12月30日〜31日のドイツのニュース



12月30日(月)

シューマッハーはスキー事故でまだ生死の境をさまよう

7回にわたりF1で優勝したミヒャエル シューマッハーは、フラン
スアルプスでのひどいスキー事故で、今なお生死の境をさまよって
いる。彼の手当てをしているグルノーブル大学病院が記者会見で、
44歳のシューマッハーは、「人工的な昏睡状態」にある、と発表し
た。医師たちは回復する可能性については、言及しようとしなかっ
た。シューマッハーは日曜日に目リベルスキー場で滑落し、岩に頭
部を激しく打ち付けていた。手当てをした医師によれば、彼はヘル
メットをかぶっていたが、「重傷」を負った。医師たちは、ヘルメ
ットをかぶっていなかったらシューマッハーは、おそらく生きては
いないであろう、と述べた。さらに彼はグルノーブルの病院に搬送
後、1度手術を受け、現在さらに2度目の手術を受ける予定である。

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ヴォルゴグラードで2度目の謀殺

ロシアのヴォルゴグラード市の路線バスが爆破され、ロシアの公式
発表によれば、少なくとも14人が死亡、28人が負傷した。過去数週
間で南ロシアの同市での攻撃は、4回目である。日曜日にはヴォル
ゴグラード駅で自殺攻撃が行なわれ、17人が死亡、50人ほどが負傷
したばかりであった。内務省はただちに、安全対策を強化する、と
予告していた。6週間後には、7百キロほど離れたソチでは、冬季オ
リンピックが始まる。誰がこの攻撃の裏で糸を引いているのかは、
まだ不明である。

ドイツ政府はヴォルゴグラードの攻撃を非難

ドイツ政府は、南ロシアのヴォルゴグラード市での攻撃に、驚きを
表明した。「我々はテロリストによるこの恐ろしい流血の惨事を、
きわめて厳しく非難する」と政府ザイベルトはベルリンで述べた。
外務省公報は、ソチ冬季五輪まで6週間となったことを念頭に置い
て、「ロシアの治安当局が、オリンピックの安全性を守るためにあ
らゆる事をなすことに、我々は全幅の信頼を寄せており、それがう
まくいくと信じている」と述べた。連邦首相メルケルは、ロシア大
統領プーチンに電報を打ち、同情の念を伝えた。

コンゴで戦闘 少なくとも40人以上が死亡

コンゴ民主共和国の首都キンシャサで銃撃戦が行なわれ、政府の発
表によれば、攻撃側の少なくとも40人が死亡した。衝突が起きたの
は、軍司令部とテレヴィ局RTNCの本部があるキンシャサ国際空港
で、今までの情報によれば、民間人および治安部隊からは死者は出
ていない、と政府広報がAFP通信に述べた。なたと小銃で武装した
男たちが、放送局の本部を襲い、数人の記者を人質にしていた。こ
の空港と軍司令部では、攻撃側が治安部隊と戦闘を交えた。同市は
大混乱となっている。攻撃の背景は、今のところ不明である。同国
東部では、反乱勢力民兵が、時折政府軍兵士と戦闘を繰り広げてい
る。しかし首都キンシャサは、今までのところ比較的安全と見られ
ていた。




12月31日(火)

シューマッハーの容態は若干上向き

7日に渡ってF1で総合優勝を果たしたミヒャエル シューマッハー
の容態は、激しいスキー事故から2日、若干改善した。2度目の頭部
への手術後、容態は若干制御されているが、彼が生命の危機を脱し
たと明言することはできない、と治療に当たっている医師のひとり
が、グルノーブルの大学病院での記者会見で述べた。44歳のシュー
マッハーは、フランスのアルペンで、日曜日にスキー事故に遇い、
この病院で集中治療室で、治療を受けていた。医師の発表では、手
術により脳内出血はさらに取り除かれ、頭蓋内部の圧力は下がって
おり、これ以上の手術は予定されていない、とのことである。シュ
ーマッハーは日曜日にフランス・アルペンのスキー保養地メリベル
で、ゲレンデ外で滑落し、岩に頭を激しくぶつけていた。その際彼
は頭蓋と脳に大きな外傷を負っていた。第1回の緊急手術の後、シ
ューマッハーは人工的に昏睡状態にされていた。

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米国はロシアに五輪での安全確保に協力を申し入れる

ロシアの都市ヴォルゴグラードで2件の爆破事件があり、血が流れ
たことを受け、米国はロシア政府に、ソチ冬季オリンピックの安全
確保で、より密接な協力を申し入れた。国内安全評議会の広報がワ
シントンで、全面的な支援が、出場者、コーチ、見物客の安全に役
立つ、と述べた。ソチから7百キロ離れた大都市ヴォルゴグラード
での凶行の背後には、この地域に独自の国家建国を求めて戦ってい
るイスラーム教徒がいる、と推定されている。当局は合わせて34人
の死者を出した2つの攻撃には、関連があるとの見方を取ってい
る。大統領プーチンは、全国で安全確保の対策を強化するように命
令した。冬のオリンピックが2月7日に始まるため、ロシア政府は激
しい非難にさらされている。

南スーダンで和平交渉の実施に合意

南スーダンでは政府と反乱勢力が、2週間にわたる戦闘を終え、和
平交渉をする用意がある、と発表した。両者は火曜日に、そのため
に代表団をエチオピアの首都アジス アベバに派遣する、と予告し
た。ただし大統領キールには、権力を反乱勢力の指導者マシャール
に分け与える用意はない、結局マシャールはクーデタを起こしたの
だ、と外相ベンジャミンはロイター通信に述べた。南スーダンの隣
国は、対立する両者に、戦闘を停止し、対話を再開する期限として
夕方を設定していた。アフリカ連合AUは、内戦を止めさせるため
に、制裁を科す、と威嚇していた。この紛争の背景は、大統領キー
ルと彼に解任された元大統領代理マシャールの権力争いで、2人は
対立関係にある部族に属している。この戦闘では1千人以上が死亡
し、20万人ほどが暴力を逃れて避難している。南スーダンは2011年
に独立したばかりであった。

米国の市民権活動家が盗聴計画に対して訴訟を起こす

米国の市民権活動組織ACLUは、米国の秘密情報部の国際的な監視計
画に関する詳細を公表するように、裁判所に求めた。ニュー ヨー
クの連邦裁判所に提出されたこの訴えは、外国の目標地点の監視を
規制する指令の、詳細な説明をもとめるものである。米国に秘密情
報部NSAが膨大な情報を盗聴していたので、米国市民も盗聴される
ことは回避できないので、自分たちの権利保護のためにどのような
措置がとられているか、明確に発表しなければならない、との要求
である。秘密情報部への指令は、1981年に大統領レーガンが署名し
ていた。市民権活動組織は、元NSA職員スノウデンの暴露があった
後、米国の情報自由法に基づいて、数回にわたり盗聴計画に関する
情報を明らかにするよう求めていた。ただし同組織によれば、この
情報はあまり有意義ではない。




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