４月２２日〜２８日のオーストリアのニュース
４月２２日（月）
国外ニュース
ナポリターノは大統領就任宣誓で厳しい言葉 各政党を叱責
イタリアの歴史上初めて、ジョルジオ ナポリターノが大統領とし
て2期目の宣誓を行なった。87歳の彼は当初は、再選は決してな
い、と述べていたが、離散集合を繰り返す政党は、ナポリターノに
のみ当選に必要な過半数を与えた。月曜日の就任演説で彼は、各政
党の駆け引きを厳しく叱責した。ナポリターノは、政治的な空白の
早期解決を達成する方針である。新政府が現在の観測通り、今週中
にも誕生するかどうかは、まだ不明である。
国内ニュース
教会と民主主義 2つの国民発案は失敗に終わる
月曜日に終了した国民投票「現在の民主主義」と「教会の特権に反
対」は、国民評議会での審議に入るために必要な10万人分の署名集
めという難関を突破できなかった。暫定集計によれば、民主主義国
民発案には69,841人（有権者の1.1%）、教会の特権反対の国民発
案には56.660人（0.89%）が署「名した。2つの国民発案は、これ
によって第二共和国の歴史の中で、もっとも集まった署名が少ない
ものとなった。
４月２３日（火）
国外ニュース
訴えられたボストン攻撃犯「死亡した兄が推進力」
ボストンの攻撃犯の背景が徐々に明らかになっている。犯人と目さ
れる2人のうちの若い方ジョハール ツァルナエフは、この凶行を
推進したのは、追跡の歳に死亡した兄のタメルランであった、と述
べた。ジョハールの尋問は、病院で続けられており、この間に被告
は重傷にもかかわらず、協力的にそして筆記や首を動かして意志を
捜査陣に伝えている。兄のインターネット上の活動の分析により、
そして家族の聴取により情報が集められる、と期待している。
国内ニュース
ザルツブルク州議会は財政の不祥事の影響を審議
ザルツブルク州議会は5月5日の選挙前最後の会議を水曜日に開き、
財政不祥事調査委員会の作業を終了させる。しかしこれによってこ
の問題が終了するわけではない、というのは同委員会は議決をする
ための要求の包括的な一覧を、本会議に提示したからである。この
一覧で、政界および行政に対して、多くの影響を与えることにな
る。特に財政部門は人事替えを行ない、財政の管理が改善されるこ
とになっている。さらに州行政全体に関する内部の監視体制を作り
出すことになる。そのほか、同州の損害賠償請求が調査されること
になっている。
４月２４日（水）
国外ニュース
トウィッター侵入事件は誤った書き込みの影響を示す
短い文で情報を伝えるトウィッターで複数の誤った情報が流されて
以来、米国ではトウィッターと社会的連絡網の信頼性が議論されて
いる。先には大統領府の爆発と大統領オバマが負傷したとの偽造書
き込みが、株式市場の下落を招いた。トウィッターはすでに、広告
を出す客に対する魅力を確保するために、安全戦を拡大する作業を
開始しているとのことである。しかし強い批判を受ければ、多くの
報道機関もトウィッターの信頼性はあまりに低い、と見なすことに
なるだろう、と専門家は見ている。
国内ニュース
経済研究所「今後数年で新規の建設は減少」
国内の住まいの数はますます余裕がなくなり、問題解決は近い将来
には得られそうもない。少なくとも経済研究所の数字によればそう
である。同研究所は、今後数年で建設される家の数は、相変わらず
減少するだろう、と見ている。2012年には早くも8%少ない新築家
屋の建設が許可され、今年はさらに5%減少する。同研究所は、この
問題では明らかな東西格差がある、と述べている。
４月２５日（木）
国外ニュース
ボストン攻撃犯はニュー ヨーク攻撃も計画
ボストン襲撃犯と見られる男とたちは、米国の警察が動員された時
に、ニュー ヨークへ行こうとしていた模様である。ニュー ヨー
ク市長ブルームバーグは木曜日の記者会見で、この兄弟は直ちに逃
亡し、タイムズ広場でも爆弾に点火することを決意していた、と生
き残った方が述べた。彼らはニュー ヨークへ人質の自動車で向か
っていた。給油で停車した時に、この人質は逃げだし、大規模な捜
査が行なわれた。
国内ニュース
EU宛ての不吉な書簡を巡って連立両党は対立
木曜日午後遅くには、出来事が次々に起きた。まずAPA通信は、首
相ウェルナー ファイマン（社会民主党）と財務大臣マリーア フ
ェクター（国民党）のEU委員会あての共同書簡とされるものを、引
用した。その中では外国人に対する銀行の守秘義務の解除を、4つ
のはっきりした条件の下で呈示することが可能である、と印されて
いる。しかしファイマンは広報を通じて、この書簡はフェクターが
単独で出したものである、と発表した。最終的に彼は「クリール」
紙に、「フェクターの悪質な手法」である、と非難した。EU委員会
は、当初混乱した反応を示した。
４月２６日（金）
国外ニュース
化学兵器使用の証拠 オバマはシリア問題で板ばさみに
シリアでは化学兵器が使用された可能性があることを示す新たな証
拠が見つかり、大統領バシャール アル・アサドに対する圧力だけ
でなく、米国大統領バラック オバマに対する圧力も強まってい
る。オバマは過去に、化学兵器の使用を「越えてはならない一線」
である、と表していた。金曜日には、シリアで化学兵器が使用され
るのであれば、「新たな基準」を定める、とオバマは初めて述べ
た。シリア政府は化学兵器使用の非難を厳しく退け、トルコ製の化
学兵器を使用したのは反政府側である、と非難していた。
国内ニュース
銀行の守秘義務で社民党と国民党はようやく合意
銀行の守秘義務を巡って連立政権が約24時間対立をしていたが、金
曜日の夕刻早くに、幾分予想外に、決着を迎えた。連邦首相ウェル
ナー ファイマン（社会民主党）と副首相ミヒャエル シュピンデ
レガー（国民党）の共同声明の中で、EUでの国生に向けてオースト
リアの立場が確定した。驚くことに、この立場は、木曜日にこの摩
擦を生んだ財務省の出した書簡とは、あまりかけ離れていない。財
務大臣マリーア フェクター（国民党）も、この機会を逃すことは
なかった。
４月２７日（土）
国外ニュース
北朝鮮との緊張で韓国は開城から労働者を引き上げる
工業団地開城（ケソン）は、長年にわたって韓国と北朝鮮の和解の
象徴と見なされていた。しかし両国の緊張により、その未来が危険
にさらされている。北朝鮮は対話を拒否し、数日前から食料品の供
給を阻止している。韓国は今回は、緊急制動機を発動し、今なお残
っていた175人の労働者の退去を開始した。北朝鮮はこれに対し
て、今一度「大規模な措置」を取ると威嚇した。
国内ニュース
ウィーン社会民主党党首にホイプルが92.7%の支持で再選される
ウィーン社会民主党党首で、市長のミヒャエル ホイプルは昨日、
党首に再選された。彼は第68回市党大会で、899人の友好な代議
員の投票のうち833票、つまり92.7%を獲得した。この結果は前回
2011年の結果より、3.5%よい。幹部全員つまり、5人の党首代理
ルート ベッヒャー、レナーテ ブラオナー、カトリン ガール、
ミヒャエル ルートウィヒ、ソーニャ ウェーセリーも再選され
た。こちらも異例の高い支持であった。
４月２８日（日）
国外ニュース
公務員1万5千人が解雇 ギリシア国会は支出削減策を可決
ギリシア国会はさらなる支出削減策を可決した。これには、国家公
務員を2014年末までに1万5千人解雇することが含まれている。そ
のほかに、新土地所有税が徴収されることになっている。支出削減
策の可決は、諸外国からの金融支援総額88億オイロのうち、次回分
を受け取るための前提条件である。多くの批判が野党から出てお
り、野党は「三極の覚え書きによる独裁」である、と述べた。
国内ニュース
国民党はティロール州選挙で勝利 連立は複数の可能性
ティロール州議会選挙では、国民党は39.6%を獲得し、予想された
議席減の枠を越えることはなく、第一党の座を守ることができた。
州首相ギュンター プラターは、連立政権作りで4つの可能性を持
っている。若干支持を減らした第二位の社会民主党と連立すれば、
今までの共同作業を継続できる。若干票を伸ばし、インスブルック
では最大勢力となった緑の党も、連立相手の対象となる。親等「前
進せよティロール州」との連立は困難であるようだ。元国民党のア
ナ ホスプはプラターとの連立を拒否しているからである。自由党
との連立の可能性もあるが、同党にとって投票結果は期待外れであ
った。