３月３１日〜４月６日のオーストリアのニュース
３月３１日（月）
国外ニュース
エルドアン勝利 トルコは深い分裂の危機
汚職容疑、司法と警察の粛正、インターネット接続の阻止は、トル
コの地方選挙前には外部では、公正発展党が選挙で勝利する上で
は、大きな障害であると見られていた。しかし全ては別の結果であ
った。首相レジェップ タイップ エルドアンは、イスラーム教に
基づく保守派与党公正発展党の政治手法に対する抗議活動の拠点で
あったアンカラとイスタンブルですら、得票を伸ばし、再び同党が
政権を担当する。同国にはさらなる分断が迫っている。公正発展党
対「他の全ての政党」の戦いである、ということである。またエル
ドアンの人気を説明することでもある。
国内ニュース
世論調査「失業者はどのように難局を乗り切るのか」
失業は貧困の一例である。「労働者会議」の調査は、調査を受けた
5百人を元にすると、失業者の具体的な影響が明らかになった。こ
の調査によれば、財政的な損害により、健康と社会的な接触が打撃
を受ける。調査を受けた人の半分ほどは、現在の家計支出を満たす
上では、消費の厳しい節約だけでは十分ではない。子供たちに対す
る支出も節約しなければならなかった。さらにおそらくは、悪い連
鎖に入り込まないようにするのは、困難である。質問を受けた人の
大部分は、仕事を持っていた時は、変則的な雇用関係にあった。
４月１日（火）
国外ニュース
オランドの奥の手か？ フランスの新首相は損な役回り
人気があり、写真うつりがよく、実行力にあふれている。フランス
は今まで内相を務めていたマヌエル ヴァルスは、このような言葉
で描き出される。彼は新しい「戦う政府」の首相として、大統領フ
ランソワ オランド（社会党）を救うことになる。ヴァルスは現
在、フランスで最も人気がある政治家の一人であるので、思惑通り
に事態は推移するかもしれない。オランドはおそらく最後の切り札
を切ったが、政権の多数派の中には、不快感を示すものもある。社
会党左派からはこの人事が厳しく批判されている。緑の党は新政権
への参加を拒否している。
国内ニュース
オスターマイアーは銀行がバオマックス社救済に参加すると見る
文化大臣ヨーセフ オスターマイアーは銀行（社会民主党）は、建
設資材販売店網バオマックス社を救済する場合には、それに銀行が
参加するのが義務づけられる、と見ている。彼は「本質的な貢献」
を求めており、銀行はこれに関する債権を放棄することで、「危機
を共に引き受ける」よう求めた。国によるエスル収蔵品の購入は、
少なくともすぐには行なわれない、今年の予算には「その余裕がま
ったくない」ので、別のあるいは長期的な解決が見いだされなけれ
ばならない、とも語った。
４月２日（水）
国外ニュース
死に至る過失 GMはおそらく車のキー挿入口の経費を節約
死に至る一連の過失の世で、米国の自動車製造会社ジェネラル モ
ーターズGMの印象を、ますます傷つけている。同社社長メアリー
バラの国会公聴会で、同社が2年前から製造経費を抑えるために、
欠陥のあるキー挿入口の交換に意図的に反対する決断を下してい
た、との重大な疑いが浮上している。同社の技師同士の2005年から
の電子メイルのやりとりでも、具体的な証拠が出てきている。この
部品の交換をすることになっても、世界的な企業にとっては重要で
はなかった。米国国会ではこの交換費用は1ドル以下である、と言
われている。
国内ニュース
バオマックス社エスル美術館事件 円卓会議後に自信を強調
文化大臣ヨーセフ オスターマイアー（社会民主党）は水曜午後、
（建築資材販売店網）バオマックス社救済問題をめぐる円卓会議後
に、エスル美術館の収集品を共和国が購入することはない、と確認
した。オスターマイアーによれば、この収集品とそれを管理するエ
スル美術館は、国家の支援がなくても、バオマックス社創業者カー
ルハインツ エスルが今後も運営することになる。両方の交渉役は
これに関して、バオマックス社清算があっても、自信をのぞかせ
た。ただしトルコからの返還要求を除いても、多くの問題が未解決
のままである。
４月３日（木）
国外ニュース
ロウミング料金廃止が近づく
EU内部での契約範囲外でのインターネット利用にかかる料金は、近
い将来過去のものになるかもしれない。EU議会は木曜日に新電信電
話法に関する意見調整を行ない、これを要求した。計画通りに全て
が運べば、問題となっている追加料金は2015年末から過去のものと
なる。購買者保護の観点からは、基本的にはこれはよい知らせであ
る。ただし電信電話会社が携帯電話料金の引き上げて、利益の多い
追加料金の代わりにしようとする、と警告する人もいる。
国内ニュース
「万一に備えた貯金」はいつでも下ろせる資金になる傾向
オイロ使用地域全体では、オーストリアよりも貸付金が安いところ
はない。個人にとっても企業にとっても、それは同じである。逆に
オーストリアの預金者は特に困難である。預金金利は昨年、0.87%
に下がり、利息は物価上昇で「食い尽く」される。オーストリア人
が2013年に以前よりも銀行に預けるようになったが、その結果いつ
でもそれを利用できるようになっている。この貯金はしばしば「万
一に備えた貯金」となるからである。オーストリア人は、預金より
も高い利回りを特に2つの投資機関に期待している。
４月４日（金）
国外ニュース
カルザイの後継者を選ぶ歴史的な選挙には暴力が暗い影を落とす
アフガニスタンでは間もなく歴史的な選挙が行なわれる。選挙後に
は大統領の権力が、初めて譲り渡されることになっている。2期に
わたり大統領を務めたハミド カルザイは、もう立候補することが
認められない。しかし選挙への道には、暴力が暗い影を落としてい
る。急進派イスラーム教徒タリバーンは、この選挙は西側に操られ
いるとみており、候補者、有権者、選挙協力者を殺すと脅した。数
週間前から民間人と施設を狙った攻撃が起きている。さらに暴力事
件と選挙違反が予想されている。それにもかかわらず5人に4人のア
フガニスタン人が、投票に行く意向である。
国内ニュース
不動産銀行にケルンテン州は5億オイロを支払わない方針
不動産銀行事件で、ケルンテン州政府は金曜日に、財務大臣ミヒャ
エル シュピンデレガー（国民党）の最新の要求に、社会民主党、
国民党、緑の党が結束して行動を起こした。州首相ペーター カイ
ザー（社会民主党）は、実際の損害がはっきり確定しないのであれ
ば、ケルンテン州は求められた総額5億オイロを支払わない方針で
ある、と明言した。損害額が明確になるには数年かかる。同州政府
はさらに、シュピンデレガーとの直に話し合うことを求めている。
ヨーロッパ中央銀行は、不動産銀行への資金の供給を絶った。
４月５日（土）
国外ニュース
ルワンダでは1994年に100日で1百万人の死者
ルワンダが予想外の規模の暴力の波に沈んでから、20年が経った。
わずか1百日で1百万人の男女子供が、フツの民兵に残忍に殺害され
た。民衆殺戮は、長い時間をかけて計画され、少数派ツチの根絶を
目標としていた。ツチの4人に3人が殺戮の犠牲者となり、諸外国は
その時何もせず傍観した。今日に至るまで、その傷は深く、ルワン
ダ社会は分断されている。
国内ニュース
シュトラーヒェはメルツァーと話し合う意向
自由党のEU議会選挙の筆頭候補アンドレアス メルツァーは、EUは
「一文無しの集まり」であって、「第三帝国」にたとえられる、と
述べたが、自由党党首ハインツ・クリスティアン シュトラーヒェ
は当初は彼を支持していたが、今後はメルツァーと話し合いを行な
う意向である。党委員会も、これに加わることになる、とシュトラ
ーヒェは昨日のテレヴィ番組で述べた。メルツァーの新聞「現代」
のサッカー選手デイヴィッド アラバに関する記事の中の、人種的
な侮辱と嘲弄を、シュトラーヒェはいずれにせよ拒絶している。
４月６日（日）
国外ニュース
ハンガリー選挙 首相オルバンは明確に優勢
ハンガリー国会議員選挙では、日曜日夕方の時点で、右派国民主義
の首相ヴィクトル オルバンが明確な勝利を収めた模様である。票
の8割が集計された時点で、オルバンのフィデス党は、およそ45%を
獲得して、明確に優位に立っている。それによれば、野党の左派連
合は25%に届かず、右派急進派ヨッビク党は21%であった。フィデス
党が国会議員の3分の2を取るかどうかは、不明である。ただし当初
の傾向から見れば、3分の2に手が届きそうである。
国内ニュース
12時間労働に関して激しい議論
オーストリア労働組合連合は、勤続25年からの6週目の休暇が導入
される場合にのみ、1日あたりの労働時間を12時間に延長すること
に賛成する用意がある、と同連合事務長ベルンハルト アーヒツは
昨日のテレヴィ番組の中で理解を求めた。産業界は、この提案が少
しずつ認められるように、より柔軟にするよう求めた。「この考え
方は守らなければならない、私たちは競争にさらされている」と述
べた。青年産業会長テレーセ ニスは、政府と労使双方が現在交渉
している拡大労働権法に向けて、この法を「均衡のとれた」ものに
するように求め、「6週目の休暇とあわせてでなければ、これは問
題にならない」と述べた。