7月30日〜8月5日のドイツのニュース



7月30日(月)

アレッポで激しい戦闘

シリア政府軍は、アレッポにある蜂起勢力の拠点を相変わらず攻撃
している。複数の街区が空爆されている。百万都市であるアレッポ
の情勢に関する情報は、錯綜している。シリア政府は、軍事上の成
果を上げたと発表したが、反政府勢力はこれを否定し、政府軍によ
る無差別銃撃が行われている、と述べた。民間人が置かれている情
勢は、ますます悪化している。住民は食糧不足を懸念している。諸
外国の支援組織は、過去数日で約20万人がアレッポでの暴力を逃れ
て脱出した、と推定している。国連はシリア内戦で対立する両者
に、民間人を保護するように改めて求めた。国連緊急支援調整官ヴ
ァレリー アモスは、支援組織が人々に物資を届けるために、戦闘
地域へ自由に立ち入れるように、と要請した。

     その他のニュース

危機外交でショイブレとガイトナーはオイロ救済を協議

ドイツ蔵相ショイブレは、米国蔵相ガイトナーと、オイロ債務危機
について協議した。米国側の求めに応じて直前に設定されたこの会
議は、ショイブレが休暇を過ごしている北海の島ズュルト島で行な
われた。通信員の報告によれば、米国政府はこの危機の中でドイツ
が取っている方針について、動揺している。米国はオイロ使用国に
対して数ヶ月前から、世界的な景気後退を招くとの懸念から、オイ
ロ危機を押さえ込むために、より重要な措置を取るように求めてい
る。ガイトナーは引き続き、ヨーロッパ中央銀行総裁ドラギとフラ
ンクフルト アム マインで会談する意向である。オイロ使用国連
合会長ユンカーは、オイロ思考地域が崩壊すると警告し、ドイツは
「ヨーロッパ全体の問題に引き続き、国内政治と同様に対処してい
る」と非難した。

スペインは景気後退にさらに陥る

スペインは劇的な支出削減、大幅な増税、多い失業者のため、景気
後退により深く落ち込んだ。今年の第2四半期の国内総生産は、第
1四半期と比べて、0.4%減少した、とマドリードの統計局は発表
した。この前の2期では、国内総生産はそれぞれ0.3%減少した。
国際通貨基金の最新の予想によれば、オイロ使用地域第4位の経済
大国であるスペインの経済は、今年併せて1.7%縮小する見通しで
ある。

ルーマニアでばバセスクは留任 ポンタは決着が着いたと表明

ルーマニアの保守派の大統領バセスクは、社会民主党の首相ポンタ
が提出した、解任に関する国民投票を乗り切った。ポンタは決着が
ついた、と述べたものの、これで権力争いが終わるかどうかは、疑
問である。ポンタはブカレストで外国の報道機関の代表と記者会見
し、これ以上大統領と衝突しようとは思わない、これ以上政治的な
戦いを続ければ、二人とも敗北することになる、とのべた。また彼
は過去数週間で、「教訓」を得た、とも語った。バセスクもポンタ
も日曜日の国民投票では勝利を収めた。国民投票に参加したルーマ
ニア人のほぼ9割が、反バセスクの票を投じた。またポンタは、こ
の国民投票に効力を持たせるために、支持者を動員することができ
なかった。1千8百万人ほどの有権者の5割以上が投票を行うこと
が、必要であったが、それは達成できなかった。




7月31日(火)


お休みです




8月1日(水)

アレッポの住宅街で内戦の前線の戦いが激しさを増す

シリアでは軍と反政府勢力が、百万都市アレッポの支配を巡って、
さらに激しく戦っている。数十万人の民間人が避難中である。現地
の人々の人道面での状況は、さらにあっかしている。EU支援活動委
員クリスタリナ ゲオルギエヴァは、シリアは暴力的な規模の人間
の悲劇に陥っている、と述べた。国連の発表によれば、政府は戦闘
機を反政府勢力に対して使用している。国連監視団はダマスカス
で、現地に駐留する職員が、このような作戦活動の目撃者となっ
た、と述べた。蜂起勢力側も現在は、戦車を含め重火器を使用して
いる。国際アムネスティは、大統領バシャール アル・アサド政府
を、再び強く非難し、多くの人々が政府軍あるいはそれと同盟関係
にある民兵によって射殺された、と述べた。ダマスカスのキリスト
教徒が住む一画で初めて戦闘が起こり、反政府勢力の発表によれ
ば、兵士1名が死亡した。

     その他のニュース

パネッタ「米国は対イラン軍事作戦を行なう可能性がある」

米国防相パネッタは、イスラエルに対して、緊急の場合ににはイラ
ンの核爆弾計画に軍事的にも対処する可能性を排除しない、と約束
した。イスラエル訪問中の彼は、この発言により、経済制裁の効果
について懐疑的な立場のイスラエル政府の批判に応えたことにな
る。イスラエル国防相バラクイスラエルは、外交的な努力が破綻
し、緊急の場合には、同国は米国の賛成なしでも、イランに対する
軍事的な行動に出る、と発表した。ただしパネッタは、予防的な攻
撃を行わないようにと警告し、米国が軍事的な解決に賛成するに
は、他のあらゆる可能性を利用し尽くす必要がある、と述べた。西
側は、イランが秘密裏に軍事用に核計画を進めている、との疑いを
抱いている。イランはこれを否定し、核計画はただ民間用の電力供
給のためのものである、と誓っている。

米国はイランおよびその協力銀行に新たな制裁を科す

米国大統領オバマは、イランとの格を巡る対立で、新たな制裁を科
した。この措置は中国の昆◯銀行とイラクの金融機関エラフ イス
ラミックに対するもので、両行はイラン政府が、諸外国による制裁
の網をくぐるのを支援した、と大統領府は発表した。さらにオバマ
と米国議会は、イランの発電業に対する制裁をさらに強化した。あ
らなた提案には、イランと協力してウラン濃縮を支援し、石油輸送
船を同国に差し向けたもの、あるいは国営船舶会社に保険をかけさ
せたものに対する罰則を含んでいる。

連邦憲法擁護庁と連邦警察の幹部が交代

連邦憲法擁護庁と連邦警察はあらなた幹部を持つ。ベルリンの連邦
憲法擁護庁に、新長官マーセンが着任した。連邦内務省のテロ対策
局の元局長である彼は、右翼テロ組織「国家社会主義地下運動」の
捜査で、手抜かりと怠慢があったとしてしばらく前に解任されたフ
ロムの後継者となる。マーセンは作業基盤と憲法擁護活動の全面的
な検討とを行なう、と予告した。以前の連邦国境警備隊が改編され
た連邦検察は、50歳の法律家ローマンが、議長に就任した。連邦内
閣は、内相フリードリヒによる氏名を可決した。ローマンは理由の
発表なく解任されたゼーガーの後任となる。彼は今まで内務省で、
外国人テロ組織および外国人急進組織に他所する部局の局長を務め
ていた。




8月2日(木)

ドラギ「欧州中央銀行には異例のオイロ救済策の用意がある」

ヨーロッパ中央銀行は、疲弊したオイロ使用国を支えるために、国
債を購入する可能性がある。同銀総裁マリオ ドラギは、フランク
フルト アム マインの同銀評議会の会議後に、通貨監視役は場合
によっては適当な規模で、市場に介入するかもしれない、と述べ
た。「いくつかのオイロ使用国の例外的に高い危険保険料率」が、
ヨーロッパ中央銀行の資金政策実施を困難にして折り、そのため通
常では虎な愛措置を検討している、とも述べた。また彼は、より詳
しい計画は今後数週間で練り上げられる、と発表した。過去数日
で、ヨーロッパ中央銀行は、スペインあるいはイタリアの重荷を取
りのぞこうと、危機にあえぐオイロ使用国の負担を軽減するため
に、さらなる国債の大量購入を行うことを検討している、との観測
が流れていた。ヨーロッパ中央銀行は、これ以上の金利引き下げを
断念した。同銀は基準金利を最低水準の0.75%にしたままである。
国債の新たな競売では、危機に揺れるオイロ使用国スペインは、再
びかなり高い金利を提示しなければならなかった。10年ものの国債
の金利は、ほぼ6.7%である。

     その他のニュース

ギリシア政府は資金提供する三極と交渉

新たな支出削減を巡る合意で、ギリシア政府は外国の資金提供者と
の交渉を開始した。蔵相ストゥルナラスは、アテネでEU、ヨーロッ
パ中央銀行、国際通貨基金の専門家と、115億オイロの支出削減計
画の詳細について合意をするために、話し合った。いわゆる三極と
の話し合いで成果を上げることが、破産の縁に立たされているギリ
シアが、今後財政支援を受けるための前提条件である。数週間前か
ら、ギリシアの連立政権の幹部は、ギリシアへの資金提供者が求め
ている追加支出削減を巡って、対立を続けていた。

シリア内戦での民間人の情勢は厳しさを増す

シリアでは内戦のため、民間人の窮状はつらさを増している。国連
の推計によれば、数百万人が数ヶ月以内には、生き延びるために食
糧の支援に頼らざるを得なくなり、多数の場所で収穫物や潅漑用施
設が破壊された。国連食糧農業機関FAOは、この紛争による農業の
今年の損失は、18億ドルに上る、と見積もっている。アサド政権の
軍と蜂起勢力は、ますます激しく対立している。ロンドンに亡命中
の「シリア人権監視団」の発表によれば、ダマスカス近郊では少な
くとも35人の若者がシリア兵に殺され、数人は処刑された。反政府
勢力は攻防戦が行われている百万都市アレッポで、通常部隊からぶ
んどった戦車を使って攻勢をかけ始めた。シリアでは通信が途絶し
ているため、この報告に関する中立の立場からの確認はとれていな
い。

エジプト新内閣人事が提案される

イスラーム教徒の大統領ムルシが就任して1ヶ月、エジプトに新政
権が成立する。新内閣は技術官僚、イスラーム教徒、権力を握る軍
部が望む候補者からなっている。ムルシが指名した首相カンディル
は、35人の閣僚を提案した。6人は軍事評議会が指名した前政権か
ら留任である。国防相は元帥タンタウィで、彼が軍事最高評議会の
議長も務める。外相アムルも留任する。




8月3日(金)

約150万人のシリア人が避難

国連の集計によれば、シリア内部では約150万人が戦闘から避難し
ている。国連難民高等弁務官事務所はジュネーヴで、彼らは客とし
て受け入れる家族のところに、あるいは一時的な支援施設で宿泊し
ており、さらに各地のシリア人数十万人が、戦闘が続いているた
め、八方ふさがりの状況で自宅にいる、と発表した。特にアレッポ
では、治安情勢が劇的に悪化しており、さらに隣国への難民の流出
が減少することなく続いている、とのことである。国連事務総長潘
基文は、監視団の活動期限が8月19日に切れた後も、国連がシリア
での活動を続けることに賛成し、国連安全保障理事会に対して、近
々そのための提案を行なう、とニュー ヨークで述べた。これより
前に国連およびアラブ連盟特使コフィ アナンは、シリアの暴力が
激化していることにいらだちを募らせると共に落胆して、諸外国か
らの支援がないため、8月31日に特使を退任していた。

     その他のニュース

クリントンはスーダンと南スーダンに紛争を解決するよう求める

米国外相クリントンは、スーダンと南スーダンに、対立を早急に解
決するように、と呼びかけた。彼女は南スーダン大統領キールと首
都ジュバで会談した後、今なお残る紛争の対立点に「緊急に」解決
を見いだす必要がある、両国間に存在している溝を克服するため
に、両国は妥協しなければならない、とも述べた。クリントンは、
南スーダンが北部から分離して以降も、両国の結びつきは「切り離
すことができない」、と強調した。南スーダンは2011年7月上旬
に、長年にわたる内戦の末、スーダンから分離していた。両国はそ
れ以来、石油資源と正確な国境の位置を巡って、対立している。
3月末には、スーダンが石油産出地ヘグリグを占領し、南部の目標
地点を爆撃して、紛争が激化していた。

北朝鮮は洪水後に食料を必要とする

先日激しい降雨と洪水が起きた北朝鮮は、国連の推定によれば、緊
急に食料を必要としている。同国国営の報道機関によれば、先月
2つの激しい嵐が襲い、119人が死亡、8万人以上が家を失った。
洪水では、家屋、道路、畑が破壊された、と国連の報告書には記さ
れている。最も大きな影響を受けたのは、安州市および江原道の平
康郡成川地区と川内郡である。国連広報はニュー ヨークで、安州
では3万6千の家族が、清潔な水を手に入れられず、下痢を起こして
きわめて危険な状態であり、北朝鮮政府は国連に対して、食料、燃
料の支援物資を最優先で取り扱うよう要請した。

プーチンは「プッシー ライオット」の処罰を軽くするのに賛成

ロシア大統領プーチンは、パンクバンド「プッシー ライオット」
の一員に対する問題の刑事裁判について、初めて公式に発言した。
彼はロンドンでのオリンピック大会が行われる中、3人の被告女性
に対する厳しい処罰に反対した。弁護側はモスクワで、乱暴狼藉容
疑での裁判で、大きな天安になるかもしれない、と述べた。この
3人の女性は2月にモスクワの救世主大教会で覆面をかぶって「祈
り」を捧げ、大統領への復帰を目指していた当時の首相プーチンに
抗議していた。彼らには7年間の拘留刑が言い渡される可能性があ
る。人権活動家は、この裁判は政治的に制御されている、と批判し
ている。




8月4日(土)

シリアはロシアに財政および経済支援を求める

シリアは西側による制裁の影響を減らすために、同盟国ロシアに財
政および経済支援を申し入れた。ロシアでの報道によれば、副首相
カディル ジャミルはモスクワでの会談で、軽油などの石油製品不
足などを訴えた。またシリア代表団は、「複雑な国内情勢を切り抜
けるために、一定量の安定した通貨」を提供するよう申し入れた、
とのことである。ロシア側からは、今のところ何の反応も示されて
いない。国連で拒否権を持つロシアは、安全保障理事会で、今まで
武器輸出先であるシリアに対するすべての決議を阻止していた。

     その他のニュース

アレッポの反乱勢力はラジオ局の建物を攻撃

シリアでは、蜂起勢力が攻防戦が繰り広げられている百万都市アレ
ッポで、国営ラジオ局の建物を攻撃した。ただし現地の反乱勢力の
指揮官は、この攻撃は跳ね返された、と述べた。政府軍側からは、
戦闘機がこの戦闘に加わって、反乱勢力側は「実質的な撤退」をし
た、と彼は付け加えた。国営通信社Sanaは、攻撃があったことを認
め、「民間人と建物を攻撃したのはテロリスト」であるが、シリア
兵は防衛するために進軍した、と報じた。首都ダマスカスからも、
激しい戦闘があった、との報告がある。それによれば、政府軍は市
内のアル・タダムン地区をおおむね奪還した。ここはシリア首都内
の蜂起勢力の最後の拠点と目されている。現地の活動家の発表によ
れば、これらの戦闘では少なくとも12人が死亡した。

クリントンはケニアに自由で公正な選挙を行なうよう呼びかける

ケニアを訪問中の米国外相クリントンは、来年行なわれる選挙を自
由かつ公正なものにするよう呼びかけた。ケニアは平和的な大統領
選挙を行うことで、他のアフリカ諸国の模範となり得る、と彼女は
述べた。ケニアでは2007年の前回選挙で、衝突が起こり、流血の
事態となり、1千2百人以上が死亡していた。クリントンは選挙を半
年後に控え、東アフリカの同国の緊迫した国内情勢について、大統
領キバキと話し合うつもりである。この地域の危機の震源ソマリア
とコンゴが、その他の議題である。クリントンの訪問の前夜、ナイ
ロビではテロ攻撃があって、1人が死亡、数人が負傷していた。

スーダンと南スーダンの石油を巡る対立で合意が成立

スーダンと南スーダンは、埋蔵石油に関する対立で譲歩した。両国
は資金面での細部に関する協定を結んだ、とアフリカ連合の仲介役
ムベキが、対立する両国が会談を行ったアディス アベバで述べ
た。南アフリカ元大統領の彼は、1月から停止している南スーダン
での石油生産は、再開される、と予告した。彼によれば、両国は
9月22日までの期間を使って、まだ残っている対立点を解決する。
埋蔵石油の共有化に関する対立で、過去数ヶ月両国間では軍事的な
衝突が起こり、多くの死者を生んでいた。




8月5日(日)

アレッポ砲撃 巡礼者集団は相変わらず行方不明

シリア北部の大都市アレッポでは、政府軍と蜂起勢力が、相変わら
ず激しい戦闘を繰り広げている。政府側はサラヘディン地区を、大
がかりに砲撃した。この地区では戦闘も起きている、とロンドンに
亡命中の「シリア人権監視団」は発表した。現地の反乱勢力の広報
は、政府の「激しい攻勢」に備えている、と述べた。シリア国営放
送は、首都ダマスカスは再び完全に軍の支配下にある、と発表し
た。土曜日にはダマスカスでは、武装したものたちが巡礼者48人を
誘拐した。サウジ アラビアの放送局「アラビア」によれば、その
うち数人はイラン革命親衛隊の家族である、とのことである。同局
が放送した映像は、誘拐された人のうち何人かが、イスラーム教徒
蜂起勢力の手にあることを示している。イランはアサド政権を支持
している。

     その他のニュース

三局はギリシアの支出削減交渉を前向きに総括する

国際通貨基金、EU委員会、ヨーロッパ中央銀行の専門家は、ギリシ
ア政府と話し合いを行ない、支出削減策を公的的に評価した。その
協議は「よい成果」を挙げ、「十分前進」したとのことである。い
わゆる三局は、2週間にわたってギリシアの支出削減の努力を検討
していた。9月には、この支出削減策が実施に移されたかどうか、
検討する方針である。数日前にはギリシアの連立与党が、さらに
115億オイロの支出削減を約束したばかりであった。この支出削減
が、外国の資金提供者が315億オイロを9月に支援するための前提
条件である。新たな資金がなければ、ギリシアは国家として倒産す
る危険性がある。

モンティはオイロ使用国政府の独立性を高めるよう求める

イタリア首相モンティは、オイロ危機の中では、各国政府が各国の
議会からより大きく独立するのに賛成である、と述べた。「政府が
国会の決定に完全に束縛され、独自の行動の余地を守れないのであ
れば、ヨーロッパのより密接な統合ではなく、ヨーロッパの分断が
起こる可能性が高い」とモンティは「シュピーゲル」誌に述べた。
彼はオイロ使用国に対して、オイロ危機を押さえ込む作業に全力で
取り組むように求めた。「過去数年にオイロ使用地域には軋轢が生
じたため、ヨーロッパの心理的な分断を生むことになっており、」
オイロがヨーロッパ漂流の要因になるのであれば、ヨーロッパ統合
計画の基盤が破壊されることになる、とモンティは述べた。

ギリシアは不法移民対策に大量動員

ギリシアは不法移民対策に、大規模に警察官を投入する。警察の発
表によれば、週末には首都アテネだけで、約1千5百人の警官が週末
に散らばって、外国人と思われるものたちの監視を行ない、日曜午
前までに滞在許可を持たない人5百人以上を、アテネ近郊の仮収容
所に送り込んだ。報道によれば、同国北東部のトルコとの国境で
も、大規模な動員が行なわれた。ギリシア市民保護相デンディアス
はラジオで、この活動は一時的なものではなく、今後も継続され
る、と述べた。EUの南東の境界にあるギリシアは、かなり以前か
ら、アジアおよびアフリカからの移民の到着点となっていた。過去
10年で、百万人以上がギリシアに逃げ場を求めていた。ギリシアの
発表によれば、2010年だけで12万8千人に上った。




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