1月27日〜2月2日のオーストリアのニュース



1月27日(月)

     国外ニュース

宇宙空間のゴミを日本が網で捕まえる方針

宇宙空間にある危険なゴミは、将来的には網で周回軌道から救い出
されるかもしれない。日本の宇宙航空研究開発機構JAXAの発表によ
れば、2月末にこれに関する最初の実験を開始する方針である。漁
業用の網の製造業者と協力して、新たな種類の技術を開発し、それ
を用いて宇宙空間をより安全にする。国際宇宙空間で周回している
残留物が、宇宙基地や、GPSや電話通信の重要情報を伝える衛星に
とって危険になり得る。

     国内ニュース

アカデミー会員舞踏会 緑の党青年部は叱責を受け僅かに譲歩

緑の党青年部がアカデミー会員舞踏会のウェッブサイトに反対する
ため利用したドメインは、月曜日に党首エーファ グラウィシュニ
ヒとの衝突につながった。ウェッブサイトの内容に対する監視が確
保できないのであれば、彼女は青年部を除名すると威嚇した。青年
部は当初グラウィシュニヒの「手法は悪質」であることを証明した
が、その後譲歩した。自由党は再び、緑の党に対して、扇動容疑で
刑事告発した。この間にウィーン警察署長ゲアハルト ピュルスト
ルは、辞任要求を突きつけられた。




1月28日(火)

     国外ニュース

政権は続く ウクライナ野党初めての成果

ウクライナの野党は、初めての成果を上げることができる。首相ニ
コライ アザーロフを中心とする政府は、火曜日に辞任し、キエフ
の国会は外国から厳しく批判された反デモ法も撤回した。野党の指
導者ヴィタリ クリチコは、「勝利に向けた一歩」であると述べ、
再び大統領ヴィクトル ヤヌコーヴィチの辞任を求めた。

     国内ニュース

反「行動主義」 国民評議会の演説は短縮される

今年初めての総会で、国民評議会は発言を自制している。演説時間
は大幅に短縮され、特に小政党と「粗野な」国会議員は、「無意味
な行動主義」を妨げられる。国民評議会議長バルバラ プラマー
(社会民主党)は、深夜を過ぎてようやく演説することを望まない
国会議員にとっては、終了時間が重要であることを認めた。国会議
員を出す全ての政党が、この修正に合意している。国会議員自身に
とっては実際の影響があるほか、国会議員がより短く表現すれば、
演説がよりよくなる期待も生まれる。




1月29日(水)

     国外ニュース

ウクライナでは政府は恩赦の決定で野党の心を誘う

野党の抗議が続く中、ウクライナ議会は水曜日に問題となっている
恩赦法の改訂版を可決した。これは、数週間にわたって繰り広げら
れている反政府の抗議活動で逮捕されたデモ隊に適用されるもので
ある。首都キエフでの決定は、与党の賛成でこの日の夕刻に行なわ
れた。ただし恩赦の条件は、占領中のキエフおよび同州の政府の建
物を、デモ隊が明け渡すことである。野営地といくつかの建物は、
おそらくそれから除外されている。この法律では、政府はデモ隊が
要求する内容には、言及していない。

     国内ニュース

交番閉鎖に関して市町村では叫び

内務大臣ヨハナ ミクル・ライトナー(国民党)が、少なくとも
122箇所の交番を閉鎖することを発表してから1日、木曜日には多く
の市長がこれに反応した。市町村はきわめて直接的に、この措置か
ら影響を受ける。ミクル・ライトナーは、この計画を実施するの
は、もっぱら安全面の理由からであって、支出削減のためではな
い、としている。ケルンテン州とブルゲンラント州では、市町村長
は抗議の声を率先してあげている。この計画は「住民の頭越しに無
計画な閉鎖の波」である、とか甘受できない「厚かましさ」であ
る、との声が上がっている。




1月30日(木)

     国外ニュース

シリアの化学兵器の廃棄が遅れる

シリアの化学兵器の廃棄は、政府が約束していたよりも、遙かにゆ
っくりと進んでいる。廃棄を担当する化学兵器禁止機構OPCWは木曜
日に、届け出のあった保有量のうち5%以下しか、国外に運び出され
ていない、と確認した。合わせて7百トンの化学物質は、昨年末ま
でに、シリアから運び出されているはずであった。期限がますます
迫っており、2013年にようやく科された国連決議には、全く別のこ
とが記されていた。

     国内ニュース

強姦事件を告発したウィーン女性がドゥバイから帰国

ドゥバイで強姦事件の告発を行ない、拘留刑が科される危険があっ
た29歳のウィーン出身女性の事件が大きな注目を集めている。この
女子学生は、外務省が介入した後の木曜日に、アラブ首長国連邦を
出国し、夕方にウィーンに到着した。彼女はウィーン・シュウェヒ
ャト空港で、外務大臣セバスティアン クルツ(国民党)の出迎え
を受けた。彼女はこの事件を告発した後、司法の標的となり、婚外
の性的関係およびアルコール消費容疑で捜査を受けていた。




1月31日(金)

     国外ニュース

妥協はまだ先 シリア会議は成果なく終了

1週間にわたってシリア政府と野党の代表が、ジュネーヴで交渉を
行なったが、平和への長い道のりは短かくならなかった。会議は成
果なく終了した。むしろ紛争当事者がお互いを「テロ組織」と非難
し合って、対立が強まった。両者の「隔たり」は「相変わらずきわ
めておおっ機」と国連の仲裁役ラクダル ブラヒミは金曜日に述べ
た。会議そのものを再開するかどうかも、まだ確定していない。全
ては権力を握るバシャール アル・アサドにかかっている。

     国内ニュース

降雪と気温上昇 南オーストリアでは大雪崩の危険が高まる

金曜日には短時間に激しい降雪があったため、ケルンテン州と東テ
ィロール州を中心に、大混乱が生じた。リエンツ地域では2人が死
亡、多数の村落と道路が通行できなくなり、列車の運行は一部は停
止した。日曜日までに、少なくとも1メートルの新雪が予想されて
いる。ケルンテン州では、きわめて大規模な第5水準の雪崩がすで
に起きている。東ティロール州では土曜日に雪崩が起きると、予想
されている。予想通り気温が上昇すると、さらに情勢は危険にな
る。




2月1日(土)

     国外ニュース

ウクライナをめぐる議論 安全会議はクリチコの独壇場

ミュンヒェンでの安全会議では、ロシアと西ヨーロッパがウクライ
ナをめぐり駆け引きを続けているが、また勝者はあらわれなかっ
た。野党の指導者ヴィタリ クリチコが突然訪問し、興奮したのは
出席した報道関係者ばかりではなかった。元ボクシングの世界選手
権者である彼は、西側にとってずっと以前から希望の星であり象徴
的な人物となっていた。ミュンヒェンで彼は批判的な発言を行な
い、大きな賞賛を得ていたが、故郷ウクライナのデモ隊は、反政府
勢力に徐々に我慢しきれなくなっている。

     国内ニュース

マクシミリアン シェルが逝去

金曜日夜にオスカー受賞者マクシミリアン シェルが83歳で死去し
た。代理人によれば、彼は「背中に長時間問題を書け、その結果重
大な手術を受けて」死亡した。最後まで俳優であり演出家であった
彼は、カメラの前に立った。彼は止めることは考えなかった。映
画、テレヴィ、芝居、オペラ、彼の業績はメルビッシュ音楽祭から
ハリウッドまで広がっていた。しかし彼のあこがれの職業は、80歳
を超えてもまだわからなかった。「それはたぶん永遠に探し求める
ものでしょう」と述べていた。




2月2日(日)

     国外ニュース

EU選挙の新規則

ブリュッセルでは今年、人材の配置変えが盛んになる可能性があ
る。EU選挙の結果、ヨーロッパで最も重要ないくつかの職に、新た
な顔ぶれが見られることになるが、それに先行して委員会議長ジョ
ゼ マヌエル ドゥラン バローゾの後任探しが行なわれている。
ヨーロッパ議会選挙はこれに関して、大きな修正が行われており、
EUの幹部となる権限を持つ新たな人を選ぶに当たって、EU市民は少
なくとも間接的に発言する権限を初めて持つ。ヨーロッパ各国の社
会民主党は、マルティン シュルツを筆頭候補にすることに、ずっ
と以前から合意していたが、国民党ではこの職をめぐって、少なく
とも公式には候補者を決めていない。

     国内ニュース

オーストリアとスロヴェニアでは消防がひょうと戦っている

日曜日にはオーストリアの広い地域でひょうが降り、大きな問題を
ひき起こした。道路と歩道が鏡のようになめらかになり、事故や転
倒事故が続いた。付着した氷で、多くの木が倒れ、送電線や電車の
架線が垂れ下がり、シュタイアーマルク州だけで3千人の消防隊員
が、ずっと活動を続けている。事態の改善は月曜までには期待でき
ない。特にひどいのはスロヴェニアの状況である。ここでは数万の
家庭が、停電している。消防隊員はニーダーエスターライヒ州か
ら、支援活動に出動している。




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