12月16日〜22日のドイツのニュース



12月16日(月)

火曜日にドイツには政権が成立

キリスト教民主、社会同盟と社会民主党は、ベルリンで連立協定に
署名した。式典を行い、3党党首アンゲラ メルケル(キリスト教
民主同盟)、ズィークマール ガブリエル(社会民主党)、ホルス
ト ゼーホーファー(キリスト教社会同盟)は、今後ほぼ4年間の
協力関係を確定した。午後に各党は会議を開き、各党は間もなく始
まる国会の会議に向け準備を進めている。火曜日にはメルケルが、
連邦議会で首相として承認を受ける。その後新閣僚が宣誓を行う。
その中では、ウルズラ フォン デア ライエンが女性としては初
めて国防大臣を務める。彼女の前任者ロータル デ メズィエール
は、内務大臣に職を変える。財務大臣ヴォルフガング ショイブレ
は、留任する。社会民主党党首ガブリエルは経済大臣に、今まで同
党会派長をつとめていたフランク・ヴァルター シュタインマイア
ーは、今後外務省を率いる。労働大臣には、今まで社会民主党事務
長だったアンドレア ナーレスが就任する。

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EU加盟各国の外相はラヴロフとウクライナについて協議

EU加盟各国の外相は、ロシア外相ラヴロフとウクライナ情勢につい
て、話し合っている。ウクライナでは、政府がロシアの圧力に屈し
て、EUとの連携協定への署名を中止してから、政府に批判的な大規
模抗議活動が繰り広げられている。ブリュッセルでのラヴロフとの
会談は、1月のEUロシア首脳会談の準備として、ずっと以前から計
画されていた。EU加盟各国の外相は、混乱と暴力の最中にある中央
アフリカ共和国情勢についても、協議をおこなう。そのほかの議題
としては、イランの核計画に関する交渉の状況がある。ドイツから
は、ヴェスターヴェレの外相として最後の仕事として、この会議に
参加する。

クロアチア国家主義者は憲法修正を強行する方針

政府と野党が大規模に対立する中、EU加盟国クロアチアの国家主義
者たちは、憲法修正を強いる方針である。彼らは国会に69万人の署
名を提出したが、これで国民投票を実施させるつもりである。これ
により、セルビア人少数派が、公的な行政で彼らの言葉を使用する
のを、実質的に禁止しようとするものである。国会に国民投票を行
わせるためには、今までの法律では、実施45万人の署名が必要であ
るが、社会民主党政権は、基本的権利および少数派の権限に関する
国民投票ができないようにするために、年末までに憲法修正を行う
べく努力している。現行法によれば、住民の少なくとも3分の1がセ
ルビア人である場所では、当局は2カ国語を使って作業を行わなけ
ればならない。

国連は間もなくシリア難民が410万人に増加すると計算

国連は、今年末に410万人のシリア人が難民になる、と予想してい
る。しかし同国だけでは、全ての人の面倒wみることができないの
で、住民の半分はすでに飢餓にさらされている。国連緊急支援調整
官アモスは、支援国会談で、来年にはシリアおよびその隣国にいる
1千6百万人を助けるために、65億ドル(47億オイロ)を調達するよ
うに求めた。これは国連の各組織がある国に対して求める金額とし
ては、最大のものである。月曜日も大統領アサド政権の部隊は、大
都市アレッポの住宅地に対して、爆弾で一杯になった樽を投げ込ん
だ。アレッポの活動家は、この「爆弾」の一つは、学校の敷地で、
数人の生徒と教員を含め、13人を殺害した、と発表した。日曜日に
は、以前同様の空爆を行ない、女性と子供を含めて83人が死亡して
いた。




12月17日(火)

新連邦政府閣僚が宣誓

ドイツは歴史上3度目の大連立が政権を担当する。連邦議会議長ノ
ルベルト ラメルトによる宣誓に続いて、首相アンゲラ メルケル
と、15人の閣僚が初めての閣議に集まった。これより前に全員が、
連邦大統領ヨアヒム ガオクから、指名通知を受け取った。前日に
はキリスト教民主同盟党首でもあるメルケルが、第1回投票で国会
議員の絶対多数の賛成で、首相に再選されていた。彼女は631票の
うち462票を獲得した。これは与党キリスト教民主、社会同盟およ
び社会民主党の国会議員のうち、42人が彼女を支持するのを拒否し
た、ということを表わしている。専門家の見方では、それにもかか
わらず、これはよい結果である。

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ヘッセン州ではキリスト教民主同盟と緑の党の連立が成立

ヘッセン州では、キリスト教民主同盟と緑の党の次期の連立政権に
関して、詳細が発表された。緑の党の発表によれば、同党は経済大
臣と環境大臣を担当する他、社会福祉と、融合および差別対策の分
野で次官を担当する。数時間の協議の後、朝早くに両党は、連邦全
体でも初めてとなるキリスト教民主同盟と緑の党の連立政府に合意
した。特に最後まで問題となったのは、同州の財政状況である。キ
リスト教民主同盟の次官ボイトは、2019年までに、政府は10億オイ
ロを支出する方針であり、そのために毎年350人を解雇しなければ
ならない、と述べた。その発表によれば、学校、基礎過程の学校で
の午後の世話の計画、社会福祉予算は削減からは除かれる。同州キ
リスト教民主同盟党首ブーフィエと同州緑の党党首アル・ワジル
は、連立協定と政権人事を水曜日に公式に発表する方針である。そ
の後土曜日に両党は党大会を開き、賛成を得なければならない。

ロシア議会は数千人の逮捕者に対する恩赦を決定

ロシア国会は、同国の最近の歴史の中では、最大の恩赦を決定し
た。国会はモスクワでの第一読会で、約1万人の逮捕者の利益にな
る大統領命令を支持した。水曜日に行われる第二読会での最終的な
賛成は確実と目されている。ただし当局がこの決定を実施するに当
たっては、数ヶ月の時間的な猶予を持つ。規則によれば、最長2年
拘留を言い渡された政府に批判的なバンド「プッシー ライアッ
ト」は早期に自由の身となる可能性がある。暴力行為容疑で訴えら
れた環境団体グリーンピースの活動家たちも、その手続きの中止が
期待できる。それに対して、プーチンの最大の政敵、10年前から拘
留されている石油会社経営者ホドルコフスキーや、5年間の拘留を
言い渡されたナワルニーなどは、恩赦が期待できない。この恩赦の
公式なきっかけは、ロシア憲法成立20周年である。専門家の見方に
よれば、この恩赦のきっかけになったのは、ソチでの冬季オリンピ
ック開幕の直前に、西側に対するロシアの譲歩である。

UNHCRは中央アフリカ共和国には70万人以上の難民がいると集計

国連の発表によれば、中央アフリカ共和国には、70万人を越える人
が、暴力および破壊から非難し、そのほか7万5千人が外国に逃げ出
した。国連難民高等弁務官事務所UNHCRはジュネーヴで、ここ2週間
だけでも、内戦が起きている同国の住民20万人が、自宅を追われ
た、と発表した。月曜日にはEU委員会は、中央アフリカ共和国に対
する緊急支援を3千9百万オイロに倍増させていた。追加の資金は、
食料品、宿泊場所、水、医療支援等に使われることになっている。
世界食糧計画の集計によれば、5百万人の同国民の少なくとも4人に
1人は、飢えに苦しんでいる。




12月18日(水)

メルケルはEU加盟各国の改革を求め拘束力のある規則を求める

ドイツ首相アンゲラ メルケルは、EU加盟各国に対して、それぞれ
の国が約束した改革の実施で、より努力を払うよう求めた。彼女は
連邦議会での政府声明の中で、各国とEU委員会の間の協定に基づく
合意に、拘束力を持たせなければならない、約束が守られないこと
で、ヨーロッパの信頼性が損なわれることがあまりにも多かった、
と述べた。ブリュッセルでのEU首脳会談を翌日に控え、メルケル
は、ヨーロッパの一体性の未来は、EU条約の修正を行わなければ、
確実にならないだろうと強調し、ヨーロッパを強化することを求め
る人は、ある権限を新たに規制する用意がなければならない、と述
べた。またメルケルは、ドイツはヨーロッパの中で「責任ある融和
を進める役割」を今後も引き受けるつもりだ、と約束し、ヨーロッ
パの和解は、キリスト教民主、社会同盟と社会民主党による新連邦
政府の最重要課題の一つである、とも語った。

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EU委員会はドイツの環境に配慮した電力割引を激しく非難

ドイツ工業界は環境に配慮した電力の拡大に渡って、大幅な割引を
懸念しなければならない。EU委員会の見方によれば、多くの電力を
使用する工場に対する優遇措置は、ヨーロッパの公正な競争に関す
る原則に違反している。それゆえ、ドイツに対しては禁じられた支
援の容疑で、裁判を起こした、と同委員会はブリュッセルで発表し
た。同委員会は、ドイツの電力をたくさん使う工場は、太陽光、風
力、生物体総量による発電設備を拡大する資金を提供することを免
れている、と主張しており、工業界は巨額の払い戻し請求を行なう
権利を持っている、と述べた。

ロシア国会はプーチンの大規模恩赦を可決

ロシア国会は大統領プーチンが提案した大規模な恩赦を、最終的に
認めた。それによれば、有罪判決を受けた人あるいは刑事被告人数
千人が自由になり、その中には2年間の拘留刑を言い渡されたパン
クバンド「プッシー ライアット」の2人など、多くの政治犯が含
まれている。政府の会議の中で発表された後、この命令は発効す
る。当局はこの恩赦を実施するために、6ヶ月間の時間的猶予を持
っている。この恩赦の公式のきっかけは、ロシア憲法成立20年であ
る。専門家は、プーチンがこの恩赦を行なった尾は、ロシアの西側
への譲歩である、と見ている。

フィリピンは台風後の再建計画を発表

フィリピン政府は、包括的な支援計画を立て、台風「ハイヤン」で
破壊された地域を再建する意向である。政府の計画では、4年間で
約60億オイロを支出する計画である。大統領アキノは諸外国、民間
の資金提供者に対して、債権を支援するように訴えた。彼は40日間
に渡り、台風の犠牲者に対する国を挙げての服喪が終了した翌日
に、これを表明した。この台風は11月8日に、フィリピン東部を通
過し、ポルトガル元植民地域を荒廃させた。ほぼ8千人が死亡ない
しは行方不明と報告されている。120万戸が破壊され、4百万人以上
が家を失った。




12月19日(木)

プーチンはホドルコフスキーと「プッシー ライアット」に恩赦

ロシア大統領ウラジミール プーチンは、反政府派で、元石油会社
社長ミハイル ホドルコフスキーに、早期に恩赦を与える、と予告
した。ほぼ10年前から拘留されているホドルコフスキーは、母親が
病気にかかったと申し出て、初めて恩赦の請求を行なったとプーテ
ィンはモスクワでの今年最後の記者会見の後に発表した。脱税およ
び背任容疑での元支配者ホドルコフスキーの判決は、外国でも何度
も政治的な動機に基づくもの、として批判を受けていた。議会が可
決した大量恩赦は、反政府的なパンクバンド「プッシー ライアッ
ト」に属し、刑務所に収容されている2人に対しても適用される、
とプーチンは述べた。1千3百人の記者を前に、彼はさらに、グリー
ンピースの環境保護活動家30人が恩赦を受ける、共付け加えた。
これより前にプーチンは、ウクライナに対する巨額の支援は、EUに
対抗するものではない、と断言した。安い借款とガス供給は、深刻
な危機の中にある「仲のよい」隣国ウクライナを支援するためだけ
に、行われるものだ、とも述べた。

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EU首脳会談は防衛とオイロ使用地域改革を議論

ブリュッセルで始まったEU首脳会談の最初の中心議題は、安全と防
衛である。フランス大統領オランドは、フランス軍の中央アフリカ
での新たな活動に関して、長期的な「戦費」を提供するように求め
た。オイロ使用地域改革も対立の種となりかねない。ドイツ首相メ
ルケルは、EU加盟諸国に対して、改革の約束を実施するにあたっ
て、より大きな努力を求めた。各国とEU委員会の間に拘束力を持つ
条約に基づくような合意を、将来作らなければならない、と最新の
政府声明の中で彼女は述べていた。金曜日に首脳会談が終わるにあ
たって、新たな協定を結んで、ウクライナをEUにより密接に結びつ
ける計画が、当面は失敗に終わったことが、議題に取り上げられ
る。

EUは銀行連合に合意

新たな金融危機に備えたヨーロッパの中心的な改革計画が、突破口
を見いだした。EU首脳会談の直前に、EU加盟各国の財務大臣は長時
間の会議を行い、経営危機にある銀行の閉鎖に関する規則で合意し
た。これによりEUは債務危機から教訓を引き出し、ヨーロッパ全体
で支出削減を確実に実行し、納税者に救済措置で大きな負担がかか
らないようにする方針である。EU評議会議長を務めるリトアニア
は、この合意は「信頼に足るヨーロッパを作る」というここ数ヶ月
の努力の仕上げである、と述べた。この決定には、銀行の清算機構
のほかにヨーロッパ清算基金も含まれている。この共同基金は、
10年以上にわたって、銀行の資金提供によって積み立てられること
になっている。新たな規則は、銀行監視の他、ヨーロッパ銀行連合
の支えとなる。この決定にはこの後、EU議会の賛成が必要でであ
る。

西側諸国は南スーダンから自国民を救出

米国は南スーダンの情勢が悪化しているため、150人を越える米国
市民、外交官を国外に連れ出した。米国外務省によれば、その他の
国の市民も、米国市民と共に飛行機で救出した。英国は空の架け橋
を計画しており、国防軍はトランスアル型輸送機と小型旅客機を派
遣し、ドイツ人を安全な場所に運ぶ。派遣部隊の幹部指揮官フリッ
ツ中将も、南スーダンで代表団と共に査察の旅に出ている。週末か
ら対立する軍の部隊による衝突が荒れ狂っている。水曜日には大統
領キールが、長年にわたる政敵マシャールとの話し合いを行なう用
意がある、と発表していた。キールはマシャールがクーデタを組織
している、と非難していた。




12月20日(金)

ホドルコフスキーがベルリンに着陸

反ロシア政府のミハイル ホドルコフスキーは、ロシアの刑務所か
ら釈放された後、ドイツに飛んだ。50歳の彼はベルリン・シェーネ
フェルト空港で、元外務大臣ハンス・ディートリヒ ゲンシャーの
出迎えを受けた。モスクワからの情報によれば、元石油富豪である
彼がベルリンに行くことを求めたのは、癌にかかった母がドイツで
治療を受けているためで、この願いが叶えられた。ただしホドルコ
フスキーの母は、現在ロシアにいる、との情報もある。ホドルコフ
スキーは金曜日の午前中に、ロシア大統領ウラジミール プーチン
の恩赦を受け、その直後10年以上にわたる拘留を終え、刑務所を出
所していた。

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メルケル「ウクライナからEUへの扉は無期限に開かれている」

(ブリュッセル発dpa通信)先に成立しなかったEUとウクライナの
間の連携協定は、今なお署名される可能性がある、と連邦首相メル
ケルは述べた。ブリュッセルで開かれているEU首脳会談を終えるに
当たって彼女は金曜日に、「この扉は時間を時間を制約することな
く開かれている」と述べたが、条件を満たすことが重要である、と
述べた。また彼女は、EUは大統領ヤヌコーヴィチ率いる政府に対す
る平和的な抗議活動を支持する、とも語った。リトアニア大統領グ
リボウスカイテは、「ヨーロッパはウクライナ国民に開かれてい
る。しかし同国政府には無条件にそうではない。これが親書であ
る」と述べた。EUは、ヨーロッパ第2の面積を持つウクライナを、
条約を通じてより強く結びつけるようとしたが、これに失敗し、代
わりに強力な隣国ロシアに向きを変えていた。

南スーダンからの退去は続く

外務省は南スーダンでの暴力に警告を発している。ドイツ外務省の
広報は、戦闘は全土に拡大したかもしれない、と述べた。アフリカ
の同国にいるドイツ市民は、国防軍の飛行機で国外に脱出してい
る。最初の55人はすでに、隣国ウガンダのエンテベに到着した、そ
の中には警官3人と外国の市民も含まれている、と広報は述べた。
午後には第2便の運航が予定されている、とのことである。合わせ
てドイツ人1百人ほどが飛行機で脱出することになっている。南ス
ーダンで先日暴力が勃発した事を受け、国防軍はドイツ人および他
のヨーロッパ人を安全な場所に運ぶために、飛行機2機を首都ジュ
バにとばしていた。2年前に独立したばかりの南スーダンでは、数
日前から軍の対立する派閥が戦闘を行っている。首都だけで、数百
人の死者が発生した。米国は南スーダンでの紛争を受け、45人の兵
士を同ここに派遣した。彼らは米国市民の保護に当たることになっ
ている。

シリア和平会議の準備会談が開かれる

米国とロシアの政府代表は、シリア和平会議に向けてさらなる方針
転換を進めるために、ジュネーヴで国連とアラブ連盟の特使ブラヒ
ミと会談した。この協議には、国連安全保障理事会で常時議席を持
つ3箇国フランス、英国、中国の他、EUとアラブ連盟も出席するこ
とになっている。さらにシリアでの内戦に直接的な影響を受けたイ
ラク、ヨルダン、レバノン、トルコもしょうたいされている。この
会議では、イラン、サウジ・アラビアが、シリアのための和平会議
に直接参加するかどうか、決定が下されると期待されている。イラ
ンはシリア政府を支援しているのに対し、サウジ・アラビアは持つ
シリア反乱勢力に武器を供給している。1月22日に予定されている
和平交渉に、様々な、一部は対立している反政府勢力が代表を送る
かどうかは不明である。




12月21日(土)

米国特使が南スーダン入り

米国は南スーダンの紛争を平和的に解決するべく努力している。ス
ーダンおよび南スーダン向けの米国特使ドナルド ブーズは、この
地域に向かっている、と外務大臣ジョン ケリーはワシントンで述
べた。アフリカ中央部の同国では、大統領サルヴァ キールと元大
統領代理リーク マシャールの支持者の間でくすぶる権力争いが、
1週間前に勃発していた。南スーダンでの戦闘では、5百人ほどが死
亡、数千人が避難している。BBCの報道によれば、米国の避難用飛
行機2機がボール市に接近する際に砲撃された。この件では数人が
負傷した、とのことである。ドイツとその他の国食いは、自国民を
同国から脱出させた。

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国連事務総長はフィリピンの台風被災地を訪問

台風「ハイヤン」がフィリピンを破壊してから6週間、国連事務総
長パンは被災地を訪問した。「疑わないでください。国連が皆さん
を支えます。世界は皆さんを支えます」とパンは特に激しい被害を
受けたタクロバンの人々を励ました。この台風はここだけで、5千
人以上を殺した。国連の発表によれば、再建のためにフィリピンは
60億オイロほどが必要としており、今までのところ、緊急支援に
3分の1が集まったに過ぎない。パンはさらなる支援を約束した。マ
ニラで彼は、大統領アキノと会談した。10月8日にこの台風は、フ
ィリピン東部入りし、大ポルトガルの一部を荒廃させた。災害保護
局の発表によれば、6千人以上が死亡し、少なくとも1千7百人が今
なお行方不明、4百万人が我が家を失った。

エルドアンは外交官が挑発していると非難

汚職容疑に揺れるトルコ政府は、外国大使を追放する、と威嚇して
いる。「何人かの大使が挑発に関与している。私たちは彼らが国内
にいるのを義務づけられてはいない」と首相エルドアンは黒海岸の
サムスンで述べた。専門家たちは、この威嚇は特に米国大使リチャ
ルドネに向けられたものだ、と推定している。トルコでの報道によ
れば、リチャルドネは、EU代表部に対して、米国政府はトルコ国営
銀行ハルク銀行に対して、イランとの取引を止めるように迫ってい
る、と述べていた。彼はこの報道は「根拠のない主張」である、と
述べた。トルコでは高官と内務大臣および経済大臣の息子たちの逮
捕と捜査が、注目を集めている。合わせて24人の容疑者に対する刑
事訴訟手続きが取られているが、その中に茶国営ハルク銀行の重役
アスランが含まれている、とアナドル通信は伝えている。

ロシア政府を批判するホドルコフスキーはベルリンで長男と会う

ロシア政府を批判するホドルコフスキーは、ニュー ヨークに住む
長男パヴェルとベルリンで会った、と同家の広報が述べた。彼によ
れば、50歳のホドルコフスキーの両親も、ベルリン入りした。ロシ
ア大統領プーチンは、10年以上拘留されている仇敵に対して、金曜
日に人道的な理由から急遽恩赦を与え、釈放していた。ホドルコフ
スキーはその直後にベルリンに飛んだ。外務省の発表に酔えば、彼
は1年間有効の入国査証を持っている。特に元外相ゲンシャー(自
由民主党)が、プーチンに政府を批判する彼の釈放を働きかけてい
た。米国もこの釈放を歓迎した。元石油富豪で、その後解体された
ロシアの石油企業ユコスの社長であった彼は、2003年に逮捕され、
2005年と10年に問題の裁判で、取引相手のレーベデフと共に長年に
わたる拘留の判決を受けていた。




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