4月21日〜27日のオーストリアのニュース



4月21日(月)

     国外ニュース

公式発表「ナイジェリアでは234人の少女が誘拐される」

234人の少女、これは今まで発表されていた3倍であるが、彼女たち
は1週間前、急進派イスラーム教徒の一派ボコ ハラムによって、
ナイジェリアの学校から誘拐された可能性がある。これはボルノ州
知事が、両親と話す機会を持った後、月曜日に発表した。彼は厳重
な軍の警備を受けて、ボコ ハラムが支配する地域にようやく入る
ことができた。現地当局は今まで、大量誘拐を過小発表しようとし
ていたが、それは犯行の背景に新たに決定されたテロ組織が潜んで
いると見られるためである。

     国内ニュース

ファイマンは教員管理に関する提案を州が行なうことを希望

連邦首相ウェルナー ファイマン(社会民主党)は、各州に対し
て、教員管理に関する議論を前に進めるように要請した。「私は各
州からどのようにすれば管理がより簡素化されるか提案があれば、
喜ばしい。これに関して私たちは、できるだけ早く話し合うべきで
ある」と彼は「クリール」紙に述べた。そのほかに、「教育に資金
をどこから支出するか、そして官僚制は何のためにあるのか」につ
いて、各州と話し合わなければならない、とも語った。経済協力開
発機構によれば、オーストリアは「教育に対して3番目に大きな支
出」をしているが、「結果は第3位ではない」、「間違った場所」
で支出削減することは許されない、とも語った。




4月22日(火)

     国外ニュース

ウクライナ政府は東部での軍事活動を予告 事態は悪化の懸念

ジュネーヴで先週合意したウクライナ紛争の緊張緩和のための合意
は、破綻する危険がある。週末に実弾が使用された後、暫定大統領
アレクサンダー トゥルチノフはキエフで、同国東部の「反テロ活
動」を再び全力で行なう、と予告した。その理由として彼は、小都
市スラビャンスクでの事件に対するそちを挙げた。ここでは「残酷
な虐待を受けた」人々の痛いが発見され、その中には彼の政党に属
していた地方政治家の痛いが含まれていた。ロシアはこのような犯
行を支援している、とトゥルチノフは述べた。軍用飛行機も同市上
空で銃撃された。またおそらく米国の記者1名が誘拐された。

     国内ニュース

スリムとの交渉 電信電話会社にとって決定的な一日

オーストリア電信電話会社の未来にとって、おそらく決定的な一日
である。国営のオーストリア持ち株会社が、メキシコの大金持ちカ
ルロス スリム有する大株主アメリカ モーヴィルとの企業合同契
約は、水曜日に署名がなされることになっている。しかし直前まで
値引き交渉が行なわれている。オーストリア電信電話会社の本拠地
がオーストリアに残るかどうかは不明である。両者は直前まで、無
礼な語調で攻撃を行ないあった。オーストリア持ち株会社の監査役
会では、これが単なる劇場の音響効果に過ぎないのかどうかが明ら
かになるだろう。




4月23日(水)

     国外ニュース

ウクライナ危機でロシアは圧力を強める

ウクライナ危機での武力による威嚇は、水曜日再びはっきりと強ま
った。ウクライナ政府が、東ウクライナでの「反テロ作戦」を続行
すると予告したことを受け、ロシアは水曜日に介入を行なうとあけ
すけに威嚇した。ロシア政府は米国を非難し、危機の緩和に向けた
協定をゆがめ、意図的に誤って解釈している、と述べた。さらにロ
シア政府は、ウクライナで親ロシア部隊を指揮しているとの非難
を、米国の方に向けようとした。またロシア軍は、隣国ウクライナ
との国境付近で、軍事演習を続けている。

     国内ニュース

グラウォガーの死に衝撃

オーストリアの高名な映画制作者ミヒャエル グラウォガーが亡く
なったとの知らせは、水曜日に信じられないとの驚きをひき起こし
た。グラウォガーはアフリカのリベリアで、記録映画撮影期間中
に、マラリアに感染し、そのすぐ後に死去した。映画業界の代表と
文化政策、俳優、協力者、友人は、報道関係者に宛てた書簡やイン
ターネット上で、賞を受賞した記録映画および劇映画の映画監督で
ある彼は、決して埋められない喪失感を残した、などとの弔意を伝
えた。




4月24日(木)

     国外ニュース

ウクライナ危機 事態悪化の懸念が増大

ウクライナの情勢は木曜日、さらに悪化した。ウクライナの兵士は
分離独立派に対して、暴力的な国道を取った後、ロシアは国境地帯
で軍事演習を開始した。国連は、この危機が管理できなくなるかも
しれない、との懸念を発表した。国連事務総長パン ギ ムンは、
すでに「不安と恐れの兆し」がある、と述べた。ヨーロッパでも警
告を発する声が増えている。ポーランド首相ドナルド トゥスク
は、目を閉じることはできない、ヨーロッパは「ウクライナの暗黒
の展開に備え」始めなければならない、と述べた。

     国内ニュース

スリムとの取引に国営持ち株会社は2億8千万オイロを必要とする

国営のオーストリア持ち株会社は、オーストリア電信電話会社TAの
過半数の株式を持ち続けるためには、2億5千万ないしは2億8千万オ
イロの新たな借金をしなければならないかもしれない。同社社長ル
ードルフ ケムラーは木曜日、大金持ちカルロス スリムが所有す
る今後提携するメキシコのアメリカ モーヴィルとの合同記者会見
で、これを発表した。オーストリア持ち株会社の監査役会は、混乱
した会議の後、水曜日午後には新たな縁組みを固めていた。批判は
相変わらず労働者会議と相株主から出ている。彼らはこの協定は
「隷属的契約」である、と見ている。




4月25日(金)

     国外ニュース

OSZEの職員が誘拐される 東ウクライナの危険な情勢

ヨーロッパ安全協力機構の監視団が、分離独立派によって拘束され
たことで、東ウクライナの紛争は新たな次元に入った。分離独立派
は、同機構の監視団がスパイ行為を行なったと非難し、即時釈放を
拒否した。ウクライナ政府はこの事件を、「ロシアの支援を受けた
テロ勢力による人質事件」と見なしている。ウィーンの同機構によ
れば、この監視団は、信頼を醸成する措置の一環として、「ウィー
ン文書」を公式な目印をつけていた、とのことである。月曜日には
早くも、ロシアに対する新たな制裁が科される可能性がある。

     国内ニュース

学校関係者は今後はさらに結束を強めることに

学校関係者は教育政策決定の前に、今後は結束をさらに強めること
になった。これは教育大臣ガブリエル ハイニシュ・ホーセク(社
会民主党)が昨日、今週4回にわたって行なわれた「学校首脳会
談」の最終回でこれを約束した、と両親、教員、学校それぞれの代
表が、一致して伝えている。




4月26日(土)

     国外ニュース

東ウクライナ 欧州安全協力機構監視団をめぐる駆け引きが続く

金曜日から東ウクライナで拘束されているヨーロッパ安全協力機構
の監視団は、ますます政治に翻弄されている。土曜日には西側もロ
シアも、釈放に向けて前向きに働きかけるよう、相手に呼びかけ
た。しかし親ロシア民兵の指揮官ヴィアチェスラフ ポノマリョフ
は、ドイツ人4人を含む12人の「戦争捕虜」は、拘留されている分
離独立派と交換でだけ釈放するつもりだ、と発表した。ドイツ政府
はベルリンで、危機対策班を設置した。

     国内ニュース

ハイニシュ・ホーセク「学校の関する計画が誤って伝えられた」

オーストリアの学校の今後に関する計画は、予算だけでなく、発表
でも間違いが生じていた、と教育大臣ガブリエル ハイニシュ・ホ
ーセク(社会民主党)は述べた。実際の学校予算は昨年の予算より
も多いということを、強調しなさすぎた、と彼女はテレヴィ番組で
語った。また彼女は、連邦と各州の間での費用分担に関する議論で
は、自分は政府から砲火を浴びていることはない、とも述べた。し
かし権限の分配が、「主要議題」であることは変わりなく、結局は
「金、神経、官僚主義の密林」の中で「節約する」ことになるだろ
う、とも発言した。




4月27日(日)

     国外ニュース

東ウクライナ拘留者1人は解放 OSZE監視団の釈放はまだ不明

東ウクライナで拘留されたヨーロッパ安全協力機構の監視団が、突
然釈放されたことを受け、他の同機構の監視団員がどのように、そ
していつ釈放されるのかはまだ完全に不明である。分離独立派によ
れば、この交渉が行なわれる、彼らは逮捕されている仲間との交換
を求めている。ドイツは記者会見で収容者を見せたことを批判し、
ロシアは分離独立派を支援している、と非難した。月曜日にはEU加
盟各国は、新たな制裁を協議し、米国はそのやり方をさらに厳しく
する。

     国内ニュース

予算は記録的な負債に

財務大臣ミヒャエル シュピンデレガー(国民党)は明日、2014年
15年の予算に関する最初の演説を行なう。喜ばしい数字を呈示する
ことはない。赤字と負債は、予定のように今年は減少するのではな
く、再び増加する。負債は不動産銀行清算のために、記録的な水準
に上昇した。シュピンデレガーは将来に向けて、「方向の転換」を
約束した。財源は支出削減、税、および冷たい累進課税である。




今日のニュースへ

過去のニュース(目次)へ inserted by FC2 system