2月3日〜9日のオーストリアのニュース



2月3日(月)

     国外ニュース

米国の保安官たちが強化された武器法の執行を拒否

米国のコロラド州では、新たな武器所有法の議論が燃え上がった。
ニュータウンとオーロラで興奮した人が流血の事件を起こしたこと
を受け、銃器の購入の規則が大幅に強化された。しかし多くの保安
官たちが、新法を執行することも頑強に拒否している。彼らの主張
の根拠は、武器の売買の制約は米国憲法に反している、というもの
である。実際にはこの法律はほとんど執行部可能である。コロラド
州の62人の保安官のうち55人が、強化された武器法を取り消すため
に、憲法訴訟に参加していた。

     国内ニュース

冬の大混乱 さらなる降雪が予想される

この冬は国内の多くの地域を襲っている。特に影響を受けているの
は南西部のケルンテン州、東ティロール、シュタイアーマルク南西
部である。ここでは月曜日に除雪作業が全力で続けられた。また多
くの工兵隊は、一部は困難な配電装置の修理に従事している。シュ
タイアーマルク電力などからは、「徐々に作業を進め」なければな
らない、と述べた。交通部門でも若干の改善が見られる者の、障害
は続いている。現在広域気象情報は、今週中はあまり情勢は変わら
ない可能性が高い。火曜日も降雪が予想されている。




2月4日(火)

     国外ニュース

基準金利の決定 低い物価上昇のため欧州中央銀行が批判される

オイロの物価上昇が低いことに関する不安から、ヨーロッパ中央銀
行はその基準金利を早期にも、再びゼロにする可能性がある。専門
家はこれを実質的に決定積みの件、と見なしており、問題はいつ実
施されるかである。専門家の大部分は、現在の0.25%の金利の引き
下げは、今週の金利決定の際には起こらないのではないか、と見て
おり、おそらくそれは3月上旬の次回の金利会議の時になりそうで
ある。低い物価上昇のため、同銀は低い金利政策を継続するよう
に、と批判されている。貯金の金利はそれによってより低くなる可
能性がある。

     国内ニュース

オーストリアの生徒はフランス語を避けている

オーストリアの学校では、外国語としてはフランス語はますます需
要が低くなっている。2001/2年以来、フランス語を学ぶ生徒の数
は、全ての学校携帯で大幅に減少している。生徒の数が増えている
にもかかわらず、職業訓練高等学校BHSでも、外国語としてフラン
すをを選ぶ数は減少一方である。その代わりに増えているのがスペ
イン語である。ここではこの10年でその数は倍になった。ラテン語
も生徒の有利になるため増やすことができ、再びイタリア語を追い
抜いた。




2月5日(水)

     国外ニュース

ヤヌコーヴィチから離反か? 寡頭政治の支配者が権力の焦点に

彼らはウクライナ経済の鍵を握る人物で、大統領ビクトル ヤヌコ
ーヴィチの不安定な政権の中で、権力の重大な原動力である。ウク
ライナの寡頭政治の支配者たちは今まで、問題となっている大統領
の側に立っていた。しかしますます、大富豪たちがヤヌコーヴィチ
から離反する見通しが強まっている。同国の経済的とその財産の安
定をめぐる懸念で、彼らはヤヌコーヴィチの反ヨーロッパ政策を、
ますます強まる猜疑心をもって見ている。ヤヌコーヴィチにとって
は、寡頭政治の支配者たちの忠誠心に多くのことがかかっている。

     国内ニュース

不動産銀行でケルンテン州首相は州の債務履行義務に疑問

火曜日から再び、緊急的に国有化されたアルプ・アドリア不動産銀
行には何が起きているか、激しい議論が起きている。政府は国有化
された銀行を倒産させる可能性を、もはや完全には否定しない方針
であるが、一方ケルンテン州首相ペーター カイザー(社会民主
党)などの側から、抵抗が強まっている。彼はテレヴィ番組の中
で、新たな側面を議論に持ち出した。彼はケルンテン州が総額
120億オイロの債務履行義務を負うことに、疑問を呈し、「この担
保の価値を尊重することに正当な疑問」がある、ケルンテン州とオ
ーストリアの納税者を保護することが重要だ、と述べた。




2月6日(木)

     国外ニュース

ウクライナでの抗議活動 EUはマイデン広場の意義を失なう

予告はされたロシアからの巨額の支援が凍結された事を受け、EUも
ウクライナに対して「巨額の資金」を約束した。EUは改革と移行政
権、理想的には元ボクシング選手のヴィタリ クリチコを中心とす
る移行政権を作ることを条件に、財政支援を行なう。EUはどのよう
にすれば、今までの外交的な失策を取り返すことができるかは、疑
問である。抗議活動ではクリチコは、西側で得ているような評価を
得ていない。元々はデモ活動のきっかけとなったEUは、ほとんど何
の役割も果たしていない。ロシア政府は元ソ連の一国であったウク
ライナへの働きかけを擁護している。

     国内ニュース

「不動産銀行は巨額の墓」と野党は政府は批判を強める

野党は不動産銀行問題に関して、政府に対する批判を強める。政府
は「巨額の墓である不動産銀行」問題で、手の内を明かしていな
い、と緑の党の財政の専門家ウェルナー コークラーは木曜日に述
べた。彼は政府に対して、財務省が依頼した公式にはまだ封印され
ているが、何度も引用されているワイマン報告書を公表するように
求めた。その中では銀行の破綻は、最もお金のかからないやり方で
ある、と上げていた。コークラーは不動産銀行特別対策本部とその
部長クラオス リープシャーを厳しく批判した。新オーストリア
NEOSとシュトローナハ班TSは、さらなる透明性を求めた。首相ウェ
ルナー ファイマン(社会民主党)は、介入を行なうとの案を否定
する方針で、特別対策班を支持している、と述べた。




2月7日(金)

     国外ニュース

ボスニアの抗議活動は激化 官庁が炎上

ボスニアでは反政府抗議活動が、1992年から95年の戦争以来、最も
激しい紛争に拡大した。金曜日にはすでに3日連続して、全国で数
千人が抗議の呼びかけに答えた。彼らの怒りは、記録的な失業率と
汚職に向けられており、多くの場所で暴力をひき起こした。首都サ
ラエヴォでは、大統領府や地方政府の本部が放火された。その他の
都市でも、官庁が炎上した。

     国内ニュース

シュピンデレガーは各州に租税権を認めるのに賛成

国民党党首で財務大臣のミヒャエル シュピンデレガーは、各州に
より大きな税金に関する権利を与えるとの提案は、自分にとっては
意外なものではない、と述べた。これは「国民党全体の提案」であ
り、自分はずっと以前から支持していた、とテレヴィ番組に彼は述
べた。重要なのは、が連邦を支持することである、州自体がより多
くの収入を得られるのであれば、そのかわり連邦からの税金がすく
なることになるからだ。と述べた。ニーダーエスターライヒ州国民
党党首エルウィン プレルは、「シュタンダルト」紙のインタヴュ
ーで、「現在が適切な時期」である、と述べていた。




2月8日(土)

     国外ニュース

労働許可のない掃除婦を雇ったため英国の閣僚が解任

ヨーロッパ議会選挙まで3ヶ月ほどとなり、英国首相デイヴィッド
 キャメロンは、手痛い敗北を喫することになった。よりによって
移民大臣マーク ハーパーが、正当な労働許可を持たない掃除婦を
雇っていたことが明らかになったため、土曜日に辞任を提出した。
ハーパーは移民をするための条件と、違法移民を雇用した場合の罰
則を大幅に厳しくするという内容の、反対意見もある法案の共同責
任者である。BBCはさらに問題のハーパーの「自国に戻れ」の宣伝
を思い起こさせた。

     国内ニュース

クルークは国防軍を「新たに整備」する方針

総額4千5百万オイロの支出削減の方針が支持されているにも関わら
ず、国防大臣ゲーラルト クルーク(社会民主党)は、国防軍を
「出動する可能性がある場合に備えて整備し直す」方針である、と
テレヴィ番組で述べた。彼は、軍は原則的に「きわめて良好な編成
で」あり、基礎兵役の改革も「計画上は完璧」であると推測してい
る、とも述べた。支出削減に関する難点は、この点とは関係ないと
考えており、原則的には国防大臣に対する支出削減という課題に理
解はできている、と述べた。彼はこの点に関して、野党から批判を
受けた。




2月9日(日)

     国外ニュース

スイス国民投票で外国人移民の制限に賛成 「新たな時代」へ

決定はきわめてぎりぎりであったが、判断は1つの意味しかない。
国民投票が日曜日に行なわれ、スイス人は移民の数の制限に賛成し
た。専門家はこれは同国にとって新たな時代の始まりで、その影響
は今はまだ見通すことができない。今まで有効だったEUとの人材の
移動の自由の原則と、外国人移民の制限が一致しないことを視野に
入れて、スイス法務大臣シモネッタ ソマルガは、「EUがどのよう
に反応するか、私たちは目の当たりにすることになるだろう」と述
べた。EU委員会の見方では、いずれにせよスイスとの関係全体が再
検討される。

     国内ニュース

シュピンデレガー「不動産銀行問題の解決に聖域は設けない」

緊急に国有化されたアルペ・アドリア不動産銀行問題の解決を求め
て、来週初めには再び高官による会議が開かれる。特に、銀行が
「不良債権処理銀行」による解決に期待通りに多方面から参加する
かどうかが、検討される。財務大臣ミヒャエル シュピンデレガー
(国民党)は、この間に全ての可能性があることを認め、最もよい
解決を求めて「聖域」は設けず、あらゆる可能性を排除しない、と
述べた。ただし緊急対策班長クラオス リープシャーも、時間は迫
っており、「迅速に最終決定を下す」ことが必要だ、と見ている。




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