9月10日〜16日のオーストリアのニュース



9月10日(月)

お休みです。




9月11日(火)

     国外ニュース

「習近平はどこに」 中国の最高権力者を巡る謎

彼は中国の時期最高権力者と目されており、10月にも大統領に選ば
れることになっている。しかし数日前から、諸外国の報道機関で
は、「習近平はどこにいるのか」という疑問がわき起こっている。
その理由は、副大統領が現在、公共テレヴィに登場していない、と
いうことである。また米国外務大臣ヒラリー クリントンとの会談
の予定を含む、いくつかの予定が中止になっている。

     国内ニュース

調査委員会「カープはモーサーは辞任すべき時期と見ている」

社会民主党会派長ヨーセフ カープは、ガブリエラ モーサー(緑
の党)が、汚職調査委員会の副委員長を退くべき時期である、と見
ている。「彼女はこの職をつとめることができないと思う」とカー
プはテレヴィ番組で、緑の党の会派長エーファ グラウィシュニヒ
との議論で表明した。グラウィシュニヒ側は、「それは不名誉であ
る」とだけ述べ、社会民主党が首相ウェルナー ファイマン(社会
民主党)の雑誌広告事件での証人喚問を阻止しているのが、自分に
は理解できない、と語った。




9月12日(水)

     国外ニュース

南アフリカの鉱山スト 問題の大衆迎合政治家が暴力に乗じる

8月半ばにストライキをしていた34人の炭鉱労働者が、南アフリカ
警察に射殺された。彼らは賃上げを求めていた。それ以来、鉱山で
の抗議活動が拡大し、政界にも影響が広がった。政権を持つアフリ
カ国民会議ANCへの不満が増大している。同党から除名された大衆
迎合政治家で元同党の若者の指導者マレマが、貧富の大きな差を利
用している。彼はスト参加者の中で、自分を貧しい人の支援者とし
て売り込み、大統領ズマの退任を求め、おそらく政界への復帰に向
けて一歩一歩進んでいる模様である。

     国内ニュース

マグナ社はシュトルナーハの新党とは一線を画す

大金持ちフランク シュトルナーハは、国際マグナ社の創業者にし
て監査役会元会長であるが、彼の政治活動には同社は現、距離を置
いている。文書による態度表明で、同社広報は昨日、「政党の結成
とは直接、間接の関係はないし、国際マグナ社側からの働きかはな
い」と述べた。また、より高い付加価値を顧客にもたらすことが、
マグナ社にとって「最高の優先事項」であって、オーストリアでの
シュトルナーハの政治活動について、同社は意見を述べることも、
情報を公開することもない、と述べた。




9月13日(木)

     国外ニュース

チェコでは毒入りの酒ですでに17人が死亡

チェコでは異物が混入したアルコールで、少なくとも17人が死亡
し、この数はさらに増える可能性がある。小売店にすら、毒入りの
高アルコール飲料がすでに置かれている。当局は監視を強化し、路
上での酒の販売を全面的に禁止した。しかし今間のところ、毒入り
の酒の出所がどこかは全く不明である。。

     国内ニュース

調査委員会の対立は続く 社民党と国民党は「方針転換」を示唆

本来であれば汚職調査委員会は、とっくに首相ファイマン(社会民
主党)に関する雑誌広告疑惑に取りかかっているはずであった。し
かし、数週間前から、複数の省庁による文書の提出に関して対立が
続いている。特に与党は、調査委員会議長モーサー(緑の党)の辞
任を求めている。しかし彼女は、「自分の頭をさらに並べる」つも
りはない、と述べている。今度は、対立は国会議長団にも広がっ
た。社会民主党と国民党は、調査委員会の「方針転換」を行なう可
能性を、もはや排除していない。




9月14日(金)

     国外ニュース

イスラーム教徒の抗議にオバマは「我々は屈しない」

アラブ世界の広い範囲で、怒りにまみれ、暴力的な抗議活動がさら
に1日続いたことを受け、米国大統領オバマは、毅然たる態度を示
した。4人の米国外交官をリビアのベンガジで殺害した犯人は、裁
判にかけられなければならないし、米国は外交官を保護するため
に、あらゆることを行なう、と述べた。さらに外交官の追悼式に出
席したオバマは、「我々は、米国の外交使節に対する暴力には屈し
ない」と述べた。この殺人と抗議の波は、すでに選挙戦の主要な争
点になっている。共和党はオバマを、元大統領カーターと、彼がテ
ヘランの人質事件で犯した失策になぞらえた。

     国内ニュース

汚職調査委員会でプラマーはモーサーを厳しく批判

来週に終了する可能性もある汚職調査委員会を巡る駆け引きの最
中、国会議長プラマー(社会民主党)は、緑の党党首モーサーを厳
しく批判した。モーサーは夏休み前に「大きな間違い」を犯した、
とプラマーは述べ、調査委員会が中止にならないことを望んでいる
が、それは難しいだろう、との見解をテレヴィ番組で示した。彼女
は、それぞれの政党が利害を持っている、と指摘した。プラマー
は、同委員会はいずれにせよ、すでに多くの成果を上げている、と
見ている。




9月15日(土)

     国外ニュース

ムハンマドの映画 米国は危機継続を懸念し外交官を引き上げる

イスラーム教を敵視する映像に対する暴力的な抗議のため、米国政
府はスーダンおよびチュニジアから大使館員を引き揚げ、同時に両
国への旅行に警告を発した。新聞報道によれば、米国大統領オバマ
は、情勢が沈静化するとは見ていない。彼は情勢の推移は予想がつ
かない、と考えている。テロ組織アル カーイダは土曜日に、米国
代表部に対して、新たに攻撃を行うよう呼びかけた。

     国内ニュース

緑の党はカープとコプフを告発 汚職調査委員会は司法も動かす

汚職調査委員会では、さらに対立する兆しが生まれている。緑の党
は土曜日に、社会民主党と国民党それぞれの会派長カープとコプフ
に対して、名誉毀損容疑で訴訟を起こしたことを認めた。そのきっ
かけになったのは、同委員長モーサー(緑の党)に対する、非難で
あり、緑の党の副党首コークラーによれば、その非難は「一線を越
えた」、とのことである。社会民主党と国民党は、緑の党のやり方
を厳しく批判した。




9月16日(日)

     国外ニュース

メキシコでは卵が不足し価格が高騰

メキシコでは1年に250万トンを超える卵が生産され、国内で食べら
れる。6月に鳥インフルエンザが発生した後、8月末までに、数百万
羽の鶏が畜殺された。現在は、低所得層のメキシコ人にとって重要
な基本的な食料である卵も不足している。品薄状態と投機のため、
価格は上昇している。政府は巨額の緊急計画を講じている。

     国内ニュース

対立解決案は見えず 汚職調査委員会の対立は深まる

現在すべての政党は、合意や妥協をせず、相変わらず対立を続け、
汚職調査委員会の調査継続についてやり合っている。社会民主党、
国民党、自由党、未来同盟は、委員長モーサーの解任を求め、緑の
党はこれを拒否し、他の政党は調査委員会の活動を中止させようと
している、と非難した。一方社会民主党は、首相ファイマンを同委
員会に呼ぶ価値は全くない、としている。この点では、社会民主党
は国民党の指示を受けている。現在のところ妥協する姿勢を示して
いるものはないので、委員会を継続させる可能性は少ない。



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