4月7日〜13日のドイツのニュース



4月7日(月)

ドネツクのデモ隊は主権を持つ人民共和国を唱える

ウクライナでは、中央政府が同国東部の一部を掌握できない可能性
がある。大都市ドネツクでは親ロシアのデモ隊が、政府の中心的な
建物を占拠した後、ウクライナ政府から独立した「主権を持つ人員
共和国」を持つ、と主張した。報道によれば、活動家はクリミア半
島同様に、この地域もロシア連邦に編入することを求め得いる。ウ
クライナ大統領ヴィクトル ヤヌコーヴィチが、2月末に失脚して
から、同国東部では再び、親ロシアのデモが行なわれていた。日曜
日にはデモ隊はドネツク、ハルキウ、ルハーンシクの行政の建物に
押し寄せ、ロシア国旗を掲げた。ウクライナ首相アルセニ ヤツェ
ニュクは、ロシアがこの騒乱の背後にいる、と非難した。彼は閣議
で、これは外国軍が国境を越え、ウクライナの領土に侵攻するため
に、情勢を不安定にする計画の一部である、と述べた。

     その他のニュース

ドイツ政府はウクライナ東部の情勢に警告

ドイツ政府は、東ウクライナ情勢が最近緊迫していることに警告を
発し、ロシア大統領プーチンに、隣国ウクライナとの国境から部隊
の一部を撤退させるとの約束を守るように求めた。政府広報ザイベ
ルトはベルリンで、プーチンはドイツ首相メルケルとの電話会談
で、これを約束したことを思い起こさせた。また彼は、ロシアの態
度には失望しており、全ヨーロッパが信頼感を醸成する態度と、情
勢を沈静化させるためにはっきりした措置をとるのを待っている、
と語った。

オランダ人イエズス会神父がシリアのホムス市で殺害される

攻防戦が行なわれているホムス市では、現地で数十年活動している
オランダ人イエズス会神父が、何者かに殺害された。ヴァティカン
広報ロンバルディーはローマで、同会の兄弟によれば、75歳のファ
ン デル ルクトが2人の武装した男に誘拐され、殴られ、その後
2発頭部を撃たれて殺害された。ロンバルディはオランダ人である
彼を、勇気あふれる平和な男であった、彼はきわめて危険で困難な
情勢で、シリア公民に忠実な態度をとり続けた、と賞賛した。この
聖職者は、2年前から政府軍によって銃撃され、包囲されているホ
ムス旧市街に留まることを決めた。

ルワンダで民衆虐殺から20年を悼む

ちょうど20年前、ルワンダではあらゆる時代を通じて最も悪しき犯
罪の一つが起きた。急進派のフツ民兵は、1994年4月7日に、ツチと
フツの穏健派がりを開始した。わずか1百日で、80万人以上が殺害
された。追悼中央集会では大統領カガメは、火をともし、これは
100日間ともし続けられることになっている。また1週間に渡る全土
での服喪が始まった。この間は公式行事、結婚や祭りは行なわれな
い。虐殺のきっかけとなったのは、フツの大統領ハビャリマナが乗
っていた飛行機が撃墜されたことであった。誰がこの件をひき起こ
したのかは、今まで解明されていない。7月中旬にようやく、カガ
メが率いるツチ反乱軍が、殺戮を終わらせることができた。




4月8日(火)

EU裁判所は情報蓄積に関するEUの指針を覆す

ヨーロッパ裁判所は、異論もある情報蓄積に関するEUの指針は無効
である、と発表した。具体的な根拠がないまま、市民の電話および
インターネット接続を大規模に蓄積することは、個人の生活尊重お
よび個人に関する情報保護にむけた基本的権利を大きく侵害する、
とルクセンブルクで裁判官たちは判断した。将来的には電話通信に
関する情報を、容疑がないのに蓄積することは、絶対的に必要なも
のに制限されなければならない、とも彼らは述べた。現在の指針は
2006年に作られた。それによれば電信電話会社は、重大な犯罪行為
解明に関して捜査陣を助けるために、全ての市民の通話情報を最大
で2年間蓄積することになっていた。

     その他のニュース

連邦政府は環境税改革を可決

連邦内閣は、環境に配慮した電力振興のの改革に関する法案を可決
した。2000年に導入された再利用可能電力法EEGの新法は、風力お
よび太陽光発電のほかに、生物ガスの振興も含んでいる。そのほか
陸上での風力発電の拡大には、より多くの税金が課される。連邦経
済相ガブリエルは、電力料金は少なくとも2017年までは、安定させ
られる、と計算している。それに対して、購買者連邦連合は、さら
に価格は上昇する、と予想している。この改革では、将来の産業向
け電力料金の値引きを調整する規則は、定められていない。EU委員
会と連邦政府は月曜日夜、今度の負担軽減の規模に関して、合意し
ていた。ただし、具体的な実施法は、この法案の審議手続きのなか
で練り上げられることになっている。

連邦政府は二重国籍に関する法案を可決

連邦内閣は二重国籍に関する法案を軌道に乗せた。3月末にキリス
ト教民主、社会同盟と、社会民主党が取りまとめた妥協案は、二重
国籍が認められるのは、当事者が21歳を過ぎた時に、ドイツに8年
間以上生活するか、6年以上学校に通っていた場合だけである、と
の内容である。また当事者がドイツで学校の卒業した証明、ないし
は卒業後に職業訓練を受けた証明を呈示することができる場合も、
二重国籍を得られるもう一つの道である。今までは若者たちは23度
目の誕生日までに、1つの旅券を選択しなければならなかったが、
国籍選択の義務は実質的に撤廃される。

ロシアにはウクライナとの直接交渉の用意がある

ロシアは、ウクライナの将来に関する話し合いに、応じる用意が原
則的にはある、と発表した。ロシア政府は、ヨーロッパ、米国、ロ
シア、ウクライナ側が代表を送る話し合いを実施することを考えて
いる、と外相ラヴロフはモスクワで述べた。ただし彼は、ウクライ
ナ東部と南部のロシア語を話す地域からも、代表を参加させること
に賛成し、それに向けた議事日程を確定することが重要だ、と述べ
た。この交渉の席には、新ウクライナ体制なども取り上げられるこ
とになる、とも語った。ロシアは数回にわたり、ウクライナ連邦建
国に賛成していた。ウクライナ移行政府は、同国が崩壊する懸念が
ある、としてこれを拒否している。




4月9日(水)

ウクライナ政府は東部の親ロシア活動家に暴力を行使すると威嚇

ウクライナ政府は、同国東部の親ロシア活動家たちに、治安部隊が
暴力を持って対処する、と威嚇した。内務大臣アルセン アワコフ
はキエフでの閣議を前に、紛争が激化したなら、ウクライナ国家は
全力を挙げて対処する、と予告した。テレヴィ報道によれば、親西
側のウクライナ政府は、ルハンシクへ工兵隊を移動させた。ルハン
シクでは、ロシアに忠実な活動家たちが、秘密情報部SBUの建物を
占拠している。アワコフは、ロシアとの国境近くのドネツク、ハル
キウ、ルハンスクにいる分離独立派に対して、出撃を続ける、と述
べた。ウクライナ政府と米国政府は、この地域の暴徒の背後にはロ
シアが潜んでいる、と非難した。ドイツ首相アンゲラ メルケルは
ロシア政府が協力の態度を取っていないと非難し、ロシアが緊張緩
和にどのように貢献するのか、残念ながらわからない、、とベルリ
ンの連邦議会で述べた。米国外務大臣ジョン ケリーは、ロシア政
府が暴動を扇動し、3月にクリミアで起きたような軍事活動の準備
をしている、と非難した。ロシア政府はこの非難を退けた。

     その他のニュース

インドネシアの国会議員選挙で野党が大勝利

インドネシアの国会議員選挙で、初期の予想によれば、野党が勝利
する。野党「闘争民主党PDI-P」は、暫定的で非公式の最終集計予
想では、20%を獲得した。世論調査機関政治指標が、これを発表し
た。世論調査によれば、同党は25%の票を獲得する、と予想されて
いた。その他の機関も、同じような結果を公表していた。今まで政
権を握っていた民主党は、有権者の支持を失った。得票予想によれ
ば、第2勢力は、元独裁者スハルト率いるゴルカル党で、15%ほどの
票を集めた。今までの与党で大統領ユドヨノ率いる民主党は、多く
の汚職事件に揺れており、世論調査では7.7%の支持で、第4党とな
った。公式の途中の結果発表は、数日中に出されることになってお
り、公式の最終結果は5月に出される見通しである。

メルケルは世界経済にとって危機が続いていると警告

連邦首相メルケルは、世界経済にとって危機が続いている、と警告
した。ヨーロッパの債務危機はまだ克服されておらず、いくつかの
中進国では成長はきわめて弱々しい、と彼女は連邦議会で述べた。
メルケルは、エネルギー、コンピューター利用および研究などの分
野で、ヨーロッパ域内市場をさらに活性化することに理解を求め
た。2015年の連邦予算を収支均衡させたため、メルケルは彼女の中
道左派政権が力を注ぐ部門を、教育、研究、天候、コンピュータ化
に置く方針である。野党左翼党と緑の党の議員は、社会福祉面での
不公正を指摘して、ドイツの未来に関して理念を欠いているため、
活動不能に陥っている、と演説した。連邦議会での一般討議は、本
来であれば首相府の予算を討議する場であるが、政府と野党は伝統
的に、政府の政策全体に関して応酬するのが恒例となっている。こ
の発言は、個々の省にとっての手段に関して、予算を討議する週の
山場である。ここでは首相府の予算は、20億オイロの支出で、比較
的小さい予算であり、最大の予算は労働および社会福祉省の予算
で、1,223億オイロである。

ビニンガーはNSA調査委員会議長を辞任

ビニンガー(キリスト教民主同盟)は、NSA調査委員会議長の座を
離れる。彼はその理由として、連邦議会会派の適切な協力が得られ
ないためである、と述べた。彼は、米国の情報提供者スノウデン
を、同委員会が尋問するかどうかを巡り、対立していることを指摘
し、野党緑の党と左翼党が、先週木曜日の第1回会議で、証拠提出
と公式の態度表明の際に、彼らはNSA元職員スノウデンの尋問だけ
を、作業の中心にする意向であると伝えた、と述べた。スノウデン
は自分の情報を世界各地に分散させたため、ビニンガーはずっと懸
念を表明していた。それにもかかわらず野党は第1回会議で、スノ
ウデンを呼ぶとの動議を提出した。




4月10日(木)

春の意見書は安定的成長を予想

主要ドイツ経済研究の見方によれば、ドイツは力強くかなり長い成
長を思想である。いわゆる経済賢人は春の意見書の中で、国内総生
産は今年1.9%、2015年はおそらく2%増加する、推進力は国内の需要
で、雇用もこの2年間は記録的な数字に上昇する、と説明してい
る。ただし経済政策によって景気は逆風にさらされるので、全国統
一の最低賃金を導入すれば、成長は今後1年は鈍化し、保険加入
45年を経た上で、63歳から、前払い金なしでの年金は間違った方向
への一歩である、とも述べている。

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ギリシアはうまく資本市場に復帰

ギリシアは支援をはじめて求めてから4年、資本市場にうまく復帰
したことを喜んだ。同国政府によれば、5年ものの国債の発行は、
大きな需要に迎えられた。副首相ヴェニゼロスは、この国債は少な
くとも8倍の購入希望があった、と述べたが、数字を上げることは
しなかった。財務筋の情報によれば、2百億オイロを越える値段が
ついた、とのことである。2010年からEUと国際通貨基金からの国際
信用供与を受け、国家としての破産を免れたギリシアにとっては、
この債務も自主的財政に戻る第一歩である。国債発行の数時間前
に、アテネの中心街では自動車爆弾が破裂した。ギリシア中央銀行
の建物近くで起きたこの攻撃では、負傷者は出なかった。

ヨーロッパ評議会はロシアから投票権を奪う

ロシアがウクライナのクリミア半島を併合したことに対する抗議か
ら、ヨーロッパ評議会の代議員集会は、18人のロシア人議員から投
票権を奪った。さらにロシア銀は、議長団およびその他の決定権を
持つ委員会からも締め出された。この決定は賛成多数で可決され
た。可決された措置は、当面は今年末までの期限である。ロシアが
それまでにクリミア併合を撤回しないのであれば、同集会はロシア
の代表団を完全に排除する、と威嚇している。ロシアの議員は協議
に参加しなかった。代議員団長プシュコフは、トウィッターの中
で、この協議は「政治的な茶番であり、嫌悪の念を抱かせるだけの
ものだ」と述べた。ヨーロッパ評議会代議員集会は、加盟47箇国か
ら318人の議員が参加しており、ロシアからは18人、ウクライナか
らは12人が加わっている。

ウクライナ政府は親ロシア活動家に無罪を約束

ウクライナ移行政府は同国東部の親ロシアデモ隊に、活動をやめる
のであれば、罪を科さないと約束した。現大統領トゥルチノフはキ
エフで、武器を捨て、選挙した政府の建物から出て行くのであれ
ば、分離独立派を訴えることはない、と述べた。水曜日に政府は、
分離独立派に対して、活動を終えるまで、48時間の最終通告を突き
つけ、もし守らなければ、暴力的な結末が訪れる可能性がある、と
述べた。親ロシア活動家は、ウクライナ東部のロシア的な色彩の濃
い地域の分離独立に関する国民投票の実施を求めている。彼らはド
ネツク市とルハンスク市で、行政の建物を占拠している。




4月11日(金)

EUはロシアにガスに関する契約を守るよう呼びかける

ロシア大統領ウラジミール プーチンが、ウクライナ紛争を理由と
して、ヨーロッパへのガス供給を減らす、と威嚇したことを受け、
EU委員会はロシアに対して、契約に基づく義務を履行するように要
請した。EUエネルギー委員ギュンター エティンガーはブリュッセ
ルで、全ての関係者が約束を守るよう、ヨーロッパは期待してお
り、それはガス供給側のロシアと、輸送する国家ウクライナにも当
てはまる、と述べた。プーチンはヨーロッパ18箇国に宛てた書簡の
中で、ウクライナ紛争の結果、ガス供給が減少するかもしれない、
と警告した。ウクライナ政府が負債を返済しないのであれば、ガス
供給を停止する、とプーチンは威嚇していた。この書簡はドイツに
も宛てられていた。いくつかのEU加盟国は、ガスの大きな部分をロ
シアから輸入している。ウクライナはプーチンの威嚇のため、ドイ
ツおよびフランスの企業の支援を受けて、ガス供給を確保する方針
である。ウクライナのエネルギー相ユーリ プロダンはキエフの国
会で、移行政権は(電力会社)RWE社およびフランスに企業との間
で、契約を結ぶ意向である、と述べた。

     その他のニュース

ロシアはウクライナが中立を守るよう求める

ウクライナをめぐる紛争で、ロシアは隣国ウクライナが同盟に加わ
るのではなく、中立を守るようにとの主張を続けている。外相ラヴ
ロフはモスクワで、これに関する法的な保証が必要だと述べた、と
ロシアの通信社は報じている。また彼は、EU、米国、ウクライナの
代表と、ガス供給などに関する問題を話し合う用意がある、とも述
べた。危機が緩和されるのは、キエフ移行政権を正当化する試みを
中止する場合だけである、とも語った。ロシアは失脚したウクライ
ナ大統領ヤヌコーヴィチが、今もなお国家元首である、と見なして
いる。

トルコ憲法裁判所はエルドアンの司法改革を却下

トルコ憲法裁判所は、政府が決定した司法改革のうち重要な項目を
覆した。アナドル通信社によれば、検察官と裁判官の任命に関し
て、司法省に大幅な権限を与えた修正箇所は、憲法違反である、と
裁判官たちは発表した。裁判所のこの決定は、管理委員会HSYK(判
事検事高等評議会)の改正に関するものである。この委員会は裁判
官と検察官の任命と解任を担当している。12月に政府に対する汚職
容疑が明るみに出たことを受け、首相エルドアンは同委員会の改革
を進め、反政府派に対して司法機関で厳しく対処できるようにし
た。裁判所はいくつか決定を下し、通信を担当する官庁BTK(情報
通信技術局)に、個人情報の安全と秘密保護に関する全権を与える
措置を取り消していた。

日本は原発廃止からの撤退を決定

福島原発事故から3年、日本政府は原子力発電の利用を再開するこ
とを決めた。保守派の首相安倍とその閣僚は、新エネルギー計画を
可決した。これは前任政権が予告していた原発からの撤退から逆行
するものである。文書の中で、原子力発電は基本的な物資の供給に
関して重要なエネルギー源である、とされている。そのため安全に
関する新基準を満たす原子炉は、再稼働されることになる。




4月12日(土)

米国はロシアにさらなる制裁を科す

米国はクリミア危機で、ロシアに対してさらなる罰則を科すと決定
した。政府の発表によれば、今度はクリミアの親ロシア勢力の代表
者7人にも、入国禁止と口座凍結が科された。そのほか米国は、ク
リミア半島のガス会社1社も要注意企業の一覧表に載せた。5月上旬
には主要工業国7箇国が、ウクライナ情勢に関して話し合う意向で
ある。ロシアは今回は招待されない。ウクライナ東部では、武装し
た者たちが相変わらず官庁を占拠している。内務省の発表によれ
ば、迷彩服を着た男たちがドネツク地域のスラビャンスクの警察本
部を、実力で支配下に置いた。親ロシアのデモ隊は、すでに東ウク
ライナの複数の都市で、政府の建物を占拠している。彼らは、多く
のロシア系住民が住むドネツクの分離独立に関する国民投票を、実
施するよう求めている。

     その他のニュース

米国はイラン国連大使の入国を拒否

新イラン国連大使アブタレビは、当面入国査証を米国から得られな
い。米国政府の発表によれば、1979年にテヘランでイスラーム教徒
原理主義派の学生が、米国大使館を占拠した事件に、彼が関与して
いたためである。アブタレビはこの容疑を否認し、学生たちのため
に通訳をつとめていただけだ、と説明した。今日に至るまで米国と
イランは外国関係を持っていない。原則的には米国には、全ての国
連外交官に入国を認め、ニュー ヨークでの国連の会議で活動を認
める義務がある。

米国政府はインターネットの欠陥を利用していたことを否定

米国大統領府と秘密情報部は、インターネット上の安全面の欠陥
「心臓出血」を、スパイ目的で利用したことはない、と請け合っ
た。国民安全評議会の広報ヘイデンは大統領府で、暗号作成ソフト
の弱点に気がついたのは4月になってからである、と述べた。米国
の機関は2年前からこれについて知っており、この欠陥を意図的に
暗証番号やその他の内容を探り出すために利用した、と報じられて
いるが、これは誤りである、と彼女は述べた。金融情報通信社ブル
ームバーグは、以前にこれについて報じていた。暗号OPEN SSLの安
全面での欠陥は、専門家によってインターネットの歴史上最も深刻
な情報が漏れ出す穴の一つである、と判断している。この欠点に責
任があるドイツ人コンピューター技術者は、意図的にあるいは秘密
情報部の依頼を受けて行動した、との非難を否定した。

各国外相は広島で核軍備縮小に関して協議

日本の広島市で、12箇国の外務大臣が核武装に関して協議してい
る。その会議では、どのようにすれば現行の核兵器流出防止条約
に、より大きな効力を与えられるかも議題となっている。不拡散お
よび軍備縮小のための提案NPDIの会議には、ドイツ外相シュタイン
マイアーも出席している。冒頭で大臣たちは、69年前の核爆弾投下
の犠牲者を追悼した。死者の栄誉をたたえるために、彼らは広島平
和公園の中央記念施設に、花束を供えた。米国は1945年8月6日に、
百万都市広島上空で、最初の核爆弾を投下した。当時この攻撃で
7万人以上が死亡した。




4月13日(日)

ウクライナでは分離独立派に対する反テロ出撃で死者

ウクライナ東部の都市スラビャンスクでは、親ロシアの分離独立派
に対して、ウクライナ治安部隊が反テロ出撃を行ない、内務大臣ア
ルセン アヴァコフによれば、両者に死傷者が発生し、秘密情報部
員1人が殺害され、そのほか5人が負傷した。分離独立派側の死者数
は不明である、とのことである。親西側の移行政府は、武装した親
ロシア活動家が土曜日に、警察署および秘密情報部SBUの事務所を
含む、複数の官庁を占拠したことを受け、特殊部隊の出動を勧告し
ていた。武器の奪取が攻撃の目的であった、とのことである。スラ
ビャンスクから60キロほど離れた大都市ドネツクでは、親ロシア勢
力が、警察本部に押し寄せた。分離独立派は、ウクライナ東部をロ
シアへ編入するか、この地域の自治を強化するかに関して、住民投
票を行なうよう求めている。

     その他のニュース

世界気候評議会は化石発電からの方向転換を迫る

世界気候評議会IPCCは、地球の温暖化を2度に押さえ込むために、
包括的な発電法の転換を迫っている。これは同評議会の事態報告書
の第3部に記されている。科学者たちは、全世界で増加している石
炭発電による排出を厳しく非難し、温室効果ガスの排出を減少させ
るために、さらなる努力をするよう求めている。追加の措置がとら
れなければ、さらに温暖化が大きくなる、とも欠かれている。専門
家たちはこの報告書の中で特に、化石燃料を使わない発電を、現在
の3割から8割に増加させるよう求めている。それにはまず、再利用
可能な電力のほか、原子力発電と二酸化炭素回収貯蔵CCS技術も挙
げられている。科学者たちは上昇を2度に押さえ込む目標は、到達
可能であると見なしている、と報告書は強調している。

雑誌報道「ドイツ宇宙飛行本部がサイバー攻撃を受けた」

ドイツ航空宇宙飛行本部は、数ヶ月前から、外国の秘密情報部がお
そらく広い範囲からの盗聴攻撃にさらされている。「シュピーゲ
ル」誌は、科学者およびコンピューター網管理者のコンピューター
が、攻撃を受けたと報じているが、同本部広報がの報道を確認し
た。全ての稼働している体制が狙われており、そのためケルンの同
本部は、連邦政府がボンに設立した国内インターネット攻撃迎撃本
部を介入させた、と同誌は報じている。おそらく長期的な計画とト
ロイの木馬(型ウィルス)の完璧さが目新しく、攻撃は調整を図っ
た上で組織的に行なわれている、とのことである。捜査陣が得た最
初の状況証拠は、中国が出所であることを示している。ただしこれ
は偽装の可能性もある。西側、たとえば米国秘密情報部による攻撃
が行なわれている可能性も、否定できない、と同誌は報じている。
連邦政府はこの件を深刻なものと判断しているが、それは武器およ
びミサイル技術に関するものであるためである。

経済相はサウジ・アラビアへの戦車売却を中止させる方針との報道

新聞報道によれば、連邦政府は800台ほどの戦車をサウジ・アラビ
アに対する問題の売却を、許可しない方針である。「ビルト紙日曜
版」は、連邦経済大臣ガブリエルは、独裁的な政治を行なっている
同王国に対する戦車の納入に内部では反対している、と報じた。同
紙によれば、サウジ・アラビアはスペイン政府との間で、最新型の
レパード2型戦車を当面150両提供してもらうことで合意した。いく
つかの型式のレパードは、許可を受けた上でスペインの武器会社に
よって製造されており、ドイツの武器会社は重要な部品を提供して
いる。そのためこの取引には、最終的にはドイツの許可が必要であ
った。これを担当するのはドイツ安全評議会である。同紙によれ
ば、輸出に関する公式の照会はまだ行なわれていない。サウジ・ア
ラビアとの武器売買は、同国の人権状況に鑑みて、ドイツでは大き
な議論となっている。




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