10月22日〜28日のオーストリアのニュース



10月22日(月)

     国外ニュース

レバノンの争乱 軍に「厳しく対処」させる

シリアの隣国レバノンの情勢は、月曜日もさらに緊迫の度を増し
た。内務大臣カルベルは、軍と警察に、暴動が起きた際には断固た
る措置取るように、との命令を出した。武器を持っている者は、逮
捕するように、とのことである。月曜日には軍とスンナ派の組織の
間で、戦闘が改めておきた。スンナ派側は、町の一角を通行禁止に
するため、道路封鎖している。軍側によれば、緊張はいくつかの地
域でかつてなかったほど高まっているが、攻撃を受ければ、介入す
る方針である。

     国内ニュース

10人の国会議員が目標 シュトルナーハはさらに引き抜きへ

シュトルナーハの一派は、月曜日に5人目の国会議員を未来同盟か
ら引き抜いた後、大金持ちの彼の政党は、社会民主党出身者1人を
含め、すでに6人の国会議員の体制へと成長した。しかしシュトル
ナーハは、これに満足していない。選挙を前に、10人の国会議員に
増やすつもりである。実現のために、社会民主党、国民党、自由党
が標的としている。3党の国会議員数人との話し合いがすでに行な
われた、とのことである。一方国民評議会議長プラマー(社会民主
党)との間では、国会会派としての承認するかどうかを巡り、対立
がくすぶっている。




10月23日(火)

     国外ニュース

専門家の逮捕 ラクイラ判決を受け世界各地で憤慨

2009年にイタリアのラクイラ地震の危険性を過小評価し、住民に
十分な警告を行なわなかった、と裁判官が判断した7人の地震研究
者に対して、厳しい判決が言い渡されたことを受け、大きな抵抗が
持ち上がっている。世界各地の科学者は、6年間の拘留刑に対して
抗議の声を上げた。この判決は「不合理で危険」であり、正確な予
想は不可能である、との趣旨である。自然災害克服のための主席研
究者は、抗議のため辞任を発表し、「平和に仕事をするためには制
約」は不要だ、と述べた。

     国内ニュース

首脳会談で合意 各州は1千人の亡命希望者を受け入れることに

政府と各州の亡命に関する首脳会談は、火曜日に合意に達した。各
州は、トライスキルヒェンおよびその他の仮収容施設から、1千人
の亡命希望者を受け入れることになる。内務大臣ミクル・ライトナ
ー(国民党)は、今までの受け入れの割合を巡ってためらっていた
州に、義務を課した。他の州よりも多くの高権をしなければならな
い州もある。ニーダーエスターライヒ州首相プレル(国民党)は、
喜んだものの、他の州が今回は合意を守るかどうか、疑念も表明し
た。




10月24日(水)

     国外ニュース

遅い報復 プーチンは活動家に対して厳しい措置

ロシア大統領プーチンは、遅れて報復した。司法は大統領選挙戦の
中で、反プーチンの大規模デモを組織した反政府勢力に対イズ手、
厳しい措置を執っている。その中、レオニド ラスウォスシャエフ
とセルゲイ ウダルツォフは、「大規模暴動」容疑で、法廷で責任
を問われることになる。また「クーデタ未遂」も取りざたされてい
る。ラスウォスシャエフの件は特に注目の的である。ロシア秘密情
報部の発表によれば、彼はウクライナからロシアに誘拐され、数日
にわたって拷問を受けた。国会でも反政府の活動家が責め立てられ
ている。反対意見もある国家反逆罪が、可決された。

     国内ニュース

長期欠勤者報告 上役が「悪い」としばしば病気になる

オーストリアの患者数は、2011年に再び若干上昇した。被雇用者は
平均で、13.2日間病気になり、地域的あるいは性別によるはっきり
した違いはなかった。決定的な要因は、労働環境である。調査によ
れば、満足している労働者と職員は、明確に病気になりにくい。特
に「悪い」上役がいると、患者の数は大幅に増加する。




10月25日(木)

     国外ニュース

大規模な支出削減計画 ヨーロッパの自動車生産の危機が悪化

経済危機は、ヨーロッパの自動車製造業者に影響を与えている。い
くつかの企業が抜本的な支出削減策を発表した。フォード社はまも
なくヨーロッパの3つの工場を閉鎖する。プジョー社はいずれにせ
よパリ近郊の工場1箇所を閉じ、オーペルと協力してさらなる支出
削減を目指す。フィアット社とルノー社も、自動車について身動き
が取れないままである。新車の購入をためらうヨーロッパ人が増え
ているため、ヴォルヴォ社とダイムラー社すら、節約しなければな
らない。専門家は、これはまだ始まりに過ぎない、と見ている。

     国内ニュース

最低生活保護の受給者の2割は職に就いている

必需品を満たすための最低生活保護が導入されてから約2年、社会
福祉省は初めて総括を出す。19万3千人の人々が、2011年にこの
保護を請求した。はっきり目立つのは、受給者の2割が職を持って
いるが、その収入が咲いて生活保護の水準である約770オイロに届
いていない、という点である。社会福祉相フンツトルファー(社会
民主党)は、満足しており、この制度の乱用は過度にはなってお
ず、多くの失業者が職業生活に復帰することができた、と見てい
る。しかしいくつかの点で、後手に回ったのを修正しなければなら
ない。




10月26日(金)

     国外ニュース

詐欺でベルルスコーニに4年の拘留刑

イタリアで長い間首相を務めたベルルスコーニは、脱税容疑で4年
間の拘留を言い綿sれた。ミラノの裁判所は金曜日、第1審で税額
を減らすために、彼が所有する架空会社を経由して、右翼テレヴィ
社を法外に高い値段で売却した件で、ベルルスコーニは有罪と判定
した。2006年の恩赦の規定があるため、彼が刑期を短縮されるの
は確実である。ベルルスコーニは、イタリアで最も大きな影響力を
持つ報道会社である自分所有のメディアセット社周辺での詐欺で、
「明確に一連の命令」を出していた、とされた。

     国内ニュース

ダラボス対フィッシャー 国防軍を巡る議論が建国記念日の中心

金曜日には国防軍の恒例の閲兵式に、多くの客が訪れる中、軍の未
来に関する議論が、建国記念日の政治話題の中心となっている。ウ
ィーンの英雄広場でも、激しい議論が行なわれた。連邦大統領フィ
ッシャーは、「専門的な」軍の前途を明るくしようとし、「責任あ
る対処」を取り、「塹壕を掘る」ことはないように、と促した。国
防大臣ダラボス(社会民主党)は、これに対して、改めて修正する
ように訴え、職業軍を募兵した。




10月27日(土)

     国外ニュース

ウクライナ国会議員選挙を前に不満の声

日曜日にウクライナは、国会議員を選ぶ。しかし選挙に対する関心
は、国民の中ではあまり盛り上がってはいない。汚職、教育、厚生
制度の改革の不調、暗い経済の状況が、元俳優と寡頭政治家の権力
争いに、嫌気がさしているひとが多い状況を生んでいる。投票用紙
は、食料品や眼鏡といったちょっとした贈り物で売買される。かつ
ての「オレンジ革命」の残滓はほとんどない。希望の星はボクシン
グの世界選手権者である。

     国内ニュース

記念碑はスロヴェニア人追放の記憶を新たにする

ケルンテン州のエーベンタールでは、土曜日に記念碑の除幕式が行
なわれた。これはナチ時代に起きた、ケルンテン州のスロヴェニア
人の強制立ち退きを、記憶にとどめるためのものである。1千人を
超えるケルンテン州在住のスロヴェニア人が、1942年4月に国外
追放となったが、その中には数百人の子供も含まれていた。多くの
追放者が、帰国しなかった。




10月28日(日)

     国外ニュース

暴風雨「サンディ」で米国東岸は警戒態勢に

米国の東岸にある大都市、ニュー ヨーク、ワシントン、ボストン
は、過去十数年で最大の嵐に向けて装備している。政府の見通しに
よれば、月曜日に夕刻に上陸する見通しの暴風雨「サンディ」で、
5千万人の米国人が影響を受ける可能性がある。豪雨、雪、洪水、
停電が起きると予想されている。市長マイケル ブルームバーグ
は、37万5千人を安全な場所に避難させるように、と命令した。専
門家は「生命を危険にさらす高潮」が起こるかもしれない、と警告
している。

     国内ニュース

国防軍問題でダラボスは世論調査の結果に関わらず楽観的

オーストリア人は現在、徴兵制度を廃止するよりも、これを継続す
ることに賛成する人の法が、やや多いことを示す世論調査が出たに
もかかわらず、国防大臣ノルベルト ダラボス(社会民主党)は、
楽観的に、1月20日の国民投票では、自分の意見が支持される、と
見ている。



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