1月14日〜20日のオーストリアのニュース



1月14日(月)

     国外ニュース

ベルリンでは銀行強盗が30メートルのトンネルを通って逃亡

ベルリンでは何者かが、映画のようなやりかたで、銀行への侵入に
成功した。長さ30メートル、報道によれば高さ1.5メートルのトン
ネルを、地下駐車場からベルリン国民銀行の支店へ掘った、とのこ
とである。このトンネルを通って、犯人たちは夜間に金庫室に押し
入り、百を超える貸金庫を開けて、気づかれることなく獲物と共に
姿を消した。どれぐらいのものがなくなったかは発表されていな
い。「複雑な事件で、高額の費用」がかかるため、警察は数人の犯
行によるもの、と見ている。

     国内ニュース

シュトラサーに4年の拘留刑 裁判官は判決の方向性を示す

執行猶予なしの4年間の拘留 月曜日には国民党所属の元内相で、
EU議会議員のシュトラサーに対する有罪判決が言い渡された。裁判
所は、買収の事実構成要件が「はっきりと満たされた」、と判断し
た。裁判官オルシャクは自分の見解では、この判決は望み通りの見
せしめの効果を持つと指摘し、司法はこれを裁判にする用意がある
し、さらにその情勢にある、と明確に示さなければならない、と述
べた。シュトラサーの弁護士クラーリクは、この刑は「極端に重
い」と見ている。この判決は最終的なものではなく、シュトラサー
にはまだ推定無罪が適用される。




1月15日(火)

     国外ニュース

デトロイトの長期的な動向 自動車都市の勃興と没落

米国の大都市デトロイトは、2008年からの財政および経済の危機
の期間中に、没落の象徴となった。郊外の整った住宅街からは人が
去り、中心部の超高層ビルでは空室となった階がある。ただし「自
動車都市デトロイト」は、自動車産業の上昇と没落をすでに何回か
経験した。好景気と危機が、一連の写真が早送りのように記録した
痕跡が残っている。

     国内ニュース

シュトラサー判決でメンスドルフ社はおびえなければならないか

国民党所属の元内務大臣でEU議会議員シュトラサーに対する有罪判
決を受け、次回の判決が重要な事例になる、と見られている。院外
活動家メンスドルフ・プイイは、おそらく木曜日第1審で、資金洗
浄容疑で刑務所に行かなければならないかどうか知ることになる。
彼の弁護士シュスターも、シュトラサーに対する執行猶予なしの
4年間の拘留刑は「あまりに重い」と見ている。元財務大臣グラサ
ーと元副首相ゴルバッハの弁護士は、捜査に関して裁判を起こして
おり、この判決に意見を述べた。




1月16日(水)

     国外ニュース

「マリの報復」イスラーム教徒はアルジェリアで人質を取る

アルジェリアでは、アル カーイダに近いイスラーム教徒が、フラ
ンスのマリ介入にアルジェリアが支援を行ったことへの報復とし
て、外国人多数を人質にした。ガス田のこの襲撃事件では、2人が
殺された模様である。アル カーイダに近い組織AQIMが犯行を起
こしたことを認めた。この組織は、人質は41人で、米国、日本、
英国、ノルウェイ人が中心である、と発表した。現地の報道では、
人質はもっと少ない、とのことである。イスラーム教徒側は、マリ
の攻撃を即時中止するように求めている。

     国内ニュース

ザルツブルク州財政 報告書は7千5百万オイロの黒字

ザルツブルク州の投機の不祥事は、少なくとも財政的には、あまり
大きな損害なしに終わる見通しである。水曜日に提出された検査報
告書は、2012年末までに、7,470万オイロの黒字であると見てい
る。「陰の有価証券一覧表」を構成する「総額18億オイロの隠し負
債」の埋め合わせはついた、とのことである。ただし同州の通常の
負債は、8億7千4百万オイロである。州首相ブルクシュタラー(社
会民主党)と辞任する首相代理ブレナー(社会民主党)は、ほっと
しつつも、自己批判の姿勢を示した。連邦資金調達局は、この計算
を完全には支持せず、損失があるものと見ている。




1月17日(木)

     国外ニュース

人質解放 アルジェリアは30人の犠牲を確認

アルジェリア政府は、天然ガス施設にいるイスラーム教徒人質犯
を、木曜日に攻撃し、人質30人を殺害した。遅れがちな情報政策に
対して、諸外国から批判が出ていることを受け、これが発表され
た。犠牲者の中には、アルジェリア人の他、英国人、日本人、フラ
ンス人と家族も含まれているが、それ以上の国籍については述べら
れていない。人質犯の手から逃れた目撃者の話によれば、アルジェ
リアの人質犯は、意図的に西側の人質を狙っていた、とのことであ
る。

     国内ニュース

兵役義務への賛否 政治的な勝者のない議論

国防軍に関する国民投票の結果がどのように出るかは、現在のとこ
ろは推測しかできない。専門家の見方では、特別な占拠の都市であ
る今年を見通した場合に、社会民主党も国民党もこれから利益を得
ることはないだろう。ただし彼らは、報道に長期にわたって両党が
取り上げられ、自由党、緑の党、未来同盟、シュトルナーハ連合
が、テレヴィの画面から追い出されていた。ただし秋の国民評議会
選挙までは、この影響は続かない、と政治学者フィルツマイアーと
ハイエクは見ている。というのは国防軍は国民にとっては、影響が
長続きするほど重要ではないからである。




1月18日(金)

     国外ニュース

アルジェリアの人質 入念に計画の上で実行に

アルジェリアのガス田での人質事件は、自然発生的な行動ではな
く、長期にわたって専門的な計画に行なわれた。イスラーム教徒組
織「地で署名した者たち」は、聖戦の指導者ベルモクタルの指揮下
で、フランスによるマリ侵攻と同時にことを起こした。アルジェリ
ア当局も、数週間前から警戒態勢をとっていたし、今後もそれを続
けることになるだろう。リビア国境のガス田での行動は、テロリス
トの行動全体のほんの端緒に過ぎない可能性があるからである。

     国内ニュース

国民投票 国防軍をめぐる宣伝合戦

間近に迫った国防軍をめぐる国民投票に向け、社会民主党と国民党
は、それぞれの立場で得意とする領域で多くの人材と共に、全力を
あげている。主要な争点は、兵役義務を維持するか、職業軍を作る
かで分裂しており、宣伝用映像を流し、新聞に広告を打ち、手紙を
送りつけている。正式の議論の他にも、強い反響を呼ぶ主題があ
る。国会でも、通常の武器以外に、宣伝車の「プンシュ・オー・モ
ビール」あるいは、インターネットを使ったりして、戦いが繰り広
げられている。




1月19日(土)

     国外ニュース

アルジェリアの人質事件の死者は55人

アルジェリアの砂漠での人質事件は、始まってから4日、土曜日に
決着したが、少なくとも55人の死者を出した。アルジェリア内務省
が発表した暫定の数字によれば、死者の中には民間人23人が含まれ
ている。フランスと米国は対処法に対する批判がなされているにも
かかわらず、アルジェリア政府を支持した。フランス大統領オラン
ドは、アルジェリア政府は「冷酷な決意をした」誘拐犯たちに「で
きるだけ適切に」行動した、と述べた。ただしこの人質事件の中で
起きたことは、今なおわずかしか公表されていない。

     国内ニュース

軍をめぐる世論調査 大きな疑問符としての投票率

兵役義務に対する賛否が一つの問題であるが、国民投票に実際に参
加するかどうかがもう一つの問題である。そのため、社会民主党と
国民党がそれぞれを支持する人を、日曜日に動員できるかが決定的
な要因になるという点で、政治学者の意見は一致している。一部の
政治学者の投票率の予想は、政界がそれぞれの方針を支持するよう
に集中的に宣伝したにもかかわらず、政界の予想を大きく下回って
いる。兵役義務の問題で、有権者は必ずしも政党の方針と一致して
おらず、第3の問題を提起する必要を感じている人もいる。




1月20日(日)

     国外ニュース

ニーダーザクセン州 開票で驚き

死んだと言われていた人々が実際には生きながらえていることは時
々ある。自由民主党の若い党首レスラーは、ドイツのニーダーザク
セン州の州議会選挙では、直接には選挙の対象ではないが、彼はこ
の夜の苦悩する政治家である。レスラー自身は同州では政治的に大
物となり、選挙戦ではしばしば弱気の発言をしていたが、彼の自由
民主党は日曜日におよそ10%の票を獲得して、州議会に議員を送り
込んだ模様である。キリスト教民主同盟は大きく票を失い、社会民
主党は、政界の「巨象」シュタインブリュックの選挙戦で逆風を受
けたにもかかわらず、得点を上げることができた。選挙の謎は、自
由民主党の好成績で、社会民主党と緑の党の勝利が阻止される可能
性がある、という点である。

     国内ニュース

59.8%が兵役義務に賛成 ウィーンだけが職業軍に賛成

住民投票が行なわれ、その結果は別の解釈を許さない。日曜日の投
票では、59.8%が兵役義務と兵役代替役務の維持に賛成した。この
傾向に反したのは2つの州だけである。ブルゲンラント集では兵役
義務への賛成派はぎりぎりでその意見を押し通した。ウィーンは多
数が聖教群に賛成した。ただし首都ウィーンでは、投票率は40%ほ
どで、連邦全体では有権者の半分以上が予想に反して、住民投票に
参加した。連立内部ではこの結果が対立の火種となる可能性があ
る。




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