11月19日〜25日のドイツのニュース



11月19日(月)

イスラエルとハマースは戦争と交渉の用意があることを表明

公式発表によれば、イスラエルはガザ帯状地帯での侵攻を準備して
いるが、外交的な解決の方を望んでいる。首相ベンヤミン ネタニ
ヤフの広報は、交渉の席での解決がイスラエルの国民に平和を保証
するのであれば、地上戦は不要である、と述べた。これより前に国
連事務総長潘基文は、イスラエルと急進派イスラーム教徒ハマース
が、ガザ紛争で直ちに停戦を行うように訴えていた。潘は対立する
両者に対して、仲介役のエジプトに協力するように求めた。急進派
イスラーム教徒のハマースは、イスラエルからの保証が得られるの
であれば、停戦に応ずる方針である、と発表した。一方イスラエル
は、ガザ帯状地帯の人口密集地への空爆を行ない、ハマースに対す
る圧力を強めた。今までに90人ほどの死者が報告されており、その
うち50人が民間人である。また負傷者は7百人を越える。先には武
装しパレスチナ人が、イスラエルに向けて百発単位のミサイルを発
射し、そのなかにはイスラエルの迎撃網に打ち落とされていた。

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外相はイスラエルへのミサイル攻撃を止めるよう求める

連邦外相ヴェスターヴェレは、イスラエルに対するミサイル攻撃を
即時中止するよう求めた。彼はEU加盟各国の外相との会談の冒頭
で、イスラエル人とパレスチナ人の間の戦闘を止めさせるための鍵
は、ガザ帯状地帯の反イスラエルの武装派が握っていると見てお
り、諸外国は今や協力して「慎重に、適切にそして段階的な緊張緩
和を迫る」ことが必要である、と述べた。さらにエジプトを経由し
て行われているガザ帯状地帯への武器密輸を、緊急に遮断しなけれ
ばならない、とも述べた。ヴェスターヴェレはEU外相会談の後、近
東訪問を続け、そこではイスラエル政府とパレスチナ自治当局の代
表と会談が予定されている。

ペイトリオット・ミサイルの配備には連邦議会の賛成が必要に

連邦政府は、ドイツのペイトリオット・ミサイルをトルコとシリア
の国境に配備する場合、連邦議会を巻き込む方針である。連邦国防
相デ メズィエールと外相ヴェスターヴェレは、EU加盟各国の国防
相・外相とブリュッセルで会談をした後、ミサイルの配備のため
に、連邦議会の議席が必要とされない場合にも、この規則は適応さ
れる、と述べた。デ メズィエールは、トルコのこの依頼に対し
て、前向きの反応を示していた。ブリュッセルの会議では、北西ア
フリカのマリでの紛争も取り上げられた。これについては、デ メ
ズィエールは、連邦政府がマリでの軍事活動に参加するにあたって
は、出撃が行なわれないのが条件である、と述べた。これに関する
決定が出されるのは、12になってからである。EUは兵士2百人をマ
リに派遣することを検討している。この兵士は政府軍を育成し、蜂
起するトゥアレグとアル カーイダに近いイスラーム教徒が掌握し
ている北部を、取り戻すことになっている。

コンゴ M23反乱軍は再びゴマへ迫る

コンゴ民主共和国東部では、反乱勢力が州都ゴマへ再び迫ってい
る。軍のM23部隊の戦闘は、同市まで数キロのところで行なわれて
いる、と国連軍は報じている。蜂起勢力は、ウガンダへの国境通過
地点の開放や、コンゴ軍と国連軍の首都からの撤退を含め、一連の
要求を突きつけていた。反乱勢力の侵攻で、数万人のコンゴ人が逃
げ出した。戦闘が続いているためコンゴ東部の故郷の街を去らなけ
ればならなかった難民の収容所が、ゴマにはたくさん置かれてい
る。国連安全保障理事会は、週末の反乱勢力の攻撃を非難し、蜂起
勢力に対する「外部からの支援」を終えるように求めていた。戦闘
の開始以来、50万人ほどが避難ないし追放された、との推定もあ
る。




11月20日(火)

教会職員のストが認められる

連邦労働裁判所は、教会職員に対してストを行なう権利を認めた。
エアフルトの裁判官は、この判決で、労働組合フェアディとマール
ブルク連盟に権利を与えた。それによれば大きなキリスト教教会と
カリタスやディアコニーのような組織は、合わせて120万人の職員
に、一定の条件下でストを許可しなければならない。今までこれは
禁止されていた。ただしこの判決は、教会の使用者側に、ストを排
除するいわゆる「第3の道」を、労働組合との間で合意する可能性
も認めている。今まで教会は、自らの案件を自ら規制することを認
める法に基づく権限にこだわっていた。それに対して労働組合側
が、裁判を起こしていた。専門家は今回の判決で、カールスルーエ
の連邦憲法裁判所あるいは、ストラスブールの人権に関するヨーロ
ッパ法廷で、最終的な判決が下される、と見ている。

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ガザ帯状地帯の停戦に向けた努力

エジプト大統領ムルシは、イスラエルとパレスチナ人の間の停戦
が、今日にも行なわれると期待している。国営通信社MENAによれ
ば、彼は「イスラエルのガザ帯状地帯に対する侵略」は火曜日に終
了すると述べた、とのことである。これより前に国連事務総長潘
は、イスラエルに対して、地上軍のガザ帯状地帯侵攻によって、事
態をさらに悪化させることがないように、と警告した。まだ彼はカ
イロで、対立する両者に対して、暴力を止めるように訴えていた。
イスラエル訪問中のドイツ外相ヴェスターヴェレはエルサレムで、
イスラエル大統領ペレスと首相ネタニヤフに、ドイツの支援を約束
した。ヴェスターヴェレは、パレスチナ大統領アッバスとも会談を
行なう。

英国はシリアの反政府勢力を承認

英国は反政府の「シリア国民連合」を、正式に承認した。11月初め
に設立されたこの同盟は、英国政府にとって唯一のシリア国民を正
当に代表する機関である、と外相ヘイグはロンドンで述べた。これ
で英国は、先週すでにシリア国民連合を承認したフランスの立場に
追随したことになる。一方EUの水準では、シリアの反政府勢力の扱
いを巡っては、意見が一致していない。加盟27箇国の外相はブリュ
ッセルで、「シリア国民連合」を「シリア国民の努力の正当な代
表」とだけすることに合意が成立した。外相会談では、シリアに対
する武器禁輸を破棄し、これによって反政府勢力へ武器を供給でき
るようにするとのフランスの提案は、議論もされなかった。

コンゴ反乱勢力はゴマに侵攻

コンゴ民主共和国東部で、反乱勢力は州都ゴマに侵攻した。目撃者
の話によれば、M23部隊の戦闘員は市の中心部に移動し、同市の空
港をすでに掌握した、とのことである。国連は火曜日に、緊急の必
要性がない職員すべてを、ゴマから引き上げるつもりである。これ
に対して国連の兵士は、民間人保護のために同市にとどまる、と国
連広報ドワイアーはニュー ヨークで発表した。ルワンダからの支
援を受けているM23とコンゴ部隊の間の新たな戦闘には、先週火が
ついていた。コンゴ政府は反乱勢力との新たな交渉は一切拒否して
いる。




11月21日(水)

爆弾攻撃がガザ停戦の努力を揺さぶる

テル アヴィヴのバスに対する爆弾攻撃で、少なくとも15人が負傷
し、近東紛争を早期に停戦させるとの望みが弱まった。首相ベンヤ
ミン ネタニヤフの広報は、これはテロ攻撃である、と述べた。テ
ル アヴィヴでの凶行は、6年ぶりである。この攻撃で、イスラエ
ルと急進派イスラーム教徒ハマースの間のガザ帯状地帯における停
戦に関する話し合いが、困難の度を増す。ガザ帯状地帯では、この
攻撃が狂喜を呼んでいる。米国とドイツ政府はこの攻撃を非難し
た。米国外務大臣ヒラリー クリントンは、この紛争を仲裁するエ
ジプト大統領モハメド ムルシとの会談のために、カイロに向かっ
た。イスラエルのガザ帯状地帯空爆では、水曜日に少なくとも10人
が死亡した、とパレスチナ人医師が発表した。急進派イスラーム教
徒は、再びイスラエルに向けてミサイルを発射した。

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トルコはNATOにペイトリオット・ミサイルの配備を申し入れる

トルコは、シリアとの国境にペイトリオット・ミサイルの配備を行
なうように、正式に申し入れた。NATO事務長フォーは、この軍事
同盟はこの申し入れを、ただちに協議する、と述べた。トルコの国
境地帯はすでに数回にわたり、シリア側から銃撃を受けていた。
NATOでは、ドイツ、米国、オランダだけが、最新型のペイトリオ
ット・ミサイルPAC-3を保有している。連邦政府は現在、ペイトリ
オットの発射設備を同盟国トルコに運び込むためには、連邦議会の
委託が必要かどうか、検討している。国防相デ メズィエールは月
曜日に、彼はトルコとの軍事面での連帯は自明のものであり、この
迎撃ミサイルの砲台2基を送り込むと、170人以上のドイツ兵を移
動させることになる、と述べた。

予算とギリシアに関して連邦議会では激しい議論

ここ数週間で2度目となる連邦議会での激しい議論が、社会民主党
の次期筆頭候補シュタインブリュックと首相メルケルの間で交わさ
れた。シュタインブリュックは2013年予算に関する一般討論の中
で、キリスト教民主、社会同盟と、自由民主党の連立は、予算の強
化のために有利な条件を利用しなかった、と避難し、さらに成長と
雇用のための特記すべき提案もおこなわなかった、と述べた。これ
に対しメルケルは、政府が「ドイツ再統一以降では最も大きな成
果」を挙げた、と述べた。彼女はその証拠として、失業者数が記録
的に減少していることと、教育と研究のために支出を増やしている
ことを挙げた。シュタインブリュックは、政府がギリシア救済の費
用を粉飾している、と非難し、歳入不足はドイツの納税者の協力な
しでは補えない、と述べた。メルケルは、ギリシア政府の改革の課
題が実施に移されていることを尊重する、との自らの方針を擁護し
た。

ショイブレは月曜日にギリシア問題が解決すると期待

連邦財務相ショイブレは、オイロ使用国が月曜日に、ギリシアの歳
入不足の解決策を見いだせるだろう、と楽観的な姿勢を示した。ブ
リュッセルで行なわれたオイロ使用地域の財務相会談を念頭に置い
て、彼はベルリンで、まだ準備は完了していないが、よい点が進ん
でいるので、2年間の猶予によって生じた歳入不足は、債務の買い
戻し計画で埋めることで合意が得られた、と述べた。この歳入不足
は2014年までに140億オイロになる、と見積もられている。詳細
と技術的な詳細は、今後詰めなければならない、とショイブレは語
った。ドイツは歳入不足の財源として、オイロ救済の傘EFSFの増
額を支持している。他の国々は、今年の予算からの補助金によって
金利を安くすることを支持した。




11月22日(木)


お休みです。



11月23日(金)

EU予算を決める首脳会談は決裂

EUの2020年までの巨額の予算には異論があり、これを決着させるた
めのEU首脳会談は決裂した。ドイツ首相アンゲラ メルケルと他の
ヨーロッパの首脳は、意見の歩み寄りを見せることなく、交渉を打
ち切った。これにより、今後数週間ないしは数ヶ月のうちに、もう
一度首脳会談をおこなうことが必要となった。特に英国が合意を求
める努力に水を差した。首相デイヴィッド キャメロンは、他の首
脳会談の参加国よりも、強力な支出削減を求めている。ドイツとフ
ランスも、7年間で約1兆オイロほどの削減を求めていたが、参加国
はどの予算を削減するかで合意できなかった。

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ムルシの命令に対する抗議活動で暴動

エジプト大統領ムルシは、、権限の拡大を行ない、国民の間に激し
い抗議活動を引き起こした。デモ隊は彼が属するイスラーム教徒兄
弟団の事務所数カ所に放火した。アラブの報道機関によれば、アレ
クサンドリア、ポルト サイード、スエズにある原理主義政党であ
るイスラーム教徒兄弟団の事務所が炎上した。カイロの郊外では、
同党の事務所に対する放火が阻止された。いくつかの州でも、イス
ラーム教徒と活動家の間で、暴力的な衝突が発生した。カイロの中
心部にあるタフリール広場には、数百人のデモ隊が集まり、ムルシ
はクーデタを起こした、と非難した。大統領府前と南部のルクソー
ル市では、イスラーム教徒がムルシに対する連帯のデモ隊が集まっ
た。

パレスチナ人はイスラエルの銃撃で死亡

ガザ帯状地帯南部で、パレスチナ人1人がイスラエル兵に射殺され
た、と医療関係者が発表した。そのほかにイスラエルとの国境にあ
るチュサ村で、7人が負傷した、とパレスチナの救援隊の広報が発
表した。イスラエルと急進派イスラーム教徒ハマースの間の停戦
が、水曜日夕刻に発効してから、この種の突発事態が起きたのは初
めてである。この停戦には、あらゆる攻撃の中止に加えて、長期的
な停戦に関する交渉の実施も含まれている。イスラエルのガザ帯状
地帯への空爆で、160人以上のパレスチナ人が殺され、イスラエル
側には5人の死者が出ていた。

ダマスカスでは手入れと戦闘

シリアの首都ダマスカスでは、大統領アサドの政権が、野党に対し
て全力を挙げて対処している。活動家の報告によれば、早朝の時間
帯に手入れが行なわれ、少なくとも50人の反政府勢力が逮捕され
た。また政府軍と反乱勢力の戦闘が、ダマスカスの一部から報告さ
れている。一方シリア国営テレヴィの報道によれば、アサドはイラ
ン国会議長ラリジャニと会談した。イランはシリア政府の、密接な
同盟国である。




11月24日(土)

アフリカ諸国はコンゴ反乱勢力の退去を求める

コンゴ民主共和国東部での紛争に、ウガンダのカンパラで危機対策
首脳会談がおこなわれ、アフリカ諸国の首脳は、反乱勢力M23に戦
闘行為を中止するように呼びかけた。首脳達は、反乱勢力に対し
て、占領したゴマ市から2日以内に退却するように求めた。同市は
ルワンダとの国境にあり、ルワンダは反乱勢力を支援した、と非難
されている。M23と政府軍の間の最近の戦闘は、1週間ほど前に始
まっていた。数万人の人が、それ以来避難をしている。

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パキスタンでは再びシーア派を狙った攻撃で血が流れる

パキスタンでは、イスラーム教のシーア派の信仰を持つ家族に対し
て、暴力が連続して行使され、やむ間がない。治安部隊の情報によ
れば、同国北西部のシーア派の行列を狙った爆弾攻撃では、少なく
とも7人が死亡、多数が負傷した。パキスタンのタリバーンがこの
犯行を起こしたことを認めた。このタリバーンは過去数日で、少数
派シーア派に対する2件の攻撃で、合わせて25人を殺害した、と発
表していた。スンナ派のテロ組織は、シーア派はイスラーム教に属
していないとし、宗教戦争を宣言している。シーア派はこの週末に
世界各地で、彼らの宗派では最高の祝日である服喪祭アーシューラ
ーを祝う。

反ムルシの抗議行動は続く

エジプトの首都カイロでは、目撃者の話によれば、大統領ムルシの
権力拡大に抗議して、夜を徹してタフリール広場に立てこもってい
たデモ隊に対して、警察は催涙ガスを使用した。「革命青年団」運
動の広報は、イスラーム教徒の大統領ムルシが、自ら出した司法を
無力化する命令を撤回するまで、抗議活動は続ける、と述べた。ム
ルシはこの命令によって、自分が下した決定は、司法上議論の余地
がないものである、と宣言したことになる。エジプト最高司法評議
会は、この異論のある憲法声明を拒否した。道標議会はカイロで緊
急会議を開き、これは今までになかったような裁判官の独立性と、
判決に対する攻撃である、と発表した。

シエラ レオネ大統領コロマは再選される

以前は内戦が戦われていたシエラ レオネでは大統領選挙が行なわ
れ、現職のコロマが再選された。コロマは58.7%の票を獲得し、
最大の対立候補マーダは37.4%を獲得した、と選挙委員会はフリ
ータウンで発表した。コロマは公式の選挙結果が発表された直後
に、今後5年間の任期に向けて先生をおこなった。引き続き彼は演
説して、西アフリカの同国で国民が一つにまとまるように呼びかけ
た。この選挙は、1991年から2002年まできわめて激しい内戦が
荒れ狂ったシエラ レオネに、民主主義が根付いたかを示すものと
見られていた。この内戦では12万人が殺された。紛争終了後、今
回が3度目の選挙である。




11月25日(日)

エジプトでは抗議の波

エジプトでは大統領モハメド ムルシは、自分の権力拡大に激しい
抵抗を受けた。野党の政治家でノーベル平和賞受賞者モハメド エ
ル バラダイは、報道雑誌「シュピーゲル」誌とのインタヴューの
中で、ムルシがエジプトを独裁制に移行させようとしていると非難
し、彼を新たなファラオと呼んだ。裁判官と検察官の多数は、それ
ぞれの連盟の呼びかけに答えて、抗議のためにストライキに入っ
た。カイロとアル・ブハイラ州からは、警察と反ムルシ派の新たな
市街戦が戦われた、と報じられた。カイロの市場では、株式相場が
9.5%下落した。イスラーム教徒兄弟団は、支持者に対して、日曜日
に全国各地でムルシに連帯するデモに参加するよう呼びかけた。

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連邦首相メルケルは大量の反ユダヤ主義活動を批判

連邦首相メルケルは、ドイツに住む人々に対して、異なる信仰を持
つ人により寛容になるよう呼びかけた。彼女はフランクフルトで開
かれた、ドイツユダヤ人中央評議会の年次評議員集会に出席して、
ユダヤ排斥運動がたくさん起きている、と述べた。キリスト教民主
同盟の政治家である彼女は、宗教上の儀礼の行ないやすは高い財産
であり、宗教の自由は、宗教活動が営まれることの中に表現され
る、と述べた。メルケル以前には、ユダヤ人中央評議会の評議員集
会に出席した連邦首相はいなかった。この集会は、中央評議会の意
志を決定する最高の委員会であり、ユダヤ人社会の基本的な問題す
べてを協議する。

政府はアフガニスタン情勢を批判的に非難

「シュピーゲル」誌のの情報によれば、ドイツ政府は、最新のアフ
ガニスタン報告の中で、同国の安全状況について、暗い見通しを示
している。水曜日に内閣が採択するいわゆる「進展報告書」には、
軍と警察が養成されているのもかかわらず、反政府勢力が相変わら
ず行動力を持っている、と記されている。また、アフガニスタンで
は和解の過程が前進した場合にのみ、長期的な和平が達成される
が、今のところこれは達成されていない、と同誌はこの報告書から
引用している。国際保護部隊ISAFのアフガニスタンでの活動は、
2014年に終了することになっている。来年には、連邦政府はアフ
ガニスタンで活動するドイツ兵の数を、現在の4千7百人以上か
ら、3千3百人まで削減する方針である。

パキスタンではシーア派に対する攻撃が再び

パキスタンではシーア派の行列に対する爆弾攻撃が行なわれ、紛争
の続くカイバル・パクトゥンクワ州では、少なくとも5人が殺害さ
れた。警察の発表によれば、シーア派のアーシューラー祭を訪れる
行列が通りかかったところ、ある商店で遠隔操作された爆弾が破裂
し、60人を越える負傷者の中には、子供や治安部隊の隊員も含まれ
ている。数週間前から、パキスタンでは再三シーア派を狙った攻撃
が行なわれている。スンナ派のタリバーンは、イスラーム教徒少数
派のシーア派との宗教戦争を行なっていると信じており、定期的に
犯行声明を出している。




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