規模となり、大臣ダラボス(社会民主党)
が予定している職業軍人8千5百人、短期志願兵9千3百人、志願兵
9千3百人の14倍になる、と同紙は伝えている。




7月19日(木)

     国外ニュース

シリア反乱勢力は国境通過地点を奪取 イラクへの出入りを支配

シリアの権力者バシャール アル・アサドに反対する人たちは、方
向を指し示す一歩を踏み出した。イラクでの報道によれば、シリア
反乱勢力は、両国の間にある国境の監視を完全な形で手に入れた。
トルコとの重要な国境通過地点も、放棄勢力の手にある。一方ダマ
スカスでは政府軍は、反政府勢力に対してきわめて厳しく対処して
いる。多くの場所ではあからさまな戦闘に火がついた。民間人の大
量避難も始まっている。

     国内ニュース

噂を確認 ナチの要素がウィーンのブルク門に隠されている

1938年から噂はあった。今それが正しいことが確認された。ウィ
ーンのブルク門は(ドイツとの)併合の数年前に建設されたが、こ
の倒れ落ちた兵士の記念碑には、ウィーンの彫刻家ウィルヘルム 
フラスのナチ的な敬礼が隠されていた。共和国はこれにより、実際
には長年にわたり「秘密のナチ記念碑」の前で、最重要の記念式典
を挙行していたことになる。国防大臣ダラボス(社会民主党)は、
緑の党の長年の求めに応えて、この記念碑を調査させた。この記念
碑の中には、正反対の内容の第2の主張が隠されていたことで、
「衝撃」である、と述べた。不愉快な遺産に関して何を行うか、と
いう質問はダラボスは回避した。




7月20日(金)

     国外ニュース

国連監視団の派遣延長 ダマスカスでの戦闘は激化

シリアの首都で、町のいくつかの地域を巡って激しい戦闘が荒れ狂
っているが、国連安全保障理事会は金曜日、国連監視団の活動を
30日間延長した。この間に体制側の力はさらにそがれているように
見える。反政府勢力は、いくつかの国境通過地点を制圧した、と発
表した。過去数日で数万人がレバノンおよびトルコへ逃げ出した
が、それに含まれる軍人の数はますます増えている。

     国内ニュース

汚職事件 シュトラサーに不利な新たな証拠

元内務大臣シュトラサー(国民党)自身が中心となった報道機関裁
判は、陰で活動していた記者がシュトラサーに対して、働きかけの
報酬を提供していたとされるロビイ事件で、新たな証拠が明るみに
出た。汚職容疑はこれで強まった。しかしシュトラサーは金曜日に
自分に対するすべての疑惑を否定し、自分が買収されたとされる証
拠を自分は2010年末以降ずっと持っていた、と述べた。彼が警察
に行かなかった理由を、裁判官は知りたいと思っている。シュトラ
サーの答弁は、その時間がなかった、というものである。




7月21日(土)

     国外ニュース

「バットマン」錯乱殺人 陰険な計画は功を奏さず

コロラドの銃撃犯は、映画「バットマン」の初日の上映中の大量殺
戮を入念に計画して、冷酷に実行に移したもようである。彼の自宅
は複雑な偽装爆弾で細工されていた。大量殺戮と同じ時刻には、彼
の自宅内部ではおそらくタイマー仕掛けで大きな音楽が流れ、同じ
建物の隣人は怒ったが、彼らが警察に通報することはなかった。と
いうのは警察は、全力を挙げてすでに映画館に向かっていたためで
ある。

     国内ニュース

土石流で死者 シュタイアーマルク州で激しい被害

土曜日には激しい降雨、あられ、嵐が襲い、土石流と洪水でオーバ
ーシュタイアーマルクを中心に、大きな被害が出た。リーツェン郡
では、いくつかの村落で災害警報が発令された。サンクト ローレ
ンツェン村は、メートル規模の泥流に襲われ、数十人が家屋を失
い、空から避難した。テルル(ブルック・ムーア郡)では、47歳の
歩行者が土石流に巻き込まれて死亡した。情勢はまだ緊迫したまま
である。泥流の水位は通常の範囲ではない。




7月22日(日)

     国外ニュース

「バットマン」殺戮 犯人の動機に関する謎

映画「バットマン」上映中の凶行のあと、米国ではオーロラ町の錯
乱して殺戮を行った男の動機について、謎が深まっている。警察の
発表によれば、24歳の学生ジェイムズ ホームズ容疑者は、数週間
かけて犯行の準備を行っており、全く合法的に武器と6千発の弾丸
を調達していた。警察は彼のコンピューターを発見することで、こ
の犯行の理由がよりよく垣間見られる、と期待している。月曜日に
はホームズは初めて裁判官の前に連れて行かれることになってい
る。彼の殺戮は、米国で再び武器所有法の厳格化に関する議論に、
火をつけた。

     国内ニュース

社会保険の優遇措置をシュテーガーは批判

民間の社会保険の優遇措置のあり方に対する批判が、厚生大臣アロ
イス シュテーガー(社会民主党)から出ている。社会保険加入者
は、予防検診の一環として、「健康を保つという目標」に合意し、
体重を減らしたりたばこをやめたりすることがある。この目標が達
成されたら、彼らの免責額を小さくすることができる。シュテーガ
ーは昨日のテレヴィ番組で、この方式は病人を罰していることにな
るとし、この優遇措置の全廃を求めた。




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