1月7日〜13日のドイツのニュース



1月7日(月)

インドの強姦容疑者の聴取で騒乱

ニュー デリーでは、23歳の女子学生を強姦したとされる容疑者
5人が、大混乱の中、女性裁判官の前に連れて行かれ、起訴状に関
する事情聴取が行なわれた。裁判官ナムリタ アガルワルは、法廷
で大混乱が生じたことを受け、事情聴取を公開する可能性を否定し
た。検察は、この男たちが殺人および強姦を行なった、と非難して
いる。有罪判決が言い渡される場合には、彼らには死刑が言い渡さ
れる可能性がある。6人目の容疑者は、少年裁判所に訴えられるこ
とになっている。木曜日には、事情聴取がもう1回行われることに
なっている。殺された女子学生は12月末に、強姦されて血を流した
際にけがが元で死亡していた。この犯罪はインドでは、一連の怒り
を巻き起こしていた。数千人のデモ隊が、女性と少女を性的暴力か
ら、もっと守るように求めた。

     その他のニュース

レスラーは好景気の見通しを肯定的に評価

ドイツ経済は2012年に0.75%成長した、と連邦経済相レスラー
(自由民主党)は発表した。彼はベルリンで、オイロ使用地域の経
済が後退しているなかでは、これはたくましい成果である、と述べ
た。レスラーによれば、2013年には好景気に向けて、前向きの予
兆が見えている。彼は、オイロ債務危機の仲での進展が効果を発揮
しており、ドイツ企業の投資が慎重であるのは、一時的な弱点に過
ぎない、と説明した。

オバマは顧問をCIA長官に据える方針

米国大統領オバマは、次期政権の閣僚について2つの重大な決定を
下した、と大統領府は発表した。秘密情報部CIA長官には、今まで
反テロの顧問を務めていたブレナンを指名した、と政府代表が発表
した。新国防相には、オバマの意向により、元共和党上院議員ヘイ
ゲルが就任する。現在の国防相パネッタは、職務に疲れている。ブ
レナンは、婚外で子供を作ったためにCIA長官を辞任した元将軍ペ
トレイアスの後継者になる。オバマが立てた両候補は、上院の承認
を得なければならない。

国際通貨基金はカイロで巨額の借款について協議

国際通貨基金の代表団は、経済的だ打撃を受けたエジプトに対する
支援に関する協議のために、カイロ入りした。エジプトでの政治的
紛争のために、48億ドルの国際通貨基金の借款に関する交渉は、秋
が深まった頃に中断していた。大統領ムルシは経済危機対策とし
て、日曜日に内閣を改造し、財務大臣などを交代させていた。長期
にわたって権力を握ったムバーラクが2年前に失脚してから、エジ
プト経済は観光客と外国からの投資が戻らないことで、打撃を受け
ている。




1月8日(火)

オイロ使用地域の失業率が新記録

オイロ使用17箇国では、失業が記録的な数に上昇した。11月には
1,882万人が失業中であった、とEU統計局オイロシュタットは発表
した。これは11.8%の失業率に相当する。これにより失業者は、昨
年同月と比べて、2百万人増えた。最も大きく増えているのはスペ
インとギリシアで、両国では4人に1人が職を持っていない。これに
対してドイツの失業率は5.4%で、オイロ使用としては最も低い失業
率の国の一つである。これに関連してEUは、失業率と同時に発表し
た雇用および社会福祉に関する新たな報告書の中で、北部と南部の
間の社会的な分断が進まないように、と警告した。貧困の拡大は、
EUの南部のほか、東部でも進んでおり、特に影響を受けているの
は、若者たち、失業中の女性、一人で子供を育てている母親であ
る、とも記されている。社会福祉委員ラースロー アンドルは、こ
の報告書の公表にあたって、2013年の情勢は大きく改善するとは
思えない、と述べた。

     その他のニュース

ペイトリオット型ミサイルの積み出しが始まる

リューベック・トラフェミュンデ港では、国防軍が保有するペイト
リオット型地対空ミサイルが、トルコへの配備に向け、積み出しが
始まった。およそ3百台の車両と130の大型輸送容器が、フェリーに
積み込まれ、技術陣がこのフェリーをトルコの港町イスケンデルン
へ運ぶことになっている。また20人ほどの先遣隊が、オランダ兵と
共にトルコへ飛行機で向かうことになっている。国防軍はNATO加
盟国であるトルコに、オランダ兵および米兵と共にシリアからの攻
撃に備えて、防衛を行なうことになっている。ドイツから参加する
のは、合わせて350人である。国防軍のペイトリオット型ミサイル
は、トルコとシリアの国境から1百キロほど離れたカフラマンマル
シュ州に配備される。

パキスタンでは米国の無人偵察機の攻撃で8人が死亡

パキスタンのアフガニスタンとの国交地帯で米国の無人偵察機が攻
撃を行ない、蜂起勢力と見られる8人が殺害された。死者の中に
は、テロ組織網アル カーイダの戦闘員も含まれている、と秘密情
報部の職員は発表した。北部ワジリスタンの部族が支配する地域で
あるこの場所では、このミサイル攻撃によってそのほかに3人が負
傷した、とのことである。パキスタン北西部での無人偵察機による
攻撃は、これが年明けから4度目である。この地域はタリバーンと
アル カーイダが帰還する場所と目されている。無人の飛行機によ
る攻撃では、何度も民間人が死亡しているので、パキスタンではこ
の攻撃は激しい議論の的になっている。

インドではパキスタン人がカシミール地方の兵士2名を殺害

インド当局の代表者によれば、パキスタン兵士たちが隣国インドの
軍隊に属する2人を殺害した。パキスタン兵が現地の停戦地帯を乗
り越えた後、カシミール側でこの事件が起きた、とのことである。
インドもパキスタンも、カシミールの領有権を主張している。
2003年には停戦状態が成立し、この地域の戦闘が終了していた
が、両国が相手側が、いわゆる監視境界を侵害した、と非難し合っ
ている。長年続くカシミール紛争が特に危険をはらんでいるのは、
両国が核兵器を保有しているためである。




1月9日(水)

カトリック教会内部の虐待事件の調査が失敗に終わる

カトリック教会内部の虐待事件の再調査は、大きな後退を喫した。
ドイツ司教会議は、ニーダーザクセン犯罪調査研究所との契約を解
除する、と通告した。この研究所は、性的暴行事件の調査を、科学
的に行なうことになっていた。同所長クリスティアン プファイフ
ァーは、司教たちが調査員の作業を検閲するつもりであった、と非
難した。司教会議の虐待問題委員の司教シュテファン アッカーマ
ンは、契約解除の理由として、科学者プファイファーとの信頼関係
が「損なわれた」ためである、と述べた。カトリック教会箱の計画
を「別の協力者」とともに進める方針である。2010年にカトリッ
ク教会内部で多くの虐待事件が明るみに出たことを受け、2011年
7月にこの計画が提案されていた。この調査は、検証に耐える虐待
事件数を報告することになっていた。

     その他のニュース

裁判所はツシェーペの逮捕条件を緩和する

ミュンヒェン上級地方裁判所は、ネオナチのテロリストとされるツ
シェーペの拘留条件を緩和した、と新聞が報道している。それによ
れば、弁護士の接見は今後は、仕切りの窓なしで行なえ、弁護団と
の手紙のやりとりも、今後は内容の監視なしで行える、と放送局
SWRがこれに関する裁判所の決定として報じた。その理由として、
ツシェーペが拘留を逃れてテロリストとして活動する恐れはないこ
とがあげられた。38歳のツシェーペは、テロ組織「国家社会主義地
下運動」が起こした殺人事件で、共犯者として訴えられている。裁
判所は検察側の面会許可に関しては、今後に決定を下さなければな
らない。この裁判は春に始まると見られている。

支援組織「シリアでは捕虜の交換が行なわれる」

人権活動家によれば、シリアでは大規模な捕虜交換が始まった。そ
れによれば、シリアは2,130人の民間人の拘留者を、反乱勢力によ
って誘拐された48人のイラン人と交換で釈放する、とトルコの支援
組織IHHがイスタンブルで発表した。この交換は、トルコとカター
ルの仲介によるものである、とトルコの通信社アナドルが伝えてい
る。捕虜の多くはシリア人で、その中には若干のトルコ人と、その
他の外国人も含まれている。イランの国営放送局は、イラン人の釈
放を伝えた。彼らは8月に反乱勢力アル・バーラによって捕らえら
れた。イラン政府は、このイラン人たちは、シリアにあるシーア派
の聖地を訪れようとした巡礼者である、としている。シリア政府は
まだ、この交換を確認していない。

ベネズエラ国会はチャベスの宣誓を延期

ベネズエラでは国会が、木曜日に予定されていた病気の大統領チャ
ベスの宣誓式を、無期限に延期した。国民集会は与党社会党の賛成
多数で、これに関する提案に賛成した。これより前に副大統領マド
ゥーロは、国会議員に対して書簡で、チャベスは健康上の理由か
ら、癌の出寿から回復途上にあるキューバに残ると伝えていた。野
党は、政府が憲法違反をしている、と非難し、最高裁判所の決定と
選挙の実施を求めた。新ベネズエラ憲法は、「長期的に身体的、あ
るいは精神的に」大統領職をつとめる「能力を失なっている」こと
を、大統領の任期終了の判断の基準として含んでおり、それを最高
裁判所が設置した医師団が証明することになっている。この証明は
さらに国会に認められなければならない。社会党は、チャベスには
この条項が適用できない、と反論している。




1月10日(木)

バルチスタンで攻撃 死者少なくとも11人

パキスタン南西部で爆弾による攻撃が発生し、少なくとも11人が死
亡した。これはクエッタの中心にある広場で起き、その他に27人が
負傷した、と同市の警察署長ミール ズバイル メフムードが発表
した。攻撃の具体的な目標は不明である。しかし爆弾が破裂したの
は、軍に準ずるような国境兵の監視所近くであった。クエッタはバ
ルチスタン州の中心都市である。ここでは人種組織がより大きな自
治を求めて戦っている。

     その他のニュース

テル アヴィヴで爆破

テル アヴィヴのイスラエル国防省近くで、自動車が爆発し、少な
くとも3人が負傷した。ただし警察の発表によれば、これはテロ行
為ではなく、単なる犯罪行為である可能性が高い。現地での報道に
よれば、これはイスラエルの組織犯罪で最大の影響力を持つ一家の
長ハルペロンを狙った攻撃である。その報道によれば、ハルペロン
は、すでに7件の攻撃を受けたが生き延びているが、爆発した自動
車には乗っていなかった。イスラエルでは数年前から、犯罪者組織
が覇権を争っている。警察は2006年末に、組織犯罪との戦いのた
めに、特殊部隊を組織した。

クルド人活動家女性3人がパリで暗殺される

警察の発表によれば、パリでクルド人女性活動家3人が、クルド情
報事務所の室内で射殺された状態で発見された。警察筋の情報によ
れば、あらゆる点から見て、この女性たちに対する「処刑」を示唆
しているが、まずは捜査の結果を待たなければならない。同情報事
務所の責任者は、射殺された3人のうちの1人は、禁止されたクルデ
ィスタン労働者党PKKの設立者の1人で、他はクルド国民会議のパリ
代表と、活動家である。同事務所の発表によれば、女性のうち2人
は首に銃弾を受けて殺されており、3人目は東部と腹部を前から撃
たれている。パリ検察のテロ担当局が捜査している。フランス内相
ヴァルスは、耐えがたい暗殺である、と述べた。事務所前には数百
人のクルド人が抗議に集まった。

オバマの内閣人事はまだ決まらない

米国では大統領オバマは、次期内閣の構成について作業を続けてい
る。彼は長年にわたってつとめていた閣僚の起用を、さらに1人断
念しなければならない。労働大臣ソリスは、この職を放棄したい、
と発表した。1月20日に始まる次の任期に向け、オバマが新たに登
用しなければならない大臣は、これで4人となった。彼はガイトナ
ーの後継者となる新財務相に、大統領の最も腹心の顧問の1人と見
られている、最重要の側近ルーを据える方針である。これより前に
彼は民主党上院ケリーを、退任する外相クリントンの後任に、国防
大臣パネッタの後任に共和党の元上院議員ヘイゲルを指名してい
た。




1月11日(金)

フランスはマリでの単独行動を拒否

フランス大統領フランソワ オランドは、イスラーム教徒反乱勢力
対策を支援する、と約束したが、フランス単独行動を取らない、と
拒否した。フランスには、国連安全保障理事会の決定の枠組みの中
で、他の国々と協力して、「テロリストを阻止する」用意がある、
とオランドはパリで述べた。マリ政府はイスラーム教徒が同国北部
の都市コナを占領したこと受け、フランスに対し軍事支援を要請し
ていた。国連安全保障理事会は12月に、反乱勢力に対して、アフリ
カの指揮下で多国籍軍を派遣することを可決していた。EUはこの作
戦に向け、兵の訓練を支援する方針である。ベルリンでは外務大臣
グイド ヴェスターヴェレが、ドイツ兵を現時点でマリに派遣する
可能性を否定した。彼は、憲法に基づいて帰還に向けた日程が決ま
ったあとにのみ、ドイツには訓練の支援を行なう用意がある、と強
調した。パリの新聞「フィガロ」は、ドイツとフランスの兵が、す
でにマリのある村に陣地に移動した、と報じたが、国防省はこれを
否定した。

     その他のニュース

シリアの反乱勢力は空軍基地を占領

シリアでは反乱勢力が、数日にわたって大統領アサド政権の部隊と
激しい戦闘を繰り広げた後、戦略的に重要な空軍基地タフタナスを
占領した、と発表した。イドリブ州にあるこの空港からは、反乱勢
力の拠点を攻撃するために政府軍のヘリコプターが飛び立ってい
た。タフタナスは同国北部のヘリコプター基地としては最大で、シ
リア全体でも2番目の規模である、と反乱勢力の代表は述べた。

パキスタンでは連続テロの後の恐怖

パキスタンでは過去数ヶ月の中で最も激しい連続攻撃が起き、少な
くとも115人が死亡したが、この事件は国内外に恐怖感を引き起こ
した。パキスタン大統領ザルダリは、テロリストに対し最後まで戦
いを続ける、と発表した。米国は、正気を失った非人間的な行動を
非難した。国連事務総長潘は、パキスタンでテロリストの暴力が続
いていることに、憂慮の念を表わした。この攻撃は南西部のクエッ
タ市と北西部のミンゴラ市で起きた。特にスンナ派の急進勢力が、
クエッタ市の少数派のシーア派に対して、2度の攻撃を行ない、多
くの死者を出した。1人ないし2人の自殺攻撃犯が、ここでは少なく
とも80人を道連れに死亡した。スンナ派の組織「ラシュカレ・ジャ
ングヴィ」が、犯行声明を出した。この組織はタリバーンおよびア
ル カーイダとのつながりを持っている。シーア派の代表は、パキ
スタン軍による保護を求めた。

メルケルはキプロスに改革を求める

ドイツ首相メルケルは、ヨーロッパ国民党の会議に出席するため
に、高額の負債を抱えるオイロ使用国キプロスに到着した。リマソ
ール(レメソス)での記者会見でメルケルは、キプロスに改革を求
め、島国である同国に対する支援を行なう方針も示した。キプロス
は夏に、支援の申し入れを行って、オイロ救済の傘の下に入る意向
である。必要な資金は175億オイロに上る、とのことである。オイ
ロ使用各国の決定は、2月に行われるキプロスの大統領選挙後に出
される予定である。キプロスの銀行制度が、ロシアの投資家の資金
洗浄を助けているのではないか、との疑いがあるため、支援の支払
いには異論がある。




1月12日(土)

チェコ大統領選挙でゼマンが優位に 1月末に決選投票

チェコでは今月末に、大統領クラウスの後継者を決める決選投票が
行なわれる。大統領選挙の第1回投票からは、元首相ゼマンが 勝利
を収める、と推定される。左派の政治家である彼は、投票のおよそ
24%を獲得し、保守派の外務大臣シュヴァルツエンベルクのほぼ
23%の得票を、かろうじて上回った。大統領が直接選挙で選ばれる
のは初めてで、8百万人を越える有権者が票を投じた。投票率は
61%強であった。ヨーロッパに懐疑的な現職大統領クラウスは、
2期大統領をつとめたため、今回は立候補できなかった。

     その他のニュース

フランスはマリでの軍の出動後に安全対策を強化

フランスはマリで軍事介入を行ったため、国内の安全対策を強化し
た。大統領オランドはテレヴィで、公共の建物と交通手段の監視を
強める、と述べた。さらに彼は、西アフリカの同国での作戦行動は
今後も継続することを確認し、人員増強のために、フランス兵をチ
ャドからマリの首都バマコに派遣する、とも述べた。イスラーム教
徒反乱勢力に対抗して動員が始まった直後、戦闘用ヘリコプターの
フランス人操縦士が死亡した。マリ政府軍はこの間に、フランスの
支援を受けて、コナ市をほぼ掌握した。マリ大統領トラオレはフラ
ンス政府の支援に感謝した。

ベルファストでの暴動で警官が負傷

北アイルランドの首都ベルファストでは、親英国派と親アイルラン
ド派のデモが衝突した。当局の発表によれば、この衝突で警官16人
が負傷した。デモ隊が石とビンを投げつけたのに対し、治安部隊は
放水車とゴム弾を使って介入した。暴動の原因は、12月初めに市議
会が、英国国旗を市役所に掲げるのは特定の場合に限る、と決定し
たことであった。

承諾なしでの従業員の影を禁止 労組と野党は政府案を批判

キリスト教民主、社会同盟と自由民主党の連立政権は、職場での映
像による秘密裏の監視を禁止する方針である。被雇用者の情報保護
のための法案が、この条項を含んでおり、両会派はベルリンでこれ
に合意した。一方、カメラを用いた監視を公然と行なう可能性は拡
大した。そのためこの案は、野党と労働組合の批判にあっている。
ドイツ労働組合連合会長ゾマーは、被雇用者にとって条件が悪化す
ることがないように、と警告し、特に問題となるのは電話での応対
をする部局で、将来的には、通話の録音だけでなく、カメラを使っ
た監視もされる可能性がある、と述べた。連邦議会はこの法律を
1月末までに可決することになっているが、連邦参議院での採決は
予定されていない。




1月13日(日)

フランスはマリのイスラーム教徒の拠点を爆撃

フランスの委託を受けて、国連安全保障理事会は今日、マリ情勢を
取り扱った。ニュー ヨークでの特別会議では、フランスの軍事介
入と、情勢安定化に向け今後取りうる手段について協議が行なわれ
た。マリ政府の申請に基づいて、フランス部隊と空軍機は、金曜日
からイスラーム教徒反乱勢力に対して出撃している。戦闘機は昨日
同国北部にある蜂起勢力の拠点を空爆し、首都バマコへの進軍を阻
止した。目撃者の話によれば、そのほか反乱勢力の拠点と目されて
いるガオ市などでも、戦闘が行なわれた。

     その他のニュース

ファン ロンパウはカイロで「民主化は対話によってのみ可能」

EU評議会議長ファン ロンパウは、エジプト大統領ムルシに、意見
と宗教の自由を守るように求め、この価値観は外国の投資と観光客
を取り戻すための努力では、重要な要因である、とカイロでのムル
シとの会談後に述べた。そのほか本当の民主化は、合意と対話によ
っての達成可能である、とも語った。

シリア難民支援国会議は1月末にクウェートで

シリアでは大統領アサドの政府軍と、反政府勢力の戦闘が、弱まる
ことなく続いている。反政府勢力の発表によれば、ダマスカスおよ
びその他の都市の郊外では、戦闘機と大砲から射撃が行なわれ、多
数の子供を含め30人以上が死亡した。この間にアラブ連盟は、シリ
ア難民支援国国際会議への招待状を出した。国連が参加するこの会
議は、1月30日にクウェートで開かれる。国連は、およそ60万人
の難民がシリアを脱出して、隣国に滞在している、と見ている。

クウェート反政府勢力は国会解散を求めて再びデモ

クウェートでは野党の支持者が、新国会の解散を求めてデモを行な
った。数百人がクウェート市近郊で路上に繰り出し、政治改革を求
めた。反政府勢力は、修正された選挙権に対して抗議して、時期を
早めて12月初めに行なわれた国会議員選挙に参加しなかった。通信
社の報道によれば、この集会は突発事件なしに行なわれた。先週に
は同様の集会では、警察が催涙ガスなどを使用した。野党は国の指
導部は、新法を使って自分たちに有利なように投票に影響を与え
た、と非難している。




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