1月14日〜20日のドイツのニュース



1月14日(月)

マリでは約3万人が難民に 外相は物資の支援を申し入れる

マリでは政府軍とイスラーム教徒反乱勢力の戦闘が続いているた
め、逃げ出す人の数がますます増加している。国連の推定によれ
ば、マリ北部および中央部の村落から、住民3万人ほどが逃げ出し
た。この数はさらに増加する可能性もある。マリでの暴動が昨年
3月に始まって以来、すでに23万人が国を追われている。フランス
はこの間に、マリへ戦闘部隊を増派し、政府軍の精力を増強してい
る。ドイツが参加する可能性について、外務大臣ヴェスターヴェレ
はテレヴィ番組で、連邦政府はフランスに支援を申し入れたが、そ
れは医療あるいは物資の支援の形である。彼は改めて、戦闘部隊の
参加は否定した。

     その他のニュース

マリ紛争 連邦国防軍元統合幕僚長クーヤトはEUの拒否を非難

連邦国防軍の元統合幕僚長クーヤトは、西アフリカのマリでの危機
克服で、EUが参加を拒否したことを非難した。ドイツラジオで彼
は、数ヶ月前からEUがマリに関する計画策定と決定を先延ばしにし
ており、そのためフランスが行動を取らなければならなくなってい
るが、フランス政府にはマリでテロリストに、近々勝利できる態勢
にはない、と述べた。クーヤトはそのため、EUとアフリカ諸国連合
ECOWASの協力関係を、より密接にするよう呼びかけた。

米国大統領オバマは支払い不能に陥らないようにと警告

米国大統領オバマは国会に、負債の上限をより引き上げることに賛
成するように求めた。彼はワシントンで、今月末までに合意に達し
なければ、支払い不能に陥る危険があり、その場合には米国は重要
な社会給付を実施することができなくなる、と述べた。オバマは共
和党と民主党に対して、妥協案に賛成するよう呼びかけた。新年に
は両党は、最低限の妥協だけ行って、大幅な増税と支出削減を回避
することができた。

ギリシア国会は支出削減策監視の法律を可決

ギリシアは、今後の支援の支払いを受けるための条件を満たした。
ギリシア国会は夕方に、支出削減を監視するためのいくつかの法律
に賛成した。これで定められた目標を達成でき倍場合には、機械的
に支出削減が行われることになる。これでギリシアは今月、総額約
90億オイロの次回の支援金の支払いを受けられる。




1月15日(火)

パキスタンの裁判所は首相の逮捕を命ずる

パキスタン最高裁判所は、首相ラージャ ペルヴェーズ アシュラ
フの逮捕を命じた。検察官アーミル アッバスは首都イスタンブー
ルで、これに関する報道は正しい、と認めた。ペルヴェーズ アシ
ュラフの他に、裁判官は15人の政治家に対する逮捕命令を出した。
容疑者には、発電に関する大規模事業との関連で、汚職の容疑が持
たれている。憲法裁判所とパキスタン人民党PPPが率いる政権の対
立は、数年前からくすぶり続けている。裁判官の命令に前には、人
気のあるカナダ系パキスタン人僧侶タヒール ウル・カドリがイス
ラマバードで行なわれた大規模デモで、汚職と無能を理由に、政府
の辞任と国会の解散を最後通告の形で求めていた。62歳のイスラー
ム教僧侶である彼は、軍の支持も取り付け取り、支持者たち共に、
2日間かけてイスラマバードまでの行進の先頭に立っている。

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フランスはマリにさらに兵士を派遣

西アフリカのマリのイスラーム教徒蜂起勢力の新たな進撃を受け、
フランスは元植民地マリの反乱勢力との戦いに向け、大幅に兵力を
増員する方針である。フランスがマリに派遣する兵士に数は、2千
5百人になる、との話も出ている。現在は現地では、750人が活動
中である。報道によれば、一部隊がフランスの戦車40台と共に、コ
ートジボアールからマリの首都バマコへ到着した。月曜日夜のフラ
ンスの空爆は、イスラーム教徒が同国南部での進軍で占領した町デ
ィアバリに集中して行なわれた。西アフリカ諸国経済共同体E
COWAS加盟各国の軍の長は、バマコで約3千3百人規模の合同軍編
成に向け調整中である。フランス大統領オランドは、マリにアフリ
カの部隊が到着するまでには、「1週間以上」かかるだろう、と見
ている。

アレッポ大学が爆弾で揺れる

シリアのアレッポの大学が、激しい爆発にさらされ、反政府勢力の
発表によれば、少なくとも15人が死亡した。ロンドンに本拠地を持
つ「シリア人権監視団」は、多数が負傷した、と発表した。反政府
勢力の支持者は、空爆によるものである、としている。国営シリア
テレヴィも、爆発があったことを報じた。軍側は、反乱勢力が地対
空ミサイルを発射し、これが大学の敷地内に落ちた、と発表した。
かつては経済の中心地で会ったアレッポは、数ヶ月前から政府軍と
反政府勢力の激しい戦闘が続いている。

亡命希望者の数は大幅に増加した

ドイツに亡命を希望する人の数は、昨年大幅に増加した。担当する
連邦移民難民局に、64,539人が亡命を申請した。これは2011年と
比べて41%の増加である、と同局は発表した。亡命希望者の主な出
身国は、セルビア、アフガニスタン、シリア、イラクである。内務
省の発表によれば、すべての亡命希望者の3分の1は、元ユーゴスラ
ヴィアの後継国家の出身であった。内相フリードリッヒは、この傾
向は「以前には予期できない」ものであったが、それはこれらの西
バルカンの国々では、政治的迫害が通例行われていなかったためで
ある、と述べた。セルビア、マケドニア、ボスニア・ヘルツェゴヴ
ィナからの亡命希望者の亡命が認められるのは、同省によればほぼ
ゼロである。フリードリヒは、実際に保護が必要な人がドイツで保
護を受けられるように、内務省は今後も亡命制度の悪用には断固対
処するつもりである、と強調した。




1月16日(水)

メルケル「マリのテロはすぐにも欧州に対する脅威になり得る」

連邦首相アンゲラ メルケルは、マリ情勢はヨーロッパにとって直
ちに脅威になる可能性がある、と警告した。彼女はコートジボアー
ル大統領アラサン ウワタラとベルリンで会談した後、「現在は時
間に追われている」じょうたいである、と述べた。ウワタラは、西
アフリカ諸国経済共同体ECOWASの議長であり、これはイスラーム
教徒反乱勢力との戦いで、独自の介入部隊を構成し、マリ政府を支
援する方針である。メルケルは、ドイツは同共同体加盟国に2機の
トランスアル輸送機を調達し、マリの首都バマコへの物資輸送を行
なう意向である、と強調した。ウワタラは、軍事介入がきわめて重
要であると述べ、フランスに感謝した。フランス軍は対イスラーム
教徒戦に地上軍を送り出し、長期戦に備えて準備を進めている。治
安筋の情報によれば、ディアバリ市では、フランスの特殊部隊とマ
リ軍が、反乱勢力との戦闘に巻き込まれた。反乱勢力は同市を月曜
日に占拠していた。

     その他のニュース

アルジェリアでは襲撃を受けた外国人数人が誘拐される

アルジェリア南東部では、イスラーム教徒の特別奇襲隊が、石油企
業BPの拠点を攻撃し、外国人数人を人質に取った。アルジェリアの
通信社APSによれば、2人が殺され、6人が負傷した。それによれ
ば、この攻撃は午前中に、イナメナス市から40キロほど離れたティ
ゲントゥリネ地域で起きた、とのことである。報道によれば、誘拐
された中には英国人、ノルウェイ人、アイルランド人1名、フラン
ス人1名、日本人5名である。攻撃側の1人は、この組織は隣国マリ
からやってきている、と述べた。マリではフランス軍がしばらく前
から、イスラーム教徒に対して軍事行動を取っている。

プラツェクは全会一致で新空港の主席監査官に選ばれる

ブランデンブルク州首相プラツェクは、ベルリン大空港の監査役会
の新会長に就任する。社会民主党の政治家である彼は、全会一致
で、空港会社の主席監査官に選ばれた。数回にわたって開港の期日
を遅らせたため、この職を辞したベルリン現市長ヴォーヴェライト
に代わって、彼がこの職務を引き継ぐことになる。監査役会はさら
に、空港長シュヴァルツの今後の処遇についても協議している。い
つ空港が開港できるのかは、今のところ不明である。会議に関し
て、監査役会は情報を公にする方針である。

ドライアーがラインラント・プファルツ州首相に選ばれる

今までラインラント・プファルツ州社会福祉大臣であったドライア
ーは、同州の新首相になる。51歳の社会民主党の政治家である彼女
は、マインツの州議会で、ベックの後継者として州首相に選ばれ
た。ドライアーに票を投じたのは60人の議員で、これは社会民主党
と緑の党の与党会派の勢力と一致している。反対したのは40人であ
った。ベックは9月に健康上の理由で、政界からの引退を予告して
いた。63歳のベックは、1994年10月から、同州の州首相を務めて
おり、ドイツのすべての州の中で、最も長期間在任している州首相
であった。ドライアーはベック政権で、10年以上に渡って社会福祉
大臣を務めていた。




1月17日(木)

キャメロンはアルジェリアの人質事件でEU基本方針演説を中止

英国首相キャメロンは、アルジェリアでの人質事件のため、今日予
定されていたEUに関する基本方針演説を延期した。彼の広報がロン
ドンでこれを確認した。新たな期日は発表されていない。キャメロ
ン自身これより前には、サハラにあるガス施設の敷地の情勢を危険
である、と評しており、英国人が少なくとも1人殺害された、と述
べた。アルジェリアは軍事作戦により、イスラーム教徒が拘留した
人質を解放しようとしていた。報道機関が一致して伝えているとこ
ろによれば、その際に多くの死傷者が出た。犠牲者の精確な数につ
いては、様々な情報がある。アルジェリア通信大臣サイードはテレ
ヴィ番組で、多くの人質も自由の身となった、と発表した。モーリ
タニアの通信社の報道によれば、今なお数人の外国人が、イスラー
ム教徒の手の中にある。

     その他のニュース

トランスアル型輸送機はマリへ向かう EUは兵養成官を準備

国防軍は夕刻に、マリへでの活動を開始した。トランスアル型輸送
機2機が、シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州を出発し、フラン
スのエヴルーに到着した。ここでは同機はまず、衛生兵用の物資を
積み、その後マリの首都バマコに向けて飛行を続ける。3機目は今
日バイエルン州を出発する。連邦政府は、イスラーム教徒との戦い
でフランスを支援するために、この飛行機を調達した。これらの飛
行機は、兵士の増員のために、アフリカの特別編成部隊を、バマコ
へ運ぶことになっている。

パキスタンの抗議活動終了 説教師カドリは政府と合意

パキスタンでは数日にわたって反政府の抗議活動が続いていたが、
これが終了した。夕方には2万5千人が参加していた集会が、これ以
上の突発事態を起こすことなく解散した。彼らは月曜日から、政府
の建物がある一画の近くに立てこもっていた。この抗議活動を呼び
かけた説教師カドリは、政府との間で、いくつかの小さな改革に合
意した。この改革は夏までに実施されることになっている。その後
彼は支持者を前に、パキスタン国民の勝利である、と述べた。彼は
元々は政府の辞任と、国会の解散を求めていた。

イランとの核を巡る交渉は成果なく終了 次回交渉は2月に

イランの核計画を巡る話し合いは、今回も突破口を見いだせなかっ
た。イランの通信社IRNAによれば、テヘランでの会談は終了した。
2月12日には、次の会談を行うことで合意した。ウィーンでは国際
原発機構が、2日間の会談に関する情報はまだ得られていない、と
発表し、同機構の代表団は当初は、軍事的な利用が可能とされる施
設への立ち入りを実現するつもりであった。




1月18日(金)

アルジェリアの人質の多くが解放

アルジェリア政府は、天然ガス田での人質解放作戦を、批判から擁
護した。合わせて650人の人質が解放され、外国人人質132人の半
分以上も解放された、トノコトデアル。しかし今なお複数の国の人
々が、イスラーム教徒人質犯の手の中にある。これより前にアルジ
ェリア軍による人質救出作戦は、諸外国から批判を受けていた。ノ
ルウェイ首相イエンス シュトルテンベルグは、同国政府は、アル
ジェリアに対して、人質救出にあたって軍事的には慎重であるよう
に、正式に申し入れた、と述べた。アルジェリアのヘリコプターと
地上軍は金曜日に、水曜日から多くの外国人を人質にして、ガス田
に立てこもっていたテロ奇襲部隊を攻撃した。報道によれば、その
際多くの死者が発生した。イスラーム教徒の奇襲部隊は、隣国マリ
でのフランス軍の活動を終えるように求めている。人質犯は、今回
は交渉を求めている。

     その他のニュース

ドイツの輸送機がマリでの活動に向け出発

国防軍の「トランスアル」型機がマリに向かっている。マリではこ
れらは、西アフリカ諸国経済共同体ECOWASに、部隊の輸送を行な
い、物資輸送を支援する予定である。同共同体加盟国の兵士たち
は、フランス軍と協力して、イスラーム教徒反政府勢力に対処する
ことになっている。ドイツ発展大臣ニーベルは、今回の軍事活動は
正当なもので、「まさに適切な時期に行なわれる」と述べた。彼は
「ビルト」紙に、反乱勢力が止められなければ、イスラーム教徒の
のテロ活動が西アフリカでさらに拡大する恐れがある、と述べた。
また彼は、ドイツがマリの人々を今回は放置しておくことは許され
ず、開発政策上も関与しなければならない、とも語った。

パキスタン政府は説教師と合意に達する

パキスタンでは強い影響力を持つ説教師カドリの支持者が、首都イ
スラマバードでの抗議活動を終えた。約2万5千人が参加した集会
が、月曜日からイスラマバードの政府の建物の集まる一画の近くに
立てこもって行なわれているが、これは平和的に解散した。カドリ
はこれより前に数時間に渡る交渉を行ない、初夏に行なわれる国会
議員選挙の前に、一連の小規模な改革を実施する、との約束を政府
側から、取り付けた。詳細は公表されていない。同国の最高裁判所
が逮捕命令を発したのもかかわらず、首相アシュラフはまだ自由の
みである。担当する当局は、捜査はまだ完了していない。アシュラ
フに対しては、エネルギー大臣時代に賄賂を受け取っていた、との
非難がなされている。

ギリシア国会は元財相に対する調査を承認

ギリシア国会は、税法違反容疑での、元財相パパコンスタンティノ
ウに対する捜査に道を開いた。アテネでは国会議員の多数が、捜査
を許可することに賛成した。パパコンスタンティノウには、スイス
で租税回避を行なった容疑者の一覧表から、3人の親戚の名前を抹
消するきっかけを作った、との容疑が持たれている。社会党の元閣
僚である彼は、この容疑を否定している。ギリシアはおよそ2千人
の名前が載った一覧表を、すでに2年前にフランス政府から受け取
っていた。財政当局がこのような名簿を作ろうとしている他の国々
とは異なり、ギリシアではまだ捜査が始まっていなかった。この名
簿には、スイスの国際的な大銀行HSBCの数百人のギリシア人の顧
客の名前が載っており、彼らには租税回避の容疑等が持たれてい
る。




1月19日(土)

アルジェリア兵が人質犯を攻撃

アルジェリアの砂漠では、人質をめぐる劇的な事件が4日続いてい
るが、治安部隊が決定的な攻撃を加えるために集結した。アルジェ
リア通信社APSによれば、軍はイスラーム教徒が占領しているガス
田に進軍し、テロリスト11人全員が死亡した、これより前に人質犯
は外国人の人質7人、うちベルギー人が3人、米国人が2人、英国人
と日本人1人ずつが殺害していた。ベルリンの外務省は、ドイツ人
の人質はいなかったことを確認した。重装備をしたイスラーム教徒
たちは、この施設を水曜日に占領し、人質を取っていた。アルジェ
リア軍は木曜日に、人質解放の試みを開始し、リビアとの国境近く
にあるガス田ティゲントゥリネを完全に掌握することはできていな
い。過去2日間の人質事件で死亡した人の数については、信頼でき
る発表がなされていない。外国人1百人とアルジェリア人6百人が金
曜日までに解放された、とのことである。

     その他のニュース

フランスはマリの安全の責任を早期にアフリカに委ねる方針

フランス外相ファビウスは西アフリカ諸国に対して、マリの安全の
責任を早期に引き継ぐように要請した。彼は西アフリカ諸国経済共
同体ECOWASの特別会議のために、コートジボワールに到着し、
フランスは1週間前に、進軍しているイスラーム教徒に、大急ぎで
干渉するせざるを得なかったが、もしそうしていなければ、マリは
もはや存在していなかっただろう、しかしアフリカ人にフランスの
役割を引き継いでもらわなければならないのは、当たり前のことで
ある、と語った。同共同体は約3千5百人の兵士を、イスラーム教
徒との戦いのために、マリに派遣する方針である。1週間前からフ
ランス軍は、イスラーム教徒戦闘員の攻撃の阻止に成功していた。
金曜日にはフランス兵は、マリ軍と協力して、ディアバリ地域の
2つの都市を蜂起勢力から奪還した。

メルケル「独仏友好を育む」

エリゼ条約締結50周年の記念日に、連邦大統領メルケルは、ドイツ
とフランスの友好関係を丁寧に育てるよう呼びかけた。彼女は毎週
公開するインターネット上の映像で、時代が変わっても当たり前で
あり続けるものは、歴史上存在しない、それぞれの世代がそれを手
に入れなおさなければならない、と述べた。またメルケルはドイツ
とフランスは大きな類似性があるが、いくつかの問題では別の考え
方をしているので、ドイツのフランスの関係を魅力的にする議論を
することが必要で、最後にはたいていはよい解決が出てくる、と強
調した。1963年1月22日にはフランス大統領ド ゴールとドイツ
首相アーデナオアーが、ドイツ・フランス友好条約にパリのエリゼ
宮で署名した。ベルリンでは来週両議会の合同会議と、両国政府の
共同の閣議を開いて、これを祝う予定である。

外相はEUと米国を域内市場とする意向

米国大統領オバマが2期目に入るのを数日後に控え、ドイツ外相ヴ
ェスターヴェレは、大西洋をまたいで域内市場を作るのに賛成し
た。彼は「南ドイツ新聞」に寄稿して、必要な追い風を集める上
で、政治は幸運の星を背負っている、と述べた。また彼は、ヨーロ
ッパ評議会は2月にも、そのような協定に向けて思い切った政治の
方針を発表する、との期待を表明した。また彼は、EUと米国間の交
渉に向けた職務委託は、夏前にも決定されるかもしれない、とも書
いている。ヴェスターヴェレはその論拠として、ヨーロッパと米国
の域内市場を作るための経済面での基盤がはっきり存在しており、
その上そのような行動は、西側勢力を形作る力を作る上で、強力な
政治的な方針を示すことになる、とも述べた。




1月20日(日)

ニーダーザクセン州議会選挙 両陣営が接戦 最終結果は不明

ニーダーザクセン州議会選挙の後、夕方遅くになっても、まだ最終
結果は出ていない。テレヴィ局ARDもZDFも、キリスト教民主同盟
と自由民主党の陣営と社会民主党と緑の党の陣営は、ほぼ拮抗して
いると見ている。ARDの実際の集計によれば、キリスト教民主同盟
が最大勢力の座を守ったが、議席の減少を甘受しなければならな
い。同党は36%の得票率で、6.5%の減少である。社会民主党は
32.7%で2.4%増である。緑の党は13.6%で、2008年の選挙では
8%であった。自由民主党は1.8%伸ばして、10%となった。ARD
は社会民主党と緑の党の連立が、州議会で議席の多数を握る、と見
ている。これに対してZDFの集計によれば、両陣営が全く同じ数の
議員を獲得した。左翼党と海賊党は、議員の獲得に失敗した。ニー
ダーザクセン州キリスト教民主同盟の筆頭候補で州首相のマカリス
ターは、組閣をする権利は自らの党にある、と述べた。彼は、社会
民主党と大連立をするための話し合いを行なう可能性を否定しなか
った。社会民主党筆頭候補ヴァイルは、自らの政党のが、厳しい条
件下で注目すべき業績をあげたと述べた。連邦緑の党の代表ロート
は、同党がニーダーザクセン州で票を伸ばしたのを、連邦政治でも
政権交代の可能性を示す兆しである、と述べた。自由民主党党首レ
スラーは、自由党全体にとって時代の潮流が変わった、と述べた。

     その他のニュース

国防軍兵士の第二陣がトルコでの活動に向け出発

240人ほどの国防軍兵士が、トルコでの活動に向けて飛び立った。
この兵士たちは地対空ミサイル「ペイトリオット」を捜査すること
になっている。この装置は海路で輸送され、明日にはトルコに到着
するはずである。国防軍の先遣隊は、既に2週間前に派遣されてい
た。トルコはシリアがミサイルを発射するかもしれないとして、
NATOに支援を求めていた。

オーストリア人は兵役義務の維持に賛成

オーストリアの国民は、兵役義務を維持することに明確に賛成し
た。内務省の発表によれば、国民投票では、現在の兵役に基づく軍
にほぼ6割の人が賛成した。この投票は法的には拘束力を持ってい
ない。オーストリアの兵役義務は6ヶ月間である。政権を持つ社会
民主党の他、緑の党はこれを廃止して、職業軍を導入する意向であ
る。

アルジェリアの人質事件 新たな集計では死者80人

アルジェリア軍の特殊部隊が、サハラ砂漠でのガス採掘施設で、さ
らに25人の遺体を見つけた。アルジェリアの放送局エンナハルは、
治安筋の情報としてこれを伝えた。犠牲者の中には、人質も含まれ
ている、とのことである。これで死者の数は80人となり、うち
32人がテロリストである。5人のテロリストが、特殊部隊の活動で
逮捕され、別の3人が逃亡に成功した。




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