11月18日〜24日のオーストリアのニュース



11月18日(月)

     国外ニュース

米国はリビアでの活動として兵士の育成を発表

長年にわたって権力を握っていたムアマル アル・カザッフィーが
失脚して2年ほど、リビアでは相変わらず安定的な関係が実現して
いない。米国は同国政府を再起させる方針であり、リビアで包括的
な活動を行なう、と予告した。米国の将軍ウィリアム マクレイヴ
ァンは、数千人の兵士の育成が計画されている、と述べた。ブルガ
リアあるいはイタリアに作られる訓練施設では、リビア人が反テロ
特殊部隊になる訓練が行なわれる。この活動は米国にとって、慎重
な配慮が必要である。リビアとの関係は、2011年9月の米国領事館
襲撃事件だけではなく、カーイダ指導者と見られるものが、米国特
殊部隊によって10月に逮捕されたため、こじれている。

     国内ニュース

教員勤務法 最終交渉は合意に至らず

35回目で最後の交渉をしたにもかかわらず、教員勤務新法に向けた
全面的な解決は成立しなかった。政府代表と労働組合は、月曜日午
後に合意に達することなくもの別れした。労働組合のストの威嚇に
もかかわらず、この法律は火曜日に閣議を通過することになる、と
公務員を担当する大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民
主党)は予告した。「私たちは残念ながら、歩み寄りが一方的にの
み行なわれた、と断定しなければならない」と彼女は述べた。教員
の代表は水曜日に、この威嚇を真剣に受け取るかどうかを協議する
方針である。




11月19日(火)

     国外ニュース

EUの拠点を2箇所にする計画に新たな反対意見

数年前から、EU議会を拠点ストラスブールとブリュッセルの間で行
き来させることが、不満を招いている。なによりも設備をすべて持
って、年に12回両都市の間を行ったり来たりしなければならない国
ばしばあざけられている移動の莫大な経費に、拒否の姿勢が示され
ている。移動を強いられることに反対する提案の多くは、成果を上
げていない。これらは、拠点ストラスブールを失ないたくないフラ
ンスの妨害に会って、失敗に終わっている。今回は議会の提案者の
巧みな駆け引きが、投票の自由への道を開くのに役立つかもしれな
い。

     国内ニュース

ハイニシュ・ホーセクは教員勤務新法を改めて擁護

公務員を担当する大臣ガブリエレ ハイニシュ・ホーセク(社会民
主党)は、昨日午後、労働組みあの抵抗に対抗して閣議で可決され
た教員勤務法を擁護した。彼女はテレヴィ番組で、今ようやく教員
の様々な職種の中で、給与などが同じ扱いになるのである、と強調
した。彼女は将来、教育大臣職に就任する意欲があるかどうか、と
いう問題については、何も答えなかった。




11月20日(水)

     国外ニュース

国連気候首脳会談「損失と被害」をめぐり中央討議を行なう

ワルシャワでの国連気候会議は、現在閣僚級の交渉を行ない、最終
的な局面に入っている。1992年に気候会議が始まってから、共通の
立場を作るために多くの努力を払った議論が改めて行われる兆しが
出ている。成果を上げる見通しがないため、今回は抜本的に新しい
気候に関する協定は、議題に上がっておらず、「損失と被害」とい
う決まり文句で、むしろ気候災害で生じた被害克服の財源が議論と
なっている。その理由として、発生した必要経費は、30年以内に
4倍に増加したことが挙げられている。

     国内ニュース

シュトローナハ班ティロール州党大会で新たな対立

シュトローナハ班は、さらなる党内の厄介な問題に直面している。
州党首ワルター イエネワインが主導するティロール州党大会は、
連邦同党から分離した、と水曜日にシュトローナハ班ティロール州
支部広報は発表した。ただしウィーンの党本部からは、この分離は
否定されている。逆に州組織は、連邦同党からの離脱を「阻止」さ
れている、殿とことである。夕方には引き続き州議会議員ニコラオ
ス フィーレが、自分が権利継承者であると見ており、同党はティ
ロール州に存在し続けている、と述べた。




11月21日(木)

     国外ニュース

新たな議事引き延ばし規則 米国上院で長時間演説する人に口輪

共和党員の妨害行動に対する不満から、民主党は上院で法度を破
り、40年前から通用している議事引き延ばし規則を修正した。この
規則は、長時間の演説で、意に染まない決定を阻止できるようにし
ている。しかしこのようなやり方での個人的な決定が阻止された後
でも、米国大統領バラック オバマは、かんかんに怒り、「十分な
ものは十分なのだ」と述べた。これは過去数十年で、米国の法律に
対する最も大きな介入である。

     国内ニュース

会計検査院は「市町村にも予算不足が拡大する」との警告

連邦財政に危機に発生したことを受け、予算不足があらゆる人の口
に上っている。オーストリアでは市町村も、影響の大きな予算が座
礁するかもしれない、と会計検査院は発表した。8つの地方自治体
の検査が終わり、いずれの場合も、透明性が欠けているだけではな
く、資産および負債の情勢に関して見通しが立っていないことが批
判された。それによれば、非公式には多くの事例で、予算の中では
っきりしているより、負債は遙かに高額である、とのことである。
会計検査院によれば、この問題はティロール州のハルの例は、はっ
きりする。公式の負債額の1千6百万オイロの他に、様々な地元の事
業の支払いで、この数字の数倍の赤字がある。




11月22日(金)

     国外ニュース

EUへの接近 ウクライナでは方針転換に抗議活動

EUを離れてロシアに接近するというウクライナの外交的方針転換が
原因となり、巨大で天然資源が豊かな同国の国内政治も、興奮が高
まっている。逮捕された野党の指導者ユーリア ティモシェンコ
は、首脳が「生涯を左右する過ち」を犯している、と非難した。彼
女は大規模な抗議活動を呼びかけ、すでに金曜日夕刻から数千人が
キエフおよびその他の都市で、路上に繰り出している。日曜日には
大規模なデモが計画されている。また彼女は、宿敵大統領ヴィクト
ル ヤヌーコヴィチに提案も行なった。

     国内ニュース

社会民主党は教員を州が管轄するの反対

社会民主党は、教員を州が管轄するのに反対している。「私たちは
9つの異なる行政組織を持つことになる。生徒と教員にとって、多
くのことが複雑になってしまう」と公務員を担当する大臣ガブリエ
レ ハイニシュ・ホーセクはこのやり方を拒否した。しかし社会民
主党に属する彼女の見方からすれば、各州と協力して教育の管轄部
門を開設することは、考えられるが、それは「まさに将来の計画」
である。複数の報道機関は、連邦各州は今後、全ての教員を雇用す
ることになる、と報じている。




11月23日(土)

     国外ニュース

ホンジュラス選挙 元大統領夫人が権力の座への復帰に意欲

日曜日にホンジュラスでは、大統領と国会議員の選挙が行なわれ
る。通常はこの貧しい国の選挙が、世界の注目を集めることはな
い。しかし4年前のクーデタ以降、政党の勢力図は混乱に陥ってお
り、政府は長く、増加する犯罪を阻止できない状況にある。元大統
領夫人シオマラ カストロは、夫マヌエル ゼラヤの代わりに、左
派を権力の座に戻そうとしているが、旧勢力の主流派はこの間に去
ってしまっている。

     国内ニュース

政府は教員勤務法策定の日程を変更しない

労働組合が計画を考え直すように求めているにもかかわらず、政府
は教員勤務新法の日程を修正しない。公務員を担当する大臣ガブリ
エレ ハイニシュ・ホーセク(社会民主党)は、国会の委員会に
12月17日に採決するよう求めている、と「エスターライヒ」紙は報
じている。一方自由党は、議会での修正動議をタシで、「事態を深
刻化」させようとしている。ハイニシュ・ホーセクは、修正をする
余裕はない、と見ている。学級担任の教師および相談時間を担当す
る教師には、現在の22時間の授業の義務を24時間に増やすことにな
る。彼女は「私は修正の必要はないと思っている」と述べた。教員
の抗議に、ハイニシュ・ホーセクは動じていない。クランプスの日
には、教員集会が計画されている。




11月24日(日)

     国外ニュース

イスラエルはイランとの核協定を「歴史的な失策」と激怒

イスラエルは日曜日に、宿敵イランと西側の間で結ばれた核を巡る
協定に、怒りを表明した。首相ベンヤミン ネタニヤフは、これは
「歴史的な失策」で、「世界をより危険にさらす」と述べた。数日
にわたる長期交渉の末、ジュネーヴでは土曜日夜にイランとの暫定
協定に到達することができた。西側の制裁を緩和する見返りに、イ
ランには核計画を縮小することが義務づけられている。

     国内ニュース

予算不足をシュトラーヒェは「冷徹な虚偽」であると見る

自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェは昨日テレ
ヴィ番組の中で、予算問題に関して政府を改めて批判した。社会民
主党と国民党は、選挙前に「冷徹な嘘」をついており、現在健康分
野などで、多くの支出削減が行われる可能性がある、と彼は述べ
た。さらに会計検査院は、改革の提案の長い一覧表を作成してい
る、とも語った。彼は緑の党と共に、予算に関する国民評議会の特
別会議を提案したが、これについて今一度むなしい努力をしなけれ
ばならない、と述べた。




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