1月1日〜6日のオーストリアのニュース



1月1日(火)

     国外ニュース

米国の予算を巡る対立 すべては下院次第

ワシントンの年末は、祝日の静けさが感じられない。増税と予算の
縮減が機械的に行われるのを避けるために、実質的に24時間休みな
く大統領府、上院、下院が現在国生を続けている。今までにようや
く上院が賛成したため、米国は実質的に財政の崖から落ちた。実際
の影響、たとえば景気後退への転落は、回避可能である。決定は、
共和党が下院で見いだされた妥協案に賛成するかどうかに委ねられ
ている。この交渉は一時中断になる可能性がある。

     国内ニュース

新年の演説 フィッシャーは投機的な行動を厳しく批判

連邦大統領フィッシャーは毎年恒例の新年の演説の中で、厳しい言
葉でザルツブルク州の投機事件を非難した。彼は、外部資金の無責
任な利用を、「断固撲滅」しなければならないと述べ、より厳しい
監視を求めた。国防軍の最高司令官としての役割として、彼は1月
20日に行われる兵役義務に関する国民投票に、多くの人が参加する
よう求めたが、どちらが好ましいかは述べなかった。




1月2日(水)

     国外ニュース

アラスカでは嵐が石油掘削船救助を阻止

アラスカ沿岸で石油の大災害が発生する不安が続いている。石油会
社シェル社の地面に乗り上げた掘削船は、相変わらず座礁したまま
で、暴風と最大で10メートルの波が、専門家たちを船から降ろす妨
げとなっている。この船には数十万リットルの石油と燃料を積んで
いる。たとえ漏水箇所が確認されなくても、当局は大災害へと進展
するのに備えている。環境団体は、この突発事故は、全面的な禁止
が北極地方を守る唯一の手段であることの、もう一つの例証と見て
いる。

     国内ニュース

亡命希望者はヴォティーフ教会にとどまる

ヴォティーフ教会にいる難民は、内務大臣ヨハナ ミクル・ライト
ナー(国民党)との会談後も、この教会を明け渡すつもりはない。
交渉の参加者の一人が、APA通信にこれを明言した。




1月3日(木)

     国外ニュース

汚職犯に恩赦 チェコ大統領は批判にさらされる

チェコ大統領ヴァーツラフ クラウスは、国内の全囚人のうち3分
の1ほどを釈放すると予告して、批判を受けている。恩赦を受ける
囚人の中には、汚職や経済犯罪で有罪となった犯人が多数含まれて
いる。野党と多くの新聞は、この措置に対して激しい批判を浴びせ
ている。7千人を超える囚人に対する恩赦は、退陣する大統領から
経済界の腰巾着への「贈り物」である、と多くの人が見なしてい
る。

     国内ニュース

各州の財政状況に関して会計検査院長官は「時限爆弾」と警告

ザルツブルク州の財政の不祥事で、ますます詳細が明らかになって
きており、会計検査院長官モーサーは、各州および市町村では、正
真正銘の時限爆弾が眠りから覚める可能性がある、と警告し、本当
の資産価値に関する情報は全く公表されていない、と述べた。会計
検査院は現在、州と市町村の状況を、金融派生商品も賃貸借契約も
明確になっていないため、「数十億オイロ相当の時限爆弾がカチカ
チ音を立てている可能性がある」と見ている、とも発表した。総決
算では、投機的な取引がまだ大量に眠っているかもしれず、モーサ
ーはザルツブルク州の他に、ニーダーエスターライヒ州などでも危
険がある、と見ている。




1月4日(金)

     国外ニュース

情勢に対する暴力 インドでは新たに女性警官を採用

遅ればせながらインド政府は、女性に対する暴力を押さえ込むため
に、初めての計画を発表した。内務大臣シンデは、23歳の女性が強
姦されて殺されたような事件を、繰り返さないように、「断固対
処」する方針であり、そのような行為は、「インドの民主主義にと
って受け入れられない」と述べた。ニュー デリーでは新たに2千
5百人の女性警官が配備されることになっている。

     国内ニュース

「過熱」投資は御法度 投機禁止措置の骨子

投機禁止措置は今後、公的資金を確認困難な手法で使う、あるいは
極めて危険性が高いために完全に失われるのを阻止するためのもの
である。金曜日には連邦、各州、市町村が、関連する対策で合意し
た。その骨子は、この投機禁止措置を、憲法に取り入れ、税金の査
定のための法的基礎が強化される点である。合意の中では、許可さ
れていることと「過熱」したことが定義されている。大きな危険か
ら手を引かない人は、今後は処罰を受けることを覚悟しなければな
らない。




1月5日(土)

     国外ニュース

突然「形式的儀礼」に チャベスの宣誓式は当面中止

ベネズエラ大統領で癌にかかっているチャベスの実際の状態は、今
なお不透明であるが、予定通りに木曜日に3期目の大統領として宣
誓を行なうために、国民集会に出席することができないのはほぼ確
実である。この宣誓式が突然単なる「形式的儀礼」である、と宣言
されたことで、土曜日にはカベージョも、国会議長就任が確定し
た。これ以外の決着が出ていれば、それがどんなものであれ、大統
領位継承戦争の始まりの兆候となったであろう。しかし国家の指導
部が革命の精神に繰り返し忠誠を誓うと、深刻な政治危機の不安
が、中期的には増大する可能性がある。

     国内ニュース

洪水と土石流 消防が長時間出動

激しい降雨のため土曜日にオーストリア各地で、高水、洪水、土石
流が発生した。オー映えスターライヒ州、ザルツブルク州、ティロ
ール州、シュタイアーマルク州を中心に、消防が長時間にわたって
出動した。多くの地下室が水であふれ、道路は封鎖されざるを得な
かった。気象学者によれば、少なくとも若干は緊張が解ける。




1月6日(日)

     国外ニュース

化学工場に漏る個所 中国の百万都市が水なしに

中国の百万都市邯鄲では週末に、一時飲み水の供給が停止された。
日曜日の国営通信社新華社の報道によれば、化学工場から数トンの
毒性を持つアニリンが、川に漏れ出した。危険な失態は、1週間ほ
ど前に起こった模様であるが、土曜日にようやく報告がなされた。
水なしで過ごしている人の数を、中国当局は発表していない。この
町の農作物供給地域には、およそ9百万人が暮らしている。

     国内ニュース

ザルツブルク中間報告「5億9700万オイロが使われたとの計算」

ザルツブルク州では、どれだけの金額が危険性が高いと判断される
分野に使用され、そのうちどれだけがまだ使われていないのか、ま
すます謎が深まっている。連邦政府の会議では、月曜日に財政部門
の中間報告書が提出され、少なくとも部分的に闇に光が照らされ
る。それによれば、「おそらく」5億9千7百万オイロが、オースト
リア資金調達仲介所の貸付で使われたと「査定」された。失われた
資金に関する具体的な根拠は、まだ見つかっていない。




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