10月28日〜11月3日のオーストリアのニュース



10月28日(月)

     国外ニュース

NSA盗聴工作 ヨーロッパの怒りを米国は意に介せず

米国秘密情報部NSA元職員エドワード スノウデンの暴露が、報道
上は米国を圧迫している。長年にわたりドイツ首相アンゲラ メル
ケルを盗聴していたことを認めた後には、電話およびインターネッ
ト情報がイタリアとスペインでも大規模に盗聴されていたことが明
らかになった。しかしヨーロッパの各国政府の怒りに対して、冷静
に対応している。米国政府はおそらく、ヨーロッパの同英国との関
係が長期的に既存されることはない、と見ている。その理由は、米
国はヨーロッパ秘密情報部の活動に精通しているためであろう。

     国内ニュース

ストは中止 金属産業の賃上げ交渉は仲裁される

火曜日朝に予告されていたストライキ突中の数時間前に、金属産業
労働組合と使用者側は、賃上げについて合意することができた。
11月1日から、金属産業団体労働契約に加盟している被雇用者は、
2.5%から3.2%の賃上げを受け、これは物価上昇率を1.7%を上回って
いる。さらに労働組合はもう一点要求を認めさせた。つまり、労働
時間のさらなる柔軟化に関する交渉は、今一度延期された。




10月29日(火)

     国外ニュース

NSAは方針転換「ヨーロッパが情報収集に協力していた」

次第に拡大する盗聴事件により、ヨーロッパで怒りを招いたことを
受け、米国秘密情報部NSAは、今度は方針を転換した。NSAはフラン
ス、スペイン、イタリアで電話情報を数百万件収集した、との報道
を同局局長キース アレクサンダーは「全くの誤りである」と否定
した。また彼は正当化も行った。ヨーロッパ諸国が情報収集に協力
したし、米国も盗聴している、と彼は非難した。

     国内ニュース

英語と夢「国会の新人」

国民評議会は選挙から1箇月の火曜日に、構成を決めた。国歌を歌
った後、183人の議員、その3分の1は新人であるが、宣誓を行なっ
た。彼らの多くは草花を身につけていた。新人は議場でのもった
いぶった口調で人事発表に関する会派長の演説に耳を傾けた。シュ
トローナハ班とNEOSの新人たちは、夢について熟慮した。その後国
民評議会議長選挙が行なわれた。




10月30日(水)

     国外ニュース

NSA暴露でヨーロッパは反撃に出る

ヨーロッパの同盟国の盗聴とヨーロッパの秘密情報部の役割が暴露
されたことを受け、ヨーロッパは反撃に出ている。フランス経済大
臣ニコル ブリックは、経済スパイの拡大に賛成し、ますますうま
く組織しなければならない、と述べたが、ドイツのキリスト教社会
同盟事務長アレクサンダー ドーブリントは、米国と中国には「コ
ンピューターを通じた世界征服」を任せるつもりはない、と述べ
た。ドイツとブラジルはこの間に、NSA事件での国連決議を提案す
る方針である。

     国内ニュース

スイスが前例になるか? 高齢者の運転に「条件を課す」べきか

スイスでは現在、自動車運転免許法を修正するかどうか、議論して
いる。これはもはや運転可能ではない高齢者に、たとえば日中だけ
あるいは決まった場所でだけなどの厳しい制約のもとで、自動車に
乗ることを認める、というものである。これは道路交通の危険性が
ある、と見ている人もいるが、高齢の道路使用者に汚名を着せるこ
とだ、と興奮している人もいる。スイスは高齢者の運転能力を、い
ずれにせよオーストリアより厳しく、定期的に検査している。オー
ストリアでも社会の高齢化に伴い、この問題をじっくり検討しなけ
ればならない、と専門家は考えている。その案はすでにある。




10月31日(木)

     国外ニュース

フランスで買春客の蜂起 「343人の破廉恥漢の宣言」

フランスは数年前から、世界最古の生業を攻撃目標に定めている。
厳しい措置をとることで、売春と戦っている。フランス政府は新た
な攻撃を行ない、性産業労働者を訪れることを完全に禁止する方針
である。この措置では、買春客には高額の罰金が科される可能性が
ある。「343人の破廉恥漢の宣言」の中で、名士たちはフランスの
作家フレデリック ベグベデ周辺の名士たちは、「情欲と欲望」の
選択の自由と金で買える性の権利を求めている。

     国内ニュース

経常収支で黒字が倍増 観光が起爆剤に

増加する輸出と減少する輸入のため、オーストリアの経常収支は輝
いている。今年前半の輸出超過は前年比で倍増した、国立銀行は木
曜日に発表した。特に第三次産業の輸出が好調で、成長の動員とな
っている。オーストリアの観光業がさらにそれを後押ししている。
オーストリアは外国との取引で、合わせて55億オイロの黒字を達成
した。ロシアと中国がこの点では、ますます大きく貢献している。




11月1日(金)のオーストリアのニュース

     国外ニュース

アテネで死者2人 ネオナチ政党の事務所前で銃撃

政治的な理由に基づく暴力が、ギリシアでは危険な水準に達した。
金曜日夕刻には、2人の休診右派と目される人物が、公道上で銃撃
されて、死亡した。さらに1人が重傷を負った、とのことである。
犠牲者はネオナチ政党「黄金の夜明け」に属していた、とされてい
る。目撃者の話によれば、犯人はオートバイでやってきて、カラシ
ニコフ銃で数発発砲した。彼らはその後逃走したが、一切の証拠を
残していない。

     国内ニュース

オーストリアに押し寄せる亡命希望者が再び減少

オーストリアに来る難民の数は再び減少している。今年の前半に
は、亡命申請の数は大幅に増加したが、第3四半期にはこの光景が
変化した。7月には前年比でまだ若干増加していたが、8月と9月に
はその数は減少した、と内務省の亡命統計は発表した。




11月2日(土)

     国外ニュース

米国大使を呼ぶ パキスタンはタリバーン首領の殺害に怒る

タリバーンの首領ハキームッラー マスフードの殺害は、パキスタ
ン政府を激怒させ、同盟関係にある両国の外交的な危機に発展し
た。パキスタン政府から米国政府に対して厳しい調子で、意図的な
無人機による攻撃は和平実現の過程を逆戻りさせた、との声が上が
った。内務大臣チョウドリー ニサルは、急進派との対話を目指す
努力は「廃墟」となった、米国との協力関係の「どの側面」も再検
討するつもりである、と述べた。この怒りは同国政府を効能に駆り
立てるきっかけである、と土曜日に米国大使を呼びつけて伝えた、
とのことである。

     国内ニュース

閣僚人事に関する観測

社会民主党と国民党の連立に向けた交渉は、現在続けられている
が、人事に関する決定をめぐり噂がわき上がっている。社会民主党
では、多くの人事の問題がすでに解決済みである。確定したと見ら
れているのは、首相ウェルナー ファイマンの他、クラオディア 
シュミートの退任、ルードルフ フンツトルファー、ドリス ブー
レス、ガブリエレ ハイニシュ・ホーセクの閣僚留任である。厚生
大臣アロイス シュテーガースの留任は危うい。一方国民党側から
の大臣人事は、構成が複雑に見える。セバスティアン クルツは閣
僚就任を期待できるが、マリーア フェクターをどの大臣に配置す
るかは党内に氷河期を生んでいる。




11月3日(日)

     国外ニュース

ナチの略奪美術品 注目の発見後に疑問が

「フォークス」誌の報道によれば、ドイツの税関警察は、ミュンヒ
ェンのコルネリウス グルリットの住宅から、今まで行方不明であ
った近代初期の巨匠の作品1千5百点を発見し、押収した。80歳の彼
は、美術商ヒルデブラント グルリットの息子で、ナチ時代に主と
してナチの委託を受けて取引を行ない、「退廃芸術」を取引してい
た。彼は常々、ドレースデン空爆でこの収集品は破壊された、と申
告していた。今回実物が発見されたことで、出所に関する多くの問
題に回答が得られるかもしれないが、まずはさらにさらなる追及が
行われる。

     国内ニュース

国防軍はNSAと密接に協力していたとの噂

先週公表された米国秘密情報部NSAの文書からは、オーストリア軍
秘密情報部は、今まで明らかになっていたより広い範囲で、MSAと
協力していたようだ、との情報が浮かび上がっている。オーストリ
アはドイツおよび他のNATO加盟14箇国と肩を並べるNSA協力国であ
る。国防軍はテレヴィ局の照会に、この特権的な地位に関する説明
は行なわなかった。




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